THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,153 (PART,1)マリンフェスタIN小樽ベイサイドライブ9

2018-07-17 17:38:36 | Live Set List

2018,7,15(SUN)

今年もやってきました、小樽恒例の1大屋外イベントが!

これがなきゃあ、夏が来た気がしない!と言われるほどに今となっては超有名なるお祭りになりましたね。

かくいうS・T・Aは、この7月のみは必ずハシゴライブを敢行します。

1回のライブだけでもスケジュール調整が大変なのではありますが、これだけは別。

気合の入り方も半端ない(笑)。

ただ屋外ライブ一番の大敵は天候。

毎年何とか乗り切ってはきましたが、今回・・・・・週間天気予報では微妙な感じが。

で、日にちが近づくにしたがってドンドンと雲行きが怪しくなってきた。

ちょっと前までは記録的な猛暑到来!なんて報道されていた北海道なのに、なんとこの半月は狙い撃ちしたかのように雨マークがドーンと鎮座。

本番当日、小樽へ向けて午前中のうちに札幌を出発するも、空を見上げると情け容赦なき雨粒攻撃。

そしてドンドンと私をせせら笑うかのように雨脚が加速。

道中も靄に霞むこと心細さ・・・・。祈るような心持ちで会場に到着したんだけど、その途端に土砂降りだあ!!

パーキングでは誘導員のおじさんの指示に従い、玄関口で器材や楽器の搬入。

早々とミキシングルーム(専用のテント)内ではライブハウス「クルーズ」のオーナーでベーシストでもあるイガラシ君、そしてザ・パーティーズのベースメンバー・テズカくんらが雨避けの屋根をステージに設置したりBGM流したりと悪戦苦闘中。

スタッフはビニール合羽着用。

マサも彼等と挨拶を交わした後に、昨日のライブにおける状況やらを色々と聞いて雑談。

嬉しい事にイガラシくんは「STAマサさんのワイヤレス2機のために俺はここにやって来たよ!」と冗談交じりに言ってくれました(笑)。

その際にSTAのセットリストと編成詳細用紙を手渡し。

どんな状況下においてもなまらノリのいい連中。

すでに出演バンド達もいくつか集まって来ています。

トップのバンドはリハも兼ねてバランス調整。

旭川から元ビークルズの売れっ子ドラマー・ナマちゃんが到着して、めざとくマサを発見。旧交を温めあいます。だって淋しい事に1年のうちでこの日だけしか、お互いに会えないんだよね。

旭川一信頼度の高い器用なるドラムテクニックと人望の厚いナマちゃんはいつでもスマイルを絶やさないのでこちらまで癒されるのだ。

さて、この日の小樽ライブはまず最初に、海の日にちなんで(本当は次の日の16日なんだけど)、マリンフェスタであります。

もう早いもので9回目を迎えるのですかあ。

STAは1回目からただの一度も休むことなく、フル出演を続けている唯一の貴重なるバンド。

皆勤賞はマサだけなんだけどね。

場所は札幌から小樽に入って、すぐのところにあるヨットハーバー。

真横は惜しまれつつも閉館してしまった「石原裕次郎記念館」だったんだけど、もうすでにそこは更地に・・・・。淋しい限り。私も何度か来館して裕ちゃんの偉業にその都度驚嘆敬服していました。

で、このマリンフェスタ会場の建物の中に一部「裕次郎ゆかりの品」が奥スペースに展示されています。

ライブ用ステージは海の上に特別に設置されたもの。

後方にはヨットがたくさん停泊しています。

数年前なんてSTAのライブ中に真後ろを大きなヨットが航行して声援を送ってくれました。

それもここならではの楽しみの一つ。

徐々にアレンジが加えられ、足元が滑って海に「ドボン!」なんていう危険性もあるので(実際に何度かヒヤッとしたし。高価なマイクを海底に沈めた人もいましたよ!)見栄えもリッチにレッド・カーペットが敷かれるようになりました。

去年からは扇風機も導入。

置かれているベースアンプは、ギャリエンクリューガー(ヘッド)&スピーカーは去年までマークベースだったのですが遂に寿命を真っ当したとのことで今年からはピーヴィーに!。

ギターアンプはマーシャルと赤いフェンダー(ローランドは無し)。ドラムはシルバーのパール製。これらは全てがサイトウ氏の所有物。

それにしても情け容赦なき滝のような豪雨。

飲食などの屋台村が軒を連ねていますが、開店休業状態。

この日を楽しみにしていた家族連れの入場客達も建物の中に避難しています。

チビッ子達も可哀想。

何度も雷鳴が轟いているし。

名物の無料ヨットクルーズもやむなく中止の運びとなりました。

貼り出されたタイムテーブル表では超豪華な11組が大挙しての出演!

