今日はアイワのポータブルCDプレイヤー「XP-V30」の分解清掃をいたしました。これ、ジャンクデッキの試し録音のソースとしていつも使っているものです。ボリュームのガリがひどく、ツマミを回すと音が出たり出なかったりします。
この機種は10年以上前、胆嚢手術で入院する際に病院近くのさくらや(懐)で買ったものです。とりあえず入院中に聴ければいいということで一番安い機種(数千円)をセレクトしたのですが、安いわりには案外音がいいのでお気に入りの一台となっています。ネット上ではこの機種の情報はほとんどありませんが、いくつかのブログで「音がいい」と書かれているので、案外「隠れた銘機」なのかもしれません。自分はこの機種の前後にソニーとパナソニックのポータブルCDP(両方とも2万円位)を持っていましたが、これよりも音が悪く、結局手元に残しているのはこの一台のみとなります。
安物の証「MADE IN CHINA」。単三電池のほか、ACアダプター(付属)が使えます。
トップカバーを外したとこです。電解コンデンサは低背品を使用。
ピックアップはもちろんビス止めされておらず、3つのゴムのみで防振対策がとられています。これ、音飛び防止回路もないので歩きながら聴くことはできません。
ピックアップはソニー製でしょうか?なんも書かれていません。
基板裏。表面実装部品でごちゃごちゃしています。
心臓部のソニー製IC。これひとつでDACやらコマンド処理、ローパスフィルター等を掛け持ちしています。
で、肝心のボリューム。これでは外して清掃というわけにはいかないですね。仕方ないのでエレクトロニッククリーナーを隙間から吹きかけてグリグリ。ガリ退治にいきなり接点復活剤を吹きかけるのはご法度です。
トップカバーを外した状態でテスト。左奥にあるマイクロスイッチを指でオンにしないと動作しませんので注意が必要です。結果は良好。クリーナーのみでガリは完全に取れました。
このあとピックアップレンズをイソプロピルアルコールで清掃し、カバー取り付けしてフィニッシュ。まだまだ現役として活躍してもらうことにします。