あかまど(仮)

net初心者で自称ソフト技術者。Gamer属性。netは人の望み?それとも?

DSブラウザの印象。

2006-07-24 20:12:53 | Opera
DSブラウザ届きました。

DSブラウザについてはBBWatchの記事(機能とか, コンセプトとか)がわりと詳しいです。

試用時間もまだ短いのですが、現時点では、「そっち系(どっち系?)の人以外にはちょっとオススメしにくいかな」という印象です。少なくとも、Windows版Operaの替わりに使うのは、つらいです。「携帯デバイス向けブラウザとしては完成度が高い」というのが過不足ない表現になる気がします。
OperaのSmallScreenレンダリングっぽく、横スクロールしないように上手に処理してくれたりしてるような気がします。フレームのページが1ページにつながって表示されたり、ちょっと興味深かったりします。ただ、どういう処理をしてるのか説明されてないので、予想しづらい気もします。
画像に限らず、容量大きめなページでコロっといったり(重くなって警告が出ましたが、ハングアップはまだ見てません)、レンダリング中はとても重くなって操作不能かと思えたりとかは、します。


既存のWeb空間じゃなく、PDA向けなりDS向けの空間がDSブラウザの舞台、と考えるのがいいような気がします。
AJAXとPen入力が活かされると化けるような気がします。

PDA向けのWeb空間というのは、昔から何度も何度も何度も何度も、もうほんとに何度も試みられてたような気がするのですが、うまく行った例はないような気がします。
ケータイの、インフラとかハードとか囲い込みというか独自拡張っぽいというか、既にWebと名乗っていいやら?という世界以外ではうまく行ってないような気もします。
でも、

・NintendoDSという立ち位置はケータイとは違うし、PDAの中で見ても独特だったり、
・Operaが居ることで囲い込みじゃなくなるような雰囲気があったり、

というあたりが今までの試みと違うような、期待を持たせるものがある気がします。
インフラというか社会情勢というか、技術屋とか素材的に、DSブラウザがうまく行くための材料が、いま、そろってるような気もします。
気のせいかも知れませんが、気のせいじゃないかも知れません。


個人的には、マウスジェスチャー(ペンジェスチャー)がないのが大ショック。
普段わたしがWindows版Operaで使ってる「マウスジェスチャー+2ボタン+ホイールの回転とクリック」が圧倒的に帯域幅が広くて、ペンは自由度が低い、ということでしょうか……。
PSPブラウザの方が「LRで進む戻る」したりタブがあったりでOperaっぽいよぅ。


参考:
Opera press releases: Surf in Bed: Nintendo DS Browser hits Japan


追記2006/07/26:
AJAXダメ(XMLHTTPRequestがない)っていう情報が…。
最速インターフェース研究会: ニンテンドーDSブラウザを試してみた

Diska

Widgetize。

2006-07-21 04:05:47 | Opera
OperaのWidgetizeが流行ってるみたいなのでやってみた。
Widgetize!
できた。
かんたんかんたんすばらしい。
現状ではOpera9専用。


そのままだと日本語タイトルが化けたので、何も考えず小細工(URLを秀丸にペースト。UTF8で保存して。Bzエディタで16進表示。日本語部分のコードを見ながら手で%表記(あ=%E3%81%82)に)したらどうにかなった。……gooがEUC固定なのを恨むべきかぼくがURLの仕様をよく理解してないのを悩むべきかは調査保留。
advanceじゃないgooで、記事中じゃないとこに置くのはかなりめんどくさそうな感じ。gooのブックマーク欄は128文字までらしいし、それには収まらない。


Widgetize、とりあえず確実にかっこいいので、ハッタリにはいいけど、RSSフィード見るのはOperaの標準機能で間に合ってるし、現時点で実用はつらそう。
「RSSフィード以外ので、自動Widgetize可能なもの」が存在するか、見つかるかどうか、が当面のポイントっぽい気がする。
『伺か(今何と呼ばれてるか知らない)』のインスタンスみたいなのをgenerateしたり、カスタマイズできたらおもしろいかなぁ。無難な線ではスクリーンセーバーとか?

Widgetは、携帯端末なんかで動き出すと、おもしろくなりそうな気もする。
自動化にはやるべきことが確定することが必要だけど、やることが確定しちゃうとWidgetであることの意味が薄れてくると思うので、その辺のバランスがかなりむずかしい。


Opera: Widgetize, the Opera Widget generator
Opera press releases: DIY Widgets: Create Instant Widgets with Opera Widgetize!


