食・飲・読の日記

日々の食べたり読んだりを綴ります♪

お探し物は図書室まで@青山美智子

2022-08-03 14:16:50 | 本(あ)
  お探し物は図書室まで@青山美智子 {book/}

あらすじ(「BOOK」データベースより)
お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押しします。『木曜日にはココアを』の著者が贈る、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。




5人の悩みを抱える老若男女が、たまたま寄った図書室で司書さんと会話をし、数冊の本を借り、付録の羊毛フェルトをもらい、人生が動き出す! 摩訶不思議な司書さんは小町さん、かわいらしい名前とはうらはら!? 風貌もしゃべり方も独特で魅力たっぷり。司書見習いののぞみちゃんはかわいくて一生懸命。そして本を借りる5人。それぞれ年代も性別もバラバラなんだけど、その悩みに私自身がちょっとずつ共感できる部分があり、引き込まれました。5人はみんな、本と付録を手にしたことがきっかけで、自分自身で1歩踏み出します。そんなことができる小町さん、すごい。私にはどんな本と付録を選んでくれるのかな。登場人物が少しずつリンクして出てくるので、その後の姿も垣間見れて、楽しめました。心がほんわかする、そんな物語でした。

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雲上雲下@朝井まかて

2022-04-20 15:05:41 | 本(あ)
  雲上雲下@朝井まかて 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
子狐に山姥、乙姫に天人、そして龍の子。民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う。不思議で懐かしいニッポンのファンタジー。




いつのどこのお話かと不思議な気持ちで読み始めました。知っているような昔話、知らないような昔話、そもそも雲上雲下って何? ただどこの世界でも人間社会と同様の行動や感情が存在するんだな。それが正であれ負であれ。登場人物全員集合でいよいよ雲上雲下の種明かし。ほぅ、そうなるの。物語って大事なのね。現代のお母さんが子供に「今晩、お話をしようか。」というところ、私の心がホッとしました。まだまだ物語は続くのね。

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かすていらのきれはし 読売屋お吉甘味帖@五十嵐佳子

2021-10-14 16:15:36 | 本(あ)
  かすていらのきれはし 読売屋お吉甘味帖@五十嵐佳子 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
読売書きお吉は、新米絵師のおすみに頭を悩ませていた。時間に遅れ、言い訳ばかりで絵はいまいち、失態の責をなすりつけるーまさに当世風の問題児。お吉は、人気の娘義太夫若駒への聞き取りの際、異国の物と思しき美しい器と出会う。その直後、若駒宅へ泥棒が!さらに火付けも起こり、若駒は姿を消す。その身を案じたお吉は、おすみと共に行方を捜すが…。




第二弾 わすれ落雁 読売屋お吉甘味帖の読書感想文はこちら

新米絵師のおすみ、よくしゃべり絵は描けず、人の嫌がることをずけずけ言う、こんな新人いる?って感じ。おすみと組まされたお吉のイライラがよくわかる! しかも絵描きの真二郎とは全然別行動。悲しすぎる。それでもお吉はおすみの面倒を見るのよね、いい人すぎるわ。しかも事件に巻き込まれ、またもや危ない目に。読売屋だけあって、事件が寄ってくるのか、事件の気配を感じ取ってしまうのか、まだまだ新人のお吉だけれど、肝が据わってきてる感じがしました。お吉の仕事に対する姿勢がしっかりしてきて、真二郎の手助けなしでよく頑張りました。お菓子の描写は相変わらずおいしそう。馬琴先生との会話は楽しいアクセント。米問屋の運び屋で力持ちのおたつさんが気持ちのいい人で、ホッとしました。先輩読売書きのお絹は相変わらずだけど、おすみにピシャッと正論を言うところはスカッとしたわ。そしてほんのちょっぴりしか登場しなかった真二郎、いつもお吉に寄り添っていてくれているようで、キュン。このふたりがどうなるのか楽しみです。

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わすれ落雁 読売屋お吉甘味帖@五十嵐佳子

2021-07-06 15:15:07 | 本(あ)
  わすれ落雁 読売屋お吉甘味帖@五十嵐佳子 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
読売書きのお吉は、大関高砂への聞き取りの帰り道、小舟の中で血を流し倒れている子どもを見つける。頭に怪我を負った男児は記憶を喪っていた。お吉は知り合いの同心から頼まれ、一緒に暮らすことに。男児が口にし涙を流した落雁を手がかりに親を捜すが、見つけたのは巷を賑わす贋金だったー。無類の菓子好きお吉がとんでもない事件に巻き込まれる人情帖の第二弾。




第一弾 読売屋お吉 甘味とぉんと帖の読書感想文はこちら

第一弾はお吉が読売書きをやっていけるかどうかの成長物語だったけれど、今回は事件満載! 次から次にお吉の周りで事件が起きます。そんな場に居合わせたり情報を得たりっていうのは読売書きとしての本望だろうけど、お吉はまだまだその域には達してないから居合わせてしまってどうしよう、って感じかな。同じく女読売書きのお絹なら、喜び勇んで事件に首を突っ込み、ネタにするところだけど。ほんのちょこっとだけお吉がお絹に言い返したり、たまたまお絹が書きたかった読売をお吉が書くことになったりっていうのは、スカッとしたし、お吉の読売書きとしての自覚が芽生えてきたようで、安心安心。読売の絵描きの真二郎との距離が縮まったような!? 今後の展開が楽しみ。第一弾にも登場した鳶を束ねる女丈夫およしとお吉の交流、お菓子のお話がとてもよかったな。
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読売屋お吉 甘味とぉんと帖@五十嵐佳子

2021-06-21 15:05:27 | 本(あ)
  読売屋お吉 甘味とぉんと帖@五十嵐佳子 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
両親の死後、女手ひとつで妹弟を育てた二十五歳のお吉は、とびきりの甘味好き。働いていた菓子処が暖簾を下ろすと、ひょんなことから、読売書き見習いに。人気者のお気に入りの菓子を紹介するため、歌舞伎役者の市川團十郎と尾上菊五郎に初取材すると、團十郎の亡き父との思い出の一品を捜すことにー。健気なお吉とほっこり甘い菓子が、心をときほぐす人情帖開幕。




読売書き見習いになったお吉、控えめでやさしく、読売書きとしてやっていけるか心配だけど、得意とする甘味を武器にがんばる姿が初々しく応援したくなります。甘味を食べるお吉、表現するお吉はさすがです。取材相手が歌舞伎役者やなんやと有名人ばかりで、そんな簡単に会えるの?取材できるの? という気はするけれど、笑いあり、涙あり、人情あり、もちろん甘味ありでほっこりします。お吉を雇った光太郎は仕事に厳しいけれど面倒見がよく、先輩の女性読売書きお絹はおっかないけど、それがビリリとアクセント。読売の絵描きの真二郎は絵はもちろん上手で、体も鍛えてて、機転が利いて、癖があって、これまたビリリとアクセント。江戸の男社会でお吉がどのように働いていくのか、そしてひょっとして真二郎とどうにかこうにかなるのか、気になるところです。シリーズ化されているようなので、続きを読んでみようかな。
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