2016,4,23(SAT)
OTARU NORTH CANAL LIVE THEATER
S・T・Aのみゆき(BS担当)による初の企画イベント
~JUMBLE JUMP JAM~大人の文化祭
みゆきファミリーともいえる愉快な音楽仲間達が一同に集結!
朝、桜開花の札幌はあいにくの小雨模様でしたが、小樽が近づくにしたがって晴天ではないですか。
いつもは大きな観覧車が出迎えてくれたのに、完全に撤去作業が終了したため、ガランとしたスペースを残すのみでさみしい・・・。
(石原裕次郎記念館前にゴンドラがズラッと並べられていたけど)
S・T・Aはゴールドストーンの舞台に何度立ったのでしょう?
そのたびにメンバーの顔ぶれ、人数、パートは違いますが、もうすでに顔なじみの常連組に位置しています。
ここは小樽最高のハコですね。
無料駐車場に車を停めて、さっそく慣れ親しんだ裏手通用口より速やかに器材の搬入。
すでに見慣れた顔、顔とご挨拶。
スタッフにもご挨拶。
綺麗で広い2階楽屋に本来ならば荷物を持ちこむところを、今回S・T・Aは珍しくオープニング・アクトを努める事になったのでスタッフの許可を得てそのままステージ袖にケースを置き、ベースアンプの上にワイヤレス・レシーバーを2台設置。
セットリスト、ドリンク、パーカッションもモニター・サイドに置いておきました。
今回は全8バンドの出演なのですが、リハーサルはなし。ただ、バランス調整も含めてS・T・Aのみサウンドチェックがあります。
15時集合なので、そろそろ各バンドが会場入り。
2階もロビーも廊下も階段も、もちろん会場内も賑わってきました。
歴史ある石造りの倉庫を改築、改造した独特の風情を残す本格的ライブハウス。
器材&音響設備も腕前も超一流です。
15:10、今回のS・T・A全メンバーが揃ったので、音出し。各メンバーのポジションを決定後、セッティング。
マサは事前にこの日のS・T・A編成、曲目詳細、曲調、マイク本数、立ち位置、ボーカルとコーラスの説明表をミキサースタッフに提出済み。よって意思の疎通がスムーズで、とっても円滑に作業も進みました。
1曲半ほどの演奏とモニター返しをそれぞれにチェック。
ホーン全員はピンマイク使用。
ベースアンプはオールチューブなので、じっくりと調整パネルとにらめっこ。
「それでは本番、よろしくお願いいたします!!」
楽器群はそのままで、本番を待つのみ。
マサは各出演者と、ざっくばらんに取材も兼ねて談笑。
とにかくどのバンドもレベルが高いのは当然として、ジャンルがいつもの数倍バラエティだったと前もって述べておきますね。
最初から最後まで、よくもまあこれだけ個性的なバンドが揃ったものです。
S・T・Aのライブ・レポートは最後に記載させていただきます・・・・あしからず。
それではセカンドアクトからいってみましょう!
S・T・Aのアルト・サックス奏者ジュンが舞台袖に立って、今回は司会業を務めて。
プロフィールとバンド名を読み間違えないようにIPHONEを片手に慎重に読み上げます。
16:45~17:15
知る人ぞ知る「KURO-OBI NO,1 STYLE」
自称エセ・ファンク&ディスコ・バンドと名乗っているのですが、どうしてどうしてめちゃくちゃに弾けまくってご機嫌なバンド。
S・T・Aの心のオアシス、スバルちゃんがダンサー・アベさんとテーブルを一緒にして、初っ端から踊りまくりです。特にスバルちゃんは在日ファンクの大ファンなだけに、このバンドには強い衝撃を受けてサイン入りCDもゲットするくらい気に入ったようですよ。良かったね!
若き男性の4人組み。
ベーシストは白のジャズ・ベース(ROSE指板)、ボーカル&ギタリストは青いテレキャスター(ROSE指板)、キーボード奏者はギターも担当、ドラマーはゴールド・ストーン備え付けのTAMAを使用(白シェル)。
全曲ゴキゲンな日本語のオリジナルで、腰がムズムズするようなくらいに、ダンサブルビート炸裂な曲が次々に飛び出してきます。
1曲目はKBによる打ち込みリズムからベースが追随。
ドラムが3番目に加わり、なんとボーカリストは会場後方からステージに向かって勢い良く走って、よじ登っていました。
若いって素晴らしい!
