花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

イネ科植物、ヌカビキ、コブナグサ、メリケンカルカヤ、他

2020-10-31 | 花の写真
以前に投稿したイネ科の続編です。一部の重なるものもありますが、
相変わらずイネ科の植物風情がありますが、上手く表現出来ません。

どこに行ってもススキとセイタカアワダチソウがはびこっています。


ヌカキビ
キビ属、1年草、
キビに姿が似て、小穂が小さく疎らにつくことから糠キビと言う。
花序の枝は細くよく枝を分け、先端に長さ2mmほどの楕円形の小穂を付ける。

コブナグサ   
コブナグサ属、1年草、花期:9月~11月
茎の先端に掌状の花穂を付け、淡緑色か紫色を帯びる。
和名は小鮒草で葉の形による。

エノコログサ
エノコログサ属、1年草、花期:8月~11月、関東ではネコジャラシとも呼ぶ。
先端に長さ3-8cmほどの緑色で円柱状の花穂を付け、小穂は約2mmで、
長さ6-8mmの芒(のぎ)を数個付ける。
キンエノコロ     8-10月
花穂3-10cmと円柱状で直立、小穂3mm、付け根に多数の黄金色の芒がある。

ムラサキエノコロ  8-11月、
全体的に小形でやせたものが多く、小穂の芒が紫褐色を帯びる。

アキノエノコログサ   9-11月、
花穂は5-12cmの円柱状で先は垂れる。


メリケンカルカヤ
メリケンカルカヤ属、多年草、北米原産、花期:9月~10月、要注意外来生物。
茎上部の葉は葉身が退化し,葉鞘のみになる.葉鞘の縁には長毛.葉鞘の中に小穂をつける.
小穂は2つの小花からなるが,実るのは片方のみ,1~2cmの芒がある.
小穂の根元には白い綿毛が多数生え,風で運ばれる.


セイバンモロコシ
モロコシ属、多年草、地中海沿岸原産、花期:8月~10月、
高さ1-2mになり、牧草として帰化したが生命力が強く刈ってもすぐに元通りに成長し、
在来種のススキやヨシ、農作物などの成長を脅かす強害雑草です。 



フウチソウ(風知草)   別名:ウラハグサ(裏葉草)
ウラハグサ属、多年草、花期:8月~9月、
古くから盆栽、山野草として愛されてきました 。花よりは葉を観賞する。
茎の先端に細かな穂をつけますが、地味な色合いです。冬は全体に黄色く黄葉したあと、
地上部は茶色く枯れて冬越しします。

カゼクサ   別名:ミチシバ
スズメガヤ属、多年草、花期:8月~10月、
道端や空き地に多いことから道芝とも呼ばれる。
根は強く、しばしば大株を作る。高さ30-80cm。小穂は紫色でつやがある。

カラスムギ
カラスムギ属、1~越年草、西アジア原産、花期:6月~7月、
食用ニナラズ、カラスの食べる麦の意味。
花序は円錐状で大きく、2cmほどの大きな小穂を下向きにつける。


イヌビエ
ヒエ属、1年草、花期:7月~9月、
花序は円錐形、長さ10〜20cm。小穂は密につき卵形、長さ3〜4mm、通常紫褐色を帯び、
短い芒と剛毛がある。芒は長さ1〜5mm。
小穂は長さ3〜4mm、卵形で、剛毛があり、ときに直立する長い芒がある。  



ミューレンベルギア・カピラリス    別名:ムーレンベルギア
ミューレンベルギア属 、多年草、アメリカ東南部原産、花期:10月~11月、
ススキのようなような植物で、ピンク〜赤紫の穂をなびかせ、日が当たるととても美しいグラス類です 
花色はピンク系の他に、白色もあるようですが、成長が悪く、あまり出回っていないようです。

 

セイタカヨシ(背高葦)   別名:セイコノヨシ
ヨシ属、多年草、花期:8月~10月
和名は中国の西湖に生える葦ということで『西湖の葦』
茎は高さ2〜4m、径1〜2cm。葉は長さ30〜70cm、幅25〜45mm、厚く大形、基部は円く、
斜め上に立ち先端はヨシのように下垂しない。 ヨシは葉は水平に伸ばすのが多い。

