花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

極小の野草花、ヤブニンジンとヤブジラミ、ヤエムグラとハナヤエムグラ等。

2022-04-29 | 野草(花)
以前にもスズメノエンドウやヒメウズなどの小さな花を載せてみましたが、
今回はそれにも負けずと道端などにある極小の野草花を並べてみました。

ノミノツヅリ(蚤の綴り)
ナデシコ科ノミモツヅリ属 越年草 花期:3月~6月、
あらゆる場所に生える雑草だが、小さくて見逃されやすい、細い茎が分岐し、
小さな5弁の白い花が開く。
萼片5個で花弁より長い。花弁の長さ約3mm
和名は、小形の葉をノミの衣に例えたもの。
ミミナグサやハコベに似ていて区別がつき難いですが、
ミミナグサより萼が大きい、ハコベは花びらに切れ込みがある。

コハコベ(小繁縷)
ナデシコ科ハコベ属、越年草、花期:3月~9月、
他の雑草と共にどこにでも普通にさいている通称ハコベはこれをいう。春の七草の一つ。
白色の小さな花で花弁は5個で2深裂する。花柱は3個、雄しべは1‐7個。花径約6mm。

ウシハコベ   花柱が5本、花弁は深裂し10個に見える。年中見られる。


ヤエムグラ(八重葎)
アカネ科ハナヤエムグラ属、1~越年草、花期:5月~6月、花は直径約1.5mm
幾重にも重なり合って生え茂るので八重葎と呼ばれる。
葉は6〜8個が輪生しているように見え、広線形または狭倒披針形で、
先端は刺状にとがり、縁と裏面の主脈には逆向きの刺がある。
茎の先や葉腋から花序をだし、小さな黄緑色の花をつける。花冠は4裂し、4個の雄しべがある。

ハナヤエムグラ(花八重葎)
アカネ科ハナヤエムグラ属、1~越年草、ヨーロッパ原産、花期:4月~8月、
茎の上部に、小さな尖った苞葉の間から直径2.5~3mmの小さな花を咲かせる。
花は最初はほぼ白色であるが、やがて淡い紫色になる。


ヤブニンジン(藪人参)
セリ科ヤブニンジン属、多年草、花期:4月~5月、
枝先から複散形花序をだし、白色の小さな花をまばらにつける。花径約2.5mm 
花柄は細長く、少総苞片はそり返る。花には両性花と花柱が退化した雄花とがある。
小花序の外側に5個の両性花、両性花には2個の花柱と5個の雄しべ、中心部は雄花

ヤブジラミ  
セリ科ヤブジラミ属、花期:5月~7月、
ヤブジラミは、泥棒、ひっつき虫などの呼び名を持つ種は有名です 。
小葉の羽片は細かく切れ込み、葉はやや厚い。両面に粗い短毛が生える。
花柄は4-10個とオヤブジラミより多い。花は白色の5弁花。  
花径約3mm、子房含む花長約4mm。
似たオヤブジラミは茎等が紫色がかって花の時期も少し早い(5月)ようです。

タチホシノヒト(ヴェロニカアルベンシティ)  別名:タチイヌノフグリ
オオバコ科クワガタソウ属 、越年草、ヨーロッパ原産、花期:4月~6月、
上部の葉腋に青色の小さな花を1個つける。花は直径4mm。
花柄はほとんどなく、苞や萼に埋まるように咲く。萼には腺毛と短毛がある。

ヤブタビラコ
キク科ヤブタビラコ属 越年草 花期:5月~7月、
地表を這う傾向のあるコオニタビラコに比べ,茎は斜上する。
頭花は,直径約8mmで,コオニタビラコより僅かに小さいが,
舌状花が20個程度と,たくさんある(コオニは6~9個)。
舌状の花びらは内巻きにカールして,花の数はまばらです。
普通よく見るオニタビラコ等と比べると小さいと思っていましたがこの仲間では最大です。 

