花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

野草花(8月)イノコズチとヒナタイノコズチ、ツリガネニンジン、ヤマジノホトトギス、他

2020-08-31 | 野草
今回も野草花の中からイノコズチとヒナタイノコズチを取り上げてみました。
家の周りでは、断然にヒナタイノコズチが多いです。
小さな花はまだ少し早いようで開いているのは又の機会となりました。

イノコズチ(ヒカゲイノコズチ:日陰猪子槌)  
ヒユ科イノコズチ属、多年草、花期:8月~9月、林下や竹藪に多い。
枝は疎らに広がり、葉と共に対生し、葉は長楕円形で両端が尖り、短い柄がある。
枝の先に細い細い穂状花序で、花被片は長さ4~5mm、
 

和名の猪の子槌は、節高の茎をイノシシの膝頭に見立てたものでとあるが、、
節が膨らんで見えるがこれのこと?

ヒナタイノコズチ(日向猪子槌)
ヒユ科イノコズチ属、多年草、花期:8月~9月、日当たりの良い空き地、道端等に生える。
茎は太く紫褐色を帯び毛が多い。葉は倒卵状の楕円形、先は鋭く尖る。
枝先に穂状花序を出し、密にはなを付ける。開花時には開くが、果時には下を向く。

イノコズチとヒナタノイノコズチの違い概略
       *イノコズチ(ヒカゲ**)  ■ヒナタイノコズチ
・生える場所::  *日陰の場所      ■日当たりの良い場所
・茎について: *緑色         ■赤く、毛が多い
・花穂について:*長く、花が疎ら    ■花穂が詰まっている
 両方が生えている場所は交雑しているものが多い。

ツリガネニンジン(釣鐘人参
キキョウ科ツリガネニンジン属、多年草、花期:8月~10月、
茎頂に円錐形の花序をだし、1個〜数個の花が輪生してやや下向きにつく。 
鐘形の花冠は淡紫色または白色で、長さ1.5〜2cm、で先は5裂してやや広がる。 
花柱は花冠よりやや突き出し、先が浅く3裂する。

アキノタムラソウ(秋の田村草)
シソ科アキギリ属、多年草、花期:7月~11月、
茎は上部で枝分かれし、先端に青紫色の唇形花を何段かに輪生する。

ショウジョウソウ(猩々草)
トウダイグサ科トウダイグサ属、1年草、北米南部原産、花期:8月~10月、
花期に頂部の苞葉が赤く色付き、園芸用に栽培されるが 、一部野生化もしている。
花名は、猩々の赤い頭髪色から連想されて名付けられました 。
猩々は、古代中国で創られた空想上の獣のことで、赤い長髪で酒好きの猿に似た生き物
杯状花序の苞葉は対生し、独特のバイオリン形をしており、基部が朱色に色づく。
もうさく果が付いています。果実は3稜があり、中央に花柱が残る。 


ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属、多年草、花期:8月~10月
花は茎の先や葉腋に1〜3個つき、上向きに咲く。花被片は紅紫色〜暗紫色の斑点があり、
上半部は平開するが、ヤマホトトギスのようにそり返ることはない。

ヤマホトトギス(山杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属、多年草、花期:7月~9月、
花は茎頂や上部の葉腋に散房状に上向きにつく。 花被片は斑点が大きく、上半部が反り返る。 
ヤマホトトギスは今年も投稿済ですが、比較するので載せました。
ヤマホトトギスの方がヤマジノより早く咲き、今頃は一部実になっている、(写真右)
茎先端に多く咲き、花被片が反り返るのが大きな違いです。

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つる性野草から(8月ー2)クズ、シロバナガガイモ、カラスウリ、スズメウリ、他

2020-08-29 | 花の写真
まだまだ猛暑が続いており、ゆっくりと花を探している余裕がないです。
河原の中洲に生えているヨシなども草刈り機が入り、切り倒しています。
切り取った後でもキリギリス等の虫が賑やかに鳴いているのが聞こえます。