いきなりボーカリストがベーシストに話しかけます。
「小樽といえば寿司が食べたいね」
「すみません・・・魚、食べられないんです・・・」
「お前、何しに小樽に来たんだよ!?・・・・1・2・3・4!!」
意表を突いた展開にぶっ飛んじゃいます。
「SUBUTA MACHINE」
とっても美味しそうな歌。
ボーカルのノリが半端ではないです。クネクネとした動作やサイド・ウォークなど、よほどの鍛錬をつんでいないと習得できそうにないようなダンスをしながらエキサイティングな歌を披露。
グイッとドリンクで喉を潤してから、2曲目「NIRACLE FUNK」に突入。
ギターのシャープなカッティングに導かれて、全身をくまなく駆使する腰振りシェイク・ダンス。
スバルちゃん、アベさんにミキサンもダンサーに加わりました。
盛んに「ギョーザ!」「シューマイ!」の掛け声が沸き起こります。
食欲をそそるバンドだなあ。
またボーカルがベースに、さっきの話の続きを振ってきます。
「ナマモノが食べられないの?」「納豆巻き、卵巻き、カッパ巻き、ハンバーグなら大丈夫!」
「俺たち、札幌大通り、ススキノあたりでワーワーやってます。でもゴールド・ストーンにストーンとやってきたのは初・・・・(シラー・・・)。
だから俺はこのギャグ言いたくないっていったんだよ・・・。
まあ、名前だけでもおぼえていってやってください。
それじゃあいきますか!?」
うねりまくりのグルーヴィー・ミュージックが登場。
「BAKACHICO」だあ!
ヒートアップしすぎた頭を冷ます意味でも、お次はちょっとブルージーな曲で「HASHIYASUME」
よくよく見たらば後方の観客席には外国のお客さん達が・・・・。
ここでメンバー紹介を絡めて「GET A CHANCE」
自然と体がうずいてくるようなファンク・ビートだけでもゴキゲンなのに、キーボードが電話などの効果音を、ここぞというタイミングで発してきて演出。
「今日は皆で踊りましょうね~~!」
どんどんと繰り出される曲の数々。
いきなりボーカリストが片膝ついてカンペを提示。
それをベーシストが読み上げます。
「はなはだ僭越ではありますが、ライブ告知」「ジャーン!」
ここからライブの場所、日にち、時間、値段などの説明を入れるたびに、キーボードがオーケストレション、銃声(ドキューン)、満場の拍手喝采音(パチパチ)を鍵盤で鳴らします。
これが異常にうけまくり。
「自主制作のCDを持ってきています。無料2曲のサンプル盤。今日はお客さんがたくさん入っているね。
即ソールドアウト。チケット完売!
これからも、アダルティーなバンドが出てきます。
ラストの曲です!」「えええ!!???」「いやああ~~ん(VO)」(大爆笑)
テンポ・ダウンしてレゲエ調の「MR,DYNAMITE」
グッチ裕三張りにコミカルかつ猛烈なるダンシング。
「黒帯ナンバー1・スタイルでした!シーユーネクスト・タイム。バイバイ!!」
再びジュンがマイクを手にバンド入れ替え中に、司会進行で場を和ませてくれます。今回のイベントは珍しくセットチェンジ・タイムが15分も
設けられているために、どのバンドもリラックスして余裕で準備に専念できます。
まあ、リハーサルなしのほとんどぶっつけ本番ではありますが、そこはそれで百戦錬磨の猛者集団ばかりですから大丈夫。
ほぼタイム・テーブルどおり、たいしたトラブルもなくライブイベントは進行中。
17:30~18:00
つい1週間前にも、S・T・Aと共にサンプラザでご一緒した「アンクルキャッツ」の登場です。
彼らは食事処・桃太郎で知り合った仲間達ですが、徐々に活動範囲を札幌市内から小樽方面にも伸ばしてきたようですね。
6人編成でリーダー、フクさんを筆頭に、看板ボーカリストのフミオ君、キーボードのカッちゃん、アイバニーズ(パッシブP・U)ベースのムッちゃん、最年少もう一人のギタリスト、マサキヨくん(20年愛用のフェンダー・ストラトキャスターはカスタムショップ!。ソニックブルーのボディーはもちろんラッカー塗装のために、ほどよく変色していて渋いクラックルが一面に確認できるほどに年季が入っています。メイプル指板にVネック。見るからに味わい深い音が出そうだなあ)、そしてサンプラザの時とは違うドラマー、ヨウちゃんが叩いていました。
