40歳からの早期リタイヤ計画

一生独身+賃貸暮らし、手取りの半分を貯め続けて早十数年。IDは怒髪天(JAPANESE R&E)から。

2017年5月の支出

2017-05-31 19:58:31 | 02 消費・支出
今年もまた、毎月の支出を記載し続ける。

30k 食費
23k 家賃自己負担
37k 旅費
11k 通信費(光、UQ、ガラケー)
11k 飲み代
10k 電気・ガス・水道・町内会
 9k 本、マンガ等
 4k バイク自賠責
 3k 保険(掛捨て)
18k その他

合計156k

先月に続き食費が減った。3万円を切ったのは初めてと思われる。
これは、お菓子代やストレス解消のやけ食いが減ったのと、あと朝食を食べてから出勤する癖がついた影響で買い食いが減った。

今月の旅費は、珍しく、一人旅ではなく他人との旅行である。来月からは、ただの一人旅や出張兼一人旅がしばらく続く予定。

経済産業省の高齢者早く死ね資料について

2017-05-20 14:46:28 | 05 本
ブログのタイトルだが、5月18日に経済産業省が開いた会議の資料を指しており、資料の正式名称は「不安な個人、立ちすくむ国家」である。

(前提)
最初このネタをツイッターで見かけたとき、正直、経済産業省やるじゃんと思ってしまった。その後、TL上で幾つか批判的?なツイートを見かけて思い直し、そこで初めて全65ページを読み始めた。賛成する点もあれば胡散臭さを感じる点もあった。

冒頭に書いたように、この資料は経済産業省の審議会に提出された資料であり(だから資料のクレジット省庁名の記載は不要)、こうしてHPに掲載されている以上、少なくとも上層部の意向が働いていることは間違いない。その点を見誤って経済産業省やるじゃんと思ってしまった自分を小一時間問い詰めてやりたい。
どうせこの手の「中間層を抜きにしてトップ&若者だけで新しいことを考える」なんて、所詮はポーズであるか、あるいは上に好いように使われているに過ぎないのだ、と肝に銘じることにする。

このページを書く理由は、もちろん誰かに対して何かを物申したいとかではなく、単に自分自身の今後を考える際の材料として興味深いと思っただけで、折角だから、他人の感想を読む前に自分の考え・感想をどこかに残しておこうと思っただけだ。(ちなみに【P32】のアンケート調査「社会を変えられるか」で言えば、自分の回答は「そう思わない」である。)


(総論)
良いと思う点は、第1に、高齢者医療費削減や母子家庭貧困に目を向けたこと。ただ、これって最近流行りの「こども保険」につながるのではないだろうか。と思ったら資料の最後にやっぱり「こども保険」が出ている。

第2に、選挙の投票とSNSの関係も何気にすごいと思う。これがBREXIT投票や米大統領選挙を念頭においているのか否か、自分には良く分からないけれど、国内では与党一強の中で、よくこんな危険なページを載せたものだと驚いた。

逆に気に入らない点は、まず第1に、冒頭の入り方が雑で思い込みが激しすぎる点。
例えば、いきなり「液状化【P7】」していると言われても、その根拠はどこにも記されていない(出典も不明。とすると、PJメンバーの自作かも知れない)。また、「人生100年【P6】」も何を指しているのか不明(平均寿命は80代半ば)だし、「人生二毛作【P12】」に至っては昭和で既に使われていたフレーズである。あと、「~ではないか。」といった、いきなりの問題提起が多すぎて萎える(新興宗教や自己啓発セミナー、生命保険の勧誘っぽい)。これらの言葉の唐突感はどこかのコンサルタントっぽい。

第2に、【P8】のタイトル(「政府は個人の人生の選択を支えられているか」)のつけ方にも現れているように、殊更に「自己責任」「個人の自主性」を強調するのか(冒頭【P5】の吹き出し「受験、就活、婚活、保活、自分でそんなに決めろと言われても、そんなにうまくいかない」と矛盾していることを、経済産業省に気づいて欲しい)不明である。っていうかどうしてそんなに「個人の選択を【P6】」とか「挑戦【P6】」、言い換えれば「他人に起業させること」が好きなんだろうか。