小さな花はまだまだありますが今回はこの辺で終わりです。
ちなみに身近で見る大きな花を考えてみたら、ハスやボタンを思い出します。
昔、大阪の花博の目玉に世界最大の花と言われてラフレシアを見た記憶がありますが、
写真が無いか調べてみましたが、デジカメの時代でなかったので、全て処分したのかなかったです。
5/1ラフレシアの写真が出てきましたので追加。
印画紙の写真をデジカメで撮り直しました。1990年大阪花博覧会より
花博の開催当時目玉だったラフレシアは、樹脂で固められ、今も巨大なガラスケースの中で展示されています。腐臭を放つことで知られています。

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いよいよ昆虫観察も楽し、ベニカミキリ、ジョウカイボン、ゾウムシ、他。

2022-04-28 | 昆虫
春になり花が咲き誇れば当然虫さんも元気に活動する時期になりました。
投稿したい花も沢山ありますが、昆虫も前回から1ヵ月経ちますので、
何とか日の目を見させるためにため込む訳にもいきません。
やはり種類が多い甲虫目から投稿していきたいと思います。

<甲虫目>
ベニカミキリ 
カミキリ科カミキリ亜科、大きさ 13-17mm 時期 4月ー6月、
前胸、上翅が赤色で、前胸には黒紋があるカミキリムシ。
上翅はふつうは無紋だが、黒紋がある個体もいる。頭部、触角、脚は黒色。


ヒガシマルムネジョウカイ
ジョウカイボン科ジョウカイボン亜科 大きさ 10-14mm 5-8月
茶褐色で、前胸部に丸みがあり、その中央部に黒色紋があるジョウカイボンの仲間。
上翅の後半部は黒味を帯びる。
ジョウカイボンに似た仲間が多いがジョウカイボンより小さくて、
胸部の黒色紋があるのでマルムネとしたが、
ホッカイジョウカイやらヒガシマルジョウカイ等が出て来て分からなくなり、
どこも似ているが足が黒いのがヒガシマルムネジョウカイの特徴らしいのでこれにしました。
どうやら西がマルムネジョウカイで東の地方がヒガシマルらしいですが、

ヒメシロコブゾウムシ
ゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科 大きさ 11-14mm 4-8月
灰白色で、背部の中央が黒くなったゾウムシ(体は黒色だが、灰白色の鱗片でおおわれている)。
ウド、タラ、シシウド、ヤツデなどの葉を食べる。
少し大きなシロコブゾウムシと似ているが灰褐色でこぶが目立つ。
ゾウムシの仲間は、口吻が象の鼻のように長い種が多いが、
シロコブゾウムシは口吻が短いのでクチブトゾウムシ亜科になる。

ヒラタハナムグリ
コガネムシ科ヒラタハナムグリ亜科 大きさ4-7mm  4-8月
黒褐色で、著しく扁平な体型の小さなハナムグリ。
成虫は花に集まり、扁平な体を活かして花の中にもぐりこんで花粉を食べる。
頭隠して尻隠さず状態で名前が正確に断定できないが、小さいのでこれかなと。


▼マルガタゴミムシ属の1種?オサムシ科  ▼キマワリ??(ゴミムシダマシ科の仲間)


カミナリハムシの一種 ハムシ科   ▼ヒゲブトハナムグリ ヒゲブトハナムグリ科


ナナホシテントウムシ テントウムシ科 ▼ナミテントウ ”黒地に赤4紋”タイプ

甲虫だけでは寂しいので、
以下チョウ目から蝶と蛾、トンボ目からイトトンボを友情出演してもらいます。

<チョウ目>
アオスジアゲハ
アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科 大きさ(前翅長)32-45mm  5‐9月、
黒地に青白い筋が一本入ったスポーティなアゲハチョウ。 
飛翔力が高く、早いスピードで、樹木や花のまわりをめまぐるしく飛び回る。
庭のミヤコワスレにはよく飛んできています。 


クロハナシロヒゲナガ
ヒゲナガガ科  大きさ(開帳)13-15mm  4‐6月
翅は黒色で紫色~赤銅色の光沢があり、白く長い触角を持つヒゲナガガの仲間。 
ひらひらとゆっくり飛ぶのを見ていると愛おしく蛾の仲間とは思えません。