10月も今日で早や終わりですね、10月を神無月とも呼ばれていますね。
全国の八百万の神様が、一部の留守神様を残して出雲大社へ会議の為に出てしまうことからとか、
正式には旧暦の10月の事ですので、現在の10月下旬から約1ヶ月遅れの毎年異なった日になるようです。
と言うことは今頃集まって何を話あうのでしょうか?
コロナ騒ぎが鎮まる様な話であれば良いのですがと思ってしまいました。
困った時の神頼みです。
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身近で見かける似た様なキク科の花達。(10月)アザミの仲間、黄色い似た花。

2020-10-29 | 野草
この時期に何をテーマにアップしよう良い案が浮かびませんが、
身近な所から月並みで目新しさなしですが幾つか集めてみました。

アメリカオニアザミ(セイヨウオニアアザミ)
キク科アザミ属、多年草、ヨーロッパ原産、花期:7月~10月、要注意外来生物に指定。
和名にアメリカとあるがヨーロッパ原産のアザミであり、
誤解をさけるためセイヨウオニアザミとも呼ばれる。 
紅紫色の頭状花を咲かせる。根生葉は羽状に深裂しロゼット状になる。
葉や茎、総苞片には鋭い棘があり、手袋をしていても貫通するため注意を要する。


ノハラアザミ(野原薊)
キク科アザミ属、多年草、花期:8月~10月、
アザミの仲間は、世界中に300種類以上り日本でも100種類以上あるといわれます。
ノハラアザミの頭花は紅紫色で、枝先にしばしば2~3個集って上向きにつきます。
総苞は幅1.5~2cmの鐘形で粘らない。
ノアザミは頭花の総苞が、僅かに凹凸はありますがほぼ平滑で、粘液を出して粘着することと
春に咲くことで区別ができます。


トネアザミ(刀根薊)   別名:タイアザミ、イガアザミ
キク科アザミ属、多年草、花期:9月~11月、
頭花は紅紫色でしばしばやや長い柄があり、花の基部に時に1-2個の線形の苞葉がある。
母種のナンブアザミに比べ葉と総苞の刺が太くて長い。
 

アキノノゲシ(秋の野芥子)
キク科アキノノゲシ属、1~2年草、花期:8月~11月、
茎の上部の葉はほとんどが全縁で小さい。 茎の上部に直径約2cmの頭花を円錐状に多数つける。
頭花はふつう淡黄色、まれに白色、淡紫色で、昼間開き、夕方にはしぼむ。総苞は長さ約1cm。 
花後は下部が膨らむ。 そう果は長さ約5mmで、短いくちばしがある。


ブタナ(豚菜)   別名:タンポポモドキ
キク科エゾコウゾリナ(ブタナ)属、多年草、ヨーロッパ原産、花期:6月~9月、
ブタナの名前の由来はフランス名の「ブタのサラダ」を訳したもの。
花茎は高さ50cm以上になり、上部で1〜3個枝分かれする。
花茎の途中には退化して鱗片状になった葉がある。頭花は黄色で径3〜4cm。 
全体の外見はタンポポに似る。
 

タンポポ(蒲公英)
キク科タンポポ属、多年草、花期:3月~5月、
タンポポハ、キク科タンポポ属の総称で、カントウタンポポ、カンサイタンポポ等ある。
草丈は15センチメートル (cm) 内外で、花は一般に黄色であるが、白花もある。
都市部に多いのはセイヨウタンポポである 。
ヨーロッパ原産のセイヨウタンポポは、頭花はやや大きく、総苞の外片が反り返る。
今の時期でも見ることがありますが、殆どがセイヨウタンポポです。


ヤクシソウ(薬師草)
キク科オニタビラコ属、2年草、花期:9月~11月、
葉は薄く基部で茎を抱き、切ると白い乳液を出す。
枝の上部に直径1.5 cmほどの黄色い花を固まって咲かせる。花は上向きに開くが、
花が終わると下向きになる。 
名の由来は、葉の形が薬師如来の光背に似ているため、あるいは
かつては民間薬として使われたための名などの説があるが定かでない。 


アキノキリンソウ(秋の麒麟草)  別名:アワダチソウ
キク科アキノキリンソウ属、多年草,花期::8月~11月、
黄色の頭花は散房状〜総状につき,径12〜14mm,舌状花と筒状花からなる。
ひっそりと草陰に咲いていました、本来は日当たりの良い場所なら大きな株になったかも。
 

秋の庭を彩るのは菊の花々ですが、野草のキク科の花は圧倒的に黄色が多いように思います。
キクは中国原産の植物です。日本には奈良時代に薬用として紹介されたと言われ、
長陽の節会(旧暦9月9日)に菊酒を飲み、菊花を観賞する風習が伝わったようです。
これからあちらこちらで菊花展が開かれることでしょう。
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昆虫観察、チョウ目編-3、ナガサキアゲハ、シータテハ、アオタテハモドキ、他

