熟年ドラキチ  さぁ人生はこれからだぁ^^ 

ドラキチ歴50年、 熟年・「オレ竜」の今日の”脳ミソの中身”

A Change Is Gonna Come を聞いちゃった~  

2008-11-07 | 人間ウォッチング

もう今の私は完全に「gooニュース編集者 加藤祐子」さんのコラムの虜に
なりつつあるみたいだぁ~ (苦笑)

「変化はいつかやってくる」という歌を聴いたことがありますか? コラム「大手町から見る米大統領選」(68回目)(gooニュース) - goo ニュース  

(記事引用-gooニュース)
I was born by the river. 僕は河のそばで生まれた。こういうフレーズで始まる、有名な曲があります。ソウル/ R&Bが好きな人なら一度は聴いたことがあるだろう、あまりにも有名な曲。そしてアメリカの公民権運動を象徴する曲。現地時間4日夜のバラク・オバマ次期米大統領の演説を観て聴いて以来、この曲が頭の中をぐるぐる回って止まりません。(gooニュース 加藤祐子)

○ It's been a long time coming, but I know ...

もう数十年前、「リリー・マルレーンを聴いたことがありますか?」という本が日本で話題になりました。今回のこのコラムの題は、それをもじったものです。オマージュというか。「サム・クックを知っていますか?」というタイトルでも良かったのですが。

なぜなら表現というのは得てして、先人をリスペクトしながら、その表現を引用したりなぞったりもじったりしているものなので。聖書とシェイクスピアが分からなければ、英文学は分からない——などと言われるのも、同じ理屈です。そして「チーム・オバマ」が展開してきた物語には、聖書やシェイクスピアの代わりに、「マーティン・ルーサー・キング」とか「公民権運動」につながるキーワードが、あちこちに散りばめられていたと思います。

たとえばオバマ氏の演説を聴いて私が初めてゾクゾクッと鳥肌の立つ思いをしたのは、ニューハンプシャー予備選のあと。あの演説でオバマ氏が「山の頂きへと私たちを導き、約束の土地を指し示してくれたキングの言葉だ(A King who took us to the mountaintop and pointed the way to the promised land)」と言った、そのくだりでした。

この「King」という言葉。それに続いた「mountaintop」「promised land」という言葉。その組み合わせで、オバマ氏がキング牧師のことを言っているのだとピンと来て、そしてゾクゾクッときたのです(ここのくだりを「Yes We Can Song」で聴くと、何度きいても条件反射でグッときます)。

前にも書いたように私は1970年代にニューヨークの公立小学校にいて、60年代の熱気まださめやらぬ教師たちに、「独立宣言」とか「建国の精神」とか「キング牧師」とか「公民権運動」とか「私には夢がある」とか「ローザ・パークス」とか、そういったことを叩き込むように教わったものです。あとはU2ファンなので「Pride (In the Name of Love)」や「MLK」といった曲が大好きだとか、そういう理由もあって。そうした刷り込みがあるため、関連キーワードが出てくると、ピクピクッ、ゾクゾクッと反応するようになっているようで。

オバマ氏は8月末の指名受諾演説でも、まさにキング牧師の「私には夢がある」演説からちょうど45年の記念の日に行ったあの演説でも、「45年前の今日この日、その約束のために国のあちこちから大勢が集り、ワシントンへと向かったのです」と述べ、キング牧師が率いた「ワシントン大行進」に言及しました。人権のためにワシントンへと行進した人たちは、「ジョージア出身の若い牧師が自分の夢について語るのを聞いたのです」とオマージュを捧げました。

そして11月4日夜の、勝利演説。たとえば「モンゴメリのバス」への言及。これは「ローザ・パークス」という名前とセットで、人権とか平等とかに関心のあるアメリカ人ならほとんどが分かるキーワードです(ネビル・ブラザーズに「Sister Rosa」という曲もあります)。まさに公民権運動のきっかけとなった、1955年のバス・ボイコットのことなのです。

さらに「バーミンガムの消火ホース」もしかり。権利拡大を求めてデモ行進する黒人住民に対し、警官隊が水力の強烈な消火ホースを使って放水し抑制したこと。そして「セルマの橋」と「We Shall Overcome(私たちは克服する)」という言及もしかり。全ては、50年代から60年代にかけての米公民権運動に関する、大事なキーワードでした。

そういう演説の中でオバマ氏は、「It's been a long time coming; but tonight (中略) change has come to America」と宣言した。このフレーズを聴いたとき、私はまたしてもゾクゾクゾクッとしました。「It's been a long time comin'」というのは、歌詞なので。あの曲の刷り込みがあると、そのフレーズはまさしく歌詞として耳に入ってくるので。