変わり映えのないつる性の野草花を、2,3取り上げてみました。

クズ(葛)
マメ科クズ属、多年草、花期:8月~9月、
荒地や空き地にはびこっています。基部は木質、上部は草質となり、長さ10mに達する。
葉腋からのびた軸に総状花序をつくります。花は長さ1.8~2センチ、色は赤茶色で、
形は蝶形で旗弁、翼弁、竜骨弁からなっています。
根は太く大きく、多量のデンプンうを含み、葛粉が取れ食用の他、薬用にも使われる。
和名は大和(奈良県)の国栖(くず)が葛粉の産地であったことに由来。  

シロバナガガイモ(白花蘿藦、鏡芋 )
キョウチクトウ(ガガイモ)科、 多年草、花期:8月、ガガイモの白花品種。
ガガイモは20/7/22に投稿済ですが、花色が淡紫色ですが、これは白花なので投稿。

センニンソウ(仙人草)
キンポウゲ科センニンソウ属、 木質の多年草、花期:8月~9月、
センニンソウとボタンヅルで20/8/16に投稿済です。

アレチウリ(荒地瓜)
ウリ科アレチウリ属、1年草、北米原産、花期:8月~9月、雌雄同株。
黄白色の花をまばらにつける。雄花と雌花はそれぞれ別の花序につき、
雄花序は長さ10〜15cmでまばらに雄花がつく。
雄花は直径1cm。雄しべは花糸も葯も合着し、キノコのような形になっている。 
これは雄花のようですね。
川沿いの植え込みなどに覆いかぶさるように生えています、花は咲き始めた所でした。
(特定外来生物に指定されている。)
*最近あまり行動的でなくなったので昨年の雌花を貼り付けておきます。
雌花が頭状に集まってつく。雌花の柱頭は3個。果実は長卵形の液果が数個集まって付く。
 

カラスウリ(烏瓜、唐朱瓜 )
ウリ科カラスウリ属、多年草、花期:8月~9月、雌雄異株、
夕方から咲いて、花冠の細い裂片が伸び、朝には縮んでいる。
 昼間の縮んだ花しか見れないので夜家の前に出て見ました。雄花です。
液果は球形または長楕円形で長さ5〜7cm、熟すと赤くなる。

スズメウリ(雀瓜)
ウリ科スズメウリ属、1年草、花期:8月~9月、
雌花、雄花共に同じ株の葉腋に付く、果実は径10mmほどの球形で白く熟して吊り下がる。
*実は昨年の11月撮影したものです。
 

 ▼フウセンカズラ(風船葛)
ムクロジ科フウセンカズラ属、1年草、北米南部原産、花期:7月~9月、
夏に緑がかった白色の小さな花を咲かせ、その後、紙風船のようにふくらんだ袋状の果実をつけます。
繊細な草姿と、風に揺れる果実は見た目にも涼しげで、緑のカーテンにも向いています。
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秋の花花粉症はこれからだ。オオブタクサ、ヨモギ、カナムグラ等

2020-08-28 | 植物
花粉症(アレルギー性鼻炎)と言えばその原因となる植物は、
春はスギやヒノキの花粉症、夏はイネ科、秋は、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ等です。

秋のブタクサは、
ブタクサ花粉の飛散時期は8-10月。日本ではスギ、ヒノキに次いで多い花粉症です。
背が低い草花で、飛散距離が短いため、近づかなければ避けられるが、
特に早朝の風の強い時間帯は集中して飛散するため、散歩やジョギングは注意が必要。
鼻、目の症状のほか、喘息の原因にも。 

ブタクサにも二種類あり、桑の葉に似た葉を付けクワモドキとも呼ばれるオオブタクサと
ヨモギとそっくりな葉を付けるブタクサがある。 
家の近くには、オオブタクサばかりが群落を作っている。

