アリエルは今日も○○です!

最新のツアー情報やショップ情報をお届けします

2015/6/27 竹浦

2015-06-27 | 宮城の海
天候:雨
海況:波うねりあり
水温:14~17℃
透視度:3~7m

今年も埼玉・草加から『アイランダー』さんが潜りにいらしてくれました!
震災後は支援物資や支援活動のため何度もこちらに足を運んでくれていて、今はこうして女川の海の生物に会いに来てくれます。

今回、本当なら土日の2日間潜る予定でしたが、残念ながら梅雨前線・低気圧の影響が大きく、日曜はクローズ決定です。
今日もだんだんと波が高くなる予報、それも朝からすでにアゴ島と竹浦グロットは断念、弁天島で3ダイブ楽しむことになりました。

アイランダーさんのダイビングスタイルは、あまり移動しないじっくり撮影ダイビング。
1ダイブ目は少し深場にある岩場で撮影会と決めました。
みんな大好きダンゴウオが、天使の輪のついた超チビから、成長して輪のとれた赤い個体、ブチ模様で可愛くない個体などなど、ちょっと探すとわんさか出てきます。
各々が好きな個体を撮りまくりです。


ここに住んでいるクチバシカジカ、たまに姿を現してくれるのですが、今日は隠れて見つけられません。
しかし成魚を探していると、嬉しいことにクチバシカジカ幼魚が居てくれました
全員が観察・写真を撮ることが出来ました。


2ダイブ目はスナビクニン狙いで浅場へ。
そうしたら、見つかる見つかるなんと今日はこのエリアだけでオレンジ色5個体と白水玉1個体の6個体が観察出来ました。
 

人気のフサギンポ「見たいな~」という思いが伝わって、アイランダースタッフのコトローさんが自ら2個体発見!
さすがです。

3ダイブ目は、伊豆にはいなく初観察というトラパニア・トッドイの撮影会。
そして写真リベンジのリクエストで、深場から浅場を回るコースです。
ダイビング終盤でやっと見つけたダンゴウオ成魚ともご対面してもらい、3ダイブ目は60分越えとなりました。


メンコガニ キタモエビモドキのチビ
アキギンポ、コケギンポの他、皆様それぞれ気になった生物を撮影していました。


そうそう!
浜でウニの殻剥きをしていた漁師さんから、剥きたて新鮮旬のウニをお裾分けして頂きました!!
「いっただっきま~す♪」
(あれ?一人いない・・・食べ損ねですね・・・)


今日の私の写真は、証拠写真を撮れる時にちょっとだけ。
後日アイランダーさんから送られてくる写真が楽しみです♪

2015/6/23 長面浦

2015-06-23 | 宮城の海
天候:晴れ時々曇り
海況:ベタ凪
水温:17~20℃
透視度:1m以下

先週から始まった長面浦の生物調査、今日は第2回目となります。バックロールの渡辺さん・高橋さんと一緒に潜ってきました。
先週は浦と海との入り口付近で潜りましたが、本日の調査場所は長面浦の奥、山の水が入り込んでくる場所です。