第3に、こんな分厚い資料で一般のサラリーマンや自営業者に関するページが皆無なのが不思議である。


この資料を全体的に見ると、母子家庭と一部の尖った人、そして大学の若手研究者に対しては救済措置を施すが、それ以外の大多数特に高齢者に対しては冷たい内容となっている(その意味で、この資料は、冒頭【P5】の吹き出し中「政府の視線の先はいつもエリート化弱者」そのままである)。
これについては良いとも悪いとも一概には言えないと思う。上記の「救済措置を施す」対象者については異論もないし、同じく上記の「高齢者に対しては冷たい」だって、別になんとも感じない。
一方で、一般のサラリーマンや自営業者に対しては負担増(税・社会保障)とコミュニティへの自主的な参加によるただ働きを強いている。

ちなみに、色々気に入らない点も含め書いていますが、衰弱した高齢者に対し早く死ねと言わんばかりのこのペーパー、嫌いじゃありません。


(各論/1.液状化する個人と不安な個人)
【P5】「受験、就活、婚活、保活、自分でそんなに決めろと言われても、そんなにうまくいかない」には同意。
逆に、「お金よりも安心とつながりが欲しい」は嘘臭い。あと読んでて鼻につくのは「まわりが起業とかしててあせる」「世界に見放されそう」「そろそろシンガポールに脱出かな」「なんで個の国は変われないんだろう」。

(各論/2.政府は個人の人生の選択を支えられているか)
本資料のメインとも言える人生すごろく(【P10~11】)はすごく面白かったし、感覚的にも全くその通りだと思う。ただ、このページだけ出典がないのは不可解。使用した資料名やその出典箇所、そして四則演算の方法まで記載して欲しい。
また、こちらも本資料のメインである高齢者医療(【P22~25】)に関しても、全く異論は無い。自分の親が生きているうちはともかく、正直言って早く削ってもらいたい。

ただ、「多くに人が健康で長生き(【P14~15】)」には違和感がある。寝たきりや要介護の期間の長短以上に、その年齢層の絶対数が増えていることの方を問題視すべきであり、この図表(健康寿命、高齢者の体力運動能力)以上に【P22】(年齢階級別一人当たり医療費)が重要なはず。
あと細かい点では、「ちっとも【P9】」という修飾語が気持ち悪いのと、若者の社会貢献意識(【P13】)は嘘臭い。都合よくデータ持ってきた感じがしてならない。


(各論/3.我々はどうすれば良いか)
正直、この部分でいきなり(考えてみれば予想通りだが)従来型の国の方針が出てきて萎えた。
特に、最後の数ページ(【P61~62】)に無理やり好事例を持ってきて前向きっぽくするのはやめて欲しい。特に「道路の維持補修を自分たちで行ったら出生率が上がりました」って馬鹿じゃねえか。

最後の方、【P53】20個の吹き出しが経済産業省の進めたい方向であり、逆にその少し前【P50】にある「戦前に作られた制度」の5つは逆に打破したいのだろう。この20個の中には最近流行(例えばこども保険、ESR等)の言葉もあったり、他にも資産課税という言葉もある。

(自分自身について)
結局大切なのはこのパラグラフである。
【P53】仮にこの資料通りに世の中が変わっていったとして、自分にとってプラスなのは高齢者医療費の削減くらい。ベーシックインカムはなんとも言えない。少なくとも他にはマイナスこそあれプラス要素は無い。(ただどっちにしても世の中がプラスに転がっていくとは思っていないのだが。)

特に恐れるべきは資産課税強化。自分は定年過ぎたら働きたくもないし、たいして働けるスキルも人間関係も持っていない。貯金を取り崩して生活するだけだろう。


ちなみに、現時点では人の感想などはまだほとんど読んでいない(ツイッターで2、3見かけたのみ。他人のHPなどは全く見ていない)。この記事をアップした後に、色々検索して他の人の感想等を読んでみたいと思っている。