まず、腕時計のメンテで使用する道具を紹介。
「コジアケ」です。後述しますが、裏蓋の閉め方は「ハメコミ式」と「スクリュー式」がほとんどです。こちらはハメコミ式の蓋をこじ開ける道具となります。どちらもダイソーで売っていますが、右のやつのほうが力が入りやすいのでベターです。
「3点支持式オープナー」(左)です。こちらはスクリュー式の蓋を開けるのに使います。2点式の簡単なものならダイソーで売ってます。右に写っているのは時計本体を固定する「固定器」です。腕時計は小さいですから、これに固定すると力が入りやすくなります。
時計バンドのピンを脱着する道具です。左から「駒はずし保持機」「ハンマー」「ベルトピン抜き棒」「精密ドライバー」「バネ棒外し」。
こちらもバンドピンを外すのに使用する「バンドピンはずし機」。
キズミルーペ。これもダイソーで買いました。
バネ棒セット。よく飛ばして失くしてしまうもんで。
OリングとOリング用シリコングリース。裏蓋を閉める際、防水のためにOリング(パッキン)を噛ませます。リングにグリースを塗布しておくと、防水性が高まります。
研磨剤。ケースの傷・曇を除去します。
ピンセット。プラスチック製と先の尖った金属製のもの。デジタル時計では、電池交換後に端子をショートさせてリセットする必要があるものがあります。金属製のものはそれに使います。
ブロワーと指サック。指サックはムーブメントに指の脂を付けないようにするためです。
ボタン電池。電池には使用期限がありますので、あまり大量に在庫を持たず、その都度買ったほうが無難です。ネットで探せば安く売っているところがあります。私がよくお世話になっているのは「電池の星野」さん。値段も安く、送料も80円です。
電池の交換だけなら、コジアケ(ハメコミ式の場合)、オープナー(スクリュー式の場合)、バネ棒外し、固定器ぐらい揃えておけばOKです。ダイソーで簡単なセットになっているものを買えば問題ないでしょう。しかし、私のように時計を趣味にする場合はある程度のセットになったものを買ったほうが結局は安く済みます。セット内容もピンきりなので、自分の用途に合ったものを選べばよいでしょう(セット例1・例2・例3)。
では実際に電池交換をしてみます。作業前に「バネ棒外し」でベルトを外しておきます。
まず、一番簡単な電池蓋がついているやつです。初期のデジタル時計に採用されています。これは簡単、コインでらくらく開閉。この手の電池蓋が付いている製品がなくなったのは、時計を薄型にするという技術的要請と、売る側(時計屋)が電池交換手数料を稼ぐという商業的要請のためだと思います。
次にハメコミ式のもの。ケースに蓋が嵌めこまれています。ケースと蓋の継ぎ目を注意深く見てみると、コジアケの刃先を入れるためのわずかな隙間がありますので、ここに刃先を入れてグイグイやると「パカッ」って外れます。結構ケースに傷が付きますし、勢い余ってムーブメントを壊してしまうという危険性もあり。(一度やっちまった)
スクリュー(ネジ)式のもの。防水性がより求められるものに採用されています。オープナーのビット(黒い部分)を蓋外周部にある溝にひっかけて蓋を回転させます。このビットの調整が結構メンドイです。自分が使っているのは3点支持式。これは2点支持式のものより力が入れやすいという理由からですが、高級なものなら2点支持式のほうが使いやすいようです。実際、プロは高級2点支持式を使用しています。
今回は電池交換していませんが、単純に蓋を極小ネジで留めているものもあります。写真はカシオの現行品。新品で980円から5000円位で買えるチープカシオ、略称チプカシです。
なお、蓋を閉める際は、可能な限り専用のシリコングリースをOリングに塗布したほうがよいです。汗等の水気が入ると、ケースと蓋の継ぎ目が錆び付いて開かなくなってしまう危険性があります。
また、電池はその直径・厚さ・電圧により規格が統一されてはいるものの、生産国によってその型番名が異なっています。蓋を開けてはみたけれど、どの電池を購入すればいいのかわからないという場合には、日立マクセル(株)さんのHPにある「型番検索、対応表」を利用するとよいでしょう。
最後に。高級品や完璧な防水性を要する時計は、やはり業者に交換依頼したほうが無難です。この場合、きちんとした専門業者に頼むのが吉。よく1000円もしない価格で請け負う業者がありますが、その作業は素人の行うものと同等とみてよいでしょう。専門業者であれば防水テスト等もやってくれます。まあ、これはお金を払えばの話ですが。
