ハブ ア ナイス doi!その2

2024年。今年はどんな年になるかなあ。とりあえずしっかり遊ぼう。
日々のこと、つらつらと書きます。

大和を写真に残した人の展示会1

2024-02-22 21:00:25 | プチ旅行

1月に安井仲治という人の
写真の展示会を神戸に見に行った。

写真が始まったころからの人で、
写真に対して墨を塗るなどの
技巧も使っていたという。

まだまだ写真も浅薄の時代に
その奥行きを深めようという彼の意識が
写真にちりばめられていた。

doironもまた花の写真を撮り始めたころには、
いい写真が撮りたいなあ
という気持ちもあったのだが、
どちらかと言えば被写体の珍しさの方に
ひかれていたなあ。
もう少し写真の勉強もすれば
もっといい写真も残っていたかもしれないなあ。
とまあそんな具合に、
写真とは少ないながらも
接触があった。

テレビ番組なんかもよく見たよ。

あの有名な写真家である
土門拳の番組も見た。
何枚もシャッターを切る彼が、
ある人の写真を撮るときに
全くシャッターを押さなかったそうだ。
撮影にかける時間もあるので、
その被写体は焦ったそうだが
なかなかシャッターを押さない。
あまりに押さないので、
怒りが込み上げてきた瞬間に
シャッターが押されたそうだ。

その写真が、実は被写体をよく表している
と評判になったこともあるそうだ。

そんな土門拳の写真の展示館が
酒田市にあるという。
いつか見にいってみたいなあと、
ずっと思っている。
そしてさらにもうひとり、何度も見た写真家の
番組がもうひとつあった。

それが「入江泰吉」という
奈良の写真をよく取った人の話だ。



彼は最初文楽の写真なんかを
撮影していた。
でも写真がカラーになるにつれ、
何か絵のような感じの写真が
好まれるようになることを
大変恐れていたそうだ。

そしてあるときに、秋篠寺の
技芸天女の写真を撮る時に、
ろうそくで明かりを取ったのだが、
そのろうそくの炎が揺れるたびに、
天女の表情が明るくなったり、
しとやかになったりと
変化するのを見てから、
仏像なんかの被写体とは
じっくり向き合うという
写真を撮り始めたという。

また景色も、薬師寺の光景を取るのに、
周りを動き回って、ある時間に
一枚シャッターを切ったという
番組もしていたのを思い出す。

季節、日光、風、雲の動きを
よく見極めながら、
何時間もかけてパシャッと
一枚だけシャッターを下ろす
という撮影は「入江節」と
よばれていたそうだ。

まあ当時写真の現像というのも
一つの技術とされていた。
たった一枚シャッターを取っただけで、
これで良しとするには
とても勇気が必要だっただろう。

昔、広報の仕事をしているときに、
フイルムカメラで取材をしたことがある。
これはとても緊張したねえ。
どの写真もトンでもなく変に
映っていたら取り返しが
つかないもんねえ。
また要人を集めて撮影なんて
とんでもなく無理だった。

この人とこの人が、一枚の写真に写る
という歴史的瞬間を、
写真が出来上がるまで
とれてたかどうかわからないなんて
恐怖そのものでした。
まあ何とか乗り越えたけどね。

そののちに、デジカメが一気に
普及してきたので、
ない予算を無理して買ってもらった
のを思い出します。

また自分でも一台無理を言って
買ったのも思い出しますねえ。

とまあ写真に関して
そんなことがあったのも
遠い思い出です。

入江さんの写真展示館が
彼の亡くなった年1992年に
奈良にできているので、
今回、写真つながりで見に行くことにしました。
安井さんに続いて、
今年二回目の写真館へのお出かけです。

続く


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