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本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

Motion Blue Yokohamaでお食事

2012年02月01日 23時53分13秒 | ライブレビュー
 今日はモーションブルー横浜でジャズライブを聴きながら飯を食うという小洒落たことをしてきました。珍しく女性同伴です。

 
 横浜の赤レンガ倉庫にあるこのライブハウス、毎週水曜日は「A Touch of Music」と題しまして国内の若手ミュージシャンをステージに迎えて、フリーライブを開催しております。チャージがロハなので、飲食代のみで若手の方たちの元気のあるライブが聴けます。今日のステージはフルート奏者の北條達子さんのグループ。fl、pf、g、b、dsのクインテットでございました。

 今日は赤レンガ前のスケートリンクが営業中止になるほど風が強く寒い日でした。にも関わらず会場は8割方の入り。食事を楽しみながら気軽にジャズを聴けるとあって、みなさん肩肘張らずに楽しんでいました。かくゆう私も豚のスペアリブをがっつきながら、心地よいリズムに身を委ねました。

 肝心の演奏ですが、北條さんのフルートは音色、アドリブとも芯があってなかなか良かったです。日本のジャズフルート奏者っていうと、コジノリさんこと小島のり子さんが真っ先に浮かびますが、北條さんのプレイもテクニック、アドリブ展開とも素晴らしいものがありました。正直なところ、この方の存在はこれまで全く知らなかったのですが、これは思わね発見(というと失礼ですが)でした。

 フルートっていうとジャズではマイナーな楽器ですが、その分、素晴らしいプレイヤーが多いような気がします。思い出すだけでも、ジェレミー・スタイグ、ハービー・マン、ヒューバート・ロウズ、デイブ・バレンティン、フランク・ウェス・・・エリック・ドルフィーやバディ・コレットもフルートを吹きますね。ジェレミー・スタイグやハービー・マン以外はほとんどがサックスも吹くわけで、フルート専門って人はあまり多くありません。フルートって楽器はその特性上、どうしてもダイナミズムを出しづらいので、ジャズには不向きな楽器なのでしょう。その分、試行錯誤して新しい表現を生み出すって部分があるのかもしれません。

 自分はジェレミー・スタイグがお気に入り。やはりビル・エヴァンスとの共演盤でその存在を知ったのですが、その1曲目「Straight No Chaser」を聴いた時はぶったまげました。これを聴くまでは「フルートってちょっとねえ・・」と思っていたのですが。

 そんなジェレミーですが、最近、東芝から67年録音の「This is Jeremy Steig」というCDが999円で発売されました。これもまた素晴らしいアルバムです。買って損はないかと。

 話がそれてジェレミー・スタイグの話に終始してしまいました。えー、北條さん、良かったデス。

 

Roy Haynes Jammin' with Savion Glover @ BLUE NOTE TOKYO

2011年11月29日 23時38分49秒 | ライブレビュー
 今日は怪物たちの祝宴を観てまいりました!!!!いやあ良かったなー!!!!!

 ・・・と、乗っけから興奮醒めやらぬ状態でございますが、怪物っていっても、嵐の大野君扮する「怪物くん」ではございません。自分、大野っていったら「大野しげひさ」しか認めませんし。「がんばれロボコン」でのお父さん役や「びっくり日本新記録」でお馴染みですよね、大野しげひさ。。。。。って、なんの話だ。いきなり脱線。。。。えー、私の観てきた怪物、それは齢86の現役ジャズドラマーRoy Haynesと天才の名をほしいままにしているタップダンサーSavion Gloverでございます。なんとこの2人がブルーノートで共演ですよ。それゃもう大騒ぎです。

 ・・・とシッタカで書きましたが、実のところこのわたくしめ、このセヴィアン・クローヴァーなる人物、なんかすごいタップダンサーだという予備知識しか持ちあわせておりませんでした。自分のお目当てはあくまでもロイ・ヘインズ一択。だって、86歳ですよ。先日観たコブ爺よりも年上ですよ。バードと共演した経験もあるんですよ。今でも精力的にニューアルバムを出しているスーパージジイですよ。観にいかなきゃ死んじゃうかもですよ。