今年は多いね!しかも開始時間も早い!

まずはライブイベント主催者のサイトウ氏からちょっと早めに開演のご挨拶。

それに導かれるように,オープニングアクトのライブが華々しくはじまりました。

1、

9:50~10:05

NEXUS~ネクサス(邦楽ロック)

初出演の4人組は、なんと全員が女性。

JKですよ!共学の水産高校女子高生で皆17歳!(去年もこの高校からトップ出演していましたから、後輩かな)。

高校2年生。

思い切り青春しています。卒業したらメンバーは、バラバラになるんだとか。

仲良くTシャツ姿なんだけど、各自が思い思いに好みのお洒落なカラーで彩っています。

ドラマーは黄色、ボーカルは赤、ベースは黒(バッカスの銀色ボディ5弦ジャズベース。ローズ指板)、ギターは派手にラスタカラー(フェンダー・ジャパンのテレキャスター3トーンサンバースト。ローズ指板。ストラップには音符が描かれていてとってもキュート)。

1曲目は「ララバイ(RADWIMPS)」

10代の子達らしい選曲も好感度大。

何もかもが初々しい。我々が遥かなる大昔に置き忘れてきた感情が、おかげさまで蘇ってもきます。

2曲目は「修羅(DOES)」

4人組みなので、持ち時間が20分。でも持てる力をフル稼動しての全力投球。

3曲目「欲望に満ちた青年団(ONE OK ROCK)」

クラスメートや学校の先生たちも、応援に駆けつけてきましたよ。

「すごい雨ですね。この大雨の中、ありがとうございます。アッという間にラストの曲です。小さな恋のうた(MONGOL800)」

正直な話、豪雨や雷鳴で演奏やMCが霞んでしまう場面も多数見受けられたけれども、ライブが進行するうちにそんなこと、消し飛んでしまうほどのヤングパワーに感動を覚えたのも事実。

「ありがとうございました!」と爽やかな笑顔で全員が一礼。ずぶ濡れ(電気系統がひじょうにデリケートなエフェクター類が心配)。

準備のいい観客は雨具持参でズッと正面でノリノリ。

建物の奥からも、拍手が自然に沸いてきました。

責任重大なるトップバッター。でも明るく初々しいメンバー達はそれをあっけらかんと乗り切っていましたよ。

清々しい光景は感動的でもあります。

後片付けの前にはメンバー4人その場でピースサインをバッチリときめて記念写真におさまっていました。

後に判明したんだけど、彼女たち全員が「雨女」なんだそうです・・・・。

その後も、雨は一向に衰えることなく、ドンドンと激しさを増すばかり。

一体全体、この後はどうなっちゃうんだろうか?去年も酷かったけれども今年もかい・・・・。

駐車場はほぼ冠水状態。車がザブザブ飛沫をあげながら走行。

今、やって来たバンドマン達はくるぶしまで水浸し。

2、10:15~10:40

FOREVER(ROCK’N ROLL)

セカンドアクトのバンドもここでは初出演。

倶知安から、はるばるやってきました生きのいいバンド。

このバンドは、演奏終了後、すぐに次のライブ会場「浅草橋」ヘ移動です。

それにしても、雨は一向にやむ気配がありません・・・。

天気予報はバッチリと当たっているではないか。

午後2時過ぎには晴れるとのことなので、それに期待しよう。

マサはSTAでは会場一番乗りですが、なんとここで小樽運河プラザ・ライブ以来のクリちゃんが千歳から参上!