お馴染みのアンクルキャッツ・ロゴ入りオリジナル黒シャツを着たフクさん、ムッちゃん、マサキヨくん(デザイナーはベースのムッちゃん)。
演出効果のスモークがギターアンプ後方から不気味に漂ってきて、いやが上にも興奮を煽ります。
開巻いきなり葛城ユキの大ヒット曲「ボヘミアン」からスタート。
本家、女ロッド・スチュワートばりのダイナマイト・ハスキーヴォイスとは一線を画す、フミオくんの伸びやかで華麗なボーカル・ワーク。でも全然違和感がないんだよね。彼はほんとうにどんなスタイルの楽曲でも己の物に吸収して巧みにこなす器用なシンガーです。
転調部分から突入する、ボス・フクさん貫禄のギター・ソロ。
スバルちゃんも飛び跳ねながら、ネオンスティックを手に応援。
2曲目「六本木心中」は、アン・ルイスの代表作にして歌謡ハードロックの代名詞。
それに呼応するかのように、照明も派手派手に盛り上げてくれます。
さすがツダさんの、臨機応変なセンス溢れる対応。
フミオ君の熱烈なる追っかけファンが、大挙押しかけてきてくれて熱きエールを送っています。
フクさん、ムッちゃん、マサキヨくんらによるコーラス・ワークもバッチリ。
思わずフミオくんに「可愛い!!」と黄色い歓声(!?)がかかります。
毎ステージごとの、彼の素晴らしいボーカルは当然としまして、宝塚並みの衣装も楽しみの一つ。さて今回はといいますと・・・・おお!!なんと全身銀ラメのピカピカ仕様。
目にも眩いスパンコールが、一面に散りばめられています。
凝りに凝った衣装事情を知っている、女性ファンからは「今日も手作り?」と質問が飛んできました。
「はい、半分がそうですね。占いによるとシルバーがラッキー・カラーだとのこと。
帽子から爪先まで銀で統一してみました!」
こだわり具合が半端ではないですね。
3曲目は、1975年に荒井由実時代のユーミンが、フォークグループ・バンバン(ばんばひろふみ在籍)に提供した「いちご白書をもう一度」。
オリコンチャート第一位に輝いた、普及の名作。
コロンビア大学の学園紛争を題材にした洋画「いちご白書」が曲のモチーフ。
なんとバンバンのギタリスト、今井ひろしさんは札幌市東区にある喫茶店の息子さんだそうですよ!
さて、マサと中央テーブルにてライブを鑑賞しているヨシダさんも「アンクルキャッツがこの曲を演奏するのは、初めて聞いたなあ」と言われたのだから、まさしくとってもレアなのでしょうね。
ハードな楽曲がずらりと並ぶ中における、一時の安息タイム。
静かな曲だけに、若干のエフェクター・ノイズが気になりましたが、フクさんのボリューム奏法が泣けるなあ・・・・。
ミラー・ボールがムードを醸しだす中、アベちゃんとスバルちゃんがチーク・ダンス。「イヨッ!ご両人!!」
4曲目は、もはやアンクルキャッツのテーマ・ソング化しつつある、コアでドラマティックな「サジタリアス・アクエリアス」
作者はプログレッシブ・バンド元イースタン・オービット(へヴィー・メタル・アーミー)のキーボード・プレイヤー中嶋優貴。
このバンドのことを知っている私は、フクさんに褒められちゃいました(笑)
ムッちゃんによる2フィンガーとサム・ピッキングによる使い分けベース・プレイが効果を発揮。
5曲目は再びアン・ルイスで「ああ無情」
ドリンクを一飲みして歌うフミオ君の喉は、一体どれだけの引き出しがあるのだろうか?
ちょっと訳あり風な女心を歌わせたら、ここいら一帯では彼の右に出る男はいないんじゃあないだろうか。
そんな彼をよりフューチャーするべく、フクさんも中央フロントに歩み出て渾身のギターソロ。
「最後の曲の前にメンバー紹介をしたいと思いますが・・・・彼らの好きな飲み物も絡めていきたいと思います!
