あかまど(仮)

net初心者で自称ソフト技術者。Gamer属性。netは人の望み?それとも?

データ。

2005-11-29 22:33:30 | web
データの永遠性とか所有感をあきらめるのがWeb2.0の気分だろうか。
と、ふと思った。

あるいは、「メモリ上にあるもの」はデータじゃなくカギであって、データと呼ばれるべきものは「頭の中にあるもの」と考えて、眺めなおすべきなのかも知れない。

ハードは触れるもので、ソフトは実体がないってのはソフト屋の基本だけど、HDDだのCDだのUSBメモリだのの手に持てる塊とかを見てるうちに見失ってたような気もする。

「ソフト(システム)から見た外部システムとしてのニンゲン」という見方をフツウにしてたけど、それだとWeb2.0の気分は理解できないのかもしれない。システムがデカすぎて、それを一人称で理解するには容量が足りない。

KimI

迷惑かけなきゃ、お祭りはできないよ。

2005-11-18 15:59:43 | games
「使うかわからないAF取りに行くの手伝ってもらうのも何か悪い」というのは多分ウソで、「(カギ出たとき)「おめでとう」って言われたとき喜べる自信がないから、自分が楽しくない」という方が近い気がした。
いや、FFXIの話です。黒魔道士のレベルが50になってAF始まって、クエスト手伝ってくれるという人との会話で出てきた言葉なのです。


おはなしでも、主役や、その回のゲストキャラは、他の条件はともかく、目的を持ってるやつ、と昔から決まってるのだ。目的達成したときに喜ぶ義務があり、喜べない人が主役をするべきでないし、主役に立てるべきでもないのだ。
少なくともぼくはそう思う。
世の中そうできてないにしても、誰もそう思ってなくてもだ。

「俺が楽しければいい」と思ってる人は、時にメイワクでも、世の中には必要だと思うし、「みんなが楽しければ、ぼくはそれでいい」と、みんなが、思ってエンリョしてる世界は、純白の地獄のようで暗黒時代の地上の楽園のようで、みんながリコ的な世界より、誰も幸せじゃないと思うのだ。

リコ的なヤツがメイワクで他の人が楽しくなくなるのが不都合なら、その旨伝えてそいつを「楽しくなくさせることでそいつを止めるのが周囲の義務」であって、それができない状況はゲームバランスが崩れてるのでデザインしなおすべきだ。
別にFFXIだけの話でもないんだけど。


でも、迷惑かけてもお祭りをしたくなる感情が持てる機会は、ぼくにはあんまり多くない。持てた時は動いてみたい。持つための努力をするべきかは、まだよくわからない。

Kimiru-Hamiru

バイオテロの「可能性」。

2005-11-17 16:01:38 | ことば
鳥インフルエンザについて「バイオテロの可能性が高いと考えられます」と、企業のホームページに掲載されて、苦情が来て取り下げた。というニュース。

asahi.com: 鳥インフルエンザ、食品会社がHPに「テロ」と記述 2005年11月16日22時45分
茨城の高病原性鳥インフルエンザの問題をめぐり、埼玉県内の食品会社が、ウイルスの侵入経路について自社のホームページに「ワクチンやウイルスのバイオテロの可能性が高いと考えられます」との記述を載せていたことがわかった。「不適切」との指摘を受け、同社は16日、文末を「可能性も考えられます」と改めた。
 農林水産省の感染経路究明チームは、被害について、ワクチン接種による可能性を指摘。一方、バイオテロについては(1)目的が不明確(2)毒性が弱い(3)不審な動きの情報がない、として「可能性は低いと現時点では考えられる」としている。


個人的には、記事に書いてある通り、「信憑性が低い」から信じにくい、という感想を持つんだけど、同じく記事に「書いてない」通り、可能性がないと言い切ることもできない。
この記事、5年前に同じことがあったら、「可能性がない」と言い切ってた気がする。5年前だったら、真実はどうあれ、記事の論調は「一笑にふしてた」のじゃないかと思う。

ホームページの記述で「よくない」、とされたのは、記述が「不適切であること」であって、それは、「不正確であること」とはちょっとニュアンスが違う。

「ハリケーンカトリーナはヤクザの気象兵器」事件の時は、内容自体は、ぼくの立ち位置で言えば「一笑にふす」ものだったけど、その背景に恐らくあったであろう人種的、コミュニティ的な偏見やHate、甚大な被害に対する怒りの矛先をヒトビトが求めている感じ、とかは気になったし、話題になってたように思う。

今回のバイオテロ説を「ありえない」と言いにくいのはなぜか。
テロリストの意図は、うまく達成されてるように思えてならない。
別に小銃持って惨殺したり自爆するばかりが能じゃない。
Terror=恐怖を演出するのがテロリストの本分だ。

既存メディアはテロリズムを演出する装置たることを、逃れられるんだろうか。
まぁ、BLOGの口コミネットはもっとキケンなのかも知れないんだけど。


asahi.com: 鳥インフルエンザ、食品会社がHPに「テロ」と記述

KimI

Kung Fu。

2005-11-11 08:34:54 | Weblog
深夜に「燃えよ!カンフー」という番組をやってた。
アメリカのドラマ。かなり古い。
バタ臭い少林僧が西部開拓時代のアメリカを放浪する話(いや、よく知らないので違ってたらゴメン)。

むかーしむかし、アメリカに長期出張した時に何度か見た、ちょっと思い入れのあるドラマ、「Kung-Fu」のシリーズだったらしい。
今日本でやってるのはその第2シーズンだとか。

