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本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

Sony WM-2 再び

2011年09月04日 17時41分24秒 | ウォークマン

 もみじの件が落ち着いたので、久しぶりにジャンク弄り。まずはお手軽なところからソニーのWM-2です。この機種は以前にも修理したことがありますが、今回のブツは電源が全く入らないというジャンクです。今回はロゴに「II」が入っておらず、また、「PLAY」ボタンではなく「FWD」ボタンとなっていますから初期モデルです。


 三枚におろします。案の定、ゴムベルトは溶けてました。


 電源が全く入らなかった原因は、FWDボタン近くにあるリーフスイッチの接点の汚れでした。華奢なスイッチなので磨くのも大変。


 スイッチ研磨したところパイロットランプが点灯しました。しかし、モーターは回転せず・・・軸の固着です。前回同様、エレクトロニッククリーナーで清掃。


 仮組み立てして再生したところ、ボリュームにガリがあることが判明。ハンダこてで配線を丁寧に外し、ボリュームを取り出します。


 ボリュームは分解・清掃後、接点グリスを塗布。

 この後、テストテープでスピードとアジマスを調整して組み立て。無事復活しました。作業時間はケース清掃も含めて2時間くらい。ウォーキングステレオ系はお手軽なので暇つぶしにいいですね。


 

Sony WM-F101(その2)

2011年07月03日 23時30分38秒 | ウォークマン
 クーラーの壊れた、西日の当たる部屋ではジャンク弄りも命懸け。今日はお手軽なところで、一ヶ月以上放置していたWM-F101をフィニッシュまでもっていきました。


 まず、懸案事項だったゴムベルトですが、広正で調達した太さ0.8のものを付けてみたところ、ギリギリ擦れずに動作しました(mymyさん、thx!)。直径は64.5ミリのものがいいみたい。基板の下部にあるテープスピード調整用の半固定VRもほとんどいじらなかったので、テンションも適当と思われ。


 自作テストテープでアジマスの調整。調整するにはカセット蓋を外す必要があります。写真の小さい穴から精密ドライバーを突っ込んで、ヘッド左側にあるネジをグリグリ。リバース機なのでフォワードとリバースの両方で調整しますが、こちらを立てればあちらが立たずで、両方ともピッタリとはいきませんね。妥協点でネジロックを垂らします。


 ボリュームにガリがあることに気づきましたので分解してお掃除。直径1センチにも満たないものなので、基板から取り外すときはコテで溶かしてしまわないよう注意が必要です。


 基板を戻すときには、基板上のマイクロスイッチとメカのレバーがちゃんと噛み合うようにします。


 欠品だったネジを他のジャンクから移植して完成。

 修理を終えて、ふと温度計を見ると室温32度。メカも汗まみれになってしまいました。

Walkmanのネジ

2011年06月07日 23時55分32秒 | ウォークマン
 WM-F101のねじが3本欠品なので、代替品を探しに東急ハンズに行ってまいりやした。

 天下のハンズなんですぐ見つかると思っていたんだけど・・・ないねえ、ちょうどいいの。

 なにか情報はないかなあとグーグル先生に訊いてみるも、やはり皆さん苦労しているようで有力な情報はナッシング。

 試しにアメリカのGoogle teacherにも「sony walkman screw replace」って訊いてみたけど、これもやっぱりnothing。


 ソニーSSに訊くのは最後の手段として、もう少し全方向探索してみます。アキバのネジ専門店にでも行ってみるかな・・




 関係ないけど、私はつげ義春の「ねじ式」が大好きです。

Sony WM-F101(その1)

2011年05月27日 00時10分14秒 | ウォークマン
 いけずなSK-900はお仕置きとして放置プレイ。息抜きとしてウォークマンを弄ります。


 SonyのWM-F101です。1985年位のブツだと思います。ウォークマンを乾電池の呪縛から解き放った「ガム電池」を採用したモデルですが、今回のブツは乾電池(単三1本)のホルダーしか付属しておりません。でもこっちのほうが有り難かったりします。


 「カセット回らず。ラジオはOK。」のジャンクで入手。ネジが3本欠品となっていましたので、裏ぶたが浮いてフレキがこんにちはしていました。


 裏ぶたにただ一つ残っていたネジとボリュームつまみを外すとメカが現れました。お約束通り、ゴムベルトが溶けてのたうち回っていました。


 ゴムベルトはかなり細い物で、生憎手持ちはありません。試しに千石で入手した直径60ミリ・太さ0.95ミリのゴムベルトを掛けてみましたが、テンションが高すぎて再生の立ち上がりは「ヨッコイショ」という感じです。


 また、ベルトが太いためベルト同士が干渉する箇所があります。このためわずかにワウが出ているようです。


 これでは細いゴムベルトを調達しないと使い物になりませんね。ソニーSSに在庫の有無を確認するのもメンドーなので、これも放置プレイになりそうです。

Sony WM-2

2010年10月23日 12時11分23秒 | ウォークマン
 ソニーがカセット式ウォークマンの国内販売を終了したというニュースを耳にしました。携帯型音楽プレーヤーという市場を開拓したエポックメイキングな製品の終焉に寂しい思いをする一方、デジタルメディア最盛の現在までソニーが律儀に販売していたということにも驚かせられました。

 カセット式ウォークマンへの惜別の思いを込めて、二代目ウォークマン(WM-2)のメンテ記事を載せたいと思います。この機種は世界中に和製英語「Walkman」を知らしめた機種です。




 例によってヤフオクで「電源入るも不動」というジャンクを入手。開腹します。


 中はぎっしり詰まっています。


 不動の原因は駆動用ゴムベルトの劣化とモーターの固着であることがほとんどなので、まずモーターを取り出します。細いリード線が使われていますので、予め写真に撮っておき、半田ごてで丁寧に外します。


 予想通り回転軸が固着してました。カバーを外し、軸にエレクトロニッククリーナーを吹きかけ、手でグリグリと回します。ある程度回転するようになったら電池等で印加します。滑らかに回転するようになります。


 ゴムベルトは千石電商で購入しました。0.95角・直径45ミリのものが最適と思われます。


 ついでにボリュームもメンテします。カニ目スパナを持っていませんので、先の尖ったピンセットでボリュームつまみを外しました。


 当然のことながら、ビス等は極小のものが使われています。無くさないよう注意が必要です。


 ホルダー開閉スイッチには小さなバネが使われています。開けた瞬間、どこかへ飛んでっちゃいました。一時間、部屋中を探すことに・・・


 テープスピードを調整して組み立て。無事復活しました。