THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,213 ATSUBETSU SUPER ROCK FESTIVAL STAGE2(S・T・A編)PART,1

2024-07-16 03:51:28 | Live Set List


会場中をぶらぶらと散策・・・・
するとステージから客席の後方へいくにつれて低くなっている!!
雨や雪解け水がステージ前に溜まらず、流れていく仕組みになっているんだねえ
そういう作りになっているんだねえ・・・と一人で感心しきりだった((´∀`))

熱気渦巻く会場内に絶えず流れ続けているノリノリのBGM
めっちゃムード満点。
B’Zのスーパー・ギタリスト、タック松本の「ミュージック・ステーション」でお馴染みのかっこいいテーマソングも壮大に飛び出した
日差しもギラギラと天気予報は大当たりで日焼け止めが必要なほど
グッと冷えたビールが美味しくって何杯でもいけちゃうぞ
(俺は下戸だけどね((´∀`))
まあ何はともあれ、いやが上にも、グッとくるなあ・・・・・・。

****このライブ・レポートももちろん果てしなく書き進めていくよん!!
というわけでして、それでは皆さん、目いっぱいにゾクゾクと陶酔してね~~!!

はい、いよいよもって佳境に差し掛かってきましたよ。

ステージも次々とバンドが大熱演を繰り広げてきたのでヒートアップ状態
そういうわけでして今が最も美味しい時間帯
ふふふ・・・・((´∀`))
このブログの主役でもある我らがSAPPORO TRANSIT AUTHORITYが演奏するところなのです
時間をちょっと巻き戻してたっぷりとおおくりしたいと思います。

さてさてトリ前の10番手に控えしは・・・・
ご存じ、泣く子も失禁しちゃう、SAPPORO TRANSIT AUTHORITY

フェイスブックに掲載された文章でまずはおさらいをば・・・・・

****内地では連日、ひっきりなしに線状降水帯の報道
やっと関東一帯も梅雨入り
で、北海道の週間天気予報では気温は上昇で快晴だった・・・・
はずが本番日近づくにが従って徐々に変化が・・・
あれ、雲のち雨!!??
でもSTAは晴れバンド
長年にわたる活動において絶対中止に見舞われたことがない
だから大丈夫
安心してね

バッチリとスタジオ・リハも済ませて準備万端整いました
意気揚々と早朝6時に起床
新道経由で現場に向かいました
バンドは9時入り
(無理な人は免除)
でもすでにスタッフたちがほとんどセットアップしていた
ほとんど完了でガンガンにBGMが流れている
(でも近所から騒音の苦情が来ているらしい
実際STAのライブ直前に警察が5~6人やってきた
別に何も言われなかったけど
通報されたら建前上は出動しないといけないらしい
レット・イット・ビーのルーフトップみたい
けっこうな音量だっただけに危惧したんだけど・・・・)

椅子、テーブル、機材、配線、PA、モニター、アンプ、ドラムセット、垂れ幕など皆で分担作業にて見る見るうちにそれらしい雰囲気になってきたよ
ゴミ箱の設置、フライヤーやポスターの張り出し
公衆トイレもチェック
6台のキッチンカーも続々と到着
あちこちで息抜きがてらに、和気藹々と談笑している連中も見受けられ
マサも車から楽器類をおろして馴染みの仲間たちと挨拶も兼ねての打ち合わせ
最高責任者のヒコちゃんと意見の交換
曲目表をミキサーのシュンくんに手渡す
司会進行役の歌姫ハルカちゃんにもナレーションの説明
(ちなみにホットタイムで発覚したんだけど彼女はおぱんちゅうさぎにはまっている
グッズも見せてもらった
今夏、彼女のステージネームのずばり「おぱんちゅハルカ」ときたもんだ((´∀`))
あっぱれな意気込み
マサはチーカワと区別がつかないんだけど・・・(-_-;)

オープニング・アクトがサウンド・チェックも兼ねてリハ
ステージの後方が楽屋、機材置き場、女子専用更衣室
コンクリート臭いけど涼しい
南郷通りがステージの後方
地下鉄を降りて階段を上がり外に出るとそこは客席の後方
ここいら一帯は今、札幌界隈では最も注目されている
北広島にエスコンがあるため交通の便が集約されている
地下鉄の最終駅だけに、ありとあらゆる商業施設、病院、専門学校などが次々と開業
その広大なるスペースに陣取るのが特設ステージ
長い歴史のある建造物
厚別区民祭りは毎年の名物で集客も凄い
STAは16年前に出演経験がある
まだ11回目のライブだった
その時のメンバーでSTA現役なのはマサのみ
ギャラは楽屋で配られた紙パック製のお茶・・・・
それよりも驚愕なのは、出番の時間がきたからメンバー全員でステージに向かうと、な、な、何とドラムセットが丸ごとなかったのだ!!??
前代未聞の珍事
後にも先にもそんなことってない
単に話をもってきた当時のメンバーが詳細を把握していなかっただけ。
まあ、どうにかこうにか事なきを得たけどね
あんなはんかくさい思いはもう2度としたくないよ
あるわけないけど((´∀`))

はい、さてさて、話を戻そう
で、今回で2度目
(お祭りではないけど)
ステージも綺麗にリニューアルされたばかりでなんまら気持ちがいい
数年前、たしか雪の重みで屋根が倒壊したはず・・・・・
恐ろしいなあ

皆さん、本当にご苦労様でした
北海道の夏は短い
極上の屋外イベント「super rock festival2024」
あっという間に開演時間
炎天下の中めちゃくちゃ盛り上がったね
バッチリと日焼けもしちゃった
客席もワイワイと賑わいながら埋まってきた
素晴らしいことだ