2020-10-28 | 昆虫
前回の投稿でトンボ見たからトンボ目の投稿でしたが、
その時にチョウも見ましたので、チョウ目からも幾つか選んでみました。

ナガサキアゲハ(長崎揚羽)
アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科、大きさ:(前翅長)60-80mm、時 期: 5-9月
尾錠突起を持たない大きなアゲハチョウ。オスは黒一色、メスは翅の基部が赤色で白色紋がある。
メスの白色紋は、南下するにつれて発達する。
ナガサキアゲハは元々、西日本で多く見られた蝶ですが、21世紀に入ってからは関東地方など、
東日本でも見られるようになるなど、現在も生息域を広げていると考えられているアゲハチョウ科の蝶です。
 
ナガサキアゲハの特徴は翅の模様がオスとメスで大きく異なり、
オスの羽は全体的に黒っぽい色をしていますが、メスは前羽の付け根が赤く、
後羽の周辺が白くて大きな丸い紋が並んでいます。
オス、メスの違いかと思いましたが、どちらもメスのようですかね。

シータテハ(C立翅 )
タテハチョウ科タテハチョウ亜科、 24-30mm、 3-11月、
黄橙色地に黒い紋があるタテハチョウ。キタテハに似るが、本種の方が翅の外縁の凹凸が激しい。
 初夏から真夏にかけて現れる夏型と、秋に現れてそのまま越冬する秋型(夏型に比べて翅が細長く、
外縁の凹凸がより顕著)がある。後翅の裏面中央にあるC型の白紋が名前の由来。

ウラナミシジミ(裏波小灰蝶 )
シジミチョウ科シジミチョウ亜科、 13-18mm、 7-11月、
翅の裏面に茶色と白色の細かい波模様のあるシジミチョウ。翅の表面は弱い光沢のある薄青色。
草地や畑の上を活発に飛び、いろいろな花で吸蜜する。

ヒメウラナミジャノメ
タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科、 18-24mm、 4-9月、
目玉模様のある薄茶色のチョウ。はねの裏面には細かい波形のもようがある。
後翅裏面の目玉模様は、左右各5つずつ。モンシロチョウより少し小さい。

ヤマトシジミ(大和蜆蝶 )
シジミチョウ科シジミチョウ亜科、 9-16mm、 3-11月、
翅の表面はやや光沢のある水色で、裏面には灰色地に黒い斑紋が散りばめられている。
翅を開いているのは♂、上段の半開き♀のようです。

イチモンジセセリ(一文字挵 )
セセリチョウ科セセリチョウ亜科、15-21mm、  5-11月、
茶色くて、後翅に白い斑点がつながった一文字模様を持つセセリチョウ。


ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋 )
タテハチョウ科ドクチョウ亜科、 27-38mm、 4-11月、
野原や公園などに広く生息し、都市周辺ではヒョウモンチョウの中で最も見る機会が多い。
もともと南方系のチョウだが、幼虫がパンジーなどスミレ類を広く食べることから園芸植物にまぎれて広がった。
また、地球の温暖化もこのチョウの隆盛に一役買っている。(ただし北国では冬越しできずに死んでしまう)
これはオス。後翅のへりが黒くなっていることで他のヒョウモン類と見分けられる。

キアゲハ(黄揚羽 )
アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科、 36-70mm、 3-11月、
やや黄色っぽいアゲハチョウ。前翅の付け根が黒くなっていることで、
普通のアゲハと見分けることができる(普通のアゲハでは縞模様になっている)。


以下は以前に多摩動物公園内の蝶館で撮ったものです。
アオタテハモドキ
タテハチョウ科、 55-60mm、 3-11月、
九州や沖縄県の石垣島や西表島などに分布しています。 
中型の蝶で翅が特徴的な為、近似種との識別は比較的、容易だと言われています。
 また、翅色の変異が多い種類とされており、稀にメスでありながら後翅が青くなっている個体もいるようです。 
写真は多分♂と思われます。

タテハモドキ
タテハチョウ科タテハチョウ亜科、 26-36mm、 1年中、
翅表は赤橙色で外縁は暗褐色に縁どられ,前後翅にそれぞれ2個の眼状紋をもち,後翅の1個は特に大きい。

