14日、ギリシアのアテネ郊外の山中にキプロスのヘリオス航空522便が墜落し、乗員乗客121名全員が死亡との報道がされた。
依然、墜落原因は謎にになっている。
墜落直前の乗客からのメール等で、機内がとても寒かった事や息苦しい事を伝えられているらしい。
おそらく何らかの事情で機内の酸素供給が途絶えたか気圧の低下が起こった為、操縦クルー達が意識を失ったのではないかと推測されている。
この報道を目にして、当然の事のように20年前の8月12日に起きた日航機123便の事故を考えた。
12日はいろいろなメディアで御巣鷹山に墜落した日航機の話題を取り上げていたし、私自身関心を持っていたが、ブログの記事にはあえてしなかった。
その2日後に起こった旅客機の墜落である。
しかも確定はしていないものの墜落の原因が「急減圧」によるものではないかとされている。
事故後2年を経た1987年6月に出された日航機の事故調査委員会の最終報告書には「後部圧力隔壁の破壊による」ものとして公表し、これによって公式調査は終了となった。
実際、日航機は垂直尾翼の半分以上を失い、テールコーンの一部を破損、4つある油圧操縦系統を全て失って、操縦不可能な状況になっていた。
飛行することが不可能な状況の中で、ベテランのクルーたちは、操作できた左右にエンジンの出力のコントロールとフラップ・ギアの出し入れだけで、ひと時も安定することの無い機体を必死で制御しようと戦った。
この日航機の事故以前には、パイロットのエマージェンシー・スキルにはなかったこの非常航法は、以後マニュアルに採用され、その後何例かの事故の際使われ、事故を最小限に食い止めたそうだ。
事故調の「後部圧力隔壁破壊」が原因とすると、先のヘリオス航空機のように急減圧が起き、急な温度低下(試算すると-40℃ぐらいになるそうだ)と意識喪失がおきる。
しかし、生存した4人の乗客のだれ1人として寒さを感じたと証言しなかったし、パイロットたち操縦クルーは意識を失う事もなく、酸素マスクを装着しないで異常事態の中、奮闘していた。
つまり、公式発表に対して様々な疑問がある訳だ。
真相を突き止める事が新たな事故を未然に防ぐのだから、多くの疑問を残したままの事故調の結論の出し方は残念としか言いようがない。
今回のヘリオス航空機事故についても、是非、事故の真相を追究して、二度同じ原因での事故の発生が無くなる事を信じたい。
それが犠牲者の方々への一番の弔いになるとも思う。
依然、墜落原因は謎にになっている。
墜落直前の乗客からのメール等で、機内がとても寒かった事や息苦しい事を伝えられているらしい。
おそらく何らかの事情で機内の酸素供給が途絶えたか気圧の低下が起こった為、操縦クルー達が意識を失ったのではないかと推測されている。
この報道を目にして、当然の事のように20年前の8月12日に起きた日航機123便の事故を考えた。
12日はいろいろなメディアで御巣鷹山に墜落した日航機の話題を取り上げていたし、私自身関心を持っていたが、ブログの記事にはあえてしなかった。
その2日後に起こった旅客機の墜落である。
しかも確定はしていないものの墜落の原因が「急減圧」によるものではないかとされている。
事故後2年を経た1987年6月に出された日航機の事故調査委員会の最終報告書には「後部圧力隔壁の破壊による」ものとして公表し、これによって公式調査は終了となった。
実際、日航機は垂直尾翼の半分以上を失い、テールコーンの一部を破損、4つある油圧操縦系統を全て失って、操縦不可能な状況になっていた。
飛行することが不可能な状況の中で、ベテランのクルーたちは、操作できた左右にエンジンの出力のコントロールとフラップ・ギアの出し入れだけで、ひと時も安定することの無い機体を必死で制御しようと戦った。
この日航機の事故以前には、パイロットのエマージェンシー・スキルにはなかったこの非常航法は、以後マニュアルに採用され、その後何例かの事故の際使われ、事故を最小限に食い止めたそうだ。
事故調の「後部圧力隔壁破壊」が原因とすると、先のヘリオス航空機のように急減圧が起き、急な温度低下(試算すると-40℃ぐらいになるそうだ)と意識喪失がおきる。
しかし、生存した4人の乗客のだれ1人として寒さを感じたと証言しなかったし、パイロットたち操縦クルーは意識を失う事もなく、酸素マスクを装着しないで異常事態の中、奮闘していた。
つまり、公式発表に対して様々な疑問がある訳だ。
真相を突き止める事が新たな事故を未然に防ぐのだから、多くの疑問を残したままの事故調の結論の出し方は残念としか言いようがない。
今回のヘリオス航空機事故についても、是非、事故の真相を追究して、二度同じ原因での事故の発生が無くなる事を信じたい。
それが犠牲者の方々への一番の弔いになるとも思う。
山崎豊子作の「遠き落日」に当時の日航側職員の様々の苦悩と現場の惨状が描かれており、私もこれほどとはと読み進むのに、長い時を要しました。
同じく横山秀夫作の「クライマーズハイ」には事故当時の地元両毛新聞の様相が描かれていました。大手新聞社とは一線を画した報道の在り方を模索していく過程にはあの事故が地元新聞社に投げかけた計り知れない問題を含んでいました。
現在も御巣鷹事故に関わった日航職員は重責を負ったまま後輩に伝えているとのことでした。大事故が起こる都度、マスコミが微に入り細に入り情報を流し、専門家が議論を戦わせ、会社側が事故原因を究明し謝罪する図式。
唯、遺族の方々や我々が望んでいる事はこれからの在り方なのだと云う事を忘れないで欲しいと思います。突然、理不尽に奪われた命に対して出来る事を各々が心に留めていかなければいけないですね。
私も本は好きですが、この頃はかなりペースダウンしています。 それにどうしても読みたい系統が決まってきてしまっていけません・・・・
お勧めやお気に入りの本、改めて教えて下さい!