水深は浅い上に海底は泥でしたので、下手すると舞い上がって視界がなくなるので慎重に動きます。

水深がほとんどないような浅場にはアミの仲間が群れていて、ハゼの幼魚が捕食していました。


今日もマハゼを見ましたが、すぐに逃げられました。
他のハゼも多く生息していました。
スジハゼ ドロメ
アカオビシマハゼはお腹が大きな個体も見られました。

元気に動くサンゴタツ

 ヨウジウオの仲間

スギノハウミウシ
などはアカモクの中に隠れていました。
他にもタケギンポ幼魚やアサヒアナハゼ幼魚なども隠れてました。

泥の水底をチェックすると
カレイ幼魚 ナメタ??
小さなホタテ エムラミノウミウシ
ギスカジカ幼魚もいました。

アマモには
 ヒメイカと卵


アミの仲間、ワレカラ、エビなど小さな甲殻類が多かったので、この浅瀬は幼魚や小型の魚にとって住み心地が良いのかもしれません。

2015/6/22 岩手・田野畑調査

2015-06-22 | その他の海
天候:曇り
海況:うねりあり
水温:13~14℃
透視度:8~10m

本日は岩手県田野畑村へ、スタッフ3名で行ってきました。

震災前、田野畑村はダイビングスポットをオープンさせるべく動いていて、アリエルでも3回ほど潜りに行っていました。
でも、大震災で壊滅的被害を受け・・・。

あれから3年。

田野畑では、再びダイバー受入れ体制を整えつつあるのです。
今回は、盛岡のダイビングショップリベロさん、陸前高田のリアスさん、そして私たちで、ダイビングポイントの調査をしてきました。
 

何班かに分かれて、地形と生物を確認しました。
こんな生物たちを見てきました。
ダンゴウオ成魚 ダンゴウオ稚魚

 ナメタガレイは8匹見ました

 ヤリイカ卵

フサギンポ ハナジロガジ

イワシ幼魚群れ ウスメバル

ネコジタウミウシ サクラミノウミウシ

他、アキギンポ、マガレイ、キツネメバル幼魚、リュウグウハゼ、チシオウミウシ、カドリナウミウシ、等など・・・。


施設には、外シャワーの他、器材洗い桶や器材干し場などがあります。
 
さらに建物内シャワー室には、コインロッカーなども完備されています。
 
講習や休憩が出来るスペースもあります。
 

田野畑の今後に注目です。

2015/6/20 竹浦

2015-06-20 | 宮城の海
天候:晴れ
海況:うねりあり
水温:13~16℃
透視度:3~5m

今日は竹浦ツアーを開催しました。
バックロールチームと乗り合いで、1本目は竹浦グロット・2本目はアゴ島で水中を楽しみました。

うねりが残っているため、水中も浮遊物が巻き上がっています。
そのため、天気は晴れなのに、日差しがあまり届かずなんとなく薄暗いイメージの水中でした。

でも、だからでしょうか!
ラッキーなことに、クチバシカジカ成魚が姿を現していました!!

急いで写真を撮りましたが、眩しいライトに驚いて、チョコチョコ歩いて穴の奥へ姿を隠してしまいました。

クチバシカジカ幼魚も、成長と共にすっかり隠れ上手になってしまいました。
それでも今日は3個体を観察することが出来ました。
アゴ№1はそのまま定位置に

グロット№1と思われる個体は隠れ家を移してました


アゴ島、窪みの中でイガグリホンヤドカリと共にうねりを避けている幼魚


それから!
石浜のギンちゃん以来、とうとう手乗りフサギンポの誕生です!!

竹浦のアイドルになること間違いなし!!!


さらにさらに、ダンゴウオ抱卵にまたまた異変です!!!
先週末に巣床を覗いた時には、卵塊はハッチアウト終了してなくなっており、くたびれた様子のここのオス。
今日、そのオス親はどうなったかと再び覗いてみたところ・・・

新しい卵が産み付けられてる~~~!!!
すっかり痩せて辛そうなのに・・・また最初から子育て、大丈夫なのでしょうか・・・。
頑張ってほしいです。


定位置にオコゼカジカ 定位置にダンゴウオメス

別の個体も発見 ダンゴウオ幼魚はいっぱい

オオサルパ 真っ白いメンコガニ

ヒロウミウシ ガーベラミノウミウシ
等など・・・。


今日も満足の竹浦ダイビングでした。

2015/6/16 長面浦

2015-06-16 | 宮城の海
天候:曇り
海況:流れあり
水温:14~17℃
透視度:1~2m

今日はバックロールさんと一緒に、雄勝町長面浦で生物調査をしてきました。

東日本大震災で甚大な被害を受けた場所の1つでもある長面浦では、現在養殖や漁などを再開しているものの、以前水揚げしていた生物が全く獲れなくなったりするなど、目に見えて生態系に影響が出ているようです。
震災前に比べて流入する海水の量が多くなっているからなのでしょうか・・・。
バックロール渡辺さんが漁協から特別に承諾を頂き、これから1年、長面浦の生物調査をすることになったのです。
アリエルも一緒に調査していきます。