<チョウについてのメモ>
チョウの越冬については、
モンシロチョウ、アゲハチョウは蛹で、ヤママユガやミドリシジミは卵、
オオムラサキは幼虫で越冬するようです。
タテハチョウ科や成虫で越冬する種は寿命が長いといえます。
大概の昆虫の活動的な気温は、25-30℃。15℃で活動が鈍り10℃を割ると越冬体制に入る。
チョウの寿命はどれ位でしょうか?
一般的に蝶の寿命といえば成虫の寿命を指すことが多いのですが 、
簡単に寿命といっても種によっても違いますし、同じ種でも成虫になる時期よっても、
生息する地域によっても変化するものもあります。 
普通のモンシロチョウなどは2・3週間あまり生きるものと思われます 。
成虫で一番寿命の長いのは、テングチョウで 、6月頃に成虫が羽化し、しばらくすると休眠(夏眠)にはいり、
秋に活動するものもありますがそのまま冬眠に移り、春一番に活動をはじめ産卵するす。(ほぼ1年間成虫でいる )

蛾については、長くなりますので次の機会に回しました。
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昆虫観察、トンボ目、アオイトトンボ、ハグロトンボ、ネキトンボ、他

2020-10-25 | 昆虫
今日は久しぶりに穏やかな良い日和でしたので、蝶々も結構家の周りで見掛けました。
これから昆虫を見る機会が減っていくと思われます。
今日家の前でイトトンボを見たので、今回はトンボ目を少し載せておきます。

アオイトトンボ
アオイトトンボ科アオイトトンボ亜科、 大きさ:38-45mm、時期:5-11月、
光沢のある青緑色をした美しいイトトンボ。オオアオイトトンボに似るが、本種の方がやや小さく、
また、成熟したオスは胸部の側面が白い粉をふいたようになることで見分けられる。


シオカラトンボ
トンボ科トンボ亜科、  49-60mm、4-11月、
もっともなじみ深いトンボのひとつ。シオカラトンボとは、成熟して水色になったオスに
つけられた名前で、茶色いメスは俗にムギワラトンボと呼ばれる。
♀:ムギワラトンボ


ツノトンボ(ナミツノトンボ)
アメリカカゲロウ目ウスバカゲロウ科ツノトンボ亜科、30mm前後、5-9月、
体が細長く、翅は透明で、触角がとても長い
一見、トンボの仲間かと思うが、むしろウスバカゲロウに近い。
オスは赤褐色で尾端に2個の付属物を持つ。メスは黄色味が強く腹部が太い。
 トンボ目ではありませんでした。 

ハグロトンボ
カワトンボ科カワトンボ亜科、  53-68mm、 5-10月、
細長く、黒っぽい翅を持った、ヒラヒラと飛ぶトンボ。オスの胴体は金緑色に輝き、メスは全身が黒い。
河川の岸辺で見られる。平地や丘陵地の、水生植物のはえたゆるい流れを好み、
住宅地の周辺でも発生していることがある。
 ♀

ミヤマアカネ
トンボ科アカトンボ亜科,  35-47mm、  6-11月、
翅の先端に黒褐色部分があるアカトンボ。
平地、山麓、丘陵地で見られ、池や田、ゆるい流れなどで発生する。
褐色のものは♀かもしれません。(帯び位置が違うのでノシメトンボから修正した)


アキアカネ マユタテアカネ*(10/27訂正)白竜さんありがとうございました。
トンボ科アカトンボ亜科  31-43mm  6-12月、
スマートで可憐なアカトンボ。顔に眉にような黒い紋があるので、この名がついた。
この写真では分かり難いですが、立派な眉がある。
*アキアカネとマユタテアカネの判別は顔にある黒い紋ですが、あいにくこの写真では証明できず、
又、アキアカネにある胸部側面の黒い線が無い様なので、訂正しました。

ネキトンボ
トンボ科アカトンボ亜科,  39-46mm、  5-11月、
翅の付け根が赤くなっている、やや大きめのアカトンボ。
平地、丘陵地、低山地の木陰のある植生の豊かな池で発生する。

アキアカネ
トンボ科アカトンボ亜科,  33-46mm、  6-12月、
アカトンボの代表種。成熟しても、頭部や胸部はあまり赤くならない。胸部の側面には、明瞭な黒条を持つ。
平地や丘陵地の池、水田、溝川などで広く発生する。どこでも普通に見られ、数も多い。
今年はオニヤンマなど大きなトンボを見ましたが、撮るチャンスはありませんでした。
目新しいのに出合いませんでしたが、来期に期待ですね。
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身近な野草小花10月、カタバミ、トキワハゼ、ツタバウンラン、二段咲きツユクサ、他