ライブ開催中は最初から最後までテンションマックス状態
ジャンルもバラエティにどのバンドも熱演を繰り広げた
賑やかこの上ないヒトトキさ
テクニカルなプレイはもとよりコール&レスポンスやダンスに合唱、手拍子やらで爆笑を含めて歓声が吹き荒れる
自然と和気藹々の雰囲気に酔いしれる
happy mode全開
血湧き肉躍る会場内のBGM。
臨場感満点に熱気もムンムンさ。

それではいざ!!
STAは最強の編成で意気揚々と参戦!
極上のラインナップには全く遜色無しで
30日、無事に我がsapporo transit authorityは堂々と出演を終える事が出来ました
更にギアをあげて北国唯一無二の熱いブラスロックサウンドがパワフルに炸裂しましたよ!

「STAが16年ぶりに新札幌厚別ふれあい広場へ帰って来た!
しかも、9月Chicago来日決定記念ライブだよ」とステージ上から告げたら一気にヒートアップ🤠🎶‼️

広々としたステージにアドレナリンの噴出が止まらなくなり、必殺技・空中2段キック三連発アクションも飛び出す😉👌

個性的なスーパーギタリストを筆頭に男顔負けなキーボードの魔術師、グルーヴィーなるリズムセクション、そして嵐を呼ぶホーンセクション4人衆だあ!

このメンバー達だからこそ再現可能な初期Chicagoの濃厚なるナンバーで全てを網羅
リスペクトしてやまない定番ヒットから超絶マニアックモノ、更には鉄壁の組曲までをも披露
体力ギリギリを賭けた真剣勝負‼️
これがコアなロック通達にすこぶる好評を博したから嬉しかったよ
会場のあちこちから演奏前後に「初期Chicago楽しみ!最高だよね」「全曲知ってたから感動しました」「Chicago大好き!あまりの迫力に圧倒されました」などなどエキサイティングなメッセージをいただきました

中学時代のロック大好きなクラスメートも応援に駆けつけてくれた
サンキュー!!

更にビックリしたのは栃木県から初めて北海道旅行に来たChicagoファンの方
マサと同じChicagoファンクラブに入会していたらしく共通のChicago仲間も多数
しかもSTAの事を以前からご存知だとの事
最前列中央にてかぶりつきで観ていてくれた
「セトリに泣けました
Chicagoを細部にわたりあれだけ忠実に再現していたのも感動的!」と何度も語ってくれました
もちろん固い握手を交わしましたよ

〜STAset listは・・・・〜
間違いなくChicagoが来日公演でプレイする鉄板の曲ばかり😉

絶えず八面六臂の活躍を繰り広げた主催ヒコちゃんと司会のハルカちゃん
なんまらイカした対バン達、プロフェッショナルな捌きも鮮やかなスタッフ達、ナイスショットを狙う撮影班の方々、美味しいキッチンカー6台、そして絶えず声援を送り続けてくれた愛すべきオーディエンスと全てに於いて
very special thanksだ!👍

お馴染みのバンド仲間達とも会話が弾む訳さ
上機嫌に酔っぱらっている猛者もあちこちに出現
心地良い疲労感に浸ってみるというのも乙なもの

迅速丁寧、速やかなる後片付けが終わった頃合いを見計らったかのように雨が降ってきた…🎶

****要約すると流れはこういった塩梅****

ここからは更に詳細に濃厚な内容をおおくりすることにしよう
いざ参ろう!!

STAはもう常連の顔ぶれが相当に増えてきた
マサ、モッチン、アッキー
それをきっかけに全てに於いて続々と素晴らしいミュージシャンも参加

さてさて、ゴージャスなるツワモノ達
改めてメンツの紹介をば・・・・・・

リーダー兼ベーシストのマサはただ一人のオリジナルメンバー
紆余曲折を経て早19年目を迎えたSTAをずっと牽引してきた
山あり谷あり乗り越え、長年歯を食いしばって頑張ってきた甲斐があった
継続は力なりを地で行く勢いさ

ずっと頭を悩ませ続けていたテナーサックス・パートもコロナ騒動が一段落してタカが元気よく復帰した・・・・・
別格のプレイヤーなのに腰の低い好青年。
そして真面目すぎるくらいに勉強熱心
これで無限の可能性が拡大したわけですから、早くも今後のライブ展開が待ちきれませんよ。

もう一人。
札幌でフュージョン音楽を聴く人ならば知らない人はいないと言われる古くからの知り合い、40高中の石やん
北海道ライブ・シーンにおける巨匠かつご意見番とは彼のこと
数多くの1流ミュージシャンたちとも共演していたのだそうです。
現在も凄腕どもと火花散るインプロビゼーションを展開中
(シテイ・ジャズでもたくさんのステージを踏んでいた
最近はフォープレイのコピーバンドなども結成しているしね
とにもかくにもスーパーギタリスト)
今春スターライトでマサがここぞという場面で石やんにアイコンタクトを送ったら颯爽とフロントに躍り出て弾きまくった
「いやはやなんともノリがいいからビックリ」
「あそこまで煽られたらやらないわけにいかないでしょう!」
素敵な阿吽の呼吸
で、今回!?
当然、それ以上のパフォーマンスをがっつりと組んで繰り広げたよん
進化系のコラボ
今後の展開も超絶に楽しみ
案外ロックもガンガンと器用にいけちゃうんでしょう
アッキー含めて誰もが口をそろえて「上手い!パーフェクト!!」と大絶賛するのも頷け頷ける
多方面のギター・パートで猛烈に奮起。