追記(2006/08/02):
08/02付けでアナウンスが。Opera: Widget-eyes: Opera Widgetize! Now Supports YouTube and Flickr。ってタイトルのままなので解説不要?「RSSフィード以外ので、自動Widgetize可能なもの」があった、という話らしい。FlickrとYouTubeは利用してないので評価不能だけど今後も増えそう。

KimI

見だがおめだぢ。

2006-07-17 21:40:45 | web
NHKで「超神ネイガー」の特集?をやってました。
NHK: ホリデーにっぽん「おやじたちのヒーロー~現代のナマハゲ超神ネイガー・秋田~」

ネイガーについてはこちらが公式サイトっぽいです。
超神ネイガー


比較的無難な説明をするなら、「秋田県の30台後半とその子供世代向け御当地ヒーロー。主にデパート屋上的ヒーローショウで活動してる」ということらしいです。ローカル色が徹底していて、秋田県や現地語に詳しい人が見るとより楽しく、また、知らない人も見てるうちに現地に詳しくなったりするかも知れません。


なんかいろいろ感動しました。
番組での解説を見るまでもなく、用語や造型や動きを見た瞬間に、いろんなものが読み取れる自分に気が付くのです。
わたしは秋田県については小学校社会(+うしおととら)ぐらいの知識しかないですし、響鬼もメタルダーも各々2回ぐらいしか見たことがなかったりするのですが……と言えるぐらいのことは読み取れました。
NHKの番組では、ネイガー誕生秘話(?)が、わりと生々しくちょっとコギレイに紹介されてて(「あきらめたら叶っちゃったんだよ!」的な……)、どの程度鵜呑みにしていいかはちょっと迷いましたけど、共感しちゃいます。


作り手の思想がダイレクトに出てきやすい分、「かっこよければ勝ち」、「強ければ勝ち」、「オモチャが売れれば勝ち」、「とりあえずワンダバで時間稼ぎ」といった逃げ道が用意されていない気がします。
ライブショー主体で、個人の力が強い印象を受けたのですが、その中で、ネイガーとしての選択、ネイガーの正体、が問われる場面が(制作会議で)出てくるのかもしれません。
戦い続けるためには、ホジナシ達の正義をも、問う必要が出てくるかも知れません。


世間的に、ヒーローの活動期間は長くても4クール程度な気がしますが、それより強いかもしれません。
どこまで行けるのか、どうやって最終回を向かえるのか、見守りたいです。東京でお笑い芸人に、とか、商業的大成功、とかいうストーリーは、「わたしは」あんまり見たくないです。
メッセージ性が明確になるにつれ、特に「エフリコギ(仮)」の登場する頃の展開には、「正義の味方」を選ぶのか「ぼくらの味方」を選ぶのか、ちょっと危険な選択が待ってる気もします。
いずれは、「故郷を捨てた者達がアイデンティティを支配する都」での戦いが避けられないかもしれません。
それは、きっと、だれにとっても、つらいものになるでしょう。
ナショナリズムとか選民思想とか原理主義の台頭する昨今の世界情勢との関係にも意識が向いちゃうのはうがちすぎかなぁ。


参照記事:
NHK: ホリデーにっぽん「おやじたちのヒーロー~現代のナマハゲ超神ネイガー・秋田~」
超神ネイガー
Amazon: 超神ネイガー主題歌「豪石! 超神ネイガー~見だが おめだぢ~」 [Maxi]
イメージは公式サイト(?)で配布されてる「ぬりえ」を変換したものです。

Diska

Tetzchner社長インタビュー記事もひとつ。

2006-07-15 10:01:36 | Opera
CnetにOpera社社長インタビュー記事が載ってました。

Cnet: Operaが奏でるPCと家電のブラウザ協奏曲

おおむね「非PC機器向けOpera」を軸にしたインタビュー記事のようです。社長インタビューらしく、極端に技術的に突っ込んだ話とか製品紹介とかじゃなくて、Exectiveっぽい視点な感じです。そっち系な人にOperaをアピールするのに使える機会もあるかもしれません。


Opera9.0のWidgetsのからみで、「WHATWG」とかいうキーワードが出てきててちょっと興味深かったのですが、いま踏み込むにはちょっと深そうなので調査保留(とかいってちょっと調べたら以前自分でトラックバックした記事(これとか)にも登場してました……ちゃんと読んでないのがバレバレです)。
Widgetsは、やっぱり現時点では「Experimental」っぽい印象でいっぱいなのですが、「現時点のWeb標準の延長だけ」でここまでできるということを見せてくれてるのは、標準を志向してることと矛盾しないような気もします。


あとひとつちょっと興味深かったのは「Jon von Tetzchner(ジョン・フォン・テツヒナー)」という読みがふってあったとこです。本人を目の前にしてたはずなので本人の発音を元にしてるのかも?インタビューは英語だったと思うので英語読み?