2020-10-24 | 野草
どこにでもある雑草ですが、よく見ると可愛い花達です。

カタバミ(酢漿草 、片喰)
カタバミ科カタバミ属、多年草、
上部の葉腋から長い花序柄が出て、先に1〜8個の花を散形花序につける。 
花は黄色で、径約8mm 。葉はハート型で、クローバー状に茎から3枚付ける。
この葉がカタバミの大きな特徴となっている。 よくクローバー(マメ科シャジクソウ属。
たいていシロツメクサ)に間違われるが、クローバーとは異なる植物である。
アカカタバミ(赤片喰)
カタバミ科カタバミ属、多年草、花期:5月~10月、
アカカタバミは、カタバミの1品種で、葉の色が赤紫色になったものです。
黄色の5花弁で、花径は約8mm程度、花弁の中心が赤茶色に色好くことが多い。
葉は、球根の先端から束に出、ハート型の3枚がとがった先端を寄せあわせた形。 

イモカタバミ(芋片喰)   別名:フシネハナカタバミ (節根花片喰 )
カタバミ科カタバミ属、多年草、南米原産、花期:5月~10月、
葉の間から伸び出した花柄は葉を越えて伸び、先端に数輪を散形花序につける。
 花は紫桃色からピンク、淡いピンク、白など幅があり、花形も地域により多少異なる。
*シロバナイモカタバミは、以前に撮影したものです。 

トキワハゼ(常盤爆)
サギゴケ科サギゴケ属、1年草、花期:4月~10月、
ムラサキサギゴケに似ているが、横に這う枝を出さない。
茎の先に小さな花を疎らに付ける、花は淡紅紫の唇形で、長さ1cmほどです。
春見掛けていたので、春の花かと思っていましたが、今頃も結構小さい花ながらも良く咲いています。 
 

ツタバウンラン(蔦葉海蘭)  別名:ツタガラクサ、ウンランカズラ
オオバコ科ツタバウンラン属、つる性多年草、地中海原産、花期:4月~5月
 匍匐性で開花期は初夏から夏。茎は赤みがある。
花は長い柄があって葉腋に単生する。花冠は白色〜淡青色で暗紫色のすじがあり長さ7〜9mm、
上下2唇に分かれて、上唇はさらに2裂して直立する。  
この花は小さいながら何故かいつでも家の周りで見ているような気がしています。


ウシハコベ(牛繁縷)
ナデシコ科ハコベ属、多年草、花期:4月~10月、
全体のようすは同属のハコベに似るが、比べて大型である。 
花は上部の葉腋に集散花序をつけるか単生する。花柄は長さ5 - 18mmになり、腺毛が密生し、
花弁は5個で白色、萼片より長いか短く、基部まで深く2裂し、10弁花にみえる。
雄蕊は10個。卵球形の子房の上に5個の花柱がある
ハコベやミドリハコベ(3個)と見分けるのは花柱の数で容易 。


ツユクサ(露草、鴨跖草 )   別名:アオバナ(青花)
ツユクサ科ツユクサ属、1年草、花期:6月~9月、
高さ20-50cm、葉は卵状披針形で、2枚の緑色の苞葉に挟まれるようにして青色の花を開く。
花が紫色に見えるウスイロツユクサや、紫色の花弁が3枚のムラサキツユクサ、
白い花弁のトキワツユクサなどの近縁種がある。
ツユクサは道端、畑などに咲き珍しくありませんが、二段咲きでしたので取り上げました。
普通は右のように一輪だけです。一日花ですので翌日にはもう見られないと思います。
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散歩中に出合った花、10月、イヌサフラン、アゲラタム、エキザカム、他。

2020-10-22 | 花の写真
散歩中で見かけた園芸種を中心に幾つか選んでみました。

イヌサフラン(コルチカム)  別名:オータム・クロッカス
イヌサフラン(旧ユリ)科イヌサフラン(コルチカム)属、球根植物、北アフリカ原産、花期:9月~10月、
ルチカムの仲間には、春咲き、秋咲き、冬咲きのタイプがありますが、オータムナーレ種や
スペシオサム種は秋咲きタイプのコルチカムで、日本では夏から秋に球根を植え、
秋に花を楽しむ植物として親しまれています。 
土の中から蕾を出し、サフランやクロッカスに似た透明感のある美しい花を咲かせます。
 