最初にぼくが見たのは現代が舞台で、ちょっと年の行ったカンフーおじさんと息子の若造の警察官が出てくる話。
別の機会に何度かアメリカに行った時に見たのは西部開拓時代っぽい話で、主役が同じ人というのはしばらく気がつかなかった。
アメリカのテレビというと再放送やら第○シーズンとかをやたらに並行してやってる印象があるが、それにしても何度行っても毎回見かけたから、それなりの人気番組なんだろう。調べたら最初のシーズンは1972年放映だとか。


まぁ、アクションを期待するとちょっとアレというか、映画とゲームでしか拳法を知らないのでリアリティ云々はよくわからないが、洗練されてない感じはする。座禅組んでふわふわ浮いてたりしたこともあったように思う。
むしろタイトルから期待されるようなアクションは事実上ないと思ってた方がいいかも。

なのだけど、好きなシリーズだった。

「アメリカは白人の国じゃなくて移民の国だ」、とか、「国際化社会の中で、白人としてじゃなく、国際人としてでもなく、東洋人としてあるとはどういう感じか」、とか、そんなことをぼくが考えるようになった原点かも知れない。

とまでいうと褒めすぎだろうか。

リアリティがあるのかどうかはわからない(またか)のだけど、西部開拓時代の中華街とかのイメージは、ぼくのアメリカ感にかなり衝撃を与えたように思う。


去年アメリカに旅行いったときにDVD売っててつい買ってしまったんだけど、帰国してすぐぐらいの時期に、第一シーズンの日本語版DVDボックスが発売されてたらしい。


ところで、ケインってじまんぐに似てないですかそうですか。いや、雰囲気が。

KimI

Labor。

2005-11-09 17:25:36 | cyber
ITmediaでPrometというロボットが紹介されてた。
ITmedia: これが現実のパトレイバーか? HRP-2 Promet


まぁ、最近良く見る人型ロボット。
技術的にどうこうっていうのは正直なところ判らないんだけど、見出しに反応して「イングラムに顔が似てなくもないけど『パト』じゃないし、そもそもレイバーじゃないだろ」と、突っ込もうとして気がついた。

これはレイバーかも。

あいにく「機動警察パトレイバー」の資料はいま手元にないんだけど、パトレイバーの世界では、レイバーとは作業機械であって、普通は人間が搭乗して操作する。まぁ、パワードスーツとかモビルスーツとかそっち系のものだ。

Prometは、記事を見た限りではかなり自律っぽい。
少なくとも「身長154センチ、体重58キロ(バッテリー含む)」で搭乗はできない。

でも作業用。

パトレイバーが連載されてた時代は、多分、「自律協調型の作業機械」なんて「現実離れしてる」というか、「SF考証的に近未来じゃムリ=リアリティがない」と思われてたんじゃないか、と思う。
当時として、「自律協調型の作業機械が登場する、リアリティがあって、且つおもしろい(あるいはウケる)話」は作れなかった(存在し得なかった)んじゃないか、と思う。


パワーショベルでATM荒らしとかいう方向のレイバー犯罪という方向も現実に出てきてるわけだけど、等身大の作業機械、労働用の機械としてのレイバーってのも、今なら「SF考証的」に許されそうだ。
なので、これはレイバー。
「こっち側」で起こった自律型ロボットの歴史が織り込まれて、あと、搭乗型ロボットの需要を喪失させないようなら、パトレイバーの世界にレイバーとして登場できるんじゃないか、と思う。


現実で「(イマイチ人間臭くない、過渡期の)AIと付き合う」ということが意識される時代の近未来SFはどんなものになるんだろうか。
あるいは、鉄腕アトムが、もう近未来SFに分類されるんだろうか。
パトでレイバーで自律っぽいと言えば、テクノポリス21cが見てみたい今日この頃。え。ロボット刑事?


参照記事:
ITmedia: これが現実のパトレイバーか? HRP-2 Promet

KimI

アップデートCD。

2005-11-02 10:51:08 | web
郵送の「セキュリティソフト」のCD-ROMからインストールしたら勝手に送金。というニュース。かなり強烈。

千葉銀行のニュースリリース(?)には:
当行では、CD-ROMでソフトウェアをお送りするようなことは一切行っておりません。万一、当行名でCD-ROMが送付されている場合には、絶対にパソコンに挿入することのないようご注意いただくとともに、ちばぎんホットライン(フリーダイヤル:0120-203-004)までご連絡ください。

とある。

今回は法人対象、数ユーザー対象だったみたいだけど、個人登録ユーザーにアップデートCD-ROM送ってくるソフト屋なんて珍しくなかろうし、登録ユーザーの住所名前使用ソフトあたりの情報がクラックされるケースってのはありそうだし、他人事でもない。状況からすると今回のは内部犯行(銀行か、そのシステム屋か、顧客)っぽい印象が強いけど、もっと無差別にやることもありそうな気がする。

ぱっと思いつかないけど、「郵便の信頼性という盲点を突く」ということでは応用範囲(?)はPC依存の世界より広いという予感がある。なんか喩えが逆な気もするけど、「update.microsoft.comがDNS汚染される可能性を否定するだけの知識がないことに気が付いたとき」並に恐い。


最近のMS製品はパッケージとかメディアとかにホログラフ使ってたりするけど、こういうのバラ撒かれるリスクとか考えてやってるんだろうなぁ。
一方で、小売店でオマケCDとか言ってパッケージソフトにCD-Rくっつけて売ってたりするよなぁ…。


「確かなものなどないVirtual World」なんて歌があったけど、それはネットやコンピュータに限定する話じゃないのだ。ネットやコンピュータは、ゲンジツの脆弱性を視覚化する能力があっただけなのだ。


参照記事:
asahi.com: CD―ROM入れたら勝手に預金移動 千葉銀かたる
SlashdotJ: 銀行を騙るCD-ROM入り手紙で預金被害
千葉銀行: 当行を偽装して郵送されるCD-ROMにご注意ください

KimI