<トンボ目>
アオイトトンボ
イトトンボ科
イトトンボには似たようなのが多く断定できませんでした。
突然現れて直ぐにバイバイしてしまいました。

色々な昆虫がこれからは見れるようになり、姿、形や色合い模様など嬉しくなります。
しかし、その名前となるとからっきし分かりません。
写真もあっち向いてとか、後ろを見せてと言うわけにはいきませんので、
これっきりの写真で判断しています。
当然専門家によれば、これは違うあれも違うと言うことが多いと思いますので、
ご教示して頂けたら幸いに感じますので、宜しくお願いいたします。
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庭の花(4月-6)ツルハナシノブ、ティアレア、ジキタリス、ウサギノオ、他。

2022-04-27 | 自宅の花

庭の花からです、今が一番花が多い時かもしれませんね、たいした花ではないので、投稿を躊躇してしまいます。


ツルハナシノブ(蔓花忍)
ハナシノブ科クサキョウチクトウ属、北米原産、常緑多年草、花期:4月~5月、
あちこちに咲いていて薄い色と濃い色など雑草ごときです。

ティアレラ ハッピートレイル
ユキノシタ科 多年草、北米原産、花期:4月~6月、
これもあちこちで咲いていますが、似た草のヒューケラもあるはずですが少し花は遅いか?

ウサギノオ(兎の尾 )
イネ科ウサギノオ属 1年草 地中海沿岸原産 花期:4月~5月、
茎先に長さ2~3cmほどの球形~楕円形の花序を出し、小穂を密につけます。
小穂は1花からなり、長さ1~2cmの芒があります。
園芸用に栽培されるとともに、道ばたなどに野生化している。  

ジキタリス(実芰答里斯)
オオバコ(ゴマノハグサ)科ジキタリス属、多年草、、2年草、花期:5月~6月、
ベル形の花を穂状につけ、すらっと優雅に花茎を伸ばす姿は、洋風ガーデンで人気があります。
本来は宿根草ですが、耐暑性が弱く夏には枯れてしまいます。


エリゲロン・スパニッシュデージー
キク科エリゲロン属 多年草 北米原産 花期:4月~11月、
エリゲロンは、ハルジオンやヒメジョオンの仲間で200種程あるようです。
この花のうたい文句は、変化する花色をお楽しみいただけますでした。
源平小菊とも言われるようですが、今の所はそれほどの変化を見せていません。

イベリス      別名:キャディタフト(英名)、和名:マガリバナ(屈曲花)
アブラナ科イベリス属、1,2年草、ヨーロッパ、北アフリカ原産、花期:4月~6月、
名は、中国で屈曲花(マガリバナ)と呼ばれて、太陽に向く性質が強く、花茎は曲がりやすいことに由来。

番外編は、花の投稿はよく見るが花後の果実はあまり見ないので、
バイモユリ(アミガサユリ) の実です。     右:花です。3月撮影
 

セイヨウオダマキ(西洋苧環)の果実   その花です。
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庭の花木(4月-3)我が家の絶滅危惧種はニワザクラです。

2022-04-25 | 自宅の花木

庭の花木の花も咲いたと思ったら直ぐに散ってしまいます。

全回投稿したシャクナゲやハナズオウなどもどんどん惨めな様子になっています。

ニワザクラ(庭桜)   別名:リンショウバイ(林生梅)
バラ科サクラ属、落葉低木、中国原産、花期:4月
ニワウメの変種とされる。背丈が大きくならず、狭い庭でも育てることができるため
ニワザクラと呼ばれる。
花は八重咲きになることが、一重咲きのニワウメとの違いとされるが、
ニワザクラの母種にも一重咲きのヒトエノニワザクラがあるらしい。
 
ツツジ(躑躅)  
ツツジ科ツツジ属の総称。落葉低木、花期:4月~5月、
一般的にはサツキを除く、半常緑性のヤマツツジの仲間の総称として使われる。
もう咲き始めています。

