先日来2016年税制改正の内容の無知さに危機感を覚え、ネット検索の結果、この本に行き着いた。
ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金編 2016
「個人投資家の税務戦略10か条」が挙げられており、私にとって勉強になった点やまだ理解できていない点など色々あるが、以下に自分用の備忘録を残しておく。
※1~10の番号を書いている行が10か条で、”・”以下が私の覚書き。
本書(私が持っているのは紙の本。kindle版ではない)はあくまで、税制面に着目した本である点(=投資一般を述べた本ではない点)に留意が必要だと思う。
この本は興味が尽きないので、明日以降、ブログに続編を書こうと思っている。
【◎:勉強になった項目】
5.非課税を狙った債券やMMFなどへの投資は2015年末までに整理し、債券はETFに移行する
・ごく最近まで知らなかった。なお、10~20年前に買った米ドルMMFは先日解約した。
【?:内容をもっと勉強すべき項目】
3.NISAは着実に値上がりが狙える銘柄を入れる
・私はNISAを開設しておらず、興味はあるがどうしていいか分かっていない。気が向いたら色々考えようと思っている。
6.総合課税よりも分離課税を選択する
7.特定口座(源泉徴収口座)の申告不要制度を活用する
・「確定申告しない(確定申告不要制度適用)」「確定申告する(総合課税)」「確定申告する(申告分離課税)」の3つがあり、かつ、課税所得額によって対応方針が異なるようだ。
・分かったこと、即ち私が最低限気をつけるべきは、税額の増減よりもむしろ課税所得を上げないことなのだろう。
【○:再確認した項目】
9.コストに注意を払う
・15年ほど前から山崎元先生が仰ってますね。「理解できない金融商品はもちろんのこと、人に教えてもらって初めて理解した金融商品にも手を出すな」でしたっけ。っていうか、この項目は税制の話でもないのに何故10か条に挙がったんだろう。
【△:疑問のある項目】
1.預金はなるべく減らす
・「外貨預金に比べ外貨MMFが有利になる」点には異議なし。理由は、外貨預金は利率が比較的高い上、スプレッドが外貨MMF<外貨預金である点。
・しかし「円預金に比べ日本円MMFが有利になる」と言われても、現実に大差があるとは思えない。
10百万円預けたとしても、年利(利回り?)0.03%程度では税引前3000円/年。源泉分離課税20%後で600円が還ってくる可能性があるだけの話であり、この程度は無視しても良いのではないか?
2.1年以上使わないが絶対に損をしたくない資金は個人向け国債へ
・ペイオフ制度がある間は、1金融機関あたり10百万円以下の定期預金と個人向け国債の安全性は同等と言えるはず。
・利率(利回り)、利便性、流動性、国債の口座管理手数料の有無、等でその時々で判断すれば良いように思う。
・失礼ながら著者の経歴を考慮すると、円預金(外貨預金ではない)を悪く言いすぎているのではないか?
4.投資商品は同じ税グループに集める
・「金利」「株式」「デリィバティブ」の3グループのうち、著者は「株式」にまとめることを推奨(一部の上級者は「デリィバティブ」にまとめることも可)。
・ただ、私には、現実に預金をやめる度胸はまだない。
【-:私には関係ない項目】
8.投資商品は上場されている株や先物を優先する。FXやCFDは補完的に使用
・そもそもFXは怖いし、CFDなんて聞いたこともない。
10.自分ひとりの手に負えなくなったら法人化を考える
・現在も今後も、私に取って手に負えなくなる大掛かりな話になることはないだろう