オオブタクサ(大豚草)
キク科ブタクサ属、1年草、北米原産、花期:8月~9月、要注意外来生物に指定。 
写真にも見るように2-3mにもなり、黄色い花粉を付けてそびえる様は木の下を歩いている観がある。
ブタクサの和名の由来は?英語のHogweedを日本語に直訳し、豚草(ぶたくさ)となったようです。
スギやヒノキと違い、ブタクサなどキク科やイネ科の草花は背が低いため、
黄色い雄花穂から花粉を飛ばす、風媒花ですが遠くに飛ぶことはないので、
ブタクサが生えている所(100m未満)に近付かないことが一番の対策です。 

今年は例年よりは少ないようですが、花粉は減少しても、花粉数が多い時期は要注意です。
秋の花粉症の注意時期  (多い時期)  関東エリア
*ブタクサ  8月~10月(8月末~9月)
*ヨモギ   8月中旬~10月(9月中旬)
*カナムグラ 8月中旬~10月(8月下旬~10月初旬)

春のスギ花粉の場合は、花粉粒子径が大きいため、鼻水やくしゃみが代表的な症状とされています。
秋の花粉症の原因の一つ、ブタクサ花粉は花粉の粒子が小さいため、
気管に入ってぜんそくのような症状を引き起こすケースもあります。
オオブタクサはブタクサに比べると、花がより密に付き、花粉も多く、
草丈も2,3倍高いのでより注意が必要です。

ヨモギ、カナムグラ等は既に投稿済ですが、写真だけでも添付しておきます。

ヨモギ(蓬)
キク科ヨモギ属、多年草、花期:9月~10月、別名:モチグサ、エモギ、サシモグサ等多数。

カナムグラ(鉄葎)
アサ科カラハナソウ属、つる性1年草、花期:8月~10月、
雌雄異株で、花粉をまき散らす雄株雄花です

花粉症で悩まれている方には申し訳ありませんが、
近所にも花粉症の方がいますが、私は今のところなっていません。
コロナでマスク、花粉症でマスクとお気を付けて下さい。
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散歩に出合った花、8月 コスモス、八重咲きヒマワリ、キバナツノゴマ、他

2020-08-27 | 花の写真
散歩もあまり出かけなくなりましたが、最近は、日中は止めて朝早く出掛けたりしている。

コスモス(秋桜)   和名:オオハルシャギク
キク科コスモス属、一年草、熱帯アメリカ原産、花期:6月~11月
コスモス(秋桜)の花はピンクをはじめ、赤、白、黄色など色合いが豊富です。
咲き方も八重咲、花弁が筒状になったストロー咲きなど多様です。  


キバナコスモス(黄花コスモス)
キク科コスモス属、一年草、メキシコ原産、花期:6月~10月
黄色系しかなかったキバナコスモスですが 、今では色々な品種が育成されている。
黄色い花のコスモス(ピピンナトゥス種)とキバナコスモス(スルフレルス種)は別の花です。

八重咲きヒマワリ(八重咲き向日葵)   キク科ヒマワリ属、花期:7月~9月
東北八重の品種か?  八重咲きにゴッホのヒマワリなんて言う品種もあります。

ミニヒマワリ(矮性ヒマワリ)
性質はヒマワリと同じ。境目はかなり曖昧。丈が80センチ以下くらいで「ミニひまわり」「矮性ヒマワリ」と言われる 。

ハナシュクシャ(花縮砂 、花縮紗 )  別名:ジンジャー、ジンジャーリリー、
ショウガ科シュクシャ属、多年草、インド、マレー半島原産、花期:8月~10月、
花色は白色が多いきがしてましたが、淡橙色もあるようです。
オレンジ色の花を咲かせる、ニクイロシュクシャかもしれない。  

クレオメ   和名:セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)
フウチョウソウ科クレオメ属、一年草、熱帯アメリカ原産、花期:7月~10月、
花が少なくなる真夏にも元気によく開花します。
風に蝶が舞うような花姿からセイヨウフウチョウソウの名がつきました。 
1輪の花の寿命は短いですが、毎日先端に向かって咲き進み、夏の間長く花を楽しめます 。