彼の地元・千歳は霧雨程度で、それほど酷い天候ではないらしいです。

クリちゃん、この日も名カメラマンとしてベストショットを狙っています。

屋台のおばちゃん達もパチリ。

すっかりと仲良くなって、ちゃっかり美味しい差し入れまでゲット!なかなかにやるもんだ。

でも肝心のミュージシャンは当分お休みで、フェイスブック上で、数々の作品をアップしてくれています。

マサはずっと彼に「シマエナガ」を撮影してね!とリクエストし続けてます。

そして早くSTAに復帰して頂戴ね!

3、10:50~11:15

M’S(洋楽オールディズ、昭和歌謡など)

札幌から初出演の5人組。

バンドからのメッセージです「昔ロックンローラー、今コレステローラー、若きあの頃を思い出しロカビリーに変えて頑張ります」

編成は・・・・ギターにカマダさん(DEANのボディ・カラーはイエロー。ローズ指板)、ボーカル&キーボードはミドリ嬢、ドラマーはハギウダ氏、ベースはブルーのジャズベース使用のカクモト氏(メイプル指板。ボディカラーは青)、そしてコルグを使用のキーボード&コーラスはマナミ嬢。

そうなのです!女性2人を擁するバンドの登場です。

なんとツイン・キーボード!

しかし、今ではレディース・バンド・ミューシャンは珍しいどころか、男顔負けの圧倒的な迫力でパフォーマンスする方も多くて素晴らしい時代ですね。

ちなみにこのバンド名の由来は、その女性2人のイニシャル(ミドリ&マナミ)から命名したのだそうですよ。

男性メンバー達が羨ましい。まさに両手に花の状態。

オールディズ・バンドだけに、女性2人は愛らしくもチャーミングなフリフリ・コスチュームにドレスアップしてのプレイ。

男性3人はここでも黒のシャツで統一しています。そのコントラストは計算済み。

そしてマサがとてもビックリしたのは、ギターのカマダさんとボーカルのミドリ嬢。

以前に練習スタジオや、ライブ会場、そしてマサのSTA企画イベントにも出演してくれた「YOU」というバンドのメンバーだった2人です。

10年ぶりの再会を今年2月「小樽公会堂・雪明かりの路ライブ」で喜び合ったばかりなのですが、またここ小樽で、しかも冬に次いで夏でもタイバンとはね!。

忘れもしないSTAたった1回きりのイベント企画に使用したライブバー「ススキノ・スロー・ハンド」に出演参加してくれたのがYOU最後の活動だったそうです。

そんな懐かしい事柄で盛り上がっているうちにライブ開演です。

洋楽&邦楽織り交ぜての熱演。

軽快にスタートしました。

1曲目は「ゲット・レディ」

レア・アースの大ヒット曲。

数多くのカヴァーが存在しますが、やはりディスコの人気曲として有名ですね。

定番中の定番。

ギンギンにシャープなギター&ベースによるカッティング・リフでグイグイと迫ってきます。

カマダさんは、相変わらずの安定したテクニックを披露してくれました。

本人は、ライブの出来には不満だったようで、しきりに一人で猛省していましたが・・・・。

決して妥協を許さない、己に厳しきギタリスト。その真摯に純粋な態度で音楽を見つめ続ける態度は誠に立派ですね。

のっけからカクモト氏のサムピッキングがビンビンと炸裂。

そのままチョッパー・ソロに雪崩れ込み、マナミ嬢のキーボード・ソロにバトンタッチ。

カマダさんがそれに追随して、ギターソロを弾きまくりながら舞台のフロントへ。

MCミドリ嬢「イエー!ありがとうございます。M’Sバンドです。次の曲はレイフ・ギャレットで・・・ダンスに夢中!」

例のベースによるお馴染みの官能的ラインイントロからミドリ嬢による悩ましげなヴォーカルがはじまります。

彼女はリード・ヴォーカル&キーボードという重責を担い、しかもMC兼任だけに相当なプレッシャーだったろうに、見事その重圧を弾き飛ばしていました。本番に強いタイプなのでしょう。