ギターのマサキヨくんはハイボール。ドラムのヨウちゃんはジントニック。ベースのムッちゃんは麦茶かな。リーダーのフクさんは一緒に飲んだ時のイメージでノンアルコール・ビール。キーボードのカッちゃんは昆布茶・・・。
超緊張ボーカリスト、フミオ君にすかさず今度はフクさんが振ります。「好きな食べ物と飲み物は??」
「はい!歌とつたないMCの私の好きなものは納豆(!!)、ビール、青汁ですね!!」
オリジナル曲「夢再び」でフィナーレです。歌詞はフミオくんとフクさん。作曲はフクさん。
この曲が想像以上に感動的な展開。とってもいい曲でみゆき曰く「クリスタル・キングみたい~!」
叙情的なフクさんによるイントロギターが琴線を震わせます。
最後の最後ということで、最前列に陣取った観客達がいつまでも両手を左右に高く掲げて揺らしていました。
18:15~18:45
S・T・Aのちょっと前に結成してからは、同じスタジオやライブハウス、またはお互いのバンド内交流もあって腐れ縁でもある、泣く子も腰振るフィーヴァー・バンド「GO!HEY!!BAND」
今回は9人編成。
どの顔も見慣れた面々です。
ゴヘイ・バンドといえばディスコバンドとしてEW&Fを軸として長年活動してきましたが、最近はがらっと方向性を変えている!と噂には聞いていました。
それが今回、遂に神秘のヴェールが切って落とされました!
全曲がスティービー・ワンダーで占められているのですよ。最高ですなあ。
でもねえ、本番前での公開サウンド・チェックではしっかりとEW&Fの「ブギー・ワンダー・ランド」をぶちかますという念の入れよう。サービス精神と余裕ある遊び心を振りまくという茶目っ気プレイ。
おいおい、これはまだ調整段階なのに待ちきれない観客達は、すでに熱烈歓迎体制に入っているじゃあないか。
編成はS・T・Aでも吹きまくりのトランペッター、タツ。女性アルトサックス&コーラスのサトちゃん。リーダー&ヴォーカルは日本のジョン・トラボルタことF-KING。S・T・Aでもファンが多いパーカッション&ヴォーカルのミキちゃん。小柄な体からは想像もつかないほどの緻密な音を構築する頭脳明晰鍵盤奏者のイドちゃん。ナチュラル5弦ベースでファンキーなヴァリエーションを醸しだす帽子着用のMR,エンジュ(メイプル指板)。
真っ赤なギターでグイグイ歯切れ良くピッキングを繰り広げるカメ。その相棒には黒のギタリスト・S・T・Aのノブですが彼はもう説明不要ですね。
最後に以前S・T・Aにも在籍していた事があるサダがドラマー。
彼のみラスタ・カラーの帽子姿。他のバックメンバー達はお揃いの黒アフロ・ヘアー・カツラ。
フロントの3人のみ白アフロ。F-KINGに至ってはスーツも白と徹底しています。
見た目のコンセプトだけでも十分に華やかで、視覚効果も半端ではありません。
司会者ジュンからの紹介を受けている最中にもアベさんから「ミキティー、カワイイ!!」と声がかかります。
サダ渾身のソウルフルなドラムイントロ。
目いっぱい跳ねまくりのイドちゃんによるクラヴィネットの冴えは、相変わらず目を見張るほど。
ミキティもタンバリンで応戦。
F-KING、イドちゃんらここのメンバーもS・T・Aでライブ演奏したことのある曲ですが、キーは違います。
S・T・Aではノブのギターで、メイン・リフを奏でたこともあったし。
ゴヘイバンドも味のあるアレンジで思い切り聞かせてくれますね。F-KINGとミキティによるボーカル駆け引きは、S・T・Aでもすでに実証済み。
メドレーにて「汚れた街」
この選曲センスには唸らされました。
この辺のアイディアは、やっぱりF-KINGによる策略かな?
後半ではドンドンとテンポを上げての、スピード・チューンと化してエンディング。
「ありがとうございます!漢字で書いたら吾平バンド、英語で書いたらGO!HEY!!BAND。
小樽ではライブをかなり行っていますが、ここゴールド・ストーンは初見参。
今日は英語の歌詞ばかりで歌っていますが、よくよく見たらば英語がお得意なお客様がたくさんお見えになっているようで、私の立場はどうなっちゃうのでしょうか~~???(最前列に外国人のレディー3人が踊りまくっているのですよ!!笑)。ユア・ネーム・・・ミッシェル?ステファニー?マリリン??