そしてアッキーとの縁で、頼もしきアルトサックスのトモちゃんを新たに迎え入れたことが、去年最大の収穫です。
彼女はSTAに加入以来メキメキと頭角を現してきているテクニックの持ち主(ミツの折り紙付き)。
サックス教室へと熱心に通って益々腕を磨いている
余裕と貫禄の演奏は必見だ。
というわけで、多忙の中をなんとかスケジュールの調整をしてくれた。
スタジオリハは4時間にも満たなかったけど、呑み込みが早い。
本人もシカゴの演奏をとっても楽しみにしているのだそうだ。
(好きこそものの上手なれ、とは昔の人うまいことを言った)
特に組曲は大のお気に入り。
何という恐るべき努力家。
ライブの度にファンが増殖しているモテモテのトモちゃん
チャーミングなルックスで人気急上昇中!

マサとは一番付き合いの長いのが札幌トロンボーン界屈指のジャズプレイヤー・ミツ
シカゴ好きで意気投合してからは、ずっと仲良く関係を維持している
STAのホーンセクションでは稀なこと
共通の話題は常にシカゴ
(ただしミツはⅢまでしか認めないそう
最近はⅤもそのカテゴリーに昇格しつつあるけれどね)
ファイターズVSヤクルトと応援球団も違う
でも、彼のおかげで最近はよりコアな初期シカゴをセットリストに組み込むことに成功している
活性化運動絶好調さ
あちこちから常にひっぱりだこのミツによる、絶妙なるトロンボーンは相変わらずいぶし銀。
ちなみにジャンプ競技やモトクロスバイクにも精通しているのだ
9月のシカゴ来日公演では大阪を見に行くそうだ
初シカゴ体験!
「やはり影響を受けたジミー・パンコウは観なきゃあねえ!」とのことさ((´∀`))

笑顔が可愛らしいキーボードのアッキーは男顔負けな実力派。
毎度おなじみのマルチで器用なチャーミング・レディ。
キュートで華麗なるファッションも楽しみの一つ。
マサとはパープル・ブリンガーも率いているアクティブで頼りがいのあるスーパーウーマン
自身のライフワーク「マ・シェリ」も含めてね。
今年からは念願のラジオDJデビューも華やかに飾った
(第1回のゲストは2週連続マサ!!)
何といってもすでに中核のポジションにいる彼女の尽力が大きい。
ライブのオファー、メンバー探し、グループライン、フライヤー&ポスターの製作、もちろん音楽的アドバイスにと八面六臂の大活躍。

トモキーは目を見張るプレイとパフォーマンスで観客一同から、惜しみない拍手を送られていたよ。
((´∀`*))
彼はパーカッション・プレイヤーのダンディなナイスガイ・ユーちゃんから紹介された
今も一緒に他でバンド活動中
人脈もジャンルにかかわらず膨大でこの日もあちこちでミュージシャン仲間たちと盛り上がっていました
本業はジャズ
石やんと同じく「シティ・ジャズ」に出演していたよ

心強き相棒のモッチンはマサとリズム・セクションに専念。
第3回の厚別ふれあい広場にも「アイちゃん&トミー」によるプロジェクト「バーク・ロック」でも叩いていた
この日はSTA前のテイクオフでもドラムスを担当のワーカホリック
一体全体、どれほどのバンドに所属しているんだい!!??
今度、機会があれば訊ねてみようっと
ほぼ毎週のようにどこかしらのライブに立っているはずさ
別格の存在でもあるドラマーのモッチンは音楽はもとより人生においても大先輩ゆえにこれからもご贔屓によろしくお願いします。
彼は伝説的なる大御所とも共演
今も尚、休むことなく心境著しい人。

とにかく近年はS・T・A出戻り組みやニューフェイスが特に多くて、懐かしいやら、賑やかやらで盛り上がっています。
(しかも各自の、貢献度が絶大!)
S・T・Aの長い歴史の重みを痛感する次第。

去年の初夏から、よくもまあこれだけの人材に恵まれてきたSTAってやっぱりもってるよなあ
それ以前が霞んでしまうほどだ

ステージの入れ替えには15分が用意されている
・・・・(-_-;)

その最強のメンバー達が各ポジションについて、セットアップ、ウオーミングアップ、チューニングに勤しむ。
俄然、燃えてきた!
軽いサウンドチェックも無事に終了
(もっちんのアイディアで「一体、現実を把握している者はいるだろうか?」のホーン、コーラス、演奏の流れでダイジェスト・バージョンを)
セッティング完了しているので十分にユトリがあります。

メンバー達に、マサが逐一確認をとる。
事細かにマサがスタッフのアキラくん&シュンくんと打ち合わせ。
そして彼らの指示に従ったところで、ほどなくして
「さあてと、そろそろいくぜい!!」
覚悟の上でご参加くださいませよ。((´∀`*))

前置きが大変長くなってしまいました
焦らしに焦らされ、いよいよ満を持しての参上だ
泣く子も黙って失禁しちゃう、北海道が誇るベテランロックの存在感に注目せよ。
8人という剛腕揃い。
来るべきその瞬間を、今か今かと待ち焦がれて感無量の極致だ。

皆さん、しっかりとついてきていますか。
準備万端整いましたよ。
何時でもオーケーのゴーサインが出た。

それではそろそろ本格的に「S・T・A」のライブ・レポートと参りましょうか。
心して臨め!
必聴!!
瞬き厳禁!!