準備万端で臨んだだけに、なかなか堂に入ったステージングでしたよ。

どうしようもないピンチに出くわした際には、横に立っているカマダ氏に振るつもりだったとのこと。

そのカマダさんもそろそろ体が温まってきたのか、リラックスした表情もチラホラと見えてきたよ。ギターソロも中々に冴え渡っているし。

「3曲目は葛城ユキで・・・・ボヘミアン。カマダさんがやりたいと言うのですよ(笑)。」

ここでのカクモトさんは、2フィンガー奏法に徹するベーシスト基本スタイル。なるほどその姿勢は勉強になります。

ボトムをハギウダさんとずっしりと支え続ける、お手本のようなもの。

オフの時にはカクモトさん、延々と愛器を大切そうに磨きながら御手入れしていましたが、それに対してベースもご主人様の愛情に応えているかのようです。

ここでもカマダさんはエリック・クラプトン直伝のギター・ソロを決めまくっていました。

観客「色っぽかったよ~!」「ありがとうございます!今の誰が言ってくれたのかな?(キョロキョロ)あ!?目をそらしたね~~!それではここでメンバー紹介をします。」

初出演という感じを、微塵も感じさせないところなんかはさすがです。

MCは極力、短めで進行。

熱気を冷まさない配慮からかな?「ビコーズ(デイブ・クラーク・ファイブ)」

気分はもうすっかりと、昭和初期の時代へタイムスリップ。

下手な屁理屈や能書きなんか軽く消し飛んでしまうくらいに身をゆだねてみましょうよ。

水玉模様の衣装が、リズムに合わせて揺らめいています。

「弘田三枝子で・・・・ワン・ボーイ!」

このバンドって、この日のイベントに一番適してるかもね。

美味しいところが、随所にてんこ盛りであります。

さりげなくカマダさんのギター・ソロが、全体をセピアカラーに染め上げてくれます。

コニー・フランシス「カラーに口紅」

もうゴーゴーでもモンキー・ダンスでも、ツイストでもなんでもござれ。

ジッとなんかしておれんわい。

ビートが飛び出してくると、無意識のうちに体がリズムをとりはじめるのです。

ここでもカマダさんのギター・ソロが聞き所とばかりに、軽やかなピッキングをヒットする。

「残すところあと2曲」「ええ~!!??」「沢田研二で・・・・勝手にしやがれ!」ご機嫌なナンバー。

このバンドはミドリ嬢のキャラクターにあわせて、全曲考えに考え抜かれ網羅しています。

女性ボーカルによるジュリー・ソングも、妙に味わい深くてグッド!

「やりきりました。時間ピッタリですね。なんで座ってるの?もっとかぶりつきで見てよ!(笑)」

高田みずえのヒット曲で「そんなヒロシに騙されて」

ラストソングはGS歌謡曲の極めつけで締めくくりです。

サザン・オール・スターズの天才、桑田佳祐が作詞&作曲、原由子のバージョンも有名ですね。

スプリング・リバーブ効果をタップリときかせた、カマダさんのギターが全体を牽引。

リフはギターとキーボードによるツイン攻撃。

素朴なノリが刺激的。

コール&レスポンス。皆で腕を振っての大合唱大会。ミラーボールも盛大に回転して場の雰囲気を盛り立ててくれます。

ミドリ嬢もそれに呼応するかのごとく、腰振りにての熱唱。

「頑張ります!・・・・カーペンターズで・・・ジャンバラヤ!」

ハンク・ウィリアムスがオリジナルの、カントリー・テイスト溢れるアップテンポな元気漲る1曲。

これってカウボーイが食する、ご飯料理の名前なんだそうですね。

一度は食べてみたいジャンバラヤ。美味しそう。

白熱の場面は、ここに用意されていたんですね。

ミドリ嬢はカマダさんのポジションに駆け寄って、向き合いでのインター・プレイで全ては終了。

ミドリ嬢「またお目にかかる機会があればよろしくお願いします!」

しかし、カマダさんは全然変わらないなあ。ミドリ嬢に至っては益々若々しくなっていました。

やっぱり音楽ってヤングパワーの源ですね。

M’Sも次のライブ会場の「浅草橋」に急いで移動ですよ。

ちなみに彼らの本拠地「江別」方面はもっと酷い天気だそうで、暴風雨が荒れ狂っているのだとか・・・・。

4、11:25~11:50

ジャッカルズⅡ(ヴェンチャーズ)