そして続いた「change has come」というフレーズ。これはその有名な曲のタイトルでもある「a change is gonna come」というフレーズの、時制を変えた言い換えなので。公民権運動を象徴するようになったサム・クックの名曲「A Change is Gonna Come」に対する、明らかなオマージュなので(オバマ氏当選以降、YouTube上でこの曲への感激のコメントがすごいです)。

冒頭で書いた「僕は河のそばで生まれた」という歌いだしで、この曲は始まります。「河のそばで、小さなテントで生まれた。それ以来、河が流れるように僕はずっと走り続けている。ああ、長い長いとても長いことかかっているが、いつかは変化がやってくる。ああそうだ、いつか必ずやってくる。生きるのは辛すぎるが、僕は死ぬのが怖い。空の向こうに何があるか知らないから。もうもたないと思うこともあるけど、これからはがんばれると思う。ああ、長い長いとても長いことかかっているが、いつかは変化がやってくる。ああそうだ、いつか必ずやってくる」と歌い上げます(歌詞の版権がまだ生きていると思うので、要約です)。

曲のサビが、「It's been a long, a long time comin', but a change is gonna come」という有名なリフレインです。「いつか必ず」と未来への切ない希望がこめられたこの歌詞を、オバマ氏のスピーチライターは少し変えて、あの歌で語っていた希望をついにいよいよ達成したのだと宣言したのです。

「It's been a long time coming, but ...  change has come to America」と。「ここまで来るのに、ずいぶん長くかかりました。しかしアメリカに変化がやってきたのです」と。

本当に、鳥肌が立ちました。

「A Change is Gonna Come」。聴いたことがない方は、ぜひ。サム・クックのオリジナルももちろん素晴らしいですが、私はネビル・ブラザーズの録音も大好きです。今はそれを聴きながら、これを書いています。

Sam Cooke-A Change Is Gonna Come

【熟年ドラキチ】
音楽の素養に乏しい私。(汗)
そんな私でも、このコラムの中に書いてある、キング牧師の事やローザ・パークスの
モンゴメリーのバスでの出来事は知っていた。

しかし、私のそれらの知識は、いかにバラバラに私の頭の中にあったのかと言う
事を思い知らされたこのコラム。

黒人初のアメリカ大統領の誕生とテレビでも新聞でもネットでも、今やそこらじゅうで
簡単に使われているが。 本当にこの事実の重み、深さというものは、
長い苦悩の人種差別という歴史を身をもって体験してきている人ほど、
感じているのだろうと、改めて認識した。

だから、パウエル元国務長官も、ライス国務長官も、民主党と共和党という
立場を乗り越えて、オバマ大統領誕生を、自発的に満面の喜びと嬉し涙をもって
祝福したのだろう。

本当に、今、アメリカで「凄い事」が起こってしまったのだ。

ここコラムの著者・加藤祐子さんのお陰で、バラバラの知識も関連付けられて
融合され、本当に込められた意味をほんの少しであるが、私にも理解できた
みたいだ。 
そして公民権運動にかかわる背景や出来事を知って、
音楽を聴くと、よりその歌の良さが、音楽の素養のない私でも、感覚的では
あるが、これも少しではあるが解ってきたような感じがする。


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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
順に読んできて前のコメ取り消したくなった! (micchan)
2008-11-09 23:57:55



失礼なことを書いたと反省しました。
私もオバマさんの演説を聞いてぞくぞくしました。
そして、キング牧師の夢や、いろいろなかこをおもいださせる格調あることばに、感激しました。
そしてわたしのばらばらの知識がこれを読むことによって、つながってゆき、
本当にエポックマイキングナ出来事が起こったという実感がわいてきます。アメリカはよい選択をしたのですね!
返信する
Thanks 謝謝 (オレ竜)
2008-11-10 22:29:31
Never mind !

オバマ大統領誕生について書いたと思えば、
セクシー下着姿のアメリカンフットボールについて書いてしまう私の品性が問われるかもしれませんね~~~~(笑)

ただ時間的には 完全に1日たって書いたんですが、ブログでは1つ空けて直ぐだしね。

それにしても、このコラムを書いている
加藤祐子さんは凄いと思いませんか?

返信する
うんうん!こういうこらむをよむとすごくうれしくなって (micchan)
2008-11-11 12:35:36
わたしもぼやぼやしていてはいけないなっておもう。
goonのニュース解説ってどう読むの?
私ブログ初心者で何も知らないのです。
PCスクールでブログを開設する授業でやっただけで、その後ならってないので、今お聞きして
そんなものあるのかとおもいました。
返信する
Thanks 謝謝 (オレ竜)
2008-11-12 18:42:28
goonのニュース解説っていうか、
アメリカ大統領選挙については、

http://news.goo.ne.jp/world/election/

を開けばありますので、どうぞココを
見て下さい。


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