のっているね~~!
なんまら力が漲ってきたぞ。

皆さま、準備万端整いましたよん。
さあ、そろそろ参りましょうか!!
華麗なるショーの幕開け。

舞台の上手より現れた司会進行役の美魔女ハルカさんが注目を一身
に浴びながらここでも景気よくナレーションを担当
(6台ものキッチンカー食レポをアピールすることもしっかりと怠らないところはさすがだ!((´∀`))
なんまら力が漲ってきたぞ。
「ビジュアル系バンドではないのですが・・・・・
相変わらず、素晴らしい仲間たちが熱演を繰り広げてくれますよ。
時の経つのは早いもので・・・・
次のバンドは10番目、SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!!
今しばらくお待ちください
どうぞよろしくお願いいたします!!」
場をつなぐ意味で進行状況の説明を終えて一旦マイクを置く


***MEMBER***
MASA・・・B VO
MITSU・・・TB PER
TAKA・・・TS
ISHIYAN・・・G
AKI・・・KB VO CHO PER
MOTCHIN・・・DR CHO
TOMOCHAN・・・AS
TOMOKY・・・TP

***SET LIST***
1、INTRODUCTION
2、SATURDAY IN THE PARK
3、MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)
4、SO MUCH TO SAY、 SO MUCH TO GIVE(いいたいことがたくさん)
5、ANXIETY'S MOMENT(不安の日々)
6、TO BE FREE(今こそ自由を)
7、NOW MORE THAN EVER(愛は限りなく)
8、FREE(自由になりたい)
9、25OR6TO4(長い夜)


颯爽と現れたバンドの面々は万雷の拍手によって迎えられた
写真で見てもおわかりでしょう
いよっ、待ってました
オーラが半端ない
息つく島もあたえてくれない
悪しからず・・・(-_-;)

景気よくライブのスタート!!
まずはアキ嬢が、プログレッシブかつスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を轟かせる。
臨場感満点。
期待にワクワクするね。
(彼女は何でも受け入れてくれるから、調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。
その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!
頼もしい限り。
(このミステリアスなるSEも、事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。

マサがすかさず、後方に鎮座するモッチンらに、手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで、歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。

マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らう。
司会進行役を務めているハルカ嬢が、再度ステージ上手でマイクを手に盛大なるアナウンスを声高らかに発する
(事前にマサが手渡しておいたシナリオを読み上げる)

「たいへん長らくお待たせいたしました。
さあ!
マジに泣いても笑っても時間となりましたよ。
今か今かとお待ちかねの皆さん。
いよいよはじまります!
元気いっぱいに熱演してもらいましょうか!!
滅茶苦茶にかっこいいですよ
絶対に惚れますから
そうですよね。
これから極上のステージをお届けして参ります。
ド迫力ホーンセクションの熱きエナジーを、心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同は、この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
もはやお馴染み、北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
盛大なる拍手でお迎えください!
OH-YEAH、HERE WE GO!!
OK,ARE YOU READY!
COME ON BABY
HEY!
LET'S GO!
それではヨロシク!
レディース&ジェントルメン!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」
(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)
賽は投げられた
これを機に正真正銘、華々しくSTAワールドの開幕だ。

一気に波状攻撃へと、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、この顔ぶれだけに勢いが桁違いの号砲炸裂。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

すでに掴みはバッチリとオーケーだ。

普段は寡黙なモッチンもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

その上、6年前の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が、相当感動的に残っているらしくて、ずっと刺激を受けている御様子。
如実にフィルインの随所へ、ダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

イントロの爆音が、情け容赦なく多方面へと襲い掛かる!
広々としたステージが文句なしに気持ちいい
ほほえましい光景に、常連組が客席でやや控えめに参戦。
写真&ビデオ撮影にと勤しんでいます。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態リズムに、よくもまあピッタリと手拍子をあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますが、しばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数、この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。
(ヒコちゃんも同様の事を言っていた)
メンバー一同愛して愛してやまない、じゃじゃ馬のようなナンバー。
その中でもこの日ほど、迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!
出色の出来と自画自賛。
方々からもマジに絶賛の嵐だった。

モニター・スピーカーに左足を乗せて、マサが野獣のごとく吠えまくる。
(途端にガクンとモニターが前にひっくり返って閉まった・・・・(´;ω;`)
乱暴でごめんなさい
すかさずアキラくんとシュンくんが立て直しに奔走してくれた・・・・)
豪快に襲いかかりながらも、アグレッシブなアクションを巻き起こす。
(マサの正面最前列にイスで陣取った対バン達曰く、「マサさんはスペースが広いから相当に動きまくってましたね」と言ってきた。
スタッフはマサのステージング用に、わざわざ動線を確保までしてくれたのさ。
ありがたいことだよね)
以前のような、飛沫飛翔防止用パーテイションもビニール幕もないので、自由自在に動きまわれる。
もちろん、そこそこに意識して加減はしていますよ。

計算されつくした石やんによる独特でシャープな音色のギターが、モッチンのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく。

看板ともいえる4管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
目をつむって聴いていると、とてもじゃあないけれど4人だとは思えない音圧だよ。
マジにこのホーン隊はモンスター級!
驚異的な連中だ・・・・。((´∀`*))

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。
ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。
会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?

先月の反省点は見事にクリア。
・・・・今回は一体全体、何を仕掛けてくるのか??