ツツジも品種改良されて多くの種類がありますが、詳細な名前は分かりませんので省略します。

それでも原種となるヤマツツジがいっぱい咲いています。

ヒラドツツジ 花車かな

オトコヨウゾメ(男莢迷 )   別名:コネソ
スイカズラ科ガマズミ属、落葉低木、花期:5月~6月、
枝先から散房花序を出し、5~10個ほどの白い花を垂らす。
ガマズミの仲間は、花序を上向きに付けるが、オトコヨウゾメは垂れるのが特徴。
花冠は5裂、雄しべは5本。
 
ウツギ(空木)  別名:ウノハナ   *ヒメウツギ(姫空木)  4/26訂正します。
アジサイ(ユキノシタ)科ウツギ属、落葉低木、花期:5月~6月、
和名のウツギは、幹が中空であること「空木(ウツギ)」に由来しています。 
*名前のとおり小型のウツギであり、ウツギよりやや早く咲く。
*花は直径1.5センチ程度で、雄しべの花糸と呼ばれる部分が他のウツギより角ばり、
*人間が両手を挙げたような形になるのが本種の特徴花を花序に付ける。
 

*拡大写真を追加  雄しべの花糸は両側に翼状に広がり、翼の先端は広がってとがる。

コデマリ(小手毬)
バラ科シモツケ属、落葉低木、中国原産、花期:4月~5月、
本年枝先に白色の5弁花を散房花序に付け、ほぼ毬状となる。

ブルーベリー
ツツジ科スノキ属、落葉低木、北米原産、花期:4月~5月、果樹です。
釣鐘型の白い花を咲かせ、その果実が濃い青紫色に熟すことからブルーベリーの名がつきました。
現在、日本で栽培種として流通しているブルーベリーの品種は100種類を超えます。
今年も多くの花を付けてくれていますので、ブルーベリージャムも期待できそうです。
 
 
知らないうち?にブログを書く時の表示形式が変わってしまいましたが、面倒ですので今回はこのまま投稿します。
行間がまちまちなのは、以前のブログをコピーしたものとの違いからです。
 
年寄は、何か従来のものと変わると適応がスムーズできないを思い知らされています。
終活の整理と称して本棚、机の位置を変えたら何かを取り出すのに2カ月経ってもまごついてしまう情けない状況です。
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身近な所に咲いている野草達、チゴユリ、ヒメウズ、ホウチャクソウ、他。

2022-04-23 | 花の写真
庭つながりの裏山に咲いていたチゴユリ、シュンラン等は、
実はこんな傍に咲いているとは思っていませんでした。
未だ4月ですが、八王子26℃です春はどんどん進んで初夏に向かうんでしょうか?
雑草化してるのもあるが、花は待ちきれずに次々と咲いてくれています。

チゴユリ(稚児百合)
イヌサフラン科チゴユリ属、多年草、花期:5月、
平地から山地の落葉広葉樹林に生え 、やや湿った、腐植質の積もった場所に生育し、
上部で弓なりに曲がる茎の先端に直径1cmほどの白くかわいらしい花を1~3輪咲かせます。

ヒメウズ(姫烏頭)
キンポウゲ科ヒメウズ(オダマキ)属、多年草、花期:4月~5月、
基部は茎を抱く、白色でやや紅紫色を帯びた小さな花を下向き付ける。花弁長は2.5mm。
白い萼片は長楕円形で長さ5~6mm、果実は袋果で2〜4個が上向きにつく。


ホウチャクソウ(宝鐸草 )
イヌサフラン科チゴユリ属、多年草、花期:4月~5月、
つぼみの時期は ナルコユリ や アマドコロ と似て区別がむずかしいが、花が開くと、
寺院の軒先に下がる大型の風鈴である宝鐸(ホウチャク)に似るので区別が容易。
上部で枝わかれし、葉は長楕円形、花葉、枝の先に1~3個ついて垂れ下がる。
花被片は筒状に集まり平開しない。


シュンラン(春蘭)   別名:シジババ、ホクロ
ラン科シュンラン属、多年草、花期:3月~4月、鑑賞用にも栽培。
葉は細く、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)があります。
花茎の先に淡黄緑色の1茎に1花、まれに数花を咲かせます。
萼片は広がって3角形の頂点を作り、側花弁はずい柱を囲うように互いに寄り合う。