▲下段の写真は野生化していて藪のなかに小群落となっていました。

キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)  別名:エンゼル・トランペット
ナス科チョウセンアサガオ属、低木、南米原産、花期:7月~11月、樹高は2m程。
キダチチョウセンアサガオ属の栽培品種はドイツ、アメリカ、デンマークなどで多数 。
花は下向きに垂れ下がり、トランペット形、長さ20~30㎝、普通、白色で、黄色、ピンク色もある。
他にチョウセンアサガオ(ダチュラ)がありますが、多年草、で花は、上向きに咲かせる。
「チョウセンアサガオ」の「チョウセン」は、朝鮮原産という意味ではなく、海外から入って来たことの意味。
また「アサガオ」と名前がついていますが、アサガオはヒルガオ科、チョウセンアサガオはナス科に
分類されており、全く類縁関係のない別種の植物です。

アゲラタム       別名:カッコウアザミ
キク科カッコウアザミ(アゲラタム)属、1年草扱い、熱帯アメリカ原産、花期:5月~11月、
さわやかな涼感のある淡いブルーの花色と、ふんわりとしたソフトな質感が魅力の花です。 
開花期は長く、霜が降りるまでアザミに似た花を茎の先端に総状に付ける。

アンゲロニア
オオバコ科アンゲロニア属、1年草扱い、中米、南米熱帯原産、花期:6月~10月、
初夏から秋まで次々と花を咲かせ、長く楽しめるおすすめの草花です。

エキザカム      別名:ベニヒメリンドウ(紅姫竜胆)
リンドウ科ベニヒメリンドウ(エキザカム)属、1年草扱い、インド洋ソコトラ島原産、花期:7月~10月、
花は個性的で、青い花弁と中心部の雌ずい・雄ずいの黄色とのコントラストもかわいらしい。
白花も出回っています。

シュウカイドウ(秋海棠)   別名:ヨウラクソウ(瓔珞草 )
シュウカイドウ科シュウカイドウ(ベコニア)属、多年草、中国原産、花期:8月~10月、
バラ科の海棠(カイドウ)に似た花を秋に咲かせていることから、この名がつきました。 
夏の終わりの涼風とともに明るい桃紅色の花を咲かせる。


カラミンサ(カラミンサ・ネペタ)     別名:カラミント
シソ科トウバナ(カラミンサ)属、多年草、地中海沿岸原産、花期:6月~11月、
流通するのは、カラミンサ・ネペタ種とカラミンサ・グランディフローラ種で、
ネペタ種の流通量が最も多く、一般的にカラミンサというと多くの場合はネペタ種を指します。
グランディフローラ種は、ネペタ種に比べると花が大きいのが特徴です。  
茎の上部の葉の付け根から短い花柄を伸ばし、シソ科の植物らしい唇形花を多数咲かせます。
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珍客いらっしゃい、家に居ながら虫さん観察。

2020-10-21 | 自宅(生き物、虫)
一昨日は、最低気温10℃、最高気温20℃と少し持ち直し過ごし易い一日でした。
昨日の朝、裏口の出入り窓のガラスと網戸の間にヤモリが二匹いました。
そこで、家でもいろいろな生き物を見ていますので取り上げてみました。
家の中にいた、又、庭への出口や、板塀にいた虫等ばかりです。

ヤモリ(ニホンヤモリ)
有鱗目ヤモリ科ヤモリ属 、全長100-140mm、(頭胴長)50-72mm、4-11月、
体色は灰色や褐色で、不鮮明な暗色の斑紋が入る。 
体色は個体差が激しく、灰色をベースに黒や白色など様々な色が見られます。
人家の内外でよく見られ、壁や天井を歩き回る。
夜行性で、灯火の周辺などに現れ、光に集まってきた昆虫を食べる。
肢の裏には幅広い鱗(指下板)が並んでおり、壁面も器用に登ることができる。
    
我が家では、人家内外の害虫を捕食することから家を守るとされているので戸袋などで見掛けます。
下は、別の日に外壁にいたものです。    

ニホントカゲ
有鱗目トカゲ科トカゲ属 、(全長)200-250mm (頭胴長)60-96mm、4-11月、
黄褐色で、全身がなめらかな鱗で覆われたトカゲ。
山道や林縁、人家の庭などで見られ、石の上などで日光浴しているのをよく見かける。
幼体。黒色に明瞭な縦筋模様があり、尾はブルー、これも出入り口の花壇傍でウロチョロしてる。
庭出口のマットの上です。内ハヤモリ、外はトカゲです。


