埋まらぬ絵

地球は今日も70億の人を乗っけて回っているんだから、良いと言えば良いのだけど、木の芽が膨らみだしたこの町も、あちこちに空き家とシャッター街が姿を見せ、10日に一人が自ら命を絶ち、同じ数だけ老人は一人で死ぬ。


     向こうの妙高は、何メートルも雪が積もっているらしいが、こっちの山は畑にまばらに残っているだけ。
  
    帰路の菅平スキー場は、人影もまばらで、ホテルもひっそり。

  朝から新聞やテレビのニュースを織り交ぜながら1枚にまとめたいのだが、空白だらけで 埋まらない。

     今日も、埋まるはずない絵を埋めようとしている。

 

  

 

 

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