熟年ドラキチ  さぁ人生はこれからだぁ^^ 

ドラキチ歴50年、 熟年・「オレ竜」の今日の”脳ミソの中身”

”世襲”がどこもかしこも大流行。 世襲化=私物化なのにね~

2009-06-03 | 亀君の”人間学”
小泉元首相の次男が世襲で次の衆議院選挙に出ると事については、
あの小泉さんも「普通の親と一緒なんだなぁ~」との失望感を感じて、
以前の私のブログにも書いた。



小泉元首相の次男、自民公認へ…世襲制限の導入先送り方針(読売新聞) - goo ニュース 
(記事引用)
自民党は2日、「世襲」新人候補の立候補制限について、次の衆院選からの導入を見送る方針を固めた。

 次々回からの導入で調整する。これにより、小泉元首相の次男、進次郎氏(神奈川11区)と臼井日出男・元法相の長男、正一氏(千葉1区)は、次の衆院選で公認されることになる。

 同党の党改革実行本部(武部勤本部長)は、世襲制限が必要だとする最終答申を近く麻生首相に提出する予定だが、導入時期は明示しない方向だ。同本部の幹部は2日、「制限がいつからかは答申に書かない。首相を縛る内容にはしない」と語った。

 世襲制限の次回衆院選からの導入には、小泉、臼井両氏の地元などが「一度公認を内定しながら、途中で取り消すのは認められない」と強く反発し、党執行部に

同調する声も出ていた。制限導入の急 先鋒で首相に近い菅義偉選挙対策副委員長も「党は公認を内定した責任がある。次々回からにすべきだ」と主張していた。同本部でも衆院選前の混乱を避けるため、次回からの導入を見送ることにしたものだが、若手議員らから「世襲制限に踏み切る民主党と比較して批判される」と反発が出ることも予想される。

金総書記後継は三男・正雲氏、国家情報院が公式確認(聯合ニュース) - goo ニュース  
(記事引用)
【ソウル2日聯合ニュース】北朝鮮が先月25日の核実験直後に金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男・正雲(ジョンウン)氏(25)を後継者に決定したことを国家情報院が公式に確認したという。複数の国会情報委員らが2日に明らかにした。
 国家情報院は1日、情報委員らに対し「北朝鮮当局が正雲氏後継者決定の事実を盛り込んだ外交電文を海外公館に伝達したと承知している」と報告した。正雲氏後継者決定の可能性はこれまでに数度にわたり論じられてきたが、韓国政府当局が公に認めたのはこれが初めてだ。
  金総書記は1月8日の正雲氏の誕生日に、同氏を後継者に内定したと朝鮮労働党組織指導部に秘密裏に下達。先月25日の核実験の直後、労働党、朝鮮人民軍、最高人民会議常任委員会、内閣官庁、海外公館に「正雲氏後継者決定」の事実を通知し、「後継者・金正雲」を事実上、公式化したと伝えられていた。

「三男・正雲氏後継へ急ぐ」 父親似で金総書記の「お気に入り」(産経新聞) - goo ニュース 
(記事引用)
まだ20代にすぎない末っ子を後継者にという“内定説”には疑問の声も残っているが、息子の中で金正雲が注目されるのはその性格が父親似で、金総書記も三男が「一番お気に入り」とする見方が広く流布されてきたからだ。




【熟年ドラキチ】
政治家という職業は、一般の民間企業とは全く違うはずなのにね。
民間企業であれば、創業者が会社を苦労して起こし必死の経営努力もして
会社も繁栄して、それで息子や娘を後継者に指名したいというのは、
まだ解る。

民間企業は全てリスクは自分持ちで、栄える事もあれば逆に倒産してしまう事も
ある。
世の多くの中小零細企業の跡継ぎは、ホンの一部を除いて殆どが世襲で
後継者が会社の跡を継いでいる。
これは創業者が自分で起こした会社=財産という認識に近く、
いわば財産を子供に引き渡すのに等しい。

私たちは世の中の多くの会社で、このような実例を見ているし、当り前だと
思っている。
ただ、規模が一定以上の大きさの会社になると、経営者の世襲は一般的では
なくなっているのも事実。
それは「世襲制が持っている大きな欠点」、即ち、跡を継ぐ世襲の息子や娘が
優秀でなくても、彼ら彼女らが会社のトップになるということが、
必然的に他の社員の「やる気」を削いでしまうという事が、或る一定以上の会社では
会社の存亡に致命的に成る事が、もう常識になっているからである。

特に、よく見られるのが、その世襲の息子や娘はその親の会社に入った時から
「特別扱い」されて、大いなる勘違いを起こしがちである事が、
最大の世襲会社の問題点であるとも言えると思う。