キバナツノゴマ(黄花角胡麻)   別名:悪魔の爪、ユニコーンプランツフラワー〈一角獣花)
ツノゴマ科イビセラ属、一年草、花期:7月~9月
フキに似た大きな葉が目立ち、花柄の先に約5cmの黄色い釣鐘形の花を多数つけます。
花は内側に濃色の斑点が多数あり、先がやや唇形状に5裂します。
果実は長さ約15cmになり、弯曲した2つの角があります。  
地上部全体を腺毛で覆われているのですが、粘着性の分泌物で覆っているそうで、
小さな虫がこの粘液に捕らえられ、一番原始的な食虫植物(虫を捕えるが食虫植物になりきれていない植物)と
考えられているそうです。
別名の悪魔の爪は、それは乾燥した果実の先が山羊の角または、錨のように反り返った爪状となり
接触した人や野生動物に刺さることに拠ります。 
この果実に関しては、fukurouさんのブログ”マンモスの牙”16/7/22の投稿に詳しく出てきます。

オクラ(秋葵)  和名:アメリカネリ、オカレンコン(陸蓮根)
アオイ科トロロアオイ属、一年草、アフリカ北東部原産、花期:7月~10月、
黄色に中央が赤色の花をつける。開花は夜から早朝にかけてで、昼にはしぼんでしまう。
 開花後、長さ5-30cmの先の尖った形の五稜の果実をつける。(食用でお馴染み)


ポーチュラカ      別名:ハナスベリヒユ
スベリヒユ科スベリヒユ(ポーチュラカ)属、既に投稿済ですが、キレイに咲いていたので、
畑地の雑草に、黄色のごく小さな花をつけるスベリヒユがありますが、葉や茎の姿がよく似ていることから、
ポーチュラカの祖先とされることもあります。なお、スベリヒユは栄養価が高く食用にしている国もあります。
ショウガとカツオブシをかけて食べみましたが、箸休め程度ですね。

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昆虫観察”イケメン”探し。バッタ目、カメムシ目、トンボ目からピックアップ

2020-08-26 | 昆虫
人間の世界では、イケメンは女性に振り向いてもらえますが、
虫の世界が苦手な女性に少しでも振り向いてもらえるように、
虫(昆虫)のイケメンを探してみました。
イケメンの意味は、"イケてる(かっこいい、魅力的)メンズ"と"イケてる面(面構え)"ですが、
ここでのイケメンは後者を当てたいと思います。

昆虫のイケメン探しと言っても、昆虫とは、一期一会の出会いで、面と向かってシャッターを切るのは、
無理な話でした、そこで今迄撮った写真等をトリミングして、選び出していきます。

先ずは良し悪しを問わず参加することから、広い範囲から絞り込んでいくⅠステージです。

<バッタ目>
バッタの顔というのを、まじまじと見たことがある人は少ないと思いますが、
バッタというのは、輪郭が丸というよりは面長であるということ 。目が多きい。

ヤマトフキバッタ (バッタ科) ♂22-28mm、”鉄仮面の如く強さを感じる顔”
 

アシグロツユムシ  (ツユムシ科) 15-17mm、”細面でがスッキリ顏”
 

<コウチュウ目> 
スジコガネ  (コガネムシ科) 15~19mm。 ”実直そうな顔”
体色は様々。背には光沢がある4本のはっきりとしたスジと、その間の細かいスジがたくさん入った鈍い光のところとある。  
 

<カメムシ目>
ツマグロヨコバイ  (ヨコバイ科) 13mm、”キュートなカラーで活動的”
 
クサギカメムシ  (カメムシ科) 16mm前後、”神経質で煙たがられる頑固顔”
アブラセミ  (セミ科)  55mm前後、”頼りになる渋い親父顔”

<トンボ目>
トンボの目は発達した複眼だ。
六角形の個眼が1万~3万個集まってできた複眼と、3つの単眼をもっています。 
前後左右ほぼすべてを見渡すことができるのです。 