ノヂシャ(野萵苣)
スイカズラ科ノヂシャ属、1~越年草、ヨーロッパ原産、花期:5月~6月、
枝先に直径約2mmの淡青色の小さな花をびっしりつけ、長楕円形の苞葉が目立つ。
花は漏斗状で先端は5裂する。雄しべは3個。花の下部には大きなまるい子房がある。


コメツブツメクサ(米粒詰草)
マメ科シャジクソウ属、1年草、ヨーロッパ~西アジア原産、花期:5月~7月、
花序は直径7mmほど。花は黄色で長さ3〜4mmと小さく、5〜20個が球状に集まる。

クサフジ(草藤)
マメ科ソラマメ属、多年草、花期:5月~9月、
日当たりの良い草地や林の縁などに生えるつる状の植物。


クサノオウ(瘡の王、草の黄)
ケシ科クサノオウ属、越年草、有毒植物、花期:5月~7月 、野原に生育、
全体がやわらかく粉白色を帯び、傷付けると黄色の汁がでる。
葉と茎に縮れた毛がある。枝先に黄色で径約2cmの4弁花が数個つく。

オニタビラコ(鬼田平子 )
キク科オニタビラコ属、1~越年草、花期:5月~10月、
根生葉はロゼット状に葉は倒披針形で羽状に深裂し、茎葉は少なく上部では小さい。


ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)
ケシ科ケシ属、1年草、地中海沿岸原産、花期:4月~5月、
茎先に花径2センチから5センチくらいの4弁花をつける。
花の色は、橙色ないし紅色である。 雄しべはたくさんある。
真ん中にある雌しべの子房は円筒形で、4本から8本の筋が放射状に伸びる。
昔、最初に見た時はキレイな花と思っていましたが、繁殖力が大変強く、至る所にさいている。
農業地域では、他の植物を駆逐するので、注意外来植物になっています。
残念な花ですね。
何の花を、そしてどれを選ぼうか迷ってしまいますね。
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庭の花(4月-5) ミヤコワスレは先祖返りもあるか? エビネ、サクラソウ他。

2022-04-21 | 自宅の花
我が家の庭のシンボルフラワーはミヤコワスレでした。
でしたと言うのは、昔の事ですから状況を最後に載せておきます。
今咲いている野草を主に選んでみました。

ミヤコワスレ(都忘れ)  別名:野春菊 
キク科ミヤマヨメナ属、多年草 花期:4月~6月、
ミヤコワスレは「ミヤナヨメナ」という植物から改良された園芸品種島です。 
鎌倉時代、承久の乱に敗北して佐渡ヶ島に島流しになった順徳天皇が、
ミヤコワスレ(ミヤマヨメナ)の花を見ながら故郷(都)に思いをはせていたと
いう言い伝えから「都忘れ(ミヤコワスレ)」と名付けられました。 
左:根生葉は、翼のある長い柄があり、葉は長楕円形で、鋸歯がある、
右:茎先端近くの葉は長楕円もやや細くなり鋸歯も少なくなっている。
都忘れの花群にはどちらの花も見られるが右の方もかなりあるので、
自分勝手の解釈ですが、先祖返りが見られてミヤマヨメナに近くなっているように思う。
似た花にヨメナもあるが、これは7月以降と咲く時期が違うので区別出来る。

シラユキゲシ(白雪芥子)
ケシ科シラユキゲシ属、中国原産、花期:4月~5月、
一茎に数輪の小さな4弁の白花を咲かせます。花弁の直径4cm前後。
花より大きな葉は、蕗に似たハート形をしており、葉縁は緩やかに波打っています。

エビネ(海老根)   別名:ジエビネ、
ラン科エビネ(カランセ)属、多年草、花期:4月~5月、
エビネの仲間には春咲き種と夏咲き種があり、春咲きエビネの代表がエビネ 、キエビネ等。
葉の間から30~40cmの花茎を出し、8~15個の花を付ける。
萼片は紫褐色、側花弁と唇弁は白色、又は淡紫色の花を付ける。
 