 で、そのヘインズなのですが、自分がヘインズの名前を初めて意識したのが、フィニアス・ニューボーンJR.やポール・チェンバースと共演した「We Three」。当時、ニューボーンにハマっていたのです。で、次に聴いたのが「Out of the Afternoon」。怪人ローランド・カーク、名脇役トミー・フラナガン、変人ヘンリー・グライムスと演ってる名盤です。ここまでは「いいドラマーだな」というくらいしか認識がなかったのですが、ある日、チック・コリアの初リーダー作「Now He Sings, Now He Sobs」とコルトレーンの「My Favorite Things: Coltrane at Newport」(ドラムはエルヴィンだと思って買った)を同時期に聴いてぶったまげてしまったんですね。チック盤でのパルシヴなプレイとトレーン盤でのスネア中心に組み立てたプレイに。この二枚はヘインズのベストプレイといっても過言ではないと思いマス。で、以来、自分のフェイバリットドラマーの一人になりました。今まで何回も来日してますが、なぜか聴きにいくことがなかったんですね。なので今回はすんげえ楽しみにしていたのでアリマス。本当はタップダンサーと共演なんて地雷臭がして嫌だったんですが・・・まあ、スタクラと亡くなった名タップダンサー、グレゴリー・ハインズの「Bassically Taps」(アルバム「If This Bass Could Only Talk」収録)のような名演奏を期待して・・・・

 で、今回のメンバーは以下の5名。ヘインズのパーマネントバンド「FOUNTAIN OF YOUTH 」+グローヴァーという編成ですな。
 Roy Haynes(ds)
 David Kikosuki(p)
 Jaleel Shaw(sax)
 John Sullivan(b)
 Savion Glover(tap)

 肝心の演奏は・・・ええ、すんごいです。大々的にグローヴァーがフィーチャーされているので、純粋にヘインズの演奏を聴きたい諸兄にはちょっとフラストレーションたまるかもしれませんが、それを補って余りあるタップ。なんせ自分はタップを見るのは初めて。せいぜい「新春かくし芸大会」での芸能人の生ぬるーいタップぐらいしか見たことありません(先日の上原ひろみさんとタップダンサーの熊谷和徳さんのデュオはUstreamで観ましたが・・これも良かった)。タップ台(というのか?)が木製となっており、その下が空洞なので、バスドラのような重い響きやスネアのリムショットのような甲高い音まで自由自在。タカタタカタタカタタカタって細かく3連を踏むのも、どうやって音を出しているのかわかんないぐらいの早業。ヒョエー!って感じです。
 
 対するヘインズも負けていません。とても86歳の老人とは思えない力強さ。まさに怪物。一音一音がすんごく重くて鋭いパルスとなって響き渡ります。自身でもタップを披露してみたりして・・・めちゃくちゃ足腰強いです。すげーぜ、ジジイ!!!こりゃタフマン10本飲みしてもかなわんですわ。150歳位まで平気で生きそうです。唖然としてしまいました。

 この2人に対して、後の3人はあまり見せ場なし。まあこれはしゃあーないわな。そんな中でもジャリール・ショウのトレーンばりのソプラノ(スキンヘッドに血管浮き出す熱演!)やキコスキーの体全体を使ったソロなんかも素晴らしかったですよ。

 聴くまで不安だったこの共演でしたが、結果、大大大満足です。明日が最終日。3日連続で通いつめる人もいるそうです。ブルーノートのまわし者ではありませんが、見逃したら損ですよーと言っておきましょう。

 ・・・最後にもう一つ言っておきます。タップの真似はしないほうがいいです。自分、かかと痛めましたです・・・・
 

Jimmy Cobb Quartet @ Motion Blue YOKOHAMA

2011年11月22日 22時46分15秒 | ライブレビュー
 昨日はGX-F44Rをほったらかしにして、ジミー・コブ カルテットを聴きにモーションブルー横浜へいってまいりました。

 モーションブルーは勤務先の近くにありながら、今まで一度も足を運んだことがありませんでした。姉妹店のブルーノートやコットンクラブが一流アーティスト公演ばかりなのに比べて、モーションブルーはそれより格下のアーティストばかりなので(出演者の方スミマセン!)、今まで食指が動かなかったんですね。しかし今回は一流ドラマーのコブ爺。マイルスの歴史的名盤「Kind of Blue」に参加したミュージシャンで唯一の存命者=リヴィングレジェンドです。これは行かなきゃならんでしょう。チャージも4500円と安いことですし。