小樽からの、このバンドも初出演。

彼らもここでのライブを終えたら即座に次の会場がある「浅草橋」へと移動です。

男性4人組。

ドラム、ベース(プレシジョン。ナチュラルボディにメイプル指板)、そしてツインギター(サンバーストのモズライト。水色のボディカラーギター。2人ともに布製フェンダーストラップ着用)。

しかし、ヴェンチャーズ・カバーバンドの多い事。

熟年世代のライブ・イベントには,必ずといっていいくらいに出演していますね。

日本中に一体全体ヴェンチャーズのコピーバンドはどれだけ存在するのでしょうかねえ!?

おそらくビートルズと1,2を争うんじゃあないかなあ・・・。

 それも当たり前といえば当たり前でしょう。

60年代前半、世界中に吹き荒れたエレキブームの火付け役ともいえるバンドなのですから、ヴェンチャーズを神のように崇拝するギター小僧たちがその後成長しても変わらず追いかけているという気持ちもいたいほどにわかります。

なんたって理屈抜きに「テケテケテケ~ッ!」で、皆やられちゃったんだからね(笑)。

彼らのライブ時で遂に土砂降りもピークに達した・・・。

「凄い雨だね~~!」

それでも激しいドラミングをフューチャーにした「レッツ・ゴー(ザ・ヴェンチャーズ)」では雄叫びをあげて見事に終演。

「ありがとうございました!」

5、12:00~12:25

札幌から、6人組みの杉ちゃんバンド(オールディズ・ムード歌謡など)が登場。

初出演のバンドが6バンド続きますよ。

男女ツインヴォーカル、ドラム、ベース(ブラックボディ。ローズ指板)、ツインギター(サンバーストボディにメイプル指板のST&シンラインTL黒ボディのメイプル指板)。

まだまだ雨はやみそうもないので、ステージ上の器材類はビニールを被せて対処。

黄色い合羽姿のスタッフもお手伝い。

「時の過ぎゆくままに(沢田研二)」

声援が飛び交う中、ダンディないでたちのボーカル、スギちゃんが熱唱します。

続いてもジュリーのナンバーで「危険な二人」

軽快なる歌いっぷりで気持ち良さそう。

コスチュームもジュリーを意識してのもの。

キンキラハットにジャケット、パンツ、靴まで真っ白で統一するという突き抜け具合はグッド。

勢いは収まることなく「朝まで踊ろう(舘ひろし)」でも休むことなくアクティブに。

若干日が差してきたか・・・・。

GSの定番で今の時期にはうってつけともいえる「思い出の渚(ザ・ワイルドワンズ)」でホット一息。

ラストは締めくくりに相応しく「ファンキー・モンキー・ベイビー(キャロル)」

ジャパニーズ・ロックンロールの王道で派手にぶちかましてくれました。

「どうもありがとうございました!」

マサはすっかりとスギちゃんとは仲良くなりまして、握手なんかも求められましたよ。

ステージからおりたらホッとしたのか、スギちゃんがリラックスしながら散策していました。

6、12:35~13:00

BERRY JAM(洋楽中心アラカルト)

札幌からの初出演バンド・・・て、いうかなあんだ!

スギちゃんを除いたメンバーがそのままにこのバンドへ変身です!

よって5人組。

ロングへアに花飾り、華麗にアロハを着こなす女性シンガーをフロントにライブは進行。

と、ここでこの日最大の事件勃発です!

ミキサーはイガラシくん一人でこなしていて、設営のテントが雨風を防いでいたのです。

でもテントの屋根にドンドンと雨水が溜まるので、その都度私が池になってしまったその部分を流していたのです。

ところが流せども流せども、一向にそれは収まらずとうとう重みに耐え切れなくなったテントが崩壊!

イガラシくんは音響作業を止めるわけにもいかないから、その中に埋もれて続行。

その事態を見た私は飛んでいったのですが、マイクスタンド2本を支えにするから!とイガラシくん。

私はスタンドを運んでいってあげて応急処置。

なんと柱の鉄製の軸がことごとくグンニャリと折れ曲がってる・・・恐ろしい事だ。

するとNEXUSのメンバーの子なのかな?

