熟年ドラキチ  さぁ人生はこれからだぁ^^ 

ドラキチ歴50年、 熟年・「オレ竜」の今日の”脳ミソの中身”

「学校の勉強だけではメシは食えない」、確かにねぇ~。

2008-10-13 | 亀君の”人間学”

先週は東京出張だったが、その間に世界も日本も先行きの景気が
非常に暗雲漂う見通しの悪い感じになってきた。
私の仕事柄、海外との貿易が中心なので、今起こっているアメリカ発の
世界金融危機、世界同時株安、世界同時不況、そして円高は、
私の仕事にも大きく影響する。

と言って「ジタバタ」してもしょうがないので、この東京出張に私が手にした本は、
今の世界金融危機とか世界経済とは、まったく対極にあるような話題の本、
 「学校の勉強だけではメシは食えない!」 (著者:岡野雅行)
であった。(苦笑)

この著者、岡野雅行という人は本を書いた当時は74歳の東京・墨田区の
従業員6名の金型製造・プレスという金属加工会社・岡野工業株式会社の
社長さん。 本人は世の中の社長と言われている人達の生き様を見て、
社長と言われるのを嫌い、自ら自分を「代表社員」と言っている人。

この小さな零細企業のお陰で、実は私達も毎日の生活も便利になったのである。
今は殆どの人が持っている携帯電話。 今ではこんな小さく薄い携帯電話が
当たり前になって私達も使っているが、携帯電話の出始めの頃は私も
まるで「爆弾」のような大きなそして重い携帯電話を使ったものだった。
そして携帯の電池切れも早かった~。

今、私達が使っている携帯電話の電池(バッテリー)のように、薄いバッテリーを
(ステンレスのリチウムイオンケースの量産)可能にしたのは、
実はこの6人の会社・岡野工業株式会社の技術力のお陰。
「携帯電話を普及させた」一番の功労者と言っても言い程である。

長年の技術力でアメリカNASAへの部品や、自動車産業にも貢献している。
私達の身近な生活では、「刺しても痛くない注射針」(正式名称:ナノパス)を
テルモ社がインシュリン用注射針として2005年に発売したが、これも岡野さんの
「作品」である。針の外径が0.2ミリ、針の中の液が通る針の内径は、
なんと0.08ミリ。 世界一細いインシュリンの針である。

テルモ社の担当者はこれを作る為に1年間、日本中の金型・プレス・パイプを
扱う会社を100軒以上に頼んでみたが、どこも不可能と言う事で、
最後にこの岡野さんのところに持ち込んだと言う事。

「世界的職人」 「金型の魔術師」と言われている岡野さん、実は学歴は
小学校しか卒業していない「世界一の職人」。
今までテレビなどでも紹介されている有名な職人。
こんな世界経済が先行きどうなるかと言う時に、何故かこの職人さんの本を
手にしてしまった私なのである。 

まぁ~今まででも自分で意識的に、関係ない本や話題に入っていくと言うのは
私の生き方、習性、そして気分転換かもしれないけど。(苦笑)

流石に世界一の職人さんだけあって、話にも説得力もあり面白く、そして
参考になる本だった。 いろいろな話題があったが、私としては、
 ・世渡り力が大事だ。- 義理・人情が大切
                「何かしてもらったら4回お礼を言え」
                「頭のいい人間」と「利口な人間」の2種類がいる。
                「頭のいい人間」は学校の勉強は出来るが世渡りはヘタ
                「利口な人間」は世渡りが巧く、応用が利く。
 ・失敗がないのは経験が無い事と同じ
    仕事をするなら失敗は避けて通れない。成功するまで何回も失敗するのは
    当たり前。 「失敗するのが怖い、嫌だ」なんて言っていたら、その先に
    成功があるわけが無い。
    人間は失敗を人よりたくさんして、初めて成功できる。
    絶対に失敗しない仕事ばかりしていたら、新しい技術が身に付くわけが無い。
    そういう会社は、気がつくと世間の技術の進歩から取り残されてしまう。
    仕事が来なくなって、会社はいつまでたっても伸びなくなる。
 ・常に新しい物を追い求める
    儲かってしょうがないといっても、それにしがみ付いちゃダメ
    技術は水物。 見切りをつけるのも大事。
 ・常識を捨てる
    常識と言われている発想を一度捨てて、まったく違った発想で取り組む。
    「痛くない注射針」をパイプから作ろうという常識的発想では、これは
    出来なかった。 板を丸めようと発想したから出来た。
 ・仕事も遊びも理屈ばかり言ってるのではなく、目の前の事を面白がって
    やればいい。現実社会で役に立つ処世術は、生身の人間関係からしか
    学べない。 ネットから人間関係は学べない。
 ・みんなが行くところは儲からない。みんなが嫌がる所にこそ宝がある。
    人と同じ事をしてちゃダメ。人と違う事をする事。
 ・「利口な人間」とは、世渡り上手な人間で、極端に言うと、
    ”人生、太鼓持ちになれるやつが成功する”。
    技術っていっても、浅く広くだっていい。
    話題を持っていて、情報を持っていて、面白い、そんな人間が人から
    呼ばれ色々な経験が出来、世の中の事をたくさん経験できる。
 ・失敗してはいけないという風潮が人から可能性を奪っている
    先へ進もうと思えば、失敗なんて成功へのひとつの過程。
    失敗する事は悪い事じゃない。
    全て経験として見れば、かけがえのない貴重な事。
    ただひとつ注意する事は、失敗して騙されて世の中に流されちゃダメ。
    流されず自分の決めた道を突き進む事。そうすれば成功が見えてくる。

このブログを書きながら、私はブログの効用を再発見。
ブログって便利だなぁ~。 今回みたいに読んだ本で自分が大事だと思ったことを
こうやって書いておくと、また後で見る事が簡単。
最近は物忘れも酷くなってきたからなぁ~~~~~(苦笑)

それと岡野さんは利口な人間は太鼓持ちになれと言っているが、
太鼓持ち=男芸者?  調べて見たら、

  1. 宴席に出て客の遊びに興を添えることを職業とする男性幇間
  2. 人にへつらって気に入られようとする者。

みんなに呼ばれて面白がられるような人間でないと、いけないということか。

さ~て、明日から経験を積む為にいっぱい失敗をしよう~と (笑)


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