今回の調査場所は、長面浦と海を結ぶ橋の下周辺となりました。
大潮のこの日。満ちてくる潮が長面浦に流れ込んできて、入り口となっているこの場所ははまるで川のようでした。
目の前にいるミズクラゲが“フワフワ~”ではなく“ビュンビュン”飛んでいくのですから。


調査初回、エントリーしてすぐ最初に見つけたのは、長面浦で調査するなら絶対会いたかった魚でした
どこかに眼があります、判りますか?
マハゼです!
仙台雑煮に欠かせないと言えば焼きハゼ!!それも長面浦の焼きハゼは、焼いた後に燻す工程があるので出汁の旨みが違うと言われています。
しかし、ここのマハゼも震災後はあまり獲れていないとニュース等で聞いていました。
だからエントリー直後に見つけることが出来て嬉しかったです


橋桁にはホヤ類・貝類・カイメンやヒドロ虫など様々な生物が付着しており、そこには驚くほど多くのウミウシが生息しておりました。
ヒブサミノ(系) エゾカスリ
アケボノミノとエムラミノ ヤマト
オンキドーリス・ビラメラータとエムラミノ
エダ アカエラミノ


たくさんいたのは
カレイ幼魚 イシガニ(交接中)


25㎝程のヒラメ幼魚 アカオビシマハゼ
ギスカジカ 震災前には居なかったホタテ
アイナメ、ガザミ、ヨツハモガニ、などを見ることが出来ました。


長面浦の調査場所は数カ所ありますので、これから1年間、出来るだけ多くの観察例データをとっていきたいと思います。  

2015/6/13 竹浦

2015-06-13 | 宮城の海
天候:晴れ、時々霧
海況:うねりあり
水温:12~14℃
透視度:4~6m

山形の由良に行く予定でしたが、急きょ変更、女川町竹浦で生物リサーチして来ました。
バックロールチームに合流させてもらいました

ライティングが困難なダンゴウオ抱卵、それをデジカメで巧く撮るためにBR渡辺さんが前日思いつき試作したスペシャルライト!!
ご本人はガイドで忙しいため、代理としては申し訳ない腕前なのですが、コダマがライトを使わせて頂きました

そして、その結果がコチラ
抱卵中のダンゴウオにピントを

その奥にある卵塊にピントを

さらには、穴の入り口直径が1㎝にも満たないうえに、奥深い穴でも・・・
この個体の卵塊撮影初めて成功♪

さらにさらに。
親がしっかりとガードしているので、いつもは卵が確認出来にくい個体も!
親の背後にチラッと卵が見えます!

こちらの抱卵場所はすでにハッチアウト終了し、痩せ細った親ダンゴだけがいました。


オリンパスTG-2使用、クローズアップレンズ無し、トリミング無しの抱卵写真です。
ちっちゃな穴の中に難なく光が入るのが楽しくて、かなりの枚数シャッターを切りました

真っ赤な成魚も観察出来ました!
人気の高い赤ダンゴ
稚魚・幼魚はあちこちにいます。


今日は久し振りにウミクワガタに会いました。それも偶然目の前を泳いでいたのです。ラッキー!

写真を3枚撮って、ほんの一瞬目を離したら、もうどこにいるか分からなくなっちゃいました・・・。


他には
ムツムシャギンポ、フサギンポ、オコゼカジカ、キツネメバル幼魚、シシカジカ、キタモエビモドキ、アオスジスベヨコエビ、ネコジタウミウシ、エダウミウシ、シロホクヨウウミウシなどなど・・・。
   

  

2015/6/7 竹浦

2015-06-07 | 宮城の海
天候:晴れ
海況:波なし
水温:11~13℃
透視度:5~7m

昨日に続き、今日も女川町竹浦で潜ります。
MさんとKさんがツアーに参加、じっくり撮影する予定です。

朝、竹浦に向かう車内では、前日の『AKB48総選挙』の話題に
大島の知らない言葉が出てきていました。
神対応とは? 誰が神??
塩対応とは? 誰が塩???

そして、この話題は海中にも引き続くのです


快晴の下、バックロールさんたちと一緒にいつもより大きな船で出港です!