ミヤマアカネ (トンボ科アカトンボ亜科) 32-39mm、”目が大きく上品さ漂う顔”
未熟なうちは雌雄とも体色は黄褐色をしているとあるが、これは♀と思われます。
翅の先端部に褐色の太い帯を持つアカトンボだが、縁紋近くの翅の途中に濃い褐色帯があることで、
一般に見られるトンボでは、この種にしか見られない帯模様をしています。 
 
コヤマトンボ  (エゾトンボ科)  67mm前後、 ”宝石のような複眼で最強顔”
顔に一本の黄色い横線がある のが特徴。
 

<クモ目>
一般的なクモの目の数は8個です。(洞窟いるクモなどは目がありませんが)

オオシロカネグモ (アシナガグモ科) 8-15mm、”オオシロ(大銀)と書くセレブの風格” 
細長い卵形の白っぽい腹部をもったクモ。腹部には、黒い縦筋が入っており、
この筋はを刺激を与えると太く変化する。脚は長くて緑色。
 
サツマノミダマシ (コガネグモ科) 8mm前後、”睨み利かせるチョイワル親父顔”
美しい緑色の丸い腹部を持ったクモ。腹部側面は黒褐色。
 

<チョウの幼虫>
蝶が卵を産み、成虫になれる確立は?自然界では最もよい条件に恵まれても1~2%程度のようです。 
キアゲハとナミアゲハ成虫はそっくりですが、幼虫は見事に違いますね。

キアゲハ  (アゲハチョウ科) ”魅力的で気持ち悪いとは言わせない顔”
  
ナミアゲハ  (アゲハチョウ科)  ”睨みを利かせてこわもて顔”
 

考えて見たら昆虫の顔を撮ると言うことは、ちゃんと向き合わないと撮れません、
さすがに虫さんも目の前に自分より何倍も大きな物体が現れたら逃げるに決まっています。
小さなコンデジで撮ることは、花を撮るより何倍も大変ですね。
この一瞬を大切にこれからも懲りずに続けていきます。
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食うか食われるか、昆虫の世界。小が大を、大が小を食う。

2020-08-24 | 昆虫
昆虫の世界も幼虫から成虫になっても常に外敵と向かいあって生きています。
翅が取れたものや、足が片方ないものなどを見ることもよくあります。

カノコガをゲットした小さなクモ(クモは厳密には昆虫ではありませんが)
ジョロウグモベッコウハゴロモを抑え込む。


ダンゴムシを襲うアリの集団
バッタもあえなくアリの餌となってしまいます。


テントウムシアブラムシを食べる肉食系で益虫としての面もある。

シオヤアブの仲間を抑え込む、甲虫やハエ、アブなど、他の昆虫を捕まえて食べる

▼さすが昆虫界のハンターのカマキリは、ハナアブを捕まえた。物陰から狙っている。
昆虫の多くは身を守る為の擬態ですが、カマキリは攻撃の為に擬態している。

食うか食われるかは、少し大袈裟だったかもしれませんが、虫のなかには肉食系は
クモやカマキリ以外に思い付きませんでしたが、他にもいろいろいるんですね。
スズメバチのようなハチ、アブの仲間、ムカデやゴミムシ、コオロギやキリギリス、ハサミムシ、
アリの仲間、オサムシ、ハンミョウや、水生昆虫のミズスマシやゲンゴロウ、タガメ等、
まだまだ探せば出てきそうです。
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セミはカメムシ目(半翅目)だった。ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、他

2020-08-22 | 昆虫
セミの元気よく鳴く声が、煩い位に朝から晩まで迫ってきています。
暑い夏も、いよいよツクツクホウシの声が聞こえるので、盛りは過ぎるのかな?とも。
今回は、今年になって見たセミをアップしてみます。

カメムシ目あるいは半翅目(はんしもく) は、昆虫の分類群の一つで、口が針状になっているのが特徴です。
カメムシのほか、タガメ、アメンボ、セミ、ウンカ、アブラムシなど、
人間に関わりのあるものも多く、非常に多様性に富むんですね。 
セミは、日本に約30種、世界では約1600種が知られているようです。
と言っても、子供の頃からの下記の5種程しか見ませんが、、

ニイニイゼミ
セミ科セミ亜科   大きさ:(翅端まで)32-40mm   時 期:6-9月 
灰褐色のまだら模様が特徴の小ぶりのセミ。名は鳴き声が「ニィニィ」と聞こえるので、
ほかの種類よりやや早く、6月頃から見られる 。
上写真は羽化直後のような気がします、 下は模様もはっきりして成虫になったものと思います。


ヒグラシ(日暮、蜩 )
セミ科セミ亜科   大きさ:(翅端まで)39-48mm   時 期:6-9月 
褐色地に黒色と緑色の斑紋があるセミ。体色には変異が多い。
山地の薄暗い林に多いが、都会の公園にもいる。 
おもに夕方と早朝に「カナカナカナカナ‥」と哀調のある声で鳴く。
 俗称カナカナ(ゼミ)としても知られる。 子供の頃はカナカナと言っていました。
 

ミンミンゼミ
セミ科セミ亜科   大きさ:(翅端まで)57-63mm   時 期:7-9月 
黒地に緑色の斑紋があるセミ。
ミーン、ミンミンミンミーーと鳴く。関東以北では平地で見られ、西南日本では低山地に多い。



アブラゼミ(油蟬、鳴蜩 )
セミ科セミ亜科   大きさ:(翅端まで)53-60mm   時 期:7-9月 
茶色のまだら模様の翅を持ったおなじみのセミ。
真夏、いたるところに現れ、ジージーと油が煮えたぎるようにうるさく鳴く。
   

ツクツクボウシ(つくつく法師、寒蟬) 
セミ科セミ亜科   大きさ:(翅端まで)40-47mm   時 期:7-10月
細身で黒っぽく、緑色の斑紋があるセミ。
姿よりも「オーシィ・ツクツク・オーシィ…」という鳴き声で有名。
都市周辺でも普通に見られる。どこにもいるわりには姿を見ることは少ない。

ニイニイゼミの抜け殻は全身に泥をかぶっているので、ほかのセミの抜け殻と容易に区別がつく。

幼虫                                                         至る所に抜け殻があるが何セミか区別してない。

羽化して成虫になる前に何かに襲われたのか?生きるのは大変なことです。

<アブラセミの一生>
8月中旬、ケヤキの低い所に、アブラゼミが、お腹から産卵管を木の皮に突つき刺して、卵を産みつける。
卵は長さ2ミリほどの細長い米粒の様ような形をして、そのまま冬を越し、
翌年の6月頃、孵化して幼虫になり、地面に落ちて土にもぐり、幼虫は木の根から汁を吸い、5年かけて成長します。
成長したセミの幼虫は、夏が来ると外に出て羽化し、成虫になる。
羽化は夕方日が沈んで暗くなってから始まります。

セミが鳴くのは、体が成熟した数日後からで、鳴くのはオスのセミだけで、メスは鳴きません。
セミの成虫は短命で、その寿命は「一週間」と言われていましたが、実際は10日以上で、
セミの種類によっては3週間から一ヶ月と調査された記録があるようです。
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イネ科植物、イネ、エノコログサ、イヌビエ、メヒシバ、オヒシバ、他

2020-08-21 | 植物
地味な植物です、これから秋にかけての方がススキ等が良いのですが、、

イネ科の植物の花は虫による媒介ではなく、風による媒介で受粉する風媒花です。
花粉を風に飛ばして受粉させるので、花粉症の原因になる植物でもあります。
花らしい形の花をつけず、その代わりに緑色や褐色のまとまった形のものを花序につける。
時期が合えばそこから雄蘂や雌蘂が出るのが見え、これが花を含む構造であることがわかる。
このようなものを小穂という。 

近くの田のイネも小穂を付け始めています。
イネ(稲)  イネ属、1年草、植物をイネ、収穫物をコメと呼んでいます。 

イヌビエ(ケイヌビエ) イヌビエ属、1年草、稗に似ているが食用にならず。
ヒメイヌビエ、タイヌビエ等あるが、大きさや芒(のぎ)のあるなしで決まるが、、

エノコログサ  エノコログサ属、1年草、関東ではネコジャラシとも呼ぶ。
小穂の芒が紫褐色のものは、ムラサキエノコロと言う。
花穂が円柱状で先が垂れているのは、アキノエノコログサ

メヒシバ(雌日芝) メヒシバ属、1年草、道端のどこにでも生えている。
立ち上がった茎の先に細い穂を数本、放射状に広げる。

オヒシバ(雄日芝) オヒシバ属 メヒシバに比べて逞しいことからの命名 


シマスズメノヒエ     スズメノヒエ属、多年草、南米原産、ごく普通に見られる雑草。

トウモロコシ(玉蜀黍 )  トウモロコシ属、地方により様々な呼び名がある。 

▼飼料用トウモロコシ 乾物収量と栄養価に優れた飼料の王様的な作物 。

イネ科の植物は目立たないが、限りない位にあるが、名前の仕分けが難しいので、順次アップしていきたい。
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野草花 8月、ヤマホトトギス、サワオトギリ、ヤマゼリ、カナムグラ、他

2020-08-20 | 野草
地味な野草花、今年もあちこちで暑さに負けず咲いてくれています。

ヤマホトトギス(山杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属、多年草、花期:7月~9月
花は茎頂や上部の葉腋に散房状に上向きにつく。 花被片は斑点が大きく、上半部が反り返る。 
ヤマジノホトトギス等似た花が多いが以前の17/09/19投稿済を参照して下さい。
 

サワオトギリ(沢弟切)
オトギリソウ科オトギリソウ属、多年草、花期:7月~8月、
茎頂に直径約1cmの黄色花を集散状に開く。花弁と萼片に明点と明線、ふちに黒点がある。
オトギリソウと迷ったが、雄しべの数が少ないこと、花柱が3裂しているので、
コケオトギリも似ているが、葉の大きさが小さいようなので、除いた。 
 

キツネノマゴ(狐の孫)
キツネノマゴ科キツネノマゴ属、1年草、花期:8月~10月、
野原、道端などでよく見るはなですが、花は数mmで目立たない。
名前は、晩夏に長く伸びた花穂がキツネ(狐)の尾に見立てられ、孫は小さなものの意か。

アキカラマツ(秋落葉松)
キンポウゲ科カラマツソウ属、多年草、花期:7月~10月、
茎の先に円錐花序をだし、淡黄色の小さな花を多数付ける。
花径は8mmほど、萼は花びら状で3~4個あり、長さ約4mmで早く落ちる。
 

ヤマゼリ(山芹)
セリ科ヤマゼリ属、多年草、花期:7月~10月、
セリ科の花はとても似ています。花だけ見ても、さっぱり区別がつきません。
ですから葉の形が見分けのポイントになります。なかなか一口では難しいです。 
花がいっぱい付いていたらシラネセンキュウとか適当ですね。

▼カナムグラ(鉄葎)
アサ科カラハナソウ属、つる性1年草、花期:8月~10月、雌雄異株、
葉や葉柄に下向きの刺がある。
雄花は、枝先に大きな円錐状の花序に付く。花径約7mm、5個の雄しべの葯が垂れ下がる。 
雌花は数個固まって付く、苞の間から雌しべが出る。長さ約3mmの苞に包まれた雌花。

<メモ>オトギリソウの名の由来
オトギリソウはタカノキズグスリ(鷹の傷薬)、チドメグサ(血止め草) 薬草です。
平安時代に晴頼という鷹匠がいました。 薬草を用いて鷹の傷を治すことで有名でしたが、
薬草の名は秘密にして決して口外することはありませんでした。しかしある日、
人のよい弟がその薬草の名を他人に漏らしてしまったのです。
これを知った晴頼は怒って、弟を切ってしまいました。 そのときに庭に栽培していた薬草に弟の血潮が飛び散り、
その跡が葉に残っており、オトギリソウの名がついたとされています。
葉をみるだけでは黒点ですが、生葉をすりつぶしてみると赤紫~赤褐色の汁が出て、
伝説を知っていれば血のように思えます。 
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散歩中に出合った花、8月 カリガネソウ、レンゲショウマ、キンレンカ、他