さあ、2番の歌詞がカットされたエディットヴァージョンから、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

以前ハマピーのアドヴァイスで「スイングするように・・・」
この一言で数倍、曲が成長した。
こんなことをいうプレイヤーは皆無だっただけに、カルチャーショックを受けたぐらいさ。
もちろん良い方向にね。
もうこうなったらイケイケ!!

手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。
切り込み隊長はいきなりミツによる、やや食い気味かつ流麗なるトロンボーン・ソロを奏でての場面転換。
ほぼギリギリのぶっつけ本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだろうけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。
さすがに百戦錬磨の達人だからこそ成しえるアヴァンギャルドな技。
何事もなかったかのように振舞っていたよ
(モッチンによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
ここがミツの凄いところ。
このフレーズは、彼がなんまらリスペクトしてやまないジミー・パンコウ師匠からの影響が大きいらしいよ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り、3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!
能ある鷹は爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。
ねえ、ミツよ!
(スタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく、独自でスコアを書き直してきて見事に解明したのだそうですよ。
すさまじき探求心。
正直な話、この曲はトップがキツイとのこと・・・・それは、うなずける‥‥でもご挨拶ソングだからねえ。
不動のポジションなのですよ。
悪しからず。

アキのピアノ旋律が、とびっきりに美しくて効果絶大さ。
マサによる、流麗なるオクターブベースに導かれて場面転換。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのモッチンが職人芸で猛然と先導しつつ、お次はベテラン・トモキーの出番。
スッとステージ中央前方に歩み寄ってのトランペット・ソロは、熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。
一聴しただけで安定感抜群。
時折ヒステリックなハイノートなども懇切丁寧クールにヒットしていてニンマリ。
・・・実はオリジナルのtrumpetソロを、トモキー自らが手直して、他の管楽器隊と意見調整しながらラインを纏め上げてくれた・・・・。
いついかなる時にでも、才能溢れるプレイヤー。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面だ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。
なにやら恐ろしいくらいに、もの凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。

そして第3の男、石やんのギターが火を噴いた。
臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える
(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。
いきなり過激なハーモニクスが導入部分に一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます
(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。
陶酔の表情を浮かべつつも、ただひたすらにエキセントリック。
序盤はテリー・キャスのフレーズに敬意を表する・・・・。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。
身をのけぞらせてイナバウアー・ポーズ。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。

(掛け持ちミュージシャンの石やんは、超売れっ子。
他にも、いくつものプロジェクトに関わっている。
それらの時には大股開きスタイルなんだけど、STAでは常に横向きポーズで全体を注視している。
これが彼のステージ・スタイルなんだね)
そして遂にテリー・キャスのギター・ソロを、ほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?
ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。
この前面へのせり出しシーンは、ヒロリンのリクエスト。

間髪入れず、極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるモッチンが、究極の稲妻フィルインで拍手喝采。
サンキュー!

いつもは沈着冷静なるモッチンもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。
すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ。

エンディングにおけるベルトーンも、アッキー渾身の1音を筆頭に石やんを経て見事な連携で繋がった。
ここで繰り出した石やん入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。
これぞまさしくロックの原石。
いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
トモちゃんからミツを経てタカ、そしてトモキーへのホーンセクションに受け渡す流れへ。


マサが後方のバスドラムに左足を乗せ、右手を頭上に掲げてグルグルと何度も素早く回転。
振り返りざま、モニター・スピーカーにまで走り寄って乗っかる。
モッチンと呼吸合わせ、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えて激しいジャンピング二段キックぶちかましでフィニッシュ(これ長年にわたって封印していたんだけど、このスペースだけに特別お披露目しちゃった)。
な、な、なんとお、アッキーも特大のジャンプを公開していた!!
以前、ASの女傑ミキティいわく「マサとモッチンは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていましたっけ。
度肝を抜かれた観客は、ため息混じりに唖然としている。



****アッキー長年のお友達でもある「.J、そうきあ&稲葉美紀DEAR FRIENDS」のMIKIMIKIちゃんが「アッキーちゃんが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。
もちろんその通りだよ。
去年の初夏からはギアを1段アップして臨んでいる新生STA故に大袈裟な話ではなく、方々から賞賛のメッセージが絶え間なく届いている。
この日に出演した各キーボード達もアッキーの全身全霊をフル活用したそのパフォーマンスを羨望の眼差し込めて大絶賛していたもんなあ****

やたらと口うるさいスジものでも思わずニンマリ。
半端なく日差しが暑いので、とっくに全身汗まみれながらも、すこぶるご機嫌麗しゅう((´∀`))。

 (回想シーン・・・・)
ある日、スタジオリハ時にマサがふと閃いた。

「1972年シカゴ・ライブ・イン・ジャパン(大阪の音源)」の再現なんていかすよね、ってさあ。
曲に入る前にロバート・ラムがムード満点にピアノでいくつかのコードをルーズに流す。
トークも交えてね。
焦らしに焦らした挙句に・・・・っていうあれ。
それを臨機応変に対応してくれるアッキーちゃんならば、呑み込みがいいからアッという間に弾いてくれるだろう、と踏んだ。
結果は?・・・・もちろん大成功だったよん。