 今回のメンバーは以下のとおり。
 Jimmy Cobb(ds)
 Eddie Henderson(tp)
 Yonatan Levi(b)
 海野雅威(p)

 今回の日本ツアーは『「リメンバリング・マイルス~トリビュート・トゥ・マイルス・デイビス~」CD発売記念ライヴ』と銘打っております。この9月28日で没後20年を迎えたマイルスへの追悼盤を発売したことに合わせて組まれたツアーみたいです。確かにセトリも下記の通りマイルスに因んだ曲が多かったです(曲目間違ってたらごめんなさい)。ステージは2回あって入れ替えなしだったので、粘って最後まで聴きましたw

[1st]
1 Milestones
2 On Green Dolphin Street
3 So What(何か食べたいな チャーハン!のコール&レスポンスでお馴染み)←嘘
4 Autumn Leaves
5 失念(ポピュラーな曲なのに曲名をど忘れ。後で思い出すだろうと思ってたら演奏自体を忘れてしまいましたorz)
6 Oleo(だったと思う)

[2nd]
1 Straight, No Chaser
2 I Thought About You(だったと思う)
3 Dear Old Stockholm(だったと思う)
4 Remembering You(聴いたことない曲。曲紹介ありましたが何言ってんだかわからず。オリジナルか?)
5 Someday My Prince Will Come
6 Four
7 Night In Tunisia(アンコール)

 コブ爺は82歳と思えぬドラミング。コブ爺って、マイルスの歴代ドラマーの中でもフィリージョーやトニーなんかに比べると、その名のとおり地味って印象だったのですが、今回はさすがに自分のリーダーバンド。共演者を地味ーに鼓舞するってどころではございません。元気ハツラツぅ(©大塚製薬)です。自分はバーカウンターに座ったのでコブ爺の手元が見える位置だったのですが、ブラシの使い方も老練っていうか、なんちゅうか本中華でした(また随分と古いですな)。

 ラッパのエディー・ヘンダーソン。自分、恥ずかしながらこの人知らなかったです。ヘンダーソンっていってもジョーヘンとは縁もゆかりもない人のようです。で、この人がまたウマイ。オーソドックスなハードバッパーって感じで。テクニックもさることながら、ミュートを使ったリリカルなプレイはマイルスを彷彿とさせます。マイルストリビュートとしてはこの上ない人選ですね。マイルスの声色のマネも含めて(←ホントうまかった)

 ピアノの海野さん。この方も初めて聴いたのですが、センスいいですねー。バッキングは軽やか、ソロも素晴らしい。今回のライブはもちろんコブ爺目当てだったのですが、演奏ではこの方を聴けたことが一番の収穫だと思います。まだ若いんだよな、羨ましい。終始にこやかにプレイ。

 ベースのなんとかって方。名前読めません。北欧の方でしょうか?堅実なプレイに終始。モーションブルーは音響がイマイチなのか座ったとこが悪かったのか、ベースがあまりよく聴こえません。ソロも派手なことをやらず、やはり手堅いプレイ。難しいんですよね、派手なことやらずにソロとるのって。構成考えないとダレちゃいますからね。

 
 途中1時間弱休憩入れましたが、19時から22時まで極上のジャズを聴けて4500円。いやらしい話、CPは最高です。コブ爺にも4回握手してもらったし。小さいハコのモーションブルー、小さいゆえにステージと観客が和気藹々としてて雰囲気いいです。また目玉アーティストが来たら行ってみたいと思います。但し、もうバーカウンターには座りません。尻が痛えのなんのって・・・・ 

Toots Thielemans のセットリスト

2011年10月20日 00時34分23秒 | ライブレビュー
 先日聴きにいったトゥーツ・シールマンスのセトリがブルーノートのHPにアップされていました。以下、そのコピー。

1.IN YOUR OWN SWEET WAY
2.THE DAYS OF WINE AND ROSES
3.SUMMERTIME
4.I DO IT FOR YOUR LOVE
5.TENOR MADNESS
6.BLUE AND GREEN
7.THE DOLPHIN
8.ONE NOTE SAMBA
9.FELICIA AND BIANCA
10.AUTUMN LEAVES
11.MIDNIGHT COWBOY
12.DAT MISTIGE ROOIE BEEST
13.BLUESETTE
14.WHAT A WONDERFUL WORLD
15.ST. THOMAS
16.SOMEWHERE OVER THE RAINBOW
17.BYE BYE BLACKBIRD