サクラソウ(桜草)
サクラソウ科サクラソウ属、多年草、花期:4月~5月、
浅く切れ込みの入った長楕円形の葉を根元から数枚広げ、中央から1本の花茎を出して、
花径2~5cmの数輪の花を咲かせます。花形の変化が多く、近年では八重咲きもあります。

アジュガ(・レプタンス)  別名:セイヨウジュウニヒトエ、セイヨウキランソウ
シソ科キランソウ(アジュガ)属、多年草、花期:4月~5月、
日本に自生するジューニヒトエやキランソウなどと同じ仲間です。
よくあるのは、ヨーロッパ原産の本種で、匍匐茎で繁殖し、ロゼット状の葉が
地表を覆う、塔状に伸びた花茎に鐘形をした青紫の小花を密に咲かせる。
庭に植えたらはびこって困る植物の一つです。
 

アーカイブの一部から
2006/5 のミヤコワスレ 1株から何年もかけて増やしました。
ワンちゃんは私のH.Nのミミ(2016/3没)で、69のムクはその先代です。


2008/5のものです。

古い写真ですが、デジタルのものは有難いですね、直ぐに取り出せますね。
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花木には雌雄異株が思ったより多い。アオキ、コクサギ、雌雄同株はアケビ等。

2022-04-20 | 花木の写真
花木の名前なかなか覚えられないので敬遠していましたが、
最近撮った花木が雌雄異株となっておりました。
この雌雄異株の花木が以外と身近な所で多いので、これを取り上げてみました。
以前の花の投稿では、
カラスウリ(20/8/9)雌雄異株、オモダカ(19/8/15)雌雄同株等あげていました。

植物の分類の一つに、(細かく分ければ両性花+雌花(雄花)等もあるが、
*両性花をつける植物   草本のものは殆どこれです。
*雌雄同株に分類される植物    代表的なものに、
 スギ(杉)、ヒノキ(檜)、アカマツ、クロマツ 、、(裸子植物)
 カキ(柿)、クリ(栗)、ハンノキ、ヘチマ、キュウリ、、(被子植物)
*雌雄異株に分類される植物  代表的なものに、 
 イチョウ、ソテツ、イチイ、ネズ、カヤ、、、(裸子植物) 、、
 クワ(桑)、ヤナギ(柳)、ホウレンソウ 、、(一部の被子植物 )

雌雄異株の花木>
アオキ(青木)   別名:アオキバ
アオキ科アオキ属、常緑低木、花期:3月~5月、
近くでは雄株雄花の方が早くから咲いて、株数も多い気がしています。
▼雌株雌花               ▼雄株雄花

コクサギ(小臭木)
ミカン科コクサギ属、落葉低木、花期:4月~5月、雌雄異株、
葉の臭気がクサギに似るが、葉や木全体が小さいため、コクサギと名付けられた 。
雄花は10輪ほどがまとまって咲き、雌花は単独で咲くので見分けやすい。
いずれも直径は4~5ミリほどで花弁は4枚(稀に5枚)ある。
▼雌株雌花               ▼雄株雄花


雌雄同株の花木>
アケビ(木通)
アケビ科アケビ属  つる性落葉低木 花期:4月~5月、
葉は手のひら状で、小さな葉が5枚一組で蔓から互い違いに生じるのが普通です。
*通常アケビはイツツバアケビ(ゴヨウアケビ)を言い、ミツバアケビをムラサキアケビと呼ぶ所もあるようです。

ゴヨウアケビ(木通とミツバアケビの自然交雑種)も自生しているが、
花はミツバアケビに似ているようです。私には区別出来ていません。
 
ミツバアケビ(三葉木通)
アケビ科アケビ属、落葉つる性低木、花期:4月~5月、雌雄同株。
葉腋から総状花序が斜めに垂れ下がり、濃紫色の花をつける。
雌花                  雄花