実績も余り残すことなく、当然、実力も余り無いのに会社での「地位」と「権力」
だけは入社した時から約束されている。
いや、彼らは世襲制による被害者でもあるかもしれない。

入社した時から、他の社員と同様な扱いをしていない「親の親子の情による甘え」
の被害者でもあると思う。
若い時から、一から色んな経験をして自分の実力を客観的に高める機会を
社長の息子や娘という事で、会社からも取引先からも自然のうちに
甘やかされてしまっている可能性が大いにある。

世襲制がもっているこのような大きな欠点は、広く社会では当たり前のように
理解されているから、ある一定以上の規模の会社では、このシステムは
取っていないのが普通。
ただ日本の会社の圧倒的多数を占める中小企業では、逆に世襲が当たり前では
あるが。
まぁ~ 会社の存亡=自分の家という意識は解らないでもないし、また、
その世襲によって会社が倒産しても、最終的にはその結果は自分たちが受けるのであるから、民間私企業ではまだ許されるであろう。

しかし、上の新聞記事にある衆議院議員とか、北朝鮮の後継者というのは
民間私企業ではない。
いずれもそれらの職業は、日本国民のため、北朝鮮国民のために働く職業や
地位である。
こんなところにも親が自分の職業を、自分の子供に継がせたいというのは
明らかに、国会議員とか北朝鮮の最高ポストを「私物化」していると言わざるを
得ない。

特に日本では衆議院議員は、有権者に選ばれて成るものである。
今回の議員の世襲を制限する動きに、自民党のある代議士は、
「これは職業選択の自由」を制限するもので、憲法違反であるとさえ発言する
議員がいた。

何も「世襲制限」が意味しているものは、議員の息子や娘が親と同じ選挙区から
出馬を制限するもので、彼らや彼女らが衆議院議員になることを禁止している訳ではない。
本当にその息子や娘が衆議院議員として、日本のために仕事をしたいという
志や情熱があるのであれば、親が選出された選挙区以外からは、日本全国
どこからでも立候補できるのである。
他の「世襲でない議員」が、地盤、看板、カバンの3要素がない中、苦労して
必死に選挙区を勝ち上がってくるという「苦労」をしてまで、衆議院議員になろうとする志や情熱がないという事を、この「世襲制限」に反対している自民党議員や
その子供はまるで表明しているようなものだ。

一国民の私からすれば、親の地盤でしか当選できないような議員は、
これからの時代は、むしろ国民にとっては迷惑であり、不幸である。
麻生総理の前の2代続いた安部総理、福田総理。 いずれも「世襲議員」。
一年くらいで、いとも簡単に総理大臣という職を「投げ出してしまう」という
誠にひ弱な総理大臣だった。

一般民間企業であれば、迷惑するのは世襲の息子や娘の会社とその周辺
だけであるが、総理大臣や国会議員となると、そんな小さな範囲の迷惑や
不幸にとどまらない。

話の次元はちょっと違うが、プロ野球の世界でも、この「世襲問題」を
考えるのに、よい例があると思う。
長島茂雄の息子の長島一茂と、野村監督の息子の楽天の野村コーチ。
親はプロ野球界を代表する大選手だった。
で、その息子はというと、これはもうご存知の通り、並みの選手。
むしろ、他の選手とは違って、あれだけプロ野球の世界でもチャンスを与えられて
も、大した結果を残せなかった。

さらに、この息子の両選手は、いずれも最後は親が監督をするチームに
移り、そのまま野球界で生きていられる。
息子には実力はないのであるが、親の力や威光で野球界に生き残って
生きていられる。
子供頃から長島の息子、野村の息子ということで「特別扱い」されて、
その恵まれた環境のお陰で、プロ野球に入れるくらいの実力はついたとは思うが
プロの世界に入ってからは、本当の競争の世界で「自分の実力」が試される世界。
この両選手とも「世襲」による良い環境を持ちながらも、他の一般の環境からの
選手には負ける結果に終ってしまった。

まぁ~これは野球というスポーツの世界の例ではあったが、世襲の持っている
悪い面を示している好例でもあると私は思う。

今、日本に横たわる政治・経済の問題は、いずれも過去の前例とかに従って
いては解決策を見つけることは出来ない問題ばかり。
国民のために日本の国益を守る大きな使命のある政治家は、
自分の親の選挙区から出馬はOKという、了見の狭い考え方を
未だにこの場に及んでも選択してしまう自民党というのは、
もう完全に日本の国益を守るという崇高な志は殆ど持ち合わせていないという事を
この「世襲制限」を見送るという事で、世間に臆面も無く晒しているように
私には見えてしまってしょうがない。


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