可愛らしい女子高校生人が雨の中、お手伝いしてくれているではないかあ!

感動的。ずぶ濡れになって風邪をひくよ、といってもその場を離れようともしないで心配してくれています。

とてもいい子たちだね~!

そうこうしているうちに現れたザ・パーティーズのベーシスト、テズカくん。

新品のテントを持参だあ!

一気にこいつをSTAのメンバーやエゴイズム・ラッピンのマルちゃんとで組み立てて事無きを得ました。

気分爽快!天気も快晴に向かっていくのだ!

やはり季節を意識してかサザン・オール・スターズの「夏をあきらめて」を披露したベリー・ジャム。

女性シンガーをメインに据えたこのバンドも、太陽とともに燃え上がってきたようだ。

MCも兼任の女性シンガーが、自分とベーシストの共作です!といって皆が注目した曲は・・・・

あれれ・・・?!これって「夏の終りのハーモニー(安全地帯&井上陽水)」でしょう。マサとジュンは苦笑い。

まあ、夏ソングに免じてスルーしましょう。

「ディ・ドリーム・ビリーバー(モンキーズ)」

選曲も多彩で守備範囲の広さを窺い知れます。

フィニッシュは「スキップ・ビート(クワタバンド)」でダンサンブルに盛大に盛り上がりましたよ。

ちなみにテントを入れ替えながらのテズカくんいわく「2、3年でこのテントは壊れちゃうんだよね・・・もともとこれ専用のモノでもないし・・・・・」

そうなんだあ・・・でもまあ大事にならなくて良かった。

一歩間違えばライブ中止に追い込まれるところだったよね。

雨の重みを侮ってはいけない・・・教訓。

7、13:10~13:35

時間は雨にも関わらず5分ほど巻きです!

毎度お馴染みのベテランバンド、ワイプアウト(GS)

札幌から5年連続6回目の出演。

 この方達は、そんじょそこいらの若いもんとは、年季の入り方が桁外れに違います。

ドラマー・セッキーのリスペクト度合いも熱烈的。

このバンド、S・T・Aとは小樽界隈のライブでしょちゅう遭遇しています。

編成は青のジャズベース奏者(ROSE指板)、ワインレッドのレスポールギター奏者はリーダーのイトウさん、、シンセサイザーユニットを搭載した黒いストラトキャスターのギター奏者(メイプル指板)、そしてドラマー。華やかに全員がコーラスとボーカルも担当。

リーダーのイトウさんは小樽出身だそうですよ。

いつもこのバンドは正式ユニフォームとして真っ赤なハットとシャツ、黒のパンツで全員が統一しているのですが、この日はシックにチェック柄のシャツに白いパンツルックでまとめあげています。

結成してからめでたく12年を迎えたそうです。

GSナンバーを網羅しているために、1曲1曲が物凄く短い。だからたっぷり他のバンドよりも曲を多めに演奏してくれました。

イベントの折り返し点を飾るのには、うってつけではないでしょうか。

「はい、それではワイプアウトいきます」

GSの王者タイガース「君だけに愛を」からコール&レスポンス。ベースがリード・ボーカルで、イトウさんがまずは名刺代わりのソロをお届け。

とにかく日本人の音楽好きならば、誰でも聞き覚えのある曲ばかり。、しかもシンプルだから、すんなりと入っていけるのです。

「はい、どうもありがとうございます。うれしいですね。本当にありがとうございます。ワイプアウト今日はGSオンリーでいきます。なんせ50年以上前の曲ばかりやっているので・・・・ちょうど半世紀前ですね。次はタイガースと人気を2分していたジャガーズから・・・・君に会いたい」

セットリストの柔軟性、抑揚付け具合が考え抜かれているね。

畳み掛けるような曲の次には、ぐっとタメの効いた曲で、

「今のは、去年からやりはじめました。12年前ヴェンチャーズ・バンドからスタートしたのですが、いつのまにかGSになっていました!GS時代には皆さんまだ生まれていないね。懐かしき古き良き音楽に、もうしばら付き合ってください。テクニックうんぬんの前のバンドは忘れてね。昔こういう曲が流行っていたんだよ。お爺ちゃん、お婆ちゃんに帰ってから聞いてね。じゃあいってみましょう!・・・・愛する君に(ザ・ゴールデン・カップス)」

