ついに”ＯＮ時代”も終わってしまった。 寂しいですね王監督辞任。

シーズン中に体調も崩し、ゲームも休んだ事もあり王監督の体調は
大丈夫かな？と見ていたのだが。
今シーズンのソフトバンクのまさかの低迷もあり、今日監督辞任会見が
急にあった。

ソフトバンク・王監督、今季限りでの退任表明(読売新聞) - goo ニュース 
（記事引用－読売新聞）
プロ野球福岡ソフトバンクホークスの王貞治監督（６８）が今季限りで監督を勇退する。２３日、福岡市内のホテルで王監督自身が記者会見して発表した。
　２００６年７月に胃がんの手術を受け、０７年シーズンに現場復帰して指揮を執ったが、「やはり万全の体調ではなかった」と語った。
　王監督は一昨年途中でチームを離れたが、リハビリに努め、順調に回復し、昨年２月の春季キャンプで現場に復帰。日常生活に支障はなくなったものの、シーズンは６か月以上に及ぶ長丁場。遠征や連戦の激務は相当なもの。定期的に点滴注射を受け、遠征先では宿舎で静養するなど体調管理に配慮してきた。

【熟年ドラキチ】　
見ていても王監督の胃の全摘手術後の表情は、以前に比べげっそりと頬もこけ、
少し可哀想な感じもしたくらいだった。
それでも”世界の王”監督はホークスの指揮を体調が万全でないにも拘わらず
執り続けた。　　
どこまでも野球一筋の王監督。選手時代もホームランに拘った野球道の追求で、
ちょっとレフトに流せばヒットをいくらでも打てた相手の守備にも、あくまでも
ライトに引っ張ってホームランを狙っていた。
監督に成っても病魔との戦いもあるにも拘わらず、ホークスの監督の指揮を
取り続けた。

これで日本の野球界を長く支えたスーパースター”ＯＮ”の長島茂雄と王貞治が
野球界の現場から完全に去ることになる。
アンチ巨人の私でさえ、この２人のスーパースターにはチームの壁を乗り越えて
尊敬の念を抱かせられた。
子供の時はいつもこの２人には、やっつけられていたドラゴンズだったのだが、
何故かこの２人にはチームを超えた目で魅入らせるものがあった。

選手時代はどちらかというと王貞治より長島茂雄が好きだったのだが、
監督になってからは、完全に王監督のほうに私の関心も移っていった。
それも巨人の王監督でなく、ダイエーの監督になってからだ。
まさか、王監督がダイエーの監督に成ると思っていなかったのもあった。

王ダイエー監督も就任して決して順調ではなかった。むしろ悪戦苦闘で
チームの成績もなかなか芳しくなく、
「興奮したダイエーファンから怒りの生卵を投げつけられた事件」もあったほどだった。
しかしこのままで終わるのではなく、我慢と忍耐そして若手選手の育成で
ダイエーホークスを何度もリーグ優勝と日本一にも導いた。

人間としてもハッタリとか奢りもない王監督。　あれだけの大記録を打ち立てた
選手なのに横柄で威張ったり奢ったところも無い。
プロ野球ではちょっといい成績を残しただけで、選手時代だけでなく評論家に
なっても横柄さや傲慢さを我々ファンに見せ付ける人がよくいるのに。

逆に言うと、こういう人間性も兼ね備えたからこそ、世界の王に成れたのか。

とにかくお疲れ様でした　王監督。
これからは体に気をつけて、ゆっくりと野球界を人格を兼ね備えた大御所として
見守って、不届き者みたいなスター気取りの選手が出てきたら
王監督らしい「喝」でも入れて上げてください。


     世の中にはイロイロな　”　オヤジ　”さんが、ブログを書いてますね～＾＾