この記事が書かれたきっかけのひとつと思われる「DSブラウザ」がどうなのか、アタるのかとか便利なのかとかそもそも使い物になるのかとかは、まだわかりませんし、いまのところ「任天堂のサイトで通販で買う以外ない(07/15 15:30訂正:Amazonでも予約受け付けてました)」あたりは、なんというか「ヒトバシラ系」に考えた方がいいような予感もあるのですが、Operaは、なんというか「正しい道」を進んでいるような気がします。
「売れる」とか「勝てる」とかと別な次元で進んでる気がします。
少なくとも、そういう印象を与えることに成功してる、と、社長のインタビューを目にするたびに、昔のインタビュー記事を見返すたびに、言葉のはしばしから感じたりします。
「正しさ」の観点で気にかかるのはGoogleの商売かなぁ。


参照記事:
Cnet: Operaが奏でるPCと家電のブラウザ協奏曲

Diska

Wiki雑感。

2006-07-10 02:50:42 | web
最近見るWikiって、記名commentが連鎖してくのが多くて、Wikiらしくない。サイト持ちが「それしか示せなかった」とか、ユーザーが「それを選んだ」とかいうのは、実際サーバ立てようととしたことがあるから、理解できるけど、同情するけど、

「他人の書いたコメントを修正するのはどうかと思う」

とかいう発言が出てくるのは(そのサイトがコミュニティに貢献していようが)、

「それ、Wikiと違う。ぜったい違う」

と、素朴に思う。


「WikiWord」が存在し得なかった日本語の言語仕様には、Wiki的には大きな問題がある。WikiWordは「熟語を繋げて、各単語の先頭を大文字で書くとリンク扱いされるという、多分大抵のWikiが持ってる仕様」。これによって「まだないページ」にもリンクが張られて、クリックするとそのページの編集モードになる。
それのせいで、「概念に名前を付ける」とか、「概念を形にしていく」とかいう感覚が、なんか、ない。
既にある言葉しか扱えなくて、それはつまりコミュニティでその「存在」が固まってるものしか扱えてないように見える。はてなみたいなキーワードリンクは、役に立つことはあるけど、端的に、気持ちよくない。

ページを作ることへの精神障壁があまりにも高い。それができるのは「よく知ってる人」=ユーザーは「ネ申」を待つ信者、という感覚が強くて、ゆびきたすな感覚=「それ」がユーザーに偏在してるべき、とか、それが可能、という感覚が、決定的に欠けてる気がする。

いまとなっては、Wikiが「何だった」のか知る機会すらない人も、多いんだとも思う。


自分的に(も)ツッコミどころ満載だけど、何度も、いろんなとこで書こうと思った話。きょうは書かずにいられなかったのでこのへんで記事として放り出そう。そのためのBlog。

KimI

Tetzchner社長インタビュー記事。

2006-07-06 21:41:35 | Opera
Opera社のTetzchner社長が来日されてたそうで、窓の杜にインタビュー記事がありました。

窓の杜: “Opera Software”CEO、Jon S. von Tetzchner氏インタビュー

個人的には、さいきんちょっとOpera情報を追っかけてたので、どのへんが新しい情報か判断しがたいのですが、ビジョンがみえかくれしてて、「まとまった日本語記事として人に紹介するのに最適」な気もします。
ウィジェットについてちょっと期待させる発言がありましたが、わたしの聞いてるとこでは、とりあえず最初にでるDSやWiiのOperaではウィジェットは動かない公算が高かった気がします。


ばくだん発言とかはなかったみたいなのですが、

昨年4月、『「Opera」v8が4日間で100万ダウンロードを達成したら米国まで泳ぐ』という公約を実行したものの失敗した際、『故郷のアイスランドに寄れなくなったので、母が悲しむだろう』とおっしゃっていましたが、その後ご実家に帰られる機会はありましたか?

 はい、飛行機に乗って帰りました(笑)。

とか。
ホットチョコレートもらえたのでしょうか?次回のおあづけ?


参照記事:
窓の杜: “Opera Software”CEO、Jon S. von Tetzchner氏インタビュー


「昨年4月の件」の参考:
リンクが見つかりませんが、当事のOpera社のページもまだ残ってるようです。
あと、以前いっしょうけんめい訳した記事が(その0, その1, その2, その3)。

Diska

Eclipse3.2 Callistoリリース。

2006-07-05 16:54:05 | tech
2006/06/30付けでEclipse3.2がリリースされたらしい。
最強のJava統合開発環境として知られるソフト。
最近Java書く用事がないのであんまり使ってないんだけど、HTMLとかJavaScriptを書く用事はちょっとだけあるし、そっち系のアドオン「WTP(Eclipse Web Tools Platform project)」がいい感じになってきたみたいなので入れてみた。
今はホームページビルダー(IBM HPB10)使ってみてるけど、バージョン管理ないといじるのがとてもつらくなってきた。HPB10は、JavaScript書く助けにはほとんどならないし。
WTPもバージョンが上がってて1.5になってる。