これ、マサのトークとアッキーちゃんのピアノがうまく噛み合わないと悲惨。
スタジオではまあまあの出来だった。
ラインでも事細かく説明を加えて調整を加え改良。
別にキッカリとした台本なんか用意してはいない。
大体のおしゃべり内容は決めてあるけどね。
「それでは、トップには、凄まじい勢いで吹き荒れるブラスロックを立て続けにお送りしましたが、お次はメローな響きで・・・・。
(不敵な笑みを浮かべつつも)
特に人気の高い曲をやります。
盛大なる拍手で迎えてください!」
BGMのピアノは、その場の空気感で延々と進行。
タイミングを逃したマサはタイトルを言おうにもずれちゃう。
もう1周弾いてもらう!?
ところがアッキーちゃんが見事にクリア。
かえって効果が倍増したよ。
これまたご機嫌なメドレー。
「今日はスペシャルなversionだ。
バラエティに富んだセットリストでお送りしますよ。
あれ!?
どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・
俺はいつも同じMCだと、ある女傑から突っ込みを入れられたんだけど、やっぱりこれだけは言わせて!
今日は日曜日だけど、この場にうってつけの曲をやるよ!
・・・・どうぞ~~サタディ・イン・ザ・パーク!!」
と言った途端にアッキー親分
(もっちんがそう呼んでいる((´∀`*))
寸分の狂いもない間合いで、それまでのスローテンポから力強い連打へ!!
(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)
絶妙のシンコペーションを基調とした、あまりにも有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる。
後から聞いたんだけど、アッキーちゃんは「今でいいや!」と独自の判断で、ここから本編に突入したのだそうです。
ありがたいことに大正解だよん!
(オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。
こんな話を聞くと、ミュージシャン冥利に尽きるね。
長年にわたるブラスロック&シカゴ普及活動も着実に実を結びつつあるようだ。)
シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。
(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。
ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)
当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキー。
いつも艶やかなる着こなしのアキ真骨頂。
(彼女の根性の入り方は筋金入り。
メイクもバッチリと施している
ワイルドな黒ファッションで統一しているではないか。
デニム生地製テンガロンハットと激レアなシカゴTシャツも彼女最大のチャームポイント。
こんな煌びやかな曲をプレイするバンドってナンマラいかしているでしょう。

裏話・・・・・スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました。
当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。
ところが当時STAに在籍していたニシヤンや久留ちゃんが、機転を効かせギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」とさりげなく主張してきた。
半信半疑それで演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。
もはや手慣れたもんだよ。
これはこれで、斬新で快感。
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。
西やん達もこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇るでような心持ちだったことでしょうねえ。
加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。
こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。
感心しきりだった。
それも参考に加えて、アキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。
その結果がここに結実したんだよ。
文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ。
大役を果たしたね。
涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。
この感動がずっと欲しかったのさ。
本物だ。
(近年は本家のロバートラムさんが、ショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。
これが生命線なんだから。
シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)

もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。
サビにも奥の深い部分が垣間見えます。
マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

モッチンは、特にこの曲でのドラミングとコーラスが冴えわたっていた。
リハではテイクを重ねるごとにドンドンと難所を克服していき、本番ではご機嫌なスティックさばきで終始していた。
黙して語らずのツワモノだね。

石やんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうように美味しいオブリをつま弾いているのだから、不思議なものですよね。

この曲に対する思い入れがすこぶる強い熟練のファンも、満足そうにニコニコしながら手拍子を打つ!
アベさんの大好物だけに熱狂的なエールを送ってくれた
それどころか一緒になって歌っているではないか
心底愛してやまないチューンなんだね
シカゴ愛好家冥利に尽きるよ
腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている対バンも発見。
会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?
数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。
ステージサイド(マサの目の前)では、常連組の観客が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。

ホーン隊も時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らしながら手拍子を要求。
そろそろ肩の力が抜けてきたのか、爽やかな疲労感がかえって心地よいようだ。

世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン。
まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。
愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。

満面の笑みを湛えた成長著しいアキちゃんも、エキサイティングな観客達にすこぶる癒されたそうで右手を大きく突き出して煽っていたよ。
マサが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し。

バックのミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

エンディングでのモッチンによるハミングに至るまで、マサのアイディアが見事に実を結んだ
(今春から取り入れたアッキー&モッチンによるコーラス・ワーク。
これもスタジオ入りしてみっちりとトレーニングしたもんね。
過去にここまでこだわって突きつめた人は皆無だ。
今後も、もっともっと事細かく煮詰めてまいろう!!)。
歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ。
最近は、マサ長年の夢だったドンドンと複雑になっていくツインボーカル・パートをも現実のものとした。
モッチンと軽くラインで文章とシカゴのライブ映像で打ち合わせしてから、スタジオでプレイ。
3番の歌い出し入り口も高低のパートをぶっつけ本番で入れ替えた
すると一発で思いが噛み合って大成功
(ステージに上がる直前まで、モッチンはマサへ最終確認を求めてきたほどさ)
その様には、皆も感服していたよ。
これを今まで、一度も実現できなかったのは、一体全体何だったんだあ・・・・?
「YEAH,YEAH~~!!」
アッキー&モッチン渾身のハーモニー。
うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクト。
丁々発止に完奏。
普段はホノボノと佇んでいるモッチンではありますが、やる時は綿密にヴォーカルとコーラスを決めてくるところなんかさすがですよね。

ファッションリーダーのトモちゃんは、ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。
彼女も毎回シックな黒スーツ姿で佇んでいるんだけど、胸元も露わに着こなしていてめっちゃセクシーなのだ
センスの良いネールや髪型もいつもオシャレ
襟にはサックスのバッジが付けられている
それをマサが指摘したらトモちゃんは得意げに胸を張って見せてくれた!((´∀`))
マサも対抗意識向きだしにベースのバッジをつけてきて見せたらバカ受け
彼女は「STAに人生を捧げるぜ!」とフェイスブック上で宣言もしてくれた
感動的なレディにファンも急増
祝福の乾杯を捧げよう