 17曲もやってましたか・・・忘れちゃうもんですねえ、特に2、3、17曲目なんて有名曲なのに・・・。今回はメモ帳忘れたんで、書き留めることができなかったもので。。。ちなみに6曲目は「Blue And Green」となっていますが、正しくは「Blue In Green」ですね。ビル・エヴァンスの名曲です。また、16曲目は「Somewhere Over The Rainbow」となっていますが、正しくは「Over The Rainbow」。確かに歌い出しの歌詞は♪Somewhere~ですが。

 そう言えばこの「Over The Rainbow」ですが、トゥーツおじさん、観客に「一緒に歌えや!」と強要してはりましたw んなこと言ったって歌詞わかんねえっつーの! 隣の席のおばさまは歌い出しの♪Somewhere~ってところをいきなり♪Over~って歌っちゃってましたな。自信満々のでかい声で。その後ムニャムニャってなってたのが可笑しかったなあ。

Toots Thielemans @ BLUE NOTE TOKYO

2011年10月12日 00時24分13秒 | ライブレビュー

 今日(正確には昨日)は腰が痛いくせにトゥーツ・シールマンスを聴きにいってまいりました。えぇ、あのハーモニカおじさんです。御年89歳。

 私はハーモニカっていうと、ジャズ系ではこのシールマンス、R&B系ではStevie WonderやWARのLee Oscar、ブルース系ではCarey Bellなんかが頭に浮かびます。その中でも、とりわけシールマンスはいろんなジャンルでの適応力の高さ、そして長年のキャリア、と別格の存在です。口笛もうまいんですよね。

 私がシールマンスを初めて聴いたのは、クインシー・ジョーンズのアルバム「The Dude」の中の"Velas"という曲だったように思います。確か中1の頃。ハーモニカを小学校の音楽授業で触っていた私は、「ハーモニカってこんないい音だったんだ!」とびっくりした記憶があります。その後、ビリー・ジョエルの「An Innocent Man」に入っている"Leave A Tender Moment Alone"でのプレイにまた痺れ、高校に入ってビル・エヴァンスとのデュオアルバム「Affinity」でのプレイにまた痺れ、って感じで常に痺れっぱなしでございました。聴いてるのはリー・オスカーのほうが圧倒的に多いんだけどね(WARが好きなもので。。。)

 で、今回のメンバーは以下の4名。

 Toots Thielemans(harm.)
 Karel Boehlee(pf,synth)
 Hein Van de Geyn(b)
 Hans Van Oosterhout(ds)

 会場は超満員。一日一回の公演で、しかもファンの多いシールマンスなので当然っちゃあ当然。私が会場に着いた頃には席はほとんどなく、初めてブルーノートで「バーカウンター前のスツール席」という臨時席(?)に座りました。ブルーノートでは普段から一番後ろのスツール席(常設)に座る私ですが、バーカウンター前はテーブルがないのでキツイです。腰痛えっつーのに。

 肝心の演奏はというと。。。当たり前ですが、まんまシールマンスですw。変わんない人ですねー。もちろんいい意味でですよ。一聴してシールマンスとわかるその音色と節回し。まさにワンアンドオンリー。バックの面々もでしゃばらず堅実なプレイ。ボエリーはところどころでシンセを弾きますが、それはあくまで隠し味程度。

 会場の雰囲気も良かったです。好々爺然としたシールマンスのプレイを、愛おしそうに聴いているオーディエンス。最後はみんな総立ちになって万雷の拍手。ハートウォーミングって言葉が似合いますねえ。。。

 シールマンスは明日明後日とブルーノートで、金曜にコットンクラブでプレイします(全公演売り切れ)。なので、セトリはあまり大っぴらに書けませんが、覚えている範囲で。。。。どうせこのブログあんま見る人いないしw

Tenor Madness
Blue In Green
One Note Samba
The Dolphin
Midnight Cowboy Theme
Autumn Leaves
Bluesette
St.Thomas
What A Wonderful World
Over The Rainbow
※他にも数曲プレイしましたが、曲名わからんのと覚えてないのとで。。。(-_-;)