アケビ(アケビ科)花。雄花は数個が一つの花序につき、雌花は単独でつく。
雌花には雌しべがたくさんある。アケビの実は、受粉した雌しべが大きくなったもの。  

我が家にあるムベからも
ムベ(郁子)
アケビ科ムベ属、蔓性、花期:4月~5月、雌雄同株。
花は下向きに咲き、内面には単紅紫色の筋がある。花には花弁はなく、
花弁に見えていたのは萼片で6個(2列に並ぶ、外側3個は披針形、内側3個は線形)。
         雄花 雄しべが6本。(中央にかたまっている)
雌花   雌しべが3本。       雄花(真ん中だけだと雌花と間違いやすい)
      3~6個の雄花と、やや大きめで少ない雌花が開く。

その他雌雄同株として、オニグルミ、ヒメコウゾ、コナラ等は(20/4/28)投稿参照。

まとめとして、
現役理学生からのブログよりを抜粋し載せておきます。
「雌雄異株」とは、雌花(めばな)と雄花(おばな)を別の個体に付ける種子植物のこと。
そもそも、「雌花」とは、雌しべのみ機能している花のことであり、
「雄花」は雄しべのみ機能している花のことです。そして、
雌花は「雌株」に、雄花は「雄株」に付きます。
雌雄同株は同じ個体に雌花と雄花の両方をつけるのです。  
雌雄異株のメリットは、「自家受粉を免れられること」 です。
自家受粉とは、ある花に形成される花粉が同じ個体で形成された柱頭に受粉することです。
この場合、確実に受粉が成功し、子孫を残せるというメリットがあります。
しかし、これは近親交配になってしまうので、遺伝的多様性が低下することで、
様々な環境に対応できなくなり子孫を残せないという可能性が高くなってしまいます。
雌雄異株の欠点は、雄花をつけている個体と雌花をつけている個体同士が離れていると、
受粉ができずに子孫を残せないことです。
他家受粉をするには、虫などの助けが必要になります。   

キウイの木を買った時に、近くに雄株、雌株が必要だったり、
ギンナンのキツイ臭いを嫌う人々が増えたことで、街路樹のほとんどは、
ギンナンを結実しない雄株のイチョウを植えるようにした等の話は聞いたことがあります。
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庭の花(4月-4)チューリップ、スイセン、クレマチス、アリウムトリケトラム他。

2022-04-18 | 自宅の花
例年投稿してる花で珍しくありませんが、この投稿は年中行事のようなものです。

春の花と言えばチューリップを外すわけにはいきません。
庭にこれからは都忘れが咲くはずですが、その他もありますので少し載せておきます。

チューリップ    ユリ科チューリップ属 多年草 花期:4月、
左:原種チューリップ

スイセン(水仙)の仲間 ヒガンバナ科ナルキッスス(スイセン)属   球根植物
ニホンスイセン            ラッパスイセン
八重咲きスイセン           ナルキッスス・ブルコディウム
ナルキッスス・ブルコディウムは小型原種スイセンの代表的な種類で、笹藪など至る所で生えている。

クレマチスピクシー(天使のすず) キンポウゲ科センニンソウ属 花期:3月~4月、

ユーフォルビア・ゴールデンレインボー トウダイグサ科ユーフォルビア属
 

アネモネ(和名:牡丹一華)      ▼キンギョソウ(金魚草)

アリウム(トリケトラム)/ミツカドネギ  ▼ダッチアイリス


鉢植えの花達 ビオラもまだまだ咲いています。
花壇
まだ少し続きますが他は次回回しといたします。
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野草花より、ユニーク名前のラショウモンカズラ、フデリンドウ、他。

2022-04-17 | 野草(花)
平地ではあまり見かけない野草花を道路脇に植えている人がいます。
いつもふらりと歩く時は時々立ち寄ってみています。
道端の野草も見逃すこともありますので気を付けています。
草を刈り取られていることもしばしばです。

ラショウモンカズラ(羅生門葛)
シソ科ラショウモンカズラ属 多年草 花期:4月~5月、
林の中等に生え、長い走出枝を茎の下から出す。葉は対生し、長さ2-3cmの葉柄があり、
形は三角状心形で、長さ2-5cm、幅2-3.5cmになり、葉の縁はあらい鈍鋸歯になり、基部は心形になる。
名の由来は、長さ4-5cmもある花が、京都の羅生門で渡辺綱に切り落とされた
鬼女の腕に似ていることからだと言われています。
 