インストール。
初期画面が3.0系っぽいけど、とりあえずEclipse2.0ぐらいの古い知識のままでも普通に使う分には問題ないようだ。
どうも、Eclipse3.2はCallistoとかいうコードネームが付いてて、標準でアドオンのインストーラが付いてる(厳密には3.0あたりからあった。Callistoが新しいのは、「アップデートサイトが登録済みになってる」とか、「それ向けにEclipse Tools Projects内で調整してる」、とかいう話らしいんだけど)らしい。
とりあえず3.2SDK単体で落としてWTPの追加まではうまく行った模様。


WTP。
Eclipse(SDK)単体ではEclipse用のプラグインの開発しかできない(その機能の一部としてバージョン管理とかJava言語での開発ができる)ので、Web関係の開発で必要な機能を追加するのがこのプラグイン。現時点で最高、とは言わないけど、ぼくの見る限り、Web開発関係で乱立してたプラグインは、いずれここに収束しそう。
WTP1.0の時はJavaScriptのエンコーディングがどうもうまくなくて日本語環境ではかなり致命的だったけど、1.5ではテキトウにいじったらだいじょぶそう。しばらくみないうちに、Prefereneceもずいぶん太ったなぁ。
HTMLとかXMLのValidationとかコード補完もWTP1.0当事より機能してるみたい。
使いこんでくと多分、不満が出てくるところもまだあると思うけど、手の方を慣らせば現状でもかなり実用になりそうだし、注目度から見ても改良が続くという期待が持てるので、しばらく付きあってみる予定。
xhtml+svgしたら「divエレメントにsvgタグなんて書けないよ」エラーが常時表示されてちょっとうっとうしい。ネームスペースとかのサポートがどうなってるのか未調査。逃げ道はありそうだけど本人がまだネームスペースをよく理解してないので先は長い。


思えばVisualAgeってEntryでも単体でバージョン管理機能持ってたんだよなぁ。CVSNTもちょっと微妙な状態(まだタダで動くけど商業化を志向してるように見えたり、Encoding周りとか)な気がするし、Eclipseも単体か、CVS以外のサーバでバージョン管理できるようにならないかな。


参考:
Eclipse.org
Eclipse.org: Eclipse Callisto。Ver.3.2 Callistoは3.1x以前と何が違うのかの話
Eclipse.org: eclipse wtp project。Web開発関係のアドオン。むずかしいこともできるらしいけど、これを入れるととりあえず「そこそこ優秀なHTML/JavaScriptエディタ」になる。
EclipseWiki。最近ちょっと見づらくなって来てるけど、日本語のEclipse情報では最初に当たるべきとこと思う。個人的にはWikiってBBS付けたら負けだと思う。特に記名。

KimI

ある日のネットの理解に関する散文。

2006-07-03 19:19:15 | web
「青い薬を選ぶネオ」とか、「人々の望みをかなえるティガ」とか、
より、
「赤い薬を選ぶネオ」とか、「ギジェラをやっつけるティガ」とか、
の方が好きなのです。

目の前にそういう人がいたら敵対するかも知れないけど、
そうなれるかもわからないけど、
自分はそうありたいかどうかも自信がないけど、
かっこいいのです。好きなのです。

「我思うゆえに我あり」ってフレーズは、
「自分は世界のあり方を受け入れて、自分の考えは世界に適応したものである(≒己の欲する処に従えども矩を越えず)」とき、「自我、あるいは、自我という概念、あるいは、自我を理解する能力、は、消失する」という解釈もできるのです。「世界思う、故に我なし」です。

自我とか意識とか言うのは「気のせい」、であるという考え方もあるみたいです。
存在しないわけじゃないけど、錯視した物とか、ホログラフイメージとか、神の見えざる手とか、社会とかが「存在する」のと同じような意味で「存在する」ということみたいです。
「目の前に見えてる地面が存在する」という確信は、地面を踏んづけた経験がたくさんあって、それが落とし穴だったとか幻だったとかいう経験が「ほとんど」なかったから産まれるので、それが「存在する」という感覚なのです。
「経験すると存在を理解する」というのはある意味において正しくなくて「経験したものは存在する」であって、「経験されないものは存在しない」であって、「理解できないものは存在しない」なのです。

ネットによって、「キギョウとコジン」みたいなのを、もっとスケールを大きくしたようなものが経験されるようになってきてて、その体験は、オカルトとか宗教とか呼ばれてた分野の一部を自然科学に持って来るのだと思います。

魔道書を読んだり別な世界の経験をするとSANチェックが必要という気分がちょっと理解できた気もする今日このごろ。

Diska