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本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

Toshiba BomBeat X1 RT-8700S(その2)

2013年05月12日 20時19分41秒 | ラジカセ
 RT-8700Sの続きです。


 接点系の部品を外してクリーニングします。ボリュームはガリがないので、とりあえずスルー。


 結構汚れてます。


 ファンクションスイッチが分解不可なので、今回もクリンボーイで内部の汚れを取ることにします。クリンボーイまみれにしてこのまま一晩寝かせます。


 スイッチを寝かせている間にスピーカーのメンテ。SPユニットは10センチウーファーと5センチツイーター。CFS-F70のあとなのでショボく見えます。


 めっちゃ汚いエンクロージャーは風呂場で洗って陰干し。


 エンクロージャーが乾いてからSPユニットを装着。

 ・・・・つづく

Toshiba BomBeat X1 RT-8700S(その1)

2013年05月11日 23時15分47秒 | ラジカセ
 あまりにモノが増えすぎたので、このところヤフオク入札を控えております。で、これからは過去に入手したジャンクの修理に専念することに。。。ジャンクの在庫はラジカセばかりなので、これからの記事もラジカセばかりになります。ラジカセ大好きっ子なもんで。


 そんなわけで、本日引っ張り出してきたのは東芝のラジカセRT-8700Sです。スピーカーが分離できるので、いろんなスピーカーレイアウトができるっちゅうスグレモノです。ジャンク理由はカセット不動。チューナー部は生きてますが、チューニングダイヤルがかなり重いです。で、全体的にメチャクチャ汚い。触ることも躊躇してしまうようなブツでございます。。。いつ頃、いくらで発売されたのかググってみましたが、ネット上には詳しい情報がないですね。


 開腹。すんげえキタネー。


 とりあえず風呂場でフロントパネルとリヤボックスを洗いました。


 メカは前面から外れます。


 チューニングダイヤルが重かった原因はここでした。ダイヤル糸がプーリーから外れてました。


 カセット不動はお約束のゴムベルト溶解。


 メカを分解して洗浄。ゴムベルト交換。アイドラをS-721Hで処理。


 古いグリスはエレクトロニッククリーナーで洗い流し、セラグリスHGを改めて塗布。セラグリスHGの「HG」とはハイグレードの略だと思われ。ハードゲイではないでしょう。


 キャプスタンベルトは幅5ミリ、直径85ミリのやつでいけそう。千石電商で仕入れたやつです。


 そのキャプスタンベルトはオリジナルより幅広だったんだけど、メカに干渉せずにいい感じです。今日はメカのメンテだけでおしまい。




 メカメンテ後・・・郵便受けを見てみたら、定期購読している「昭和40年男」が届いてました。


 んで、ペラペラめくっていたら、偶然にもRT-8700Sが載ってました。このモデル、昭和53年(1978年)に79,800円で発売されたようですね。
 

SONY CFS-F70(その3)

2013年05月08日 22時09分04秒 | ラジカセ

 CFS-F70を仔細に見ていきます。


 全面パネル。ファンクションはテープ、ライン(フォノ兼用)、AM、FM。チューナーのプリセットはAM/FMそれぞれ6局です。レベルメーターは片チャン9セグメント。パワースイッチがオフの場合でもデッキ部の操作は可能です。この場合、テープ演奏が終了すると電源が切れるようになっています(スリープ機能)。


 上部シーリングパネル内。パネルがこれ以上開かないので見づらいですが、使用頻度の少ない操作系が格納されています。スイッチはテープセレクト(ノーマル・クローム・メタル)、ISS(1~3)、録音モード切替(オート・マニュアル)、ドルビーSW(オン・オフ)、FMモード(ステレオ・モノ)、SENS(DX・LOCAL)、スキャン切替(オート・マニュアル)、スキャンボタン(DOWN/UP)、メモリーボタン、メーターSW(オン・オフ)。ボリュームはREC LEVEL(L・R)、マイクミキシング、ベース、トレブル、バランスです。


 シーリングパネル裏には回路図。そーとー自信があるんでしょうね。


 ヘッド周り。2ヘッドシングルキャプスタンです。


 スピーカーは10センチフルレンジ。全面パネルはダイキャスト製で、キャップスクリュー8本でガッチリと止められています。


 上から見たところ。ハンドルの付け根にマイク(モノ)。ハンドルを持ち上げるとシーリングパネルはロックされて開きません。横に走っている青いラインはパッキンです。


 背面。外部アンテナ端子(変換アダプターが付いています)のほか、外部SP、ラインアウト、ラインイン、マイクの各入出力端子があります。ラインインはフォノに切り替え可能。赤い部分はAC電源で、取り外して電池ボックス(こっちは青)に交換できるのですが、残念ながら欠品です。また、車での使用を意図してか、DC12Vのジャックがあります。その上の四角い部分はメモリバックアップ用の電池ボックス(単三2本使用)です。


