この夏、韓国で大ヒットした映画『 風と共に去りぬ/바람과 함께 사라지다』。
半世紀以上前に制作されたビビアン・リー&クラーク・ゲーブル主演のアカデミー賞受賞作『風と共に去りぬ』と同タイトルですが、コメディー時代劇の作品です。
つい、名作のパロディ部分があるのかと思ってしまったので、全く同じタイトルではなかった方が、良かったんじゃ?
でも、楽しい映画でした。
公式HP(韓国語) → こちら
出演者も豪華で、チャ・テヒョンssi、オ・ジホssi、ソン・ドンイルssi、シン・ジョングンssi…などなど、味のある俳優さんがゾロリ…w
結構、アドリブっぽいやり取りがあって、韓国語が堪能であれば、もっとクスクス笑えたんだと思いますが…σ(^_^;)
時代設定は、英祖(ヨンジョ)→思悼世子(サドセジャ)→正祖(チョンジョ/イ・サン)の時代なので、ドラマ『イ・サン』で登場した名前などが出てきましたw
また、思悼世子が愛息サンに残した隠し財産も出てきます。
やはり歴史を知っている方が、時代劇は深みが出ます。
冷凍庫や冷蔵庫の無い時代、権力の象徴とも言われた貴重な「氷」を巡り、氷の独占をしようと暗躍する強欲な左議政(チャイジョン)チョ・ミョンス。
妾腹子であるが右議政(ウイジョン)の父が、チョ左議政の陰謀で流刑に処せられてしまった事から、イ・ドクム(チャ・テヒョン)は、一矢報いる為、長い時間をかけ広大な計画を練ります。
真冬に切出した天然氷を納める氷室、西氷庫(ソビンゴ)。
そこにある3万丁の氷を盗み出すと言うドクムの計画…
作戦遂行の為に集められた様々な分野の名人たち…(ポスター参照w)
まず、ぐるくん的にうけたペク・ドンス(オ・ジホ)…ドラマ『剣士ペク・ドンス』とは違った描き方で、とても興味深かったですw
ドンスは、西氷庫を管理する役人でしたが、チョ左議政の陰謀に巻き込まれ罷免されてしまいます。
都、漢陽(ハニャン)の大商人チャン・スギュン(ソン・ドンイル)をパトロンとして誘い込み、資金援助を受け、計画遂行…
盗掘の専門家ホン・ソクチャン(コ・チャンソク)。
爆弾製造及び発破の専門家ソク・デヒョン(シン・ジョングン)。
変装の名人のキム・ジェジュン(ソン・ジョンホ)。
弾丸配送(特急便)の馬車屋、マッチョなキム・チョルジュ(キム・ギルドン)。
ドンスの妹で、ドクムが心を寄せているペク・スリョン(ミン・ヒョリン)は、海女顔負けのダイビング名人。
情報収集の達人ユ・ソルファ(イ·チェヨン)。
その娘ユ・ナニ(キム・ヒャンギ)は、しれっとデマを流す名人w
子どもながら口達者なアイディア・バンク、チョン・グン(チョン・ボグン)。
序盤に出演してドクムと絶妙の掛け合いを見せてくれたユン・ヒョン役のユン・ムンシクssiの存在も忘れられませんw
捕盗庁(ポドチョン)で杖刑を受けたドクムの傷ついたおケツの手当てをしてあげるけど…参考にしていた洋書のタイトルは…『拷問の技術』!!
当然と言うか、必然と言うか…ドクムは気絶w
随所に、こう言う笑いのソースがあるんですが…力及ばずσ(^_^;)
設定や人物構成などから、『オーシャンズ イレブン』を連想させるとか、同じ韓国映画の『泥棒たち/도둑들』と比べられていますが…
素直に楽しめる娯楽作品だと思います。
そして、エンディング・クレジットでは、サプライズがありました!
現在封切り中の映画『オオカミ少年』や放映中のドラマ『優しい男』も好評で、人気絶頂のソン・ジュンギ君が出演してます。
チョン・グンの成長した姿、チャン・ヤギョン役で、正祖の御前で拝礼しています。
正祖の右腕と言われる実在の人物です。
この子が…
見事なファナム(花男)に…
発破実験で焦がした眉毛だけが変わらずw
韓国の人は、映画が終わって、席を立とうとしたその時の一瞬の登場シーンですが、思いもよらぬ顛末?因果に、とてもインパクトを受けたそうです。
エンディング・ロールを観ずに帰ってしまった人の中には、このシーンを観ようと、再度、映画館に足を運んだ人もいたそうですw
シナリオを読んだチャン・テヒョンssiが、後輩のソン・ジュンギ君に「結局、観客の記憶に残るのはお前しかいない。 それくらい重要な役だ。」と、出演を誘ったそうですよ。
やはり、名優は、シナリオの読み込む力も抜群なんだなぁ~~
ドクムに伝えた父の言葉…「信頼があれば、世界は変わる」
日中韓の緊張が高まっている今、沁みる一言でした…
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