とっても歌いづらいんだけど・・・・MY ENGLISH OK??・・・・」すると彼女達からYEAH!の反応が。
「本当!?良かった!それでは皆さん、手拍子をいただきたいと思います」
3曲目に、はじまったのは「愛するデューク」
もちろん伝説のデューク・エリントンのことを歌ったもの。
最初から中間部のユニゾン、全てで大合唱。羨ましくなるくらいの弾け具合です。
そこから繋がるのはベースによる重低音のフレーズが光る「アイ・ウィッシュ」
これもS・T・Aテイクとはキー違い。ボーカルも1番がF-KING,2番がミキティ。
流麗なるツインギターによるソロは個人的にはウィッシュボーン・アッシュを彷彿します(フレーズにEW&F宇宙のファンタジーを絡めています)。
そこから更にソロバトルでテナーサックス、トランペット、アルトサックスとリレー形式で引き継がれていき、エンディングは変則ブレイクの連続。
これは全員の息がちょっとでもずれるとガタガタになるところ、ジャストなタイミングで終えました。
「このぐらいのテンポでちょうどいいかな?いつもこの最後の部分はずれたらどうしよう・・・とドキドキします。
ゴヘイ・バンドも結成13年目になります。
5月28日にもバリハイにて2バンド、2ステージによるライブがあることを告知させてください。
今年はモーリス・ホワイト、そしてプリンスも亡くなりましたね。本当はパープル・レインをやりたい!と言ったんだけど、急に言うな!と言われちゃいました・・・・。バラエティーに富んだ我々のステージ曲も残り少なくなくなりました。
ロマンチックに、メルヘンチックに・・・・「AS」
メンバー紹介を行う中、F-KINGは両手に花状態の女性2人をミキチャン、サトチャンと呼んだのですが「じゃあギターはスーちゃん??」と、なんとも微妙なギャグを盛り込む。
それにしても、真っ赤なミニドレスが2人共お似合いです。
ラスト・ナンバーは「アナザー・スター」
ラテン・フレイヴァー満開、サンバのリズムに外国人のギャル・トリオもここはディスコ??と勘違いしちゃいそうなくらいの勢いで踊りまくり。
ここでもソロがダメ押しモードで繰り広げられていきます。
カメのギターからはじまって、タツのペット、ノブのギター、サトちゃんのアルトサックス、イドちゃんのキーボード、エンジュくんの円熟味を増したチョッパー、ラストは個性派サダによる変則ドラムソロ。
「ありがとうございました!
皆さんお手を拝借!いよーっ!・・・(パン!!)」
こういう終わり方も一興ですな。
19:00~19:30
「MAGIC CARPET RIDE」
骨太オリジナル・ロックを聞かせてくれたのは、男性ばかりの4人組み。
マサが楽屋の階段を上がっていったら「マサさんではないですかあ!!??」と声をかけられました。
なんとこのバンドのドラマーは、カノウ君だったのです。
彼と会うのは共通のバンド仲間の結婚式以来だから、15年ほど経つのかなあ・・・。
それよりもさらに25年位前には、スタジオでマイケル・シェンカーなんかを一緒にプレイした仲。
その後もあらゆるライブでタイバンを共にしていましたが、お互いに現役でデブにもならずに長髪でロックしていて嬉しい限りですなあ。
「このバンド名ってステッペン・ウルフの曲に関係あるの?」と聞いてみたんだけど、どうやら違うみたいです。
編成はベース(3トーン・サンヴァーストのプレシジョン。メイプル指板)&コーラス、ボーカリストはタンバリンも担当、3トーン・サンバーストのストラトキャスター・ギタリスト(ローズ指板)、そしてカノウくんがドラムスです。
司会のジュンは毎回IPHONEを手に話し始めます。
「バンド名を読み間違えたら大変だからね・・・・」
たしかのこの日はイベント・タイトルも含めて、発音で噛みそうなバンド名が多いからねえ(その最たるバンド名がS・T・Aだ!と思い切り言われても全然反論できません)。
「ヘイト・クライム」
カノウくんの変わらぬ、タメのきいた爆音ドラムは今も健在。
爽快なくらいに突き抜けるようなアタック音が一発、一発、腹の底に轟いてきますね。
叩いている姿もスティックを目一杯に振りかざし、シンバルへ振り下ろすスタイルはへヴィー・メタル全盛期のドラマー達直伝によるもの。
あれだけでも圧倒されますね。
「未来はこぼれ」
サイケデリック・ムーブメントに敬意を表しての、ワウ・ペダルによるイントロがアクセントとなる楽曲。
コード・ストロークと、官能的なるアーミング・プレイがトリッキーさを強調。
そして歌声メガトン級のボーカリストが吠える。
「はじめまして。むくつけき親父達の宴、マジック・カーペット・ライドです。ゴールド・ストーンへようこそ!