マダラカマドウマ
バッタ目カマドウマ科カマドウマ亜科、24-33mm、8-11月、
黄白色地に黒色の斑点があるカマドウマ。
脚が長いカマドウマの仲間の中でも、この種の後脚はひときわ長い。 
成虫でも翅をもたず専ら長い後脚で跳躍する。 
カマドウマ(竈馬)は、カマドウマ科全体の昆虫の総称です。(70種以上)
古い日本家屋では竈(かまど)の周辺などによく見られたことからこの名前が付いた。 
子供の頃は便所’便所便所コオロギ’と言われていましたが、カマドウマは湿気を好む昆虫で、
トイレにも頻繁に現れていたことからついたあだ名で、人に害はないのですが、
視覚的に気持ち悪いから、昔から害虫扱いされています。

オンブバッタ  オンブバッタ科    ▼?バッタ?
  

(ハラ)ヒシバッタ ヒシバッタ科    ▼コオロギの幼虫(ハラオカメコオロギ?) 
 

ホシオビコケガ(星帯苔蛾)  
ヒトリガ科コケガ亜科、 開張 20~28mm 、5-10月、
白地に黒い斑紋があるコケガ 。
成虫は夜間、灯火に集まる。幼虫は地衣類を食べる。


オナガグモ(尾長蜘蛛) 
クモ目ヒメグモ科、  大きさ:♀20-30mm、 ♂12-25mm、5-8月、
腹部が非常に細長い、奇妙な体型のクモ。緑色型と褐色型がいる。
樹木の枝葉の間に簡単な網を張り、それを伝って歩いてくる他のクモを捕らえて食べる。

 普段は松葉の様に空中に浮いて見える。 

ルリタテハ幼虫(4齢
チョウ目タテハチョウ科、   43mm前後、  5-9月、
タテハチョウは、春から秋にかけて成虫を見ることができます。
成虫越冬し、冬も暖かい日には姿を見ることがあります。
幼虫はユリやホトトギスのなかま、サルトリイバラの葉を食草とします。
 

こうして見ると、どんなど田舎に住んでいるのと思われるかもしれませんが、
東京都内で町並みがあり裏は丘陵になっている所に住んでいます。
最後にオマケとして、昔の疥癬タヌキを助けてから、今では家族も増えて、
毎日遊びに来ています。

やっぱり田舎ですね。
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秋の庭の主役はシュウメイギクです。ツワブキ、ノコンギク、他

2020-10-19 | 自宅の花
今日も午後から雨になり高齢者には肌寒く感じました。
昆虫も老人も動きが悪くなりました。

シュウメイギク(秋明菊)   別名:キブネギク(貴船菊)
キンポウゲ科イチリンソウ属、多年草、中国、台湾原産、花期:9月~11月、
秋に咲く菊に似た花と言う意味から名付けられたののですが、別名のキブネギクは、
中国から昔に渡来し野生、京都の貴船山に多く野生していたからと言われている。
現在は類似のいくつかの種や、これらの交配種も含めて、総称的にシュウメイギクと呼ばれています。 
一重、八重、半八重の他、白や様々な濃淡のピンク色の花等多く見られます。


ツワブキ(石蕗 )   別名:イシブキ
キク科ツワブキ属、多年草、花期:10月~12月、
花は株の中心から出て、先端に10~30輪ほどのキクに似た、花径3cm前後の黄色い花を咲かせます。
斑入りや八重咲き、丁字咲きなどの園芸品種が栽培されてきました。 
斑入りもありますが、未だ花がありません。 

ノコンギク(野紺菊)
キク科シオン属、多年草、花期:8月~11月、
頭花は直径約2.5cm。舌状花は淡青紫色で1列。総苞は半球形で長さ4.5〜5mm。
よく似ているのはヨメナで、葉の形、花の色形まで非常によく似ている。
ノコンギクの葉はざらざらしているのに対し,ヨメナの葉はつるつるしています。
花もヨメナより一回り小さいです。 

バラ(薔薇)
バラ(薔薇)は、バラ科バラ属の総称である 。あるいは、
そのうち特に園芸種(園芸バラ・栽培バラ)を総称する (花が鑑賞用や食用とされる )。 
四季咲きのバラで年に何度も花を付けてくれます、1株ですが、咲いている日数で色が変わります。

以下はついでに草の実も載せておきます。
ヤブラン(藪蘭) 黒くなります。   ▼コクリュウ(黒竜)
鑑賞用トウガラシ’オニキスレッド’  ▼鑑賞用トウガラシ
ジュズサンゴ(数珠珊瑚)                     ▼タマサンゴ(玉珊瑚)
 