狙いの生物の1つは、やはりダンゴウオ♪
今なら、抱卵・成魚・稚魚が観察出来る嬉しい時期です。
Kさんは去年潜った時にダンゴウオをイマイチ認識出来なかったので、今日こそはちゃんと見る!「♪会いたかった~会いたかった~会いたかった~YES!ダンゴ~♪」
いますいます、ダンゴウオBABYたちが!
キタムラサキウニの棘と比べると小ささがよく分かります

海藻がお気に入りのコも

婚期を逃したメスのダンゴウオを撮影、まずはMさんから。
小さな苺大福みたいに可愛いショット
この時はまだ神対応♪
ですが、会いたかったKさんが撮る時には・・・
少ししゃくれ気味で目線も怖い・・・塩対応ダンゴウオ
同じ個体でもこんなに表情が違う、面白い2枚です。


狙いの生物2つめ、クチバシカジカは今日もあどけない表情で姿を見せてくれました。

昨日観察した成魚は、本日は姿を見せてくれませんでした…残念。


オコゼカジカ
背ビレを寝かせていることが多いので、このように背ビレが立って胸ビレも見えている時はシャッターチャンス!


2ショットでは・・・
並ぶキヌカジカ

メンコガニ
ピンクのオスがクリーム色のメスの甲羅を掴んで離しません。繁殖行動スイッチオン!

前日は並んでいたけど今日はちょっと離れていた2匹のシロホクヨウウミウシ。
青系 白系


アキギンポ キタモエビモドキ
スナビクニン
ムツムシャギンポ、ムラソイ、ヒメフタスジカジカ抱卵、ミズダコ、カンザシウミウシ、ヒメキヌハダウミウシ、ネコジタウミウシ、エムラミノウミウシ、ベルセッラ・カリフォルニカ、等など・・・。

写真をMさん・Kさんからお借りして報告しました。
ありがとうございます!!


今まで岩陰でじっとしていたアイナメたちも、水温の上昇とともにウロウロする姿が見られるようになってきました。
可愛い生物に会いに、潜りに来て下さい!!
「あー よっしゃいくぞー タイガー・ファイヤー・サイバー・ファイバー・ダイバー・バイバー・ジャージャー」ってね

2015/6/6 竹浦

2015-06-06 | 宮城の海
天候:小雨時々曇り
海況:波少々
水温:10~12℃
透視度:5~7m

今日はバックロールさんの船に便乗させてもらい、生物リサーチに行ってきました。
『竹浦グロット』と『アゴ島』で潜ってきました。

クチバシカジカ。
まずは幼魚たち。上手に隠れているコ、あまり隠れるのが上手ではないコ、など、それぞれ個性があります。
堆積物に埋もれるかのように身を隠すコ

2個体一緒に観察出来る場所

そして、今日は久し振りに成魚も観察出来ました!!
岩の隙間に身を隠して熟睡中


そして。
イソバテング

よく見ると~お腹の大きなメスです!
環境から察するに、卵を産みにきているのではないかと思われます。


ダンゴウオは、抱卵中オス、卵を抱えたままのメス、そして天使の輪の稚魚たちが見られました。
オス抱卵 メス 稚魚


ウミウシたちもたくさんいました。

興味深かったのは、ハナサキヒメイバラウミウシ。
ヤドカリの上に乗っているのを見るのは今年2回目!
それもなんと今回は交接中です!

こちらはシロホクヨウウミウシ
青バージョンとちっちゃな白の個体が並んでいました。

ネコジタウミウシは・・・。
ベージュバージョン ワインレッド交接

人気のトラパニア・トッドイ

小さくて分かり難いミドリアマモウミウシ

グロットで群れているガーーベラミノウミウシ

他、ヒメフタスジカジカ抱卵、ムラソイ、キツネメバル幼魚、キタモエビモドキ、メンコガニ、コトヒメウミウシ、ベルセッラ・カルフォルニカ、エゾカスリウミウシ、等など・・・。


明日も竹浦、ツアー開催です。
小さなチビちゃんたちが多くて、水中はとても賑やか。
素敵な季節真っ只中!!!