「FFXIのDDoS攻撃」のニュースを見て、ふと、「スーパー巨人」というマンガを思い出した。
熱血マイコン少年が、コンピュータを自由に操る謎の存在、通称「スーパー巨人」と戦う話だ。
今読むとかなりアレだ。
展示場のトーテムポールがアセンブラ言語で会話してたり、野球場のライトの一つが電波発信機だったり、マイコン内蔵クーラーを操って超低温地獄を作ったり、まぁ、無難じゃないエピソードには事欠かない。
無難なエピソードでは、「何者かが新幹線の列車制御システムに割り込んで大事故を画策。主人公はそれを止めるために、最終的には送電線をショートさせるというローテク手段に出る」あたり。これはリアリティがあった。
「どうやって割り込むんだ」とか「現実にはこれはないだろ」とか、当時は思ったものだが、今は利便性のためにインターネットにつながってるかもとか思うし、つながってなくても、物理的セキュリティ次第ではEtherのハブにPHSカードでも一つつなげば一発で世界に大公開、なんて想像は荒唐無稽とも思えない。
スーパー巨人の世界では、超技術で電波干渉でマイコンを制御したり、交流電源に信号が混ぜられたりといった説明がされていたが、交流電源でのネット接続や、ライターでパチンコ台CPUを誤作動させたりなんてのは、現実になってる気もする。
スーパー巨人は、20年以上まえ、「マイコン内蔵」を売りにする家電や、8ビットコンピュータがやっと個人用に販売されはじめたころの話、インターネットが実験室にあった時代の話だ。
今の時代、コンピュータのクラックの話題は日常的だ。ウィルス対策ソフトが入ってないPCなんてそうそうない。
Windows搭載自動車なんて話も冗談ですまなくなって来ている。
今「スーパー巨人」を今風にリバイバルしたらどんなマンガになるだろう。
読者が納得できる描写はどんなものになるだろう。実用的過ぎてヤバ過ぎて出版できないだろうか?
「スーパー巨人」はどんな恐ろしい事件を起こしてくれるだろう。チャチなDDoS攻撃は興醒めだ。
「スーパー巨人」の正体は何者だろう。生々しすぎてシャレにならないだろうか。
何より、「スーパー巨人」の目的は何だろう。
痛快な冒険マンガにすることはできるだろうか。
リバイバル、ムリだろうか。読んでみたい気もする。
KimI
熱血マイコン少年が、コンピュータを自由に操る謎の存在、通称「スーパー巨人」と戦う話だ。
今読むとかなりアレだ。
展示場のトーテムポールがアセンブラ言語で会話してたり、野球場のライトの一つが電波発信機だったり、マイコン内蔵クーラーを操って超低温地獄を作ったり、まぁ、無難じゃないエピソードには事欠かない。
無難なエピソードでは、「何者かが新幹線の列車制御システムに割り込んで大事故を画策。主人公はそれを止めるために、最終的には送電線をショートさせるというローテク手段に出る」あたり。これはリアリティがあった。
「どうやって割り込むんだ」とか「現実にはこれはないだろ」とか、当時は思ったものだが、今は利便性のためにインターネットにつながってるかもとか思うし、つながってなくても、物理的セキュリティ次第ではEtherのハブにPHSカードでも一つつなげば一発で世界に大公開、なんて想像は荒唐無稽とも思えない。
スーパー巨人の世界では、超技術で電波干渉でマイコンを制御したり、交流電源に信号が混ぜられたりといった説明がされていたが、交流電源でのネット接続や、ライターでパチンコ台CPUを誤作動させたりなんてのは、現実になってる気もする。
スーパー巨人は、20年以上まえ、「マイコン内蔵」を売りにする家電や、8ビットコンピュータがやっと個人用に販売されはじめたころの話、インターネットが実験室にあった時代の話だ。
今の時代、コンピュータのクラックの話題は日常的だ。ウィルス対策ソフトが入ってないPCなんてそうそうない。
Windows搭載自動車なんて話も冗談ですまなくなって来ている。
今「スーパー巨人」を今風にリバイバルしたらどんなマンガになるだろう。
読者が納得できる描写はどんなものになるだろう。実用的過ぎてヤバ過ぎて出版できないだろうか?