唐突ではありますが、今日をもってしばらく活動休止に入らせていただきます・・・(ええええ!!??)
まあ、今年中には同じメンバーか、違うメンバーで再開しますので、よろしくお願いします。
私はいつもは肌襦袢みたいな服を着て歌うのですが・・・」「(メンバーが)ラクダのシャツだろ!」「そうそう、好きなんだけど、他のメンバー達に、やめてくれ!と言われちゃいました・・・。」「見たかった!(ジュン)」「じゃあ今度着てきますね!!
次の曲は・・・負け犬!」
狂おしいほどの魂の咆哮に加えて、
むせび泣くギターと、パワーバラードに相応しきアレンジが随所に施されています。
「自由に、飲んだり食べたりしていてくださいね。我々のバンドは28年くらい前に結成。3年前に復活しました。
その28年前に作った古臭い曲、よろしくということで・・・・・シュガー・・・・」
ここでボーカリストが「メンバー紹介。
ドラマーのタカシくん、バンマスでベースのタカユキ君(彼はこのたび函館に転勤です・・・)、ギターのタケウチくん、最後にボーカルのマンゾウくんをベースのオノ君が紹介します。
このオノくんとマンゾウくんが立ち上げたバンドだそうで、日本男児ここにあり!とでもいいたくなるくらいのジャパニーズ硬派なロックです。
「シェイディ・レディ」でマンゾウくんは、余力全てを吐き出さんばかりのハッスルアクション。マラカスをひたすらシェイク、マイク・スタンドを持ち上げての大団円。
19:45~20:15
「AXIA」ともS・T・Aはもう何度同じ舞台に立ったことでしょう。
走馬灯のように、それらライブの数々が脳裏を駆け巡ります。
今回の出演バンド達は、どれもこれも個性では甲乙つけがたいですが、超絶技巧のテクニカルな面においてはアクシアに圧倒的軍配が上がるでしょう。
毎回見るたびに、勉強になること請け合いです。
こちらも4人編成でオール・インストウルメンタル。
問答無用の全曲カシオペアで攻めまくってもらいましょう!!
もちろん編成もカシオペアと同じ。AXIAはベースのアミくん(チューン)、ギターのクルくん(ヤマハは野呂一生モデル!)がオリジナル・メンバーとして活動。
そこにニュー・メンバーのドラマーとキーボードを迎え入れて、アクティブに札幌市内外でライブを続行中。
音楽が音楽だけにエフェクト類も凝りに凝った接続。キーボードもローランドが専用スタンドに3段重ね!
もうこれだけでも音のバリエーションが、ふんだんに施されているのが垣間見えてきそうです。
公開サウンド・チェックからあちこちで歓声が聞こえてきます。期待と興奮で皆、我慢できないのがこちら側にもビンビンと伝ってきます。
ジュンの紹介によってはじまりました、フュージョン・ワールド!
「the continental way」
一部の隙も無いほどに緻密に計算されつくした演奏の妙技。
1曲目の第一音から情け無用の火花散る攻防戦。それらを青筋一つ立てないで、涼しい顔にて演じるのですから全く憎いですね。
アミくんのバッチンベッチンベケベケチョッパーは何度見ても別格。
それとは対極に位置する、クルくんいつもの陶酔した表情によるギター・ソロ。
いつものようにMCも兼任しているのはポーカー・フェィスのクルくん。
「アクシアです。前のバンド凄かったですね。我々の曲には歌はありませんが次の曲にはドラムとベース・ソロがあります。
looking up」
パーカッシブなベースラインが主軸の曲ですが、ハイポジションを駆使したギター・ソロから一旦ブレイク後、遂にはじまったドラム・ソロ。
ここいらあたりからが、本当のアクシア真骨頂。最大の見せ場到来。
アミくんがゆっくりとステージ手前に歩み出て炸裂するベース・ソロ。序盤だけでも十分に域を飲むシーンばかりなのに、それがドンドンと加速しながらフレット上を縦横無尽に這いずり回るのです。
人間の指で再現できる限界まで挑戦するがごとくの光速プレイ。
もちろん嵐のような拍手喝采。
「カシオペアの櫻井哲夫、鳴瀬善弘は日本屈指のベーシスト。私もアクシアのライブをやる時には間違えれないので、ひじょうに緊張感を持って望みます」(そんなテンパッテいるようには見えないけれど・・・・)
ギターとベースのチューニングを済ませてから「EYES OF THE MIND 」
ここでも、メンバー紹介を織り交ぜながら、お約束の複雑極まりない究極プレイ。
ドラム・スティックや音切れのトラブルが多少ありましたが問題なく進行。
この日のアクシアは全4曲の演奏ですが濃厚この上ない、内容的には10曲分に値する内容だ!と豪語しちゃいましょう。
紳士な振る舞いのクルくんは「最後のSPACE ROADは30年前の曲ですが、私とっても大好きな曲です。来週もまたこのゴールド・ストーンに出演しますが、全曲入れ替えてやります!」と言っていました。
ええ!これ以外の曲をセットに組みなおして披露するのかい?最近、のりにのっているアクシアの皆さんでした。
20:30~21:00
ライブ・イベントも早いもので、もう佳境に差し掛かってきました。
トリ前は「MY SOUL電気楽団」
略して「味噌デン」だってさ。上手いこと言うなあ(ナカジーが命名)。
この日最大人数のバンド。なんと総勢11人!!