毎年咲くのを楽しみにしています。

フデリンドウ(筆竜胆)
リンドウ科リンドウ属、越年草、花期:4月~5月、
茎葉は広卵形で全縁にキザギザない、茎の先に数個の青紫色の花を付ける。
ハルリンドウも花だけでは見分けるのは難しいが、一つの茎の先に1輪の花というので判断している。
フデリンドウは花を閉じた時の花の様子から筆を連想して筆竜胆の名が付けられた。
 
これもこの咲く場所を楽しみにしていたが、今年は見事に道端をキレイに草刈りがなされて、
殆ど目に出来なくなっていた、所々に1輪ないし2輪がパラパラと咲いているだけでした。

オオカワヂシャ(大川萵苣 )
オオバコ科クワガタソウ属、多年草、欧州~アジアにかけての原産 花期:春~夏、
葉腋に穂状の花序を出し、直径5mmほどの淡紫色〜白色の4深裂した花を多数つける。
湿地に咲く帰化植物の花で特定外来外来生物。溝の下の方に咲いていた。
似た花にカワヂシャがありますが、
カワヂシャは、葉には明確な鋸歯があり、花柄は直線的に斜上する。


ケキツネノボタン(毛狐の牡丹)
キンポウゲ科キンポウゲ属、越年草、有毒植物、花期:4月~7月
萼片は5、花時に反り返り、広卵形、長さ3.5mm、背面に毛がある。花弁5、黄色、長さ4〜5mm。
集合果は球形径約1.5cm 、コンペイトウのような実の先に付いている棘のような部分が、
ほとんど曲がっていない、そっくりに似た花のキツネノボタンとの違いが、
毛が多いことと、キツネノボタンほどに鈎のように曲がっていないことです。
分かり難いですが、アップして茎や葉柄に毛が多いことを確認しました。

キランソウ(金瘡小草)    別名:ジゴクノカマノフタ
シソ科キランソウ属、多年草、花期:3月~5月、
野や低い山の道端で見かける雑草で、葉を四方に張り出して地面に張り付き、葉腋から濃紫色の花を2,3個ずつつける。
和名キランソウの由来は諸説あり、はっきりしない。
一説には、ランに似た紫色の花を意味する「紫蘭草(しらんそう)」が転訛したものとする説 。
全体に縮れた毛がある。この草だけはどんなに風が吹いてもびくともしないのことから別名がついた。

タネツケバナ(種漬花 )
アブラナ科タネツケバナ属、越年草、花期:3月~5月、
水田、水路脇や湿った土地に生育する。
花は白色の4弁花。花弁は長さ3〜4mm,萼片は4枚,雄しべは6本。
長角果は長さ 1.2~2.8㎝、幅1~1.5㎜の細い円柱形、 果実は斜上し、揃わない。

小さな花で不鮮明でした、後日撮り直しら追加予定です。
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春爛漫の散歩道の花木達です。

2022-04-16 | 花の写真
桜も散り始めて花の命の短さを感じてしまいます。
花の名所なる所へ今年も出掛けることなく花咲く時期を終えます。
しかし、身近な散歩道でも十分にその気分を感じることができました。
今回は、散歩道として4月に撮ったものを載せておきます。

山道を歩いても霞のように桜が咲いています、今では背景の木々も緑になりました。
八王子長江寺の桜  お寺に桜が見事です。

桜に負けずにボケもあちこちで満開です。

枝垂桜もあちこちで


赤花が濃いモクレン
黄花モクレンは珍しいですね、ハクモクレン、モクレンより少し遅咲きます。


ハナミズキも咲き始めています。街路樹で多いです。


ミツバツツジもどこも満開ですね。
もちろんこれら以外でもレンギョウやユキヤナギなどきれいでした。
投稿する機会がなかったのでここに載せてしまいました。
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