「スーパー巨人」はどんな恐ろしい事件を起こしてくれるだろう。チャチなDDoS攻撃は興醒めだ。
「スーパー巨人」の正体は何者だろう。生々しすぎてシャレにならないだろうか。
何より、「スーパー巨人」の目的は何だろう。
痛快な冒険マンガにすることはできるだろうか。
リバイバル、ムリだろうか。読んでみたい気もする。
KimI
懐かしいマンガのタイトルで,ついついコメントしたくなりました。
私がコンピュータに興味が湧いた少年時代に読んでました。
何かのきっかけで,チャンピオンを買わなくなって,それっきり・・・気になっていました。
確か宇宙人が「ダン」をパワーアップして,自律行動できる改造をしたシーンまで記憶があります。
リバイバルについては同感です。
こんな記事に反応があるとは…。
宇宙人以降の終盤はよく覚えてなかったのですが、Webで見て回って見ると、不良グループが盗んだ警察人形をロボットに改造してくれとか、忍者屋敷だとか、すごい話になってたようです。
ゲンジツ界隈でも、Google AdSenseのために記事を書く人種が出てきたりとかSPAMERがCAPTCHAクラックするために途上国の労働力を調達とかいう話を耳にしたりもします。
もう主体は人間の経営者じゃなくて、システムというか集合体というか、もしかしたら人工衛星が集まって生まれた意志(目玉付き)がネットを支配してたりとか。
あるいはインターネットはとっくの昔にそういうものの支配下にあるんじゃないかとか。
もっとおとなしめの表現をするなら、その反証ができるだけのネット認識力を人間はもう持ってないんじゃないかとか思ったり思わなかったり…電波ですいません。
2008年の時代。
陰謀話につなげ易い且つリアリティもある集団が世の中にいっぱいだったりとか、個人の暴走で大勢が巻き込まれたりとか、データミスで大企業のシステムが何時間も止まってみたりとかが、あまりに身近なものになってたりします。
荒唐無稽なテイストを維持しつつ警鐘を与える娯楽漫画を成立させるのはやっぱり難しそう。
リバイバル。
「犯罪系、破壊工作、地球侵略、ビッグブラザー。暗澹たる未来と戦う天才少年。」
という方向じゃなく、
「テクノロジー、近未来、冒険、希望。大人になる頃にはこれ実現してるかも?」
な方向で見ると、「電脳コイル」とか、いっそ「ネットゴーストPIPOPA」とか(ごめんなさい。実はよく知りません)が、今風のスーパー巨人的作品かもとか思ったりもします。
あるいは「甲殻機動隊」が、もう近未来?
スーパー巨人と同時代に放送してました。
あと望月三起也のワイルド7の漫画版に“軍師”というコンピュータが登場。テレビ版にマルコムというコンピュータが登場してましたが、スーパー巨人の様な凝った描写は無かったです。
スーパー巨人とプラレス三四郎は、あの当時なりに近未来を仮想した作品でした。
今では近未来を仮想するという表現、描写の手法がし辛くなったと思いませんか?
“日常に潜むシリアスなIF”に人々の受け止め方が変わった様にも思います。
>親玉がコンピュータだっただけ
うろ覚え…というか全話見てなくてはるか昔に書籍経由で読んだきりなのですが、「コンピュータ=全能=人間支配=1984」という話じゃなくて、人間が新たに作ったブレインと同型のコンピュータで対抗したりとかいうエピソードもあったような気がします。
テーマ的には石森章太郎の人造人間キカイダーとか枚挙に暇がないものだったり、構図は横山光輝の鉄人28号やジャイアントロボなどと重なってて画期的ということはなかったように思うのですが、ブレインのブキミさとかつよさとか、何か神々の戦いに人間が参加して戦局を左右するようなすごみがあったような気がしてます。脳内補正もあるとは思いますが。
当時の巨大ロボット特撮の中でもハードな感じの、ウルトラマンのシリーズでウルトラセブンが浮いてるような感じの、話だったような印象が残ってます。
プラレス三四郎はもうちょっと後ですね。
今でこそロボットコンテストとかで実現しつつありますが、当時の技術(特にコンピュータの性能やモーターの精度やパワー)からすると近未来というより荒唐無稽という印象で見てました。
当時でも一歩に何秒もかけて静歩行するロボットはあったように思うのですが2足で走るロボットが生きてるうちに見られるとは思ってませんでした。
とか言ってると年がバレます。
いま、無茶で荒唐無稽なぐらいに見えるものが、将来「あるある」とニヤリとさせられる「近未来SF」として評価されたりするのかも知れませんね。
「地球幼年期の終わり」とか。