編成の内訳は・・・・
管楽器が4管で、この日がミソデン最後のライブだというトランペットのユウスケ、お馴染み札幌のエミリオことミヤッチはテナー・サックス、ここではS・T・Aの時のバリトン・サックスからアルト・サックス奏者に変身したミユキ、ドクことナカジーがバリトン・サックス。コーラス・ガール2人、キーボード、ドラマー、問答無用のギタリストはヒコ、ベーシストはナチュラルボディのジャズ・ベースを使用(メイプル指板)、そして麗しの女王様ヒロリンがボーカルだあ!(彼女は冬にロックバンド「進化系ガールズ」でもタイバンしました)。
賑やかなるお祭りバンド「ゴヘイバンド」がディスコなのに対して(決してクラブ系ではなくてね)、こちらはソウル系お祭りバンドとカテゴライズさせてください。
この時間帯になると、普段はステージを共にしているミュージシャン仲間が続々観客として顔を出し始めています。
おお!キラー兄さんを発見!親交を温めましょう。
いつのまにかダンサー・アベさんは、ご自慢のハットにワンポイントのお花を飾り付けています。
簡単なサウンドチェックを済ませ、ジュンからの紹介を受けていよいよ豪華絢爛なるショーの幕開けです。
パーカッションによるイントロに導かれて、ヒロリンが堂々たるディーヴァのお手本を示してくれました。
英語によるナレーションから本編「MOVE」突入。
ミソデンのライブを観るのはこれが3回目。
(去年の春先ゴールドストーンからS・T・A企画、そして今回)
その都度、ヒロリンのセクシーかつゴージャスなギンギラ衣装も注目の的ですが、今回はグッとシックに黒と白、ピンクで統一。魅惑的な大人の女性をテーマに纏め上げたようです。髪型も変えて衣装は背中が大きく露出。ふとももギリギリまでスリットが入った悩殺ドレス姿。
今年の札幌女性注目ヴォーカリストはキュートでチャーミングなスバルちゃんと、こちらのヒロリン姉御とで人気、実力共に2分した感ありです。
双方共にまったくタイプが違うので比較の対象にはなりませんが、今後の札幌ディーヴァ界隈が面白くなりそうな気配が漂っています。
初々しきコーラス・ガールとの掛け合いも、お見事の一語に尽きます。もちろん主役はヒロリンで、ステージ狭しと常にシャウトから伸びやかなるハイトーンまで自由自在に操る男顔負けの迫力ヴォイス。
バックもそれに感化されたのか、グルーヴィーに連動。
相互作用が良い方向に働いていて観客一人残らず、ミソデンの虜と化してしまいました。
けっこうなうるさ型客達も、すでに骨抜き状態。
「WOULD LIE TO YOU?」
実は、最終スタジオ練習の残り時間わずかの時に、ライブ本番の持ち時間がかなり余ることが発覚したそうで、急遽組み込まれた楽曲がこれ。
女性陣ボーカル3人がリレー形式に歌い継ぐ箇所がスリリングで、それぞれの個性も反映されていて超かっこいい!。にわか仕込みだとは思えないほどの完成度を誇っていましたよ。
「DREAM GIRLS」
いつもミユキやスバルちゃんが言っているとおり、ヒロリンのウルトラ・メガトン・ハイパー・ボーカルは一聴の価値ありです。
高音から低音までの幅広い声域を縦横無尽徹底的に駆使していて、彼女も相当な鍛錬と試行錯誤を重ねたのであろう、半端ではない努力の跡がそこいら中に散りばめられていて、見事実を結んでいるのです。
そこに彩りを添える役目はヒコのいつもとは一味違う繊細なるギター・ソロ。まったくもってこの男の懐の深さには脱帽です(本人はまだまだ納得いっていないようですが・・・)。
「どうもありがとう!今日は最後まで楽しんでいってください。よろしく。今聴いてもらった曲は2006年に公開されて大ヒットしたミュージカル映画のもの。主演のモデル達はモータウンの三人組グループ、ダイアナ・ロスとスープリームス。彼女たちも立ったというアメリカの黒人専用劇場アポロシアターには私も行ったことがあります。別に彼女達の様にショー・ガールになるとかの大きな夢でなくてもいいんですよね。小さなことからはじまる・・・。
ここで皆さんにお願いがあります。私がフリーダム!と歌うからフリーダム!と返して欲しいの。ちょっと練習してみましょう。皆さん、一緒に歌いましょうね。(ここで会場にマイクを向ける)全曲コール&レスポンスでいこうと思います!!」
軽快なタッチのピアノの音色が紡ぎだされて、アレサ・フランクリンの「THINK」だあ!
