本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

Nakamichi 580M(その7)

2012年04月30日 20時05分09秒 | カセットデッキ
 苦戦している580Mですが、昨日はいろいろ用事があってお休みしました。今日からまた再開。


 前オーナーが弄ったコネクタのコンタクトを取り外してみました。ハンダ付けしようとした痕跡です。無茶するなぁー。


 ここはコネクタに固執せず、基板にハンダ直付けします。ついでに2SA634と2SC1096周りのパターン剥がれをジャンパー線で再補強。弄っているあいだに更にひどくなっちゃったので。

 再度動作テスト。。。。やはりダメ。リールモーターとコントロールモーターが回転しっぱなし。


 上記トランジスタの直前に入っているオペアンプJRCの4558DYを東芝のTA75558Pに取り替えてみましたが、やはりこれでも症状かわらず。更に回路図と基板を見比べてみましたが、配線誤りも見当たらず。

 何がおかしいのかさっぱりわからなかったので、とりあえず全てのダイオードにテスタを当ててみましたが不具合は発見できず。次にトランジスタがちゃんと取り付けられているかを確認。前オーナーが全トランジスタを外した痕跡があるので、ちょっと不安だったんですよね。

 で、発見。


 コントロール基板は2SC945と2SA733が多用されているのですが、2SA733は一箇所だけPランク指定です。ここにQランクが付いてました。Pランクは他の箇所に取り付けられていました。前オーナー、付け間違えたようです。

 PランクとQランクを交換してテスト。すると・・・・不具合解消です!やったね!!!

 同じ2SA733でもランクを間違えただけでこんな不具合が発生するとは思いもしませんでした。これでモーターの不必要な回転も停止し、再生等のオペレーションも受け付けてくれるようになりました。。。。が、なぜか早送りだけオペを受け付けてくれません。早送りを司るIC401(CMOS4011)の電圧を確認しましたが問題なかったので、こいつからのアウトプットを受け取るIC404(CMOS4001)が怪しいと睨む。


 これがそのCMOS4001。オリジナルのNECのやつを東芝の新品に交換したところ早送りもできるようになりました。しまりすさんのおっしゃってた「ゲート一部死亡」ってやつですね。

 とりあえずこれで復活のメドがつきました。あとは各種調整を残すのみです。


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3 コメント

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すごい… (しまりす)
2012-05-01 14:21:01
いや、まじで。
何か”前オーナーとの戦い”的な様相を呈してきました。
前オーナーに「とりあえず、カツどんでも食うか?」と言って、
落ち着かせてから弄った箇所を自白させるのもありかとw

でも、この無茶苦茶な思考回路の前オーナー、
実は私、もしくは私のドッペルさんかもしれません。
…今週はVICSを破壊してしまいましたし(泣)
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連投失礼! (しまりす)
2012-05-01 14:32:26
PとQの件はびっくりです。
こんな事もあるんですね。
ってかロジックコントロールにそんなシビアな
設計しなくても…

とか思ったんですが、発売時期を考えると
当時はロジックコントロールを実現するには
そんだけシビアな設計が必要だったのかな?
とか思ったりします。
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結構楽しめました (どむぞう)
2012-05-01 23:30:32
前オーナーの無慈悲なトラップ攻撃に、途中で何度も挫けそうになりました。PとQなんてホントに間違い探しの領域。電子知識のない自分ですから、SMがなければ完全にアウツでした。

でも、たまにはこういうのも面白いかなと・・・今だからこそ言えるセリフですが。

ロジックコントロール、確かにシビアな設計ですねえ。しかし、専用ICでなく汎用ICを使ってロジックを構成していたのは不幸中の幸い。前オーナー、この調子だと専用ICも壊していたでしょうから。
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