「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

<790>蔚山鯨まつり

2009年05月18日 | 韓国・韓国語
 先週14日(木)から、蔚山(ウルサン)広域市で『第15回 蔚山鯨まつり』が17日(日)まで開催されていた。

 今年は「神話の蔚山鯨の復活を夢みる!」と題して、南区(ナムグ)の太和江(テファガン)河川敷と長生浦(チャンセンポ))海洋公園一帯で、様々なイベントが行われたそうだ。

 蔚山は、去年「鯨文化特区」に指定されたそうだ。


 蔚山の盤亀台(バンキダイ)で、捕鯨の様子を表現した先史時代の岩刻画が発掘されていて、古くから捕鯨の文化がある土地だと言う。

 長生浦港は、韓国最大の近代捕鯨の基地と言う歴史があるそうだ。

 この「鯨まつり」では、歴史的な捕鯨の伝統を再評価し、文化的な価値を継いでいく事を目的に催されると言う。

 期間中、韓国の伝統芸能の公演や街頭パレードの他、「鯨のど自慢大会」や「粘土で鯨作り大会」「レーザーショー」「花火」「鯨食フェスティバル」「鯨綱引き大会」「鯨お絵描き大会」「氷彫刻大会」などなど、子供向けのイベントも含め、クジラをテーマに企画されたイベントが盛りだくさんのお祭りとなっている。

 

 

 →蔚山鯨まつり公式HP


 今年の特別イベントは、「ピノキオハウス」と言って、鯨に関する解説と生態を大型の模型鯨のお腹の中に入って直接触って感じてみる体験型展示だそうだ。

 そして、10m超える大型鯨灯と鯨願い灯を太和江の周辺に設営して、幻想的な夜景を演出したそうだ。

 また、祭りの期間中のみ、有料でホエール・ウォッチングを楽しめるクルージング用の船も就航すると言う。

 長生浦~大王岩~クジラ~探査ルート~長生浦帰港 のルートで就航したそうだ。

 運が良ければ、イルカや鯨に遭遇できるw

 料金は、大人19,500ウォン、12歳以下の子供が16,000ウォン、24ヶ月未満の赤ちゃんは無料となっている。

 この就航にあわせ、祭り前日の13日に行われたプレ運行の際、蔚山近海10マイルの海上で「1500余頭のセミクジラの群れと遭遇した」と言う内容のニュースを『ハンギョレ新聞』が伝えている。 → こちら

 

 掲載写真の解説には・・・

 ≫지난 13일 고래바다 여행선(탐구5호)이 본격 운항을 앞두고 벌인 1차 시범 운항에서 발견된 참고래떼가 헤엄치는 모습. 이날 울산 앞바다 10마일 해상에서 1500여 마리의 참고래떼가 발견됐다. 울산 남구청 제공≪

 翻訳機・・・「去る 13日鯨海旅行では(探求5号)が本格運航を控えてした1次示範運航で発見された真実(セミ)鯨の群れが泳ぐ姿。 この日、蔚山沖合 10マイルである海上で 1500余匹の真実鯨の群れが発見された。 蔚山南区庁提供」とある。

 更に記事は続く・・・

 ≫울산 앞바다 10마일 해상. 귀신고래가 새끼를 낳기 위해 이동하는 경로인 울산귀신고래 회유해면(천연기념물 126호)을 따라 아침 9시부터 동해를 순찰하던 경비행기가 고래 관경선 ‘탐구5호’(고래바다 여행선)로 급한 연락을 했다. 근처에 고래떼가 출몰했다는 것이다. 400여명의 승객을 태운 탐구5호는 고래를 만나기 위해 아침에 울산 남구 장생포부두를 떠났다. 경비행기가 알려준 쪽으로 이동한 탐구5호는 군무를 추는 듯한 수천 마리의 고래떼를 만날 수 있었다. 승객들은 배를 따라 달리는 10~20m의 귀신고래를 보며 탄성을 질렀다.≪

 翻訳機・・・「蔚山沖合 10マイルである海上。 鬼(コク)鯨が子を生むために移動する経路である蔚山鬼鯨回遊海面(天然記念物 126号)に付いて朝 9時から東海を見回った軽飛行機が鯨グァンギョングでは (探求5号)で急な連絡をした。 近くに鯨の群れが出沒したというのだ。 400人余りの乗客を乗せた探求 5号は鯨を会うために朝に蔚山長生浦波止場を発った.軽飛行機が知らせてくれた方に移動した探求5号は群舞を踊るような数千匹の鯨の群れにあえた。 乗客たちはお腹を従って走る 10~20mの鬼(コク)鯨を見て嘆声を上げた。」とある。

 つまり、コククジラが子を産む為に移動するルートとされている「蔚山コククジラ回遊海面(天然記念物126号)」に沿って、朝9時から東海(日本海)を巡回査察した軽飛行機が、プレ運行中の鯨観察船に「近くに鯨の群れが出没した」と緊急連絡をした。

 軽飛行機からの知らせで移動した船は、数千頭の鯨の群れに出会う事ができた。

 乗客たちは、船を追いかけるように泳ぐ10~20mのコククジラを見て、感嘆の声をあげた・・・と報道している。

 でも、この写真は、セミクジラでもコククジラでもない。(-_-;)

 白い胴体が見えるので、「カマイルカ」かな?

 「セミクジラ」は「背美鯨」と言うだけあって、背中のフォルムが美しい。

 韓国語で、鯨の事は「경 (コレ)」と言う、

 一方、イルカは「돌고래(トルコレ)」。

 言葉も似ているように、はっきり区別する必要もなかったのか?韓国の人は、鯨とイルカを識別できない人が多いと言う。

 新聞記事でさえ、こんな(↑)混同が・・・(-_-;)


 韓国では、鯨肉を水煮して、カタクチイワシの塩辛ソースにつけ、ニラのキムチと一緒に食べるそうだ。

 更に、胸と腹の肉を凍らせた「ウネ」は、ユッケにしたり、刺身としてお酢入りのコチュジャンかワサビにつけて食べる。

 尻尾とひれを薄く切った「オベギ」は炒めて、お酢入りのコチュジャンをつけて食べたり、酢の物にしたりするそうだ。

 また鯨肉を使った「トゥルチギ」や「鯨汁」と言うスープもある。
 
 このように鯨肉も食べるようだし、こんなお祭りが開催されるくらいだから、捕鯨への関心が高いのかと思っていた。


 ところが、韓国って「反捕鯨国」なんだなぁ~

 捕鯨国、日本に対してこんなパフォーマンスまでやってくれているw

 

 
 2年前には、日本海沿岸で違法捕鯨が増加している事に対し、東海地方海洋警察庁が、東海沿岸での違法捕鯨の取り締まりを強化したと言う報道もある。

 2007年初から4月まで、東海岸で誤って網にかかり、混獲されたか捕獲された鯨は、292頭だって!!

 日本の調査捕鯨頭数より多いじゃんw

 「混獲」と言う表現に紛れて、以前は鯨まつりの期間に集中していた違法捕鯨が、最近では鯨肉が高値で売買される事から常時行われているらしい。

 海洋警察庁は、違法捕獲を摘発した場合は、厳重に処罰する方針だとし、国民に関心と通報を呼びかけているそうだ。

 通報ね~ ・・・( ̄  ̄;) うーん

 やっぱ、不思議な国だわ・・・

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