実はこれも本番直前の楽屋でいきなりヒロリンが、メンバー達に発案したアイディア。
それを聞いて誰もが「なんて無謀な・・・・絶対にこけるぞ・・・」と思ったことでしょう。ところがいざ蓋を開けてみたらば大正解だったようです。
誰もがヒロリン・ワールドの虜と化していったのでした。
ミソデンがお目当てでやってきた観客もけっこういたのですが、誰もが口を揃えて「今回のステージはパーフェクト。ヒロリンの魅力溢れるボーカル・スタイルと、鉄壁なるバックの演奏は非の打ち所無し」と太鼓判でした。
メンバー紹介を経てはじまったのが「THERE’S ONLY SO MUCH OIL IN THE GROUND」。タワー・オブ・パワーの楽曲でミソデンによるテイクは初。去年の夏に見たシティ・ジャズにおけるタワー・オブ・パワーが蘇ってきました。
メンバー内では通称「オイル」と呼び合っているこのファンク・ブラスロックは、どうやらホーン隊の男性らが猛プッシュして組み込まれたそうです。
歌詞の内容は能天気でありがちな軽薄ラブソングの惚れた晴れた!ではなく、実にシリアスなもの。
「世界中が石油などの天然資源を異常なくらいに使い続けている。このままだと地球上から大切なエネルギーが失われてしまう」とストレートに訴えています。
切れ味鋭く吹き込まれるリフのパッセージが、これでもかというほどに攻撃的に迫ってくるホーン・セクション。
エミリオ・ミヤッチのテナー・サックス・ソロでは、フロントにせり出して練り歩くダンディーな振る舞いに視線が釘付け。ナカジーもエキサイティングで全身全霊プレイ。
それに対抗するかのごとく、ブレスもほどほどにまくし立てるヴォーカル。
腰にグイグイと食い込んでくるリズム隊。
気持ち突込み気味にプレイしたほうがノリがより際立つ!と男性メンバーの一人がアドヴァイスしたそうなのですが、メチャ疾走し過ぎてブラスもヴォーカルもレッドゾーン振り切れ限界に達する寸前・・・・。曲が終わった途端にメンバー全員が見つめあってゼエゼエじながらの苦笑い。
「楽しい時間と会社へ行く前の時間は、あっという間に過ぎてゆくものです。実はトランペットのユウスケが、今夜で最後なのです(ヒロリン、泣き真似)。」
ユウスケが自らマイクを手に2年間在籍した事に対する感謝のご挨拶。
ヒロリン「私の今夜の夢は、ユウスケが辞めないことです・・・・」
最後の曲は、ジャニス・ジョプリン「PIECE OF MY HEART」
まだこんなぶ厚い声が出るの?どこにこれほどの、エネルギーが残っているの・・・?と聞きたくなるほどの「OH!COME ON、COME ON~~・・・・」
もはやこれは体力というものを超越した、まさしく唸りをあげる狂おしいまでのソウルそのものなのでしょう!
要所要所でギターソロを絡めてくる、ヒコに寄り添うヒロリンがなまら絵になるネエ。
次回は是非とも、じんわり心に染み入るヒロリンのバラード・ナンバーも聞いてみたいものですなあ。
最後にステージ上でメンバー全員記念写真を「パチリ!」
<PART,2に続く・・・・>
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