「コジアケ」です。後述しますが、裏蓋の閉め方は「ハメコミ式」と「スクリュー式」がほとんどです。こちらはハメコミ式の蓋をこじ開ける道具となります。どちらもダイソーで売っていますが、右のやつのほうが力が入りやすいのでベターです。
「3点支持式オープナー」(左)です。こちらはスクリュー式の蓋を開けるのに使います。2点式の簡単なものならダイソーで売ってます。右に写っているのは時計本体を固定する「固定器」です。腕時計は小さいですから、これに固定すると力が入りやすくなります。
時計バンドのピンを脱着する道具です。左から「駒はずし保持機」「ハンマー」「ベルトピン抜き棒」「精密ドライバー」「バネ棒外し」。
こちらもバンドピンを外すのに使用する「バンドピンはずし機」。
キズミルーペ。これもダイソーで買いました。
バネ棒セット。よく飛ばして失くしてしまうもんで。
OリングとOリング用シリコングリース。裏蓋を閉める際、防水のためにOリング(パッキン)を噛ませます。リングにグリースを塗布しておくと、防水性が高まります。
研磨剤。ケースの傷・曇を除去します。
ピンセット。プラスチック製と先の尖った金属製のもの。デジタル時計では、電池交換後に端子をショートさせてリセットする必要があるものがあります。金属製のものはそれに使います。
ブロワーと指サック。指サックはムーブメントに指の脂を付けないようにするためです。
ボタン電池。電池には使用期限がありますので、あまり大量に在庫を持たず、その都度買ったほうが無難です。ネットで探せば安く売っているところがあります。私がよくお世話になっているのは「電池の星野」さん。値段も安く、送料も80円です。
電池の交換だけなら、コジアケ(ハメコミ式の場合)、オープナー(スクリュー式の場合)、バネ棒外し、固定器ぐらい揃えておけばOKです。ダイソーで簡単なセットになっているものを買えば問題ないでしょう。しかし、私のように時計を趣味にする場合はある程度のセットになったものを買ったほうが結局は安く済みます。セット内容もピンきりなので、自分の用途に合ったものを選べばよいでしょう(セット例1・例2・例3)。
では実際に電池交換をしてみます。作業前に「バネ棒外し」でベルトを外しておきます。
まず、一番簡単な電池蓋がついているやつです。初期のデジタル時計に採用されています。これは簡単、コインでらくらく開閉。この手の電池蓋が付いている製品がなくなったのは、時計を薄型にするという技術的要請と、売る側(時計屋)が電池交換手数料を稼ぐという商業的要請のためだと思います。
次にハメコミ式のもの。ケースに蓋が嵌めこまれています。ケースと蓋の継ぎ目を注意深く見てみると、コジアケの刃先を入れるためのわずかな隙間がありますので、ここに刃先を入れてグイグイやると「パカッ」って外れます。結構ケースに傷が付きますし、勢い余ってムーブメントを壊してしまうという危険性もあり。(一度やっちまった)
スクリュー(ネジ)式のもの。防水性がより求められるものに採用されています。オープナーのビット(黒い部分)を蓋外周部にある溝にひっかけて蓋を回転させます。このビットの調整が結構メンドイです。自分が使っているのは3点支持式。これは2点支持式のものより力が入れやすいという理由からですが、高級なものなら2点支持式のほうが使いやすいようです。実際、プロは高級2点支持式を使用しています。
今回は電池交換していませんが、単純に蓋を極小ネジで留めているものもあります。写真はカシオの現行品。新品で980円から5000円位で買えるチープカシオ、略称チプカシです。
なお、蓋を閉める際は、可能な限り専用のシリコングリースをOリングに塗布したほうがよいです。汗等の水気が入ると、ケースと蓋の継ぎ目が錆び付いて開かなくなってしまう危険性があります。
また、電池はその直径・厚さ・電圧により規格が統一されてはいるものの、生産国によってその型番名が異なっています。蓋を開けてはみたけれど、どの電池を購入すればいいのかわからないという場合には、日立マクセル(株)さんのHPにある「型番検索、対応表」を利用するとよいでしょう。
最後に。高級品や完璧な防水性を要する時計は、やはり業者に交換依頼したほうが無難です。この場合、きちんとした専門業者に頼むのが吉。よく1000円もしない価格で請け負う業者がありますが、その作業は素人の行うものと同等とみてよいでしょう。専門業者であれば防水テスト等もやってくれます。まあ、これはお金を払えばの話ですが。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます