花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

冬枯れの中で(partⅡ) ヤブマメ、ミズヒキ、アレチギシギシ、フジバカマ、他

2021-02-16 | 野草(実)
以前に”冬枯れの中で”を投稿し,途中で宿題として閉じましたので、
今回partⅡとして、改めて続編の投稿です。
草花の花は勿論キレイですが、その後の果実や綿毛や更にその後も良く見れば
見るものがあるように思い込んでいます。

夕陽を背に輝いて見える、キンノエノコロはとてもキレイと思っています、
クズの枯れ実も夕陽に当たれば輝いて見えます、次の写真もマメ科の同類かと、
最初は良く分かりませんでしたが、ヤブマメではないかと思っています。

ヤブマメ(藪豆)    
マメ科ヤブマメ属、1年草、花期:8月~10月、
豆果は長さ2〜3cmで淡褐色の毛が密生し、2〜3個の種子が入っている。
しかし、果実は熟すと半分に裂け、果皮がねじれる。この時期は既に実は弾けています、
色々探すも実の付いているものは見当たらず、1つのみ黒くそれらしきものが、

ミズヒキ(水引)
タデ科イヌタデ属、多年草、花期:8月~10月、
そう果はレンズ状の卵形、鈎状になった花柱以外は萼に包まれ、長さ約2.5mm。
枯れた花被に包まれた果実、長さ約3mm。果実には先が曲がった花柱が残る。


アレチギシギシ(荒地羊蹄)
タデ科ギシギシ属、多年草、ヨーロッパ原産、花期:6月~7月、
花は間隔をおいて輪生状につくので、花序はまばらに見える。当然実もまばらになる。
果実は3稜形で、長さ約1.8mm。
(ギシギシと似ているが、花は全体に狭い花序となる。)

ケチヂミザサ(毛縮笹)
イネ科チヂミザサ属、多年草、花期:8月~9月、
花軸などに毛がないチヂミザサもある。
果実は楕円形、鈍頭、長さ2mm。 長さ12〜20mmの芒もそのまま付いている。

ヤマゼリ(山芹)
セリ科ヤマゼリ属、多年草、
果実は2個の分果からなり、長さ5~7㎜のわずかに扁平な卵状楕円形。
実も全て落ちて枯れ枝状態ですが、 再度見直して分かり難いがヤマゼリとした。
 

フジバカマ(藤袴)   別名:アララギ、
キク科ヒヨドリバナ属、多年草、花期:8月~9月、
花後の綿毛も飛び去った後は、萼が花のように残るばかりです。


ススキ(薄)  枯れススキ、又は枯れ尾花
枯れ尽くした芒。葉も穂も枯れ果て、茎の部分が風に揺れる姿は
寂寥感の極み。
枯れ尽くした芒も野原一面に群れると美しくもある。
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冬枯れの中で、コセンダングサ、ガガイモ、カナムグラ、オニドコロなどの枯れ実

2021-02-13 | 野草(実)
春よ早く早く来いと待ちわびています。
しかし、冬枯れの中に、一時は栄華?を誇った花達も冬の名残りを残しています。
どうしても私には、自分と重ね合わせて見てしまいます。
草花達もしっかりと最後の責任を果たし最後をキレイに見せてくれている気がしています。
今テレビでも”老害”発言が取りざたされて排除の声もあるなど、晩節を汚したくないですね。

枯れ草(実)等と撮っている物好きもあまりいませんが、探しても名前となると
・・?となりますので、間違っていたらゴメンナサイ。

コセンダングサ  キク科コセンダングサ属、
12月以降の冬になるとコセンダングサの花は果実(種子)になる時期です。 
その形状は細く長さ10~15mmほどの放射線状になっています。
種子の先端には2~4本の突起がでています。その部分は釣り針の返しや、
かぎ針のようなトゲが連なっているのでそのことから、知らずに人の衣類や動物の毛にひっつき、
「ひっつき虫」や「くっつき虫」と言われるようになりました。   

ガガイモ   ガガイモ科ガガイモ属、 
果実は8~10cm程度で熟すと割れて長細い白毛がある種子を出すのが特徴です。 
日本神話・古事記では、種子が出ていった後の空になった実の部分が船となって使われます。 
その際には「アメノカガミ」と呼ばれて出てくるのですが、
このカガミというのがガガイモの古語にあたります。

アサガオ   ヒルガオ科サツマイモ属、
アサガオの実は、さく果(蒴果)といわれています。
蒴果: 果実の一つ。心房は二枚以上の心皮からなり、数室あって、
成熟すると果皮が心皮の縫線に沿って縦に割れ、種子を散布する。 

フヨウ   アオイ科フヨウ属、
ぼんぼりの様な実は10月頃に成熟し、毛に覆われていて、多数の種子をつけます。
これもさく果です。


カナムグラ(鉄葎)  アサ科カラハナソウ属、
雌雄異株ですので、写真は当然雌株です、果実は苞に包まれ、
苞の裏に果実が包まれており、その一つが未だ残っています。

アレチヌスビトハギ   マメ科ヌスビトハギ属、
実の形が盗人の忍び足に似ているという説もあります。 
これもまたひっつき虫の一種で、気がつかないうちに実(節果)が服につきます。
果実は5節までのものが多いが、2節~5節まで色々あります。
ヌスビトハギは、普通2節です。

ヤブマオ                                                    ▼ヒナタイノコズチ

▼?  キク科の何か

セイタカアワダチソウ                               ▼ヨモギ
  

ノアザミ


オニドコロ  ヤマノイモ科ヤマノイモ属、
雌雄異株、雌花序は下垂し、雌花は子房の上につく。
オニドコロの実(蒴果)は子房に3枚の羽状の翼があり、下垂した穂軸に上向きに付く。
 

▼サラシナショウマ?                                   ▼? セリ科のはずですが



▼?
最初苔の上に出ていたので、苔の胞子と思って撮ったが、全然別の植物でした。

頑張るつもりでしたが、本日の予定時間が来てしまいました。
記憶力も劣化しており、あと少々の時間では完結できそうにないので、
一旦宿題として投稿しておきます。
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冬でしか撮れないもの、ガマやガガイモの綿毛、ノダケ、ニラの実殻、他

2021-01-08 | 野草(実)
北日本に比べればまだまだ緩いですが、寒さが厳しくなってきました。
花もめっきりと散歩しても出合いません、やむなく今の時期ものを撮りました。

ガマの穂の綿毛

ガガイモの実の裂け目からの綿毛、  花は何度も撮ったが、実は初めてです。

オニノゲシの綿毛、  さすがに萎びれてうつむいています。


▼冬アジサイ    花を切り取らないのでこの状態で道端に多く並んでいる。


▼?草丈があったのでシオンに近い花と思いますが、これだけでは良く分かりません。
 

ノダケの実の殻です。 実までの写真は良くあるが殻が弾けているのは少ない。


センナリホオズキ?の枯れた実と思いますが、違っているかもしれません。


ニラの実の殻 黒い種が付いているものは僅かです。




近くの谷地川の川面の一部には薄氷が、 探せば僅かにつららが下がっている所もある。

パットしないものばかりですが、花なら分かっても、これだけ実になり日が経っていると、
名前も怪しくなります、もし間違っていたら教えて下さい。
綿毛だけのものはまだまだありますが名前の特定が難しく割愛しました。
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フェアウエル2020、最後まで輝いて見えてる野草。クズ、イタドリ、ヤブマオ、他

2020-12-31 | 野草(実)
今年も最後の日となりました、新コロナ騒ぎで今迄に経験したことがない大変な1年でした。
それでも何とか拙いブログを続けることが出来たのも、見て下さり応援して頂いた皆様のお陰です。
感謝の気持ちでいっぱいです。

▼クズ(葛)  マメ科クズ属、つる性多年草、
クズの実に付いている毛が夕陽を受けると輝いて見えます。
毎年長いツルを伸ばし、 生命力が非常に強く、空き地や土手などの痩せ地でも勢いよく育ちます。

▼イタドリ(虎杖 ) タデ科タデ属、雌雄異株の多年草何処にも生えて、害草になっています。
大きな株に実がいっぱい、オオイタドリとは葉の大きさなどで区別しますが、これではどうですか?
   

ヤブマオ(藪苧麻 )  イラクサ科カラムシ属、多年草、草丈1m以上になる雑草。
 花はふつう雌花のみがつき、球状に集まった雌花序が穂状につきます。.
 雄花序が出る場合は茎の下方につきます。. 果実は痩果です。


キンエノコロ(金狗尾) イネ科エノコログサ属、1年草、
枯れても金、最後まで頑張りました。


クレマチス  キンポウゲ科センニンソウ属、多年草、
クレマチスを野草とは言えませんが、センニンソウに似た見事な綿毛です。

セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)   キク科タンポポ属、多年草、
綿毛が綺麗と言えば必ずタンポポが出てきます。陽にキラキラと輝いて見えます。

ススキと遠景は、セイタカアワダチソウ、結構群落になると綺麗です。
セイタカアワダチソウもいよいよ終わりですね。

それでもこの時期に、エゴノキに花が、
春になると、新枝の先に白色の花が1〜6個垂れ下がってつくも のですが、
迷った科?春を待ち切れずお目見えしてくれました。


1年が経つのは早いものですねと思っていたら、以下を見ましたので抜粋です。
「年を取ると1年が早くなる法則がある」 高齢者の為の役立ち情報ブログより
よく年を取ると1年が早い感じがするのは、心理学には本当らしい。
19世紀フランスの哲学者ポール・ジャネが「ジャネーの法則」を提案し、
生涯のある時期の心理学的な時間の長さは、その時の年齢の逆数に比例する。
その理由は、
体の代謝が良ければ良い程、実際の時間を長く感じる。
高齢になると、筋力、内臓機能の衰えと共に、体の代謝が低下する。

又、心拍数でも時間の流れの感じ方が大きく変わる。
心拍数が上がっていると、いつもより時間が早く過ぎる。
つまらない授業や退屈な待ち時間は心拍数が低く時間が長く感じる。

記憶にない新しい出来事に遭遇した時、その瞬間は長く感じるものです。
年取って早く感じているようなら、まだまだ今迄に体験したことがないものに、
貪欲にチャレンジして、新しい経験をすれば時間が遅く感じられるのかも。

つまらない締めのブログになりましたが、、再度ありがとうございました。
皆様良いお年をお迎え下さい。
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綿毛を付けて飛ばす準備の植物。ボタンヅル、ノゲシ、ノアザミ他

2020-12-14 | 野草(実)
草花も今年1年を終わらせようとしています。
植物は生息範囲を広げる為に種を作り、あるものは鳥に食べられて遠くに、
風に飛ばされて遠くに種子がいくには綿毛が、タンポポは皆に良く知られていますが、
他に、キク科やイネ科などの多く見られます。

ボタンヅル  キンポウゲ科センニンソウ属、
そう果は多数、長卵形、長さ4mm、白毛がある。

ノボロギク   キク科ノボロギク属、
果実と冠毛、冠毛は長さ約7mm。

ノゲシ   キク科ノゲシ属、 オニノゲシだったかも

ノアザミ  キク科アザミ属、
冠毛はまとまって果実からとれる、果実は長さ3mm 。花が咲いているものもあった。


トネアザミ(タイアザミ)  キク科アザミ属、

ススキ   イネ科ススキ属、
果実は倒披針状楕円形で暗赤褐色、光沢があり長さ2.1〜2.3mm。

オギ(オギヨシ) イネ科ススキ属、 ▼ヨシ(アシ) イネ科ヨシ属、

セイタカアワダチソウ  キク科アキノキリンソウ属、
花が泡立ってと言うより白い毛が固まって泡立っているように見えるからとも。


オニタビラコ?   キク科オニタビラコ属、

タンポポ  キク科タンポポ属、
綿毛の代表的なもので知らない人はいないでしょう。

タンポポの花の寿命は1週間程で短いので、春頃に綿毛が多く飛んでいたような。
タンポポの傍の草陰にスミレが咲いていました、春が近くなったかな?

ガガイモ   キョウチクトウ(ガガイモ)科ガガイモ属、
袋果もはじけてると中から綿毛の種子が出てきます。
今回には間に合わなかったです。
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野草の実、ノブキ、オオオナモミ、ナズナ、コミカンソウ、他

2020-12-07 | 野草(実)
野草も花より実がついていることが多いです。
10月頃から投稿もれしたものを含めて載せています。

ノブキ(野蕗)
キク科ノブキ属、多年草、花期:8月~10月、
そう果は放射状に並び、冠毛はなく、先の方に腺体がある。 
もう少したってから撮ろうと行ったら既に刈り取られた後でボツにしたものから。

オオオナモミ(大雄菜揉)
キク科オナモミ属、1年草、北米原産、花期:8月~10月、
果苞は1.8〜2.5cmの楕円形で、先端にくちばし状の突起が2個あり、
表面には長さ3〜6mmのカギ状の刺が密生する。熟すと褐色になる。
これも褐色になったら撮ろうとしていたら刈り取られていました。 
オナモミと一見区別がつきませんが、数多くの実がくっいて付きのがオオオナモミ、
実が少なく、離れて付き、トゲも少ないのがオナモミです。
オナモミは、絶滅危惧種にされているので、普通にひっつき虫として見るのはオオオナモミが多い。

カラスノゴマ(烏の胡麻)
アオイ科カラスノゴマ属、1年草、花期:8月~9月、
果実は蒴果で長さ2.5-3.5cm、幅3mmで少し曲がっており、表面は星状毛に覆われる。

ナズナ(薺)
アブラナ科ナズナ属、越年草、花期:3月~6月、
果実は長さ6〜7mmの倒三角形の扁平な短角果で、先端がへこむ。 
花は春咲くようになっていますが、何故か1年中見ている気がしています。
果実の形が軍配の形をしているグンバイナズナも良く似ています。

コミカンソウ(小蜜柑草)
コミカンソウ科コミカンソウ属、1年草、花期:7月~10月
子房は球形で、表面に隆起したしわがあり、果実になっても残る。
さく果は直径約2.5mmで赤褐色。


ナガエコミカンソウ(長柄小蜜柑草)  別名:ブラジルコミカンソウ
コミカンソウ科コミカンソウ属、1年草、マスカリン諸島(インド洋)原産 、花期:7月~8月
果実は長さ4-8mmの柄がある直径2mmの扁球形の蒴果で淡黄色に熟す。
庭のナガエコミカンソウはまだ熟していず緑色のままです。

▼?サオトメカズラの蕾に見えるが? 不明
よく分からずボツにしたものです。最初は何か花の子房か?
サオトメカズラは花も実も良く見るが、全く白い蕾だけは見たことなかった。
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蔓性植物の実あれこれ。イシミカワ、スズメウリ、ヤブガラシ、他

2020-11-27 | 野草(実)
木々の実も色々と色付いて楽しませてくれますが、
今回は、つる性野草で比較的に小さなほぼ丸いものを集めてみました。

イシミカワ(石実皮)
タデ科イヌタデ属、1年草、花期:7月~10月、
茎や葉柄には下向きの刺がある。 果実を包む萼は藍色になる。
萼片を除くと黒い果実が出てくる。  (10月撮影)

スイカズラ((吸葛)  別名:ニンドウ(忍冬)
スイカズラ科スイカズラ属、常緑つる性木、花期:5月~7月、果実:9月~12月、
果実は液果。直径5〜6mmの球形で、2個ずつ並んでつく。 
未熟な実なので、これから黒く熟す。(10月撮影)


ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)
ナス科4ナス属、多年草、花期:8月~9月、果実観賞期:10月~冬、
葉は紅葉しませんが、1cm弱ほどの果実は熟すと真っ赤になります。
 

スズメウリ(雀瓜)
ウリ科スズメウリ属、1年草、花期:8月~9月、
果実は直径1〜2cmの球形または卵形で、熟すと灰白色になる。 

ノブドウ(野葡萄)
ブドウ科ノブドウ属、落葉つる性木 花期:7月~8月、
果実はブドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が寄生して、虫えいを作ることが多く、
紫色や碧色などになる。正常な果実は少ない。 殆どが大きく膨れている。

ヤブガラシ(藪枯らし)   別名:ビンボウカズラ(貧乏葛)
ブドウ科ヤブガラシ属、多年草、花期:6月~8月、
道端、荒地等に生え、葉と対生する巻きひげが伸びて他のものに巻き付き、
和名は、藪を覆って枯らして しまうほど生育旺盛からきている。
関東以北はすべて3倍体で実を付けないが、中部以西には実を付ける2倍体がまじる。
球状の液果で、最初薄緑色のものが熟すとつやのある黒色になる。
最初は何の実か分かりません僅かに残っていた葉からヤブガラシと判断した。

実りの秋、草も木々も実を付けていますので、後は次の機会に回します。
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晩秋は花後も素敵な植物がある。ゲンノショウコ、センニンソウ、アキノノゲシ、他

2020-11-26 | 野草(実)

ゲンノショウコ(現の証拠) フウロソウ科フウロソウ属、
別名がミコシグサ(神輿草)は、なるほどと思いますね。

センニンソウ(仙人草)  キンポウゲ科センニンソウ属、
名の由来、諸説あるようですが、種子に生じる綿毛が仙人の頭を想起させるとして命名が納得しやすい。


ボタンヅル(牡丹蔓)  キンポウゲ科センニンソウ属、
センニンソウと間違われるボタンヅルの花ですが、名は葉がボタンの葉に似てることから、
そう果に付く花柱の長白い毛が付くはずですが、まだ開いていない?ながさはセンニンソウより短い1/3。

次は丸くイガイガが目立つものです。
 *痩果(そうか)とは、薄くてかたい果皮の中に、一つの種子が包まれている果実。
コセンダングサ(小栴檀草)  キク科センダングサ属、
センダングサには似た花が多く、そう果も刺状冠毛の数も微妙に違うだけで
区分けも難しいです。
コセンダングサは、刺状冠毛の数2~4個、
下の写真はコシロノセンダングサのはず、刺状冠毛の数2~4個、で同じ。
コセンダングサの花が咲いているのもある。 右は、コシロノセンダグサ


キバナコスモス(黄花秋桜)   キク科コスモス属、
果実はそう果、長いくちばしの先に開出した2個の刺がある。 (写真では棘がよく分かりません)
コスモスの実も似た様な形です。


タンポポの綿毛もキレイですね!
アキノノゲシ(秋の野芥子)  キく科アキノノゲシ属、
冠毛に覆われた果実、冠毛は長さ約7mm、果実は長さ約5mm 。
 

ヒメムカシヨモギ(姫昔蓬)?  キク科ムカシヨモギ属、
綺麗でも何でもありませんが、花後として、果実の落ちた頭花。

ヤクシソウ(薬師草)   キク科アゼトウナ属、 
そう果は黒褐色で長さ2.5〜3.5mm、総苞が黒くなる 、冠毛は純白色長さ約4mm。


番外編、
オニグルミの冬芽と葉痕
葉痕は、葉柄が枝に付いてた部分で、人や動物の顔を想像させてくれて面白い。
アジサイ、ヌルデなど、雑木にもあるが、オニグルミが一番面白い。


大袈裟かも知れませんが、植物の1年の最後にステキを装う? を見ると、
人生の最後の頃に、わずかの人にでも良いからステキだったと思ってもらえるように、
なりたいと考える今日この頃です。
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ナス科野草の実、センナリホオズキ、クロホオズキ、イヌホオズキ、他

2020-11-12 | 野草(実)
散歩中(10/26)にセンナリホオズキを見たのでナス科がらみの投稿です。
一部以前に撮った写真を含みます。

センナリホオズキ(千成酸漿、千成鬼灯)
ナス科センナリホオズキ属、多年草、熱帯アメリカ原産、花期:7月~10月、
丈は20-60cm。茎は直立後、横に枝を広げ、細かい毛が密生し、腺毛が混じる。 
卵形で長さ2-6cm。先は尖り、縁は全縁か鈍頭の不揃いな粗い鋸歯が少しあり、
花は葉腋に単生し、花冠は杯形で径6-8mm、黄白色で内面に紫色の斑がある。
果実は液果、花後下垂するホオズキ状の萼に包まれ、長さ25-40mm、淡黄緑色、乾くと淡褐色。  
ヒロハフウリンホオズキに似ているが、こちらはやや小ぶりで、
腺毛がありと果実の脈が紫色となっていない。

クロホオズキ(黒鬼灯、黒酸漿)
ナス科オオセンナリ属、1年草、花期:7月~9月、
茎はよく枝分かれして、黒紫色を帯び、直立します。 
葉には黒い小さな刺がまばらにあります。
果実は乾いた液果で、黒紫色の萼が発達して果実を包みます。

*クロホオズキ、ヒヨドリジョウゴ、ワルナスビの花は、20/7/22に投稿済です。

似た花に、イヌホオズキ、アメリカイヌホオズキ、テリミノホオズキがあるが、
実の形から決めると分かり易い。
横から見た形と色  イヌホオズキ  球形~縦長、  艶消し~弱光沢
      アメリカイヌホオズキ  
整った球形、  弱光沢~強光沢
        テリミノホオズキ  
横長、     弱光沢~強光沢
上から見た萼の形
イヌホオズキ     軽く反り返り、梅の花型のような形
アメリカイヌホオズキ ペタっと張り付くor少し反り返り、裂片が不揃いで歪な星形が多い。
テリミノイヌホオズキ 強く反り返るため、小さく見える。

イヌホオズキ(犬酸漿、犬鬼灯)
ナス科ナス属、1年草、花期:8月~10月、
茎の途中から枝を出し、直径6〜7mmの白い花を4〜8個やや総状につける。萼は杯状で浅く5裂する。
 液果は直径0.7〜1cmの球形で黒色に熟し、花(果)柄は総状(交互)につき光沢はない。種子は長さ約2mm。 

アメリカイヌホオズキ(亜米利加犬酸漿)
ナス科ナス属、1年草、北米原産、花期:7月~9月、
花は直径2〜5mmで淡紫色または白色。液果はやや小さく、光沢のある黒色に熟す
小果柄がよく見ると一点ではないが、パッと見は一点に見える。
一つだけ大きくズレた位置に枝分かれした花柄が出ているときがある。



ワルナスビ(悪茄子)
ナス科ナス属、多年草、北米原産、花期:6月~10月、
茎の途中から太い枝を出し、先端に直径約2cmの淡紫色または白色の花を6〜10個集散状につける。
花冠は浅く5裂して皿状に開く。液果は直径約1.5cmの球形で黄色に熟す

ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)
ナス科ナス属、つる性多年草、花期:8月~9月、
花冠は白色で直径1cmほど、深く5裂し、裂片はそり返る。雄しべは5個、花糸は太く短い。
葯は黄色。液果は球形で直径約8mm、紅色に熟す

以下野草と違うが、ナス科つながりでアップしました。
ツルハナナス(蔓花茄子)
ナス科ナス(ソラナム)属、つる性常緑低木、ブラジル原産、花期:7月~10月、
花は咲き始めは白色ですが、徐々に薄青色に変化します。 
花後に赤い実を付けるようですが、まだ撮ったことがありません。

クコ(枸杞 )
ナス科クコ属、落葉低木、東アジア原産、花期:4月~6月
夏から秋にかけて薄紫色の花を咲かせて、秋に先のとがった楕円形の真っ赤な 果実をつける。
有用植物で、食用や薬用に利用される。

ナス科も、野菜のナス、トマト、ジャガイモやペチュニアやチョウセンアサガオ、フユサンゴ、
ギンバイソウ等いろいろとあります。
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つる性野草の小さな実。センニンソウ&ボタンヅルの実、ウリ科の実

2020-09-29 | 野草(実)
実りの秋になると、野草の実も色々なものが実を付けています。
その中で、蔓性で比較的に小さな実のものを選んでみました。
花として投稿済が殆どですので、詳細は省略しました。

センニンソウ(仙人草)
そう果は多数、卵形、長さ7〜8mm、扁平で厚いふちがつき、寝た毛がある 、
果実には長い毛のある花柱が残る。花柱を含んだ集合果の直径は約3cm。 
11月頃になると、この花柱に白い長い毛が生えて、仙人のヒゲのように見える。

ボタンヅル(牡丹蔓)
そう果は多数、長卵形、長さ4mm、白毛がある。花柱は長さ10mmで羽状。 
花もセンニンソウ、ボタンヅルは非常に似ていますが、実の付き方も似ています。
ヒゲが短いのがボタンヅルと思った方が良いと思います。

参考までに、同じ上記と同属のキンポウゲ科センニンソウ属のクレマチス(9/22撮影)


オキナワスズメウリ(沖縄雀瓜)
名の通り沖縄には、自生しているようですが、この近くでは園芸種ですが、毎年同じ場所にあります。
花には雄花と雌花があるが雌雄同株。雌雄とも花は白で小型、径は1cmほど 。
数年すると毎年夏にこぼれ種で発芽する 。
茎には毒性があり食べると食中毒症状になる。
最初は緑色で、白い点線・ストライプを除いて、だんだんと黄色から赤色に染まってきます。
果実は球形で径2cm 、小さな実は彩があり可愛いです。

スズメウリ(雀瓜)
ウリ科スズメウリ属、1年草、
雌雄同株。雌花、雄花ともに葉腋に単生するが、枝先では時に雄花が総状につくこともある。
雌花は下部の子房が目立つ。  
果実は直径1〜2cmの球形または卵形で、熟すと灰白色になる。 右:雄花

カラスウリ(烏瓜)
朱色の果実と、夜間だけ開く花で知られる。 花は19/9/14(ウリ科の花)参照
雌株にのみ果実をつける。果実は直径5〜7cmの卵型形状で、形状は楕円形や丸いものなど様々。 
熟する前は縦の線が通った緑色をしており光沢がある。


アレチウリ(荒地瓜)
北米原産、雌雄同株。 
雄花と雌花はそれぞれ別の花序につき、雄花序は長さ10〜15cmでまばらに雄花がつく。雄花は直径1cm。 
果実は長卵形の液果が数個集まってつき、金平糖のように見える。表面は軟毛と刺が密生する
雌花                  雄花
 

ヤマノイモのムカゴ
葉腋にしばしば珠芽(ムカゴ)がつく。 果実とは別ものです。食べることが出来る。

アオツヅラフジ(青葛藤)
果実は核果。直径6〜7mmの球形で、10〜11月に粉白を帯びた黒色に熟す。


ノブドウ(野葡萄)
ブドウ科ノブドウ属に属するつる性落葉低木でした。野草とは違いますが、
果実はブドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が寄生して、虫えいを作ることが多く、
紫色や碧色などになる。正常な果実は少ない。
虫えいは虫瘤(虫瘤)とも言われて、大きさも膨れていきます。
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