ワイプアウトがこの曲を演奏するのは初めて聞きました。

「はい、どうもありがとうございました。リーダーの1番好きな曲です。鈴木ヒロミツが歌ってたんだよね」「それはモップス!(笑)」

「僕のマリー(タイガース)ではうちのドラマーがリード・ヴォーカルを担当します。本家はドラムが歌っているのかわかりませんが、タイガースのデビュー曲です」

全員が歌えることが、このバンド最大の強みですなあ。

「はい、ありがとうございます。テンプターズを知ってますか?萩原欽一さん・・・あれ??違うか?ショーケン。私(イトウさん)と同い年なんですよ。これからやる曲は,テンプターズのデビュー曲で(B面に収録)ショーケンが歌っていました・・・・明日を生きよう・・・ではなくて・・・・今日を生きよう!・・・・1・2・3・4!」

これはグラス・ルーツがヒットさせた曲をカヴァーしたもので、ショーケンのキャラクターにうってつけな詩の内容がしびれますね(なかにし礼:作詞)。

なかなかに侮れないところが、この時代の音楽界フィールドの奥行き。

常にアンテナを張り巡らせて洋楽の旬なところを嗅ぎ付けては、日本語訳をのせてヒットさせていました。

もう1曲テンプターズ「エメラルドの伝説」のイントロではミスってしまいやり直し・・・。

「はい、どうもありがとうございます。次はオックスというバンドの曲。昔、失神バンドで有名でした。我々は失禁バンド(笑)一番危ないのがリーダーです(爆笑)。右側に陣取っているうちの喪黒福造が、ギターボディに装着しているエフェクトでビックリするようなことをやりますよ・・・・スワンの涙」

キーボードがいないのに、何故かイントロで鍵盤の音色が・・・?。

そうなのですよ。ギターシンセが絶妙のタイミングで、オリジナルのオーケストレーション再現に活用されています。

次々に繰り出されるGSの世界は、温故知新そのもの。しかもセリフ入り。

ステージから観客に向かって指差しポーズ。でも残念ながら誰も失神せず・・・。

「はい、どうもありがとうございます。雰囲気がでてきたなあ。次の曲では、手を叩いてもらえたら嬉しいですね。次はこれ、テンプターズに戻ります。あまり有名ではないけれど、いい曲。どこでやっても知らないと言われる。うちのリーダーのわがままでやることになりました。・・・・忘れ得ぬ君」

ここでは狂おしいほどの想いを込めてラブコール。「カワイイ!!(!?)」の声も飛んできた!?。

「拍手をいっぱいいただきありがとうございます。ここで皆に聞きます。今の曲を知っている人!(笑)・・・・はい、皆さん、初めてだね。リーダー、気分は伝道師だね。次は・・・・・ザ・ワイルド・ワンズの思い出の渚をやります!」

この曲はGSサウンドと、エレキブームの美味しいところをリスペクト精神満載でドッキングさせた好例。

スギちゃんバンドもセレクションしていた夏のスタンダード。

休むことなく突き進んでいきます。

真夏をイメージした名曲が追随とばかりに「白い珊瑚礁(ズーニーブー)」もプレイ。

ダメオシは懐かしき海の歌で「海は恋してる」

ただグループ名を混乱してしまったようで「ザリガニーズ??・・・・」

ザ・リガニーズが正解ですよ。

では最後の曲です。レコード大賞をとっちゃったという・・・ブルー・シャトウ(ジャッキー吉川とブルー・コメッツ)」

重量感とスピード感が共存する、ストレートなるこのGSを歌うのはストラトの看板ギタリスト。

ここでもギター・シンセが八面六臂の大活躍。

「はい、どうもありがとうございました。ワイプアウトでございました。」

観客も大満足のワイプアウト25分1本勝負は幕を閉じました。

海上ステージの周囲には雨で流れ着いた流木がワンサカ漂っています。

でも、会場がグッと涼しくなってきた!

~はい、これにてライブ・レポートのパート1は終了です。パート2に続く!~ 

 

 

 

 

 

 

 

 

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