2020-08-19 | 花の写真
あまり最近は、住宅地を歩くことは少なくなりましたが、
それでも少し彩りを考えて幾つかを選んでみました。

カリガネソウ(雁草、雁金草 )   別名:ホカケソウ
シソ(クマツヅラ)科カリガネソウ属、多年草、花期:8月~9月、
葉の付け根から花茎を伸ばしその先に数輪ずつの花(1cmほどの大きさ,色は青紫糸)。
花びらは5枚で、下の一枚が大きめで白い斑点が入ります。雄しべと雌しべの姿が
非常に特徴的で、最初上向きに伸びて途中でくりっと大きく下に湾曲します。
  

レンゲショウマ(蓮華升麻)
キンポウゲ科レンゲショウマ属、多年草、花期:7月~8月、
夏の盛りに咲く涼しげな花は技巧的かつ神秘的で「森の妖精」「森のシャンデリア」等と称される。 
花茎を伸ばして枝分かれして花が咲く(円錐花序)。 花は3~4cmほどで下向きに咲く。
白い花弁にみえる萼片が7~10枚で、中央で雄しべなどを囲っているものが花弁で先が紫色。
花がハスの花に、葉がサラシナショウマに似ていることからこの名がある。
  

ヘレニウム・ダコタゴールド
キク科ヘレニウム属、多年草、花期:5月~11月、
一株植えればこぼれ種でも次々と増える植物。 
花色は明るいレモンイエローで、ひと株あると庭が華やかになります。
  

キンレンカ(金蓮花)    別名:ナスタチウム、和名:ノウゼンハレン
ノウゼンハレン科ノウゼンハレン属、1年草、ペルー、コロンビア原産、花期:6月~10月、
初夏から秋にかけて、赤、橙、黄色の花を咲かせ、蓮に似た葉を付ける。
  

ノシラン(熨斗蘭)
キジカクシ科ジャノヒゲ属、常緑多年草、花期:7月~9月、
葉っぱが熨斗(ノシ)に似ていて、ヤブランにも似ているから「ノシラン」と呼ばれているが、
ヤブランとは別種。また紫蘭(シラン)とも別種。ジャノヒゲ(リュウノヒゲ)に近い。  
  

オシロイバナ(白粉花)   別名:ユウゲショウ
オシロイバナ科オシロイバナ(ミラビリス)属、多年草(1年草扱い) 南米原産、花期:6月~10月、
オシロイバナは、熟した種をつぶすと白い粉状になり、それがおしろいに似ているので、この名がつけられた。
花びらの様に色づいている部分がすべて萼で、オシロイバナの花は3cmほどです。 
オシロイバナは夕方から咲き始めるため、別名ユウゲショウ(夕化粧)とも呼ばれています。
  
夕方から花開いて翌日の朝まで咲いています。一日花です。
花弁は無く、種を包む「苞葉」と漏斗状の「がく片」で作られているのがオシロイバナの花です。 
花粉がやたらと大きいが、咲き始めたところで雌しべ1本、雄しべ5本、
夜には吸蜜するスズメガが見れるかもしれませんね。

ホウセンカ(鳳仙花)   別名:ツマクレナイ、ツマベニ
ツルフネソウ科ツリフネソウ属、1年草、花期:6月~9月、
色とりどりの花や高性、矮性、一重咲き咲き等の品種がある。
葉の付け根につぼみをつけ、下から順に花を咲かせていきます。
  
  

”鳳仙花”と言えば、先日亡くなられた渡哲也さんも歌っていましたね。
同年代で、渡さんのファンとして残念でした。
(^^♪ ・・ 鳳仙花 鳳仙花 どうせ都会に散る花は、
       鳳仙花 鳳仙花 いのち儚い 1年草 ♪) 合掌
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