あららら・・・・!?
いつの間にか、最前列はオーディエンスでビッシリ状態。
目に焼き付けようと、食い入るようにステージを見上げている。


「改めまして!
サッポロ・トランジット・オーソリティです。
皆さん、楽しんでますか!!
(アキちゃんの秘密兵器、鍵盤による大歓声がここで炸裂)
OH,YEAH!
我々は頑固一徹、ブラスロック街道を19年にわたって貫いています
本日は厚別ふれあい広場スーパーロックフェスティバル・ライブ・イベントということで申し分のない場所だねえ。
ということでして、今回はスペシャル・バージョンですよ。
当然100パーセント濃厚なるシカゴでセットリストを組んでいますが、数曲は超絶マニアック。
見てもらえばおわかりのとおり、本日は我々の売りでもあるホーンセクションをはじめメンバー達が豪華です・・・((´∀`*))
そういうわけで思いっきりゴージャスな内容でお送りしたいと思いますので、最後までよろしく!!
NEXT NUMBER 
・・・・MAKE ME SMILE !!!」

(1・2・3・4!)
ここでもジャストなタイミングで、モッチンによる軽快な4カウントが即座に空間を痛烈に切り裂く。

 この曲もドテッパラに炸裂する一撃が狂おしいくらいに激しく、やはりイントロが常に豹変、それでいてごり押し感なくスッキリとスマートにまとまっているところがやたらと発揮されていて痺れます。

 実はね、この曲、特に小樽界隈でSTAがライブのたび、会場にいる外国人の方達から「MAKE ME SMILE !」とリクエストされていたのですよ。
 あちらサイドのほうにめっぽうウケがいいみたい。
 でもいろいろとややこしい事情があり、これもしばらくお蔵入りしていたんだけど、昨年末からめでたくそれも解除されて、遂に日の目をみたというわけ。
でも再度取り組むからにはグレードアップは常識。
みっともない不協和音も晴れて排除され、STA流の果てし無き王道ともいえるパーフェクトな曲になったよね。
 最近のS・T・Aはけっこう、こいつに馴染んできたよ
(ホーン隊にとっては鬼門かな!?
だってトロンボーン・プレイヤーが作った曲だからね)。
この曲でもリード・ボーカルはマサ。
近年トライ中なんだよ。
すこぶる苦労しましたよ。
マサはユラユラと腰振りダンスで観客を誘惑?・・・・挑発??。
アキちゃんは、ここでも、相変わらず虎視眈々と大奮闘。
(先輩たちは優しく彼女を好サポート)
 血沸き、肉踊る現象とはまさにこのこと。
各メンバー達は多方面の分野にまたがり、八面六臂のフル稼働をしているから、このくらいお茶の子さいさい。
クールでニヒリストなタカは、なかなか堂に入ったプレイスタイルで、男ならではの色香をタップリと漂わせて吹き込む。
真横で負けじとトモキーもハイノートヒッター。
これにはマサも、毎度のごとく鳥肌が立つのだとか。
4管という編成だけでも贅沢すぎるのに、ホーン4人とも全くタイプの異なるプレイヤーゆえに面白い化学反応がしょっちゅう勃発するものだからたまらないよ。
 シンセによるバッキングは疾走感の塊のようなシカゴ流ブラスロック代名詞をはかる。
エンディングでは石やんによるトリッキーなる16フュージョン仕込みの速射砲ピッキング・ギター・ソロ
(アキちゃんが特に好きなところ)。
石やんのギター音って大きいんだけど、ちっとも耳障りだったり、うるさく感じたりしないんだよね。
これってやっぱり丁寧で巧みなる音作りだ
最早アートの領域に踏み込んだ感あり
特にトーンが美しい
(トモちゃん好みの音なんだそう)
性格や人間性が如実に反映されることを実証してくれた好例
特筆すべき点は最前列のオーディエンス達。
爆音に圧倒されて、けっこうきつかったらしんだけど、バッチリとのってくれてこちらもゾクッときちゃったさ。
ブラス隊による緻密に構築されたアレンジの妙が、更なる完成度と緊張感を増幅させつつも第1楽章を終了
(本来ならば全部で7楽章なのだ)。
 フェイドアウト部分は入念にスタジオで打ち合わせたとおり・・・・・メドレーでいきなり過激この上なき極上のアンセムへとバトンを渡す。


第2楽章はモッチンによる怒涛のフィルインから図太きミディアム・テンポ「言いたい事がたくさん」
 延々と踏み続ける光速バスドラ音が爆発
ドラマティック・チャレンジ・ソング
 恋人との出逢いから、想いが交錯して思い悩むストーリーを多分に含んだ不穏さが秀逸。
 マサとバックコーラス(モッチン&アッキー)とのコントラストがミュージカルの様相をも呈しています。
猛特訓したもんなあ
努力は決して裏切らないのだ
その成果が花開いた瞬間をシッカリと見た
 厳かなる重量級なタッチで、ベースがメロディアスだけれどもごく控えめに奏でられます。
 前半の暗い曲調から一転、パアッと霧が晴れたかのような心象表現の役割分担も良い仕事しているなあ。