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実りの秋、身近な果実より、イチジク、アケビ、ナツメ、他

2020-10-18 | 樹木(実)
昨日の冒頭に、雨模様の寒い日と書き出しましたが、
この「雨模様」の正しい使い方は、「雨が降りそうな様子」という意味で、
 「雨が降ったり止んだりしている様子」と意味を間違えていました。
mm単位の小雨ながらも降っていましたので、言い方が間違いでした。
言葉は難しいですね。

今日は身近な果実の画像のみを並べてみました。

イチジク(無花果 )  田舎では夏頃採っていた気がしますが、

クリ(栗) シバクリ(柴栗)又はヤマクリ(山栗)


アケビ(木通)  
子供の頃は甘くて良く採りに行きましたが、今は食することもなくなりました。
今頃、一ヶ所のみ花が咲いているのもありました。


キウイ(フルーツ)  和名はオニマタタビ
▼野生のキウイ  小振りで丸い形のものがぱらぱらと付いていました。

ザクロ(柘榴)

ナツメ(棗) 和名は夏に入って芽が出ること(夏芽)に由来する 。 

カリン(花梨)   花梨酒にするのが一般的です。


カキ(柿)  柿の品種は様々ですね。
我が家の柿は甘柿ですが、熟す頃にはアライグマの餌となっています。


ロウヤガキ(老爺柿)   柿が出たついでに載せちゃいました。
渋柿で食用には向かないが、盆栽や庭木として広く用いられている。 
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イネ科植物のススキの仲間、赤い穂と白い穂のススキ、オギとヨシ、他

2020-10-17 | 植物
今日は、11℃と雨模様の寒い日になりました。
秋になるとススキの穂が輝いてきます。
ススキと似たものを並べてみました。

ススキ(薄)   古名:オバナ(尾花)
イネ科ススキ属、多年草、花期:7月~10月、
高さ1-2m、花穂は長さ20-30cmで中軸から多数の枝を広げ、2個づつ対となった
小穂を密に付ける。小穂は長さ5-7mmで、基部に長さ7-12mmの毛を密に付ける。
白色又は黄褐色、と紫色を帯びる。
花穂は赤っぽい色をしているが、種子(正しくは穎果・えいか)には白い毛が生えて、
穂全体が白っぽくなる。種子は風によって飛ぶことができる。
                   穂の先端に細い毛が伸びている。(オギにない)


オギ(荻)   別名:オギヨシ
イネ科ススキ属、多年草、花期:9月~10月、河川敷などの湿地に群落を作る。
ススキに似て大形で群生する。茎は高さ1.5〜2m。 
花序は長さ30〜50cm、先端はやや下垂し、ススキより密に小穂をつける。
ススキと違い、オギには芒(ノギ:穂の先端に細い毛である )がない。
また、ススキが生えることのできる乾燥した場所には生育しない 。

ヨシまたはアシ(葦、芦 )
イネ科ヨシ属、多年草、花期:8月~10月、河川及び湖沼の水際に背の高い群落を作る。
茎は高さ1〜3m、直立して叢生する。 花序は円錐状で大形、長さ15〜40cmで先端は下垂する、
淡紫色。小穂は長さ10〜17mmで、2〜4個の小花からなる。 花序枝の基部に毛がある。 
アシは悪しに通ずるのでヨシ(良し)になったと言う。
土手の上から見ているので高く感じないが、川べりに立つと見上げるとことになる。
<参考までに>
*ススキとオギはどちらも葉の中央部に筋が入りますが、ヨシの葉は模様がありません。
*ススキは株になるため一か所に集中して生育しますが、ヨシやアシは株にならず、
 ある程度の間隔を開けて広がって生育します。 
*ススキは乾いた場所を比較的好みますが、ヨシは河川など特に水分が多い場所を好みます。 

ダンチク(暖竹)   別名:ヨシタケ 
イネ科ダンチク属、多年草、花期:8月~11月、暖地の海岸、川岸に生育する。
高さは2-4メートルになり、茎も太くて竹のようになる。地下茎は短く横に這い、
大きな株立ちになる。花序はヨシのものに似て、茎の先端から夏-秋に出る。
 

タカノハススキ(鷹の羽薄)  別名:ヤハズノススキ(矢筈薄)
イネ科ススキ属、多年草、5月から11月まで葉の鑑賞が出来る。庭植え、鉢植え。
すすきの園芸品種です。高さは1~2メートルになり、長線形の葉が叢生します。
葉に黄みがかった白い斑が入るのが特徴です。
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