 アンテナは完全に収納できる仕様となっています。


 で、肝心の音ですが・・・これが非常にいいのです。

 やはり128,000円、高いだけのことはあります。強力なSPユニット(背面は完全に仕切ってあって密閉型となってます)にBTL構成の強力なアンプ部。ボリュームを大きめにしても音が破綻しないため、全くうるささを感じさせません(近所迷惑ですが)。また、ベースを持ち上げてもブーミーにならずに芯のある音を聞かせてくれます。これは9.2キロという重さもプラスに働いているようです。

 いままでいくつもラジカセをメンテしてますが、満足度ではパイオニアSK-900と1、2を争いますね。見た目もグーだし、これはもう手放せません。死ぬまで大事にします。

SONY CFS-F70(その2)

2013年05月07日 21時39分25秒 | ラジカセ
 さて、CFS-F70の続きです。


 この機種はフロントパネルを取り付けてしまうと、テープスピード調整用の半固定VR(モーターの背面にある)にアクセスできなくなってしまいます。仕方ないのでむき身の状態で12Vを印加し、スピード調整と一通りの機能を確認。


 パネルは取り付け前にSPユニット等を取り外して風呂場で丸洗いします。SPユニットは10センチフルレンジが付いてました。強力な磁力なので防磁板が被せられていました(写真は防磁板を外したとこ)。


 ちなみにSPユニットのホコリ取りには100円ショップで買ったシェービング用のブラシを使っています。いい塩梅です。


 この後一気に組み上げ、修理完了となるはずでしたが・・・最終チェックであることに気づきました。なんと電源オフにしてもモーターの回転が止まらないのです。。。
 仕方ないので、また中身を取り出してカセットメカの具合を確認しましたが、どうもメカには問題無さそうだし、メカ裏の制御ICにも不具合がなさそうです。いろいろ調べた結果、犯人はファンクションスイッチではないかと推測。唯一分解清掃をしなかったスイッチです。


 本来なら分解清掃したいところですが、このタイプは分解不可能。なので、次の手順で内部の接点をクリーニングしました。

1 スイッチ全体をクリンボーイまみれにし、一晩寝かせる。
2 クリンボーイが溶けて内部まで行き渡ったのを確認してから、超音波洗浄器にかける。
3 エアダスターを噴射し、内部の水分を吹き飛ばす。

 この工程を二度おこなったところ内部接点の汚れが取れたようです。取り付けて確認すると、電源がきちんと落ちるようになっていました。で、再度組み上げてフィニッシュ。



 次回は機能等を紹介していこうと思います。

SONY CFS-F70(その1)

2013年05月06日 21時09分30秒 | ラジカセ
 GW後半のこの三日間でラジカセを修理してました。昭和56年頃に128,000円(!)で発売されたソニーの超弩級機CFS-F70です。コンパクトなサイズにもかかわらず9.2キロもの重さがあります。ドルビーB搭載、PLLシンセサイザーチューナー、アンプは片チャン6.5WですがBTL構成という、ソニーラジカセ史に残るキング・オブ・ラジカセです。数年前にヤフオクで落札したのですが、ちょっと面倒くさそうなので後回しにしておりました。

この写真は修理後のもの。ホントはめちゃくちゃ汚かった。

 ジャンク理由はカセット不動、ボリュームガリありというもの。いつも通りやればなんとかなります。まず前後に割って中身を取り出します。

フロント側。
リヤ側。SPボックスにはグラスウールが。
フロントパネルに中身がくっついています。
フロントパネルから中身を分離する方法がご丁寧に表示されています。
奥がフロントパネル。真ん中がメイン基板、手前がカセットメカ裏の基板です。

 最初にガリ取り。7つあるボリュームは全てスライドです。分解清掃後、接点グリスを塗布。スイッチ類も分解が面倒なファンクションスイッチを除いて全て分解清掃しました。


 続いてメカのメンテ。ゴムベルトは3本使われていて、すべてユルユルになっていました。手持ちの適当なベルトを装着。


 ここまで終えるのに2日かかりました。メンテ性はあまりよくありません。姉妹機のCFS-F40ほどではないですが。



 ・・・・to be continued