ライブの第3楽章「不安の日々」も前曲に引き続きの小曲だけれどインストウルメンタル。
(バレー・フォー・ア・ガール・イン・ブキャノンというタイトルが組曲名
初期のシカゴには数多くの組曲があるのですが、その中の最高峰がこれ。
現在もライブのハイライトとして必ず取り上げられている)
静かで厳かなるピアノタッチに、ベースがメロディアスに印象的なラインを描き上げます。
この抒情的な曲を披露するのは4度目。
初演奏はヴィニーズバーにて。
2度目は記録を紐解くと2019年4月21日(日)の白石区ピグスティ・・・・
「163回のリブレーション」だった
完全に失念していたんだけどね‥‥(-_-;)
メンバーはマサ&ミツ以外違いますしね。
あの時の失態がトラウマになっていて長らく封印していたのです。
でも今回のメンバー達ならば、と奮い立ち熱烈的に再チャレンジしたのですが、大正解!
バッチリとはまった。
期待以上、想像以上の出来でしたね。
アッキーもテコ入れに一役かったし。
トモキーが正真正銘、一発勝負の哀愁含んだ流麗なる音色でトランペット・ソロ(ニニ・ロッソ風)を。
はたで聞いていてもビックリするほどに完璧再現。
迂闊にも鋼の涙腺が決壊しそうになったほど・・・・(´;ω;`)
後半ドラムとバック陣によるタイトな演劇風ユニゾンも、荒削りながらたいしたトラブルもなく難関突破でクリア。
ここでパアッと音世界が華やかに開ける。


もっちんの閃きで前曲のラスト音が第6楽章の最初の音になるスリリングな連結アレンジを施した
それがこの「今こそ自由を」
(実は直前のリハまで2音の追加で討論を重ねた。
結局はそれも採用で功を奏した)
これも最近から重要なレパートリーとして晴れて蘇った
新たな息吹を目いっぱいに吹き込んでね
ここの曲も1分ちょっとの超変態的リズムを誇る迷路のようなインストウルメンタル。
この箇所も今回のライブでは全員にとって引き攣る難関。
目まぐるしく襲いかかる落とし穴を通過してようやく辿り着いた。
序盤の想像を絶するアクセントはモッチンも指摘していたけど、最大のトラップ。
テンションマックスのシーンだ。
何度も訪れる難所でもあり見せ場だ。
ボンゾスタイルの爆裂的ドラミングに会場中からヤンヤの喝采が沸き起こる。
とにもかくにも、入り組んだ展開だから生半可な気持ちでトライしたらば即座に木っ端みじんなのだ。
コロコロと景色の変動に忙殺される・・・・正直な話が予測不可能なプログレッシブ。
究極の場面は後半に訪れるベースとトロンボーンによる捻りの効いた珍しきユニゾンライン。
これを2人はものの見事にやってのけたのだ!
スタジオではどうもシックリと噛み合わなかったんだけど、相当に鍛錬を積んできたのでしょう。
バッチリとパーフェクトにはまり込んで乗り切ったよ。
一緒にプレイしていてもそのカッコイイ姿にゾクゾクと戦慄が走ったものです。
ご本家同様にマサ&ミツは堂々とコブシを突き上げてのハイタッチだ
一切打ち合わせ無しのぶっつけ本番のサプライズ
気合も十分にバッチリ
「やったあ!!」
磨きがかかってきて冴え渡る音色
実はこれもお約束で見せ場の一つ
アッキーはその様を見ていてとっても羨ましかったんだってさあ((´∀`))
両手を叩きながら喜び勇んで何度も飛び跳ねていた
「自分も一緒にやりたい!!」だって
ここさえ乗り切れば、もうこのライブはいただいたも同然。
大船にのったつもりで、突破していこう。
まだまだ続くデンジャーゾーン!

壮大なる組曲の最終楽章(第7楽章)は1分少々の「愛は限りなく」だ。
原題は「NOW MORE THAN EVER」
シカゴ1970年リリースのセカンドアルバム「シカゴ(邦題はシカゴと23の誓い)」に収録
ジェームス・パンコウの作品
ドラマティックなる濃厚この上なきラブストーリーからの抜粋
目まぐるしい変化に富んだ独走態勢を誇るアート
ああ・・・・こういうタイプの曲を演奏するたびにパーカッション&コーラス・プレイヤーが欲しいよう・・・・・と、今までならばしみじみ心から願っていたんだけど、この日はモッチン&アッキーがその両方を心置きなくこなしてくれた。
念願成就。
想いは叶うものなんだねえ。
それもふんだんにさ
初めて聞いた人達ならば誰もが口々に「なんじゃ、こりゃあ!!」と思わず驚愕の雄叫びをあげちゃう拷問のような、それでいて癖になるアート・ロック。
地響きのごときボトムサウンドを打ち砕くようなモッチンのフィルインでメインテーマに戻り、想像もつかないくらいのマーチへ一丸となって渾身のプレイ。
気を抜く暇を全く与えてくれない、ひじょうにやりがいのある曲。
最後の1音に到達し終えると、観客達は一瞬我を忘れていたのか無反応状態。
一息入れてから拍手が。
(エンディングではジェフ・ポーカロ風にすっくと立ち上がって連打をぶちかますモッチンは・・・・20カウント引っ張ってと希望を提出)
マサとアイコンタクトを交し合って2度目のジャンピング2段キックでTHE END
出血サーヴィスときたもんだ
どこからともなく「おいおい、なんまら難しそうだなあ・・・・」という声が聞こえてきた。
そうなのです、難しいのですよ(笑)。
大役をこなしきった清々しきメンバー達の満足そうな表情がどことなく誇らしげだ。
だってまともに演奏できるメンバーが、過去に全然いなかったものでなおさらのことだね・・・・。

***後半戦のライブ・レポートはパート2へと引き継がれていきます***





















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