ITmediaに、ちょっと素敵な記事が。
ITmedia:せかにゅ: Googleサジェストが邪な欲求を暴き出す?
Google検索のテキストボックスに入力してると、さいきんの携帯用デバイスでよくあるような感じで補完候補が出てくるのですが、その候補が予想を、いわゆる斜め上方向に超えたものだったというお話のようです。
毎度とんでもない候補が出てくるわけじゃなくて、テキストに「、」とか「 」とかを入れるというのがコツになってるようです。
わたしの場合Googleは、主にWindows上のOperaとかiPod touchのSafariの専用の検索ボックスを使ってるのであんまりぴんと来なかったのですが、久しぶりにGoogleのホームページから検索したら、なるほど記事でも紹介されてる通り「夫 」でも再現するようです。
Googleのトップ10検索結果を見ると、うーん。ちょっと考えさせられますね。
端的には「Googleでこうするとこうなった」っていう記事がはんぶんぐらいあったりします。
「観測者が観測対象に影響を与えてる」とかいう議論は、検索サービスというものが生まれる前というかたぶん100年とか前からあったのだと思いますし、検索サービスを始めるに当たって、あるいは運用するに当たっていつも考えられてることなんじゃないかとは思います。
今回「おもしろい」記事というか事象が生まれてる原因を、そこに求めるのはもちろん正しいとは思うのですが、今わたしが注目すべきだと思うのは、「サービスが生成する速度が上がって来てるせいで、人間による使い勝手のフィードバックがついて行ってないんじゃないか」という所です。
不確かさというか、作成者の意向が反映されてないと言うか。
検索とかそもそもWebとかにあんまりがんちくがあるわけでもないので、細かいとこは脳内で完結したつもりになって省くのですが、「Googleサジェストが邪な欲求を暴き出す?」というタイトルからわたしが直観的に読み取る、あるいは連想する、のは、「検索ってリーディングなんだなぁ」、ということです。
うーん。端折りすぎでしょうか。
まとめられないので、わたしの持ってるイメージの断片を並べてみます。
Googleは鏡なんです。
「確かに現実に起こった事象」を映してはいると思うんですが、どこの現実をどう切り取ったものが目の前に映ってるかは読み取れないというか、読み手に任されてて、読み手によって意味が違ってくるとか。
わたしがリーディングって言ってるニュアンスは、タロットとか占星術とかのイメージです。別に占いにも詳しくないのですが、Google検索、特にGoogleサジェストの傾向から意味を読み取るのって、すごく似てるんじゃないかと思うのです。
現実は確かにそこにあって、今読み取ろうとしてるものは、潜在意識だろうと惑星の重力だろうと冥王星からの電波だろうと実際なにかしら現実の一部であることには間違いがなくて、そこから読み取りたいものを読み取れる可能性はあると思うのですが……それで読み取れるのはあくまで「読み取りたいもの」なんです。
何でしょうね。
特に強烈にインテリジェントでもないクロウラーロボットが集めてきてるデータベースだから主観性が排除されてて客観性がある、というところまでは同意してもいいのですが、だからといってそれはロボットの主観であるだけで、「公平、公正、真実」というイメージを与えることはできなくて、それこそ「うわさばなし」、文字どおりの意味で「友達の友達から聞いた話」みたいな信用度なんです。
もちろん、「このサイトはこういう人が書いてて、この分野は詳しいけどこの分野は電波っぽいことしか書かないから、この件については信用できる」とか、「このサイトはわたしの面識のある人が管理者だから、少なくともこの人がこう主張してるというのは間違いない」とか、「この板でこの発言が出たらいつもツッコミ入れる人が黙ってるからこれは多分正しい」とかいうことは言える場合もあると思うのですが、
Googleを使うって言う時、とくに、ひとが「ぐぐれ」っていう時に持ってる意味は、そういうニュアンスとは掛け離れたものでしょう。
「検索語は教えてあげるから、3秒で入力して、5秒ほどトップ10サイトのAbstract眺めて、せいぜい2分ぐらい、めぼしいサイトを流し読みすればわかる(からいちいち説明を求めるな、あるいは、それでわからなかった部分を改めて質問しろ)」、というのが「ぐぐれ」の意味じゃないでしょうか。
うーん。
「邪な欲求を暴きだす」
記事を書いた人が本気で「人間はこうだ」とか思ってるわけでもないと思いますけど、そこに客観性を読み取る人とか、真実を見出す人とかも、きっといるのだと思います。
そしてそれは意味がないとか間違ってるとかいう議論の対象になる話じゃなくて、占いに見出す意味に似てるのだと思います。
Googleサジェストっていう鏡が見せる幻影。映してるのは現実なんだと思うのですけど、それは切り口。水晶玉に移る幻とか、ほくろや血液型や誕生日から読み取れる未来や現在とかと似てる気がするのです。
先生が言ってた、この人が言った、占い師が言った、誰かが言ったらしい。
本に書いてあった、週刊誌で見た、新聞に書いてあった。
Wikiで見た、Googleで見た。
どれが信用できるか、って言う順位付けは人それぞれでもいいです。
どれに裏切られたら、そのときはどうフォローすればいいかっていうのがだいじかもしれません。
そのうち検索エンジン型の占いサービスとか出て来るかも知れませんね。
アクセス時間帯とかテキストの入力速度とか発信元IPとかブラウザとかリファラとかからプロファイリングできる要素もありそうですし、水晶玉より対面した人の人となりや世相をリーディングするような、対面型の占い師のノウハウが生かされる部分もありそうです。
Diska
ITmedia:せかにゅ: Googleサジェストが邪な欲求を暴き出す?
Google検索のテキストボックスに入力してると、さいきんの携帯用デバイスでよくあるような感じで補完候補が出てくるのですが、その候補が予想を、いわゆる斜め上方向に超えたものだったというお話のようです。
毎度とんでもない候補が出てくるわけじゃなくて、テキストに「、」とか「 」とかを入れるというのがコツになってるようです。
わたしの場合Googleは、主にWindows上のOperaとかiPod touchのSafariの専用の検索ボックスを使ってるのであんまりぴんと来なかったのですが、久しぶりにGoogleのホームページから検索したら、なるほど記事でも紹介されてる通り「夫 」でも再現するようです。
Googleのトップ10検索結果を見ると、うーん。ちょっと考えさせられますね。
端的には「Googleでこうするとこうなった」っていう記事がはんぶんぐらいあったりします。
「観測者が観測対象に影響を与えてる」とかいう議論は、検索サービスというものが生まれる前というかたぶん100年とか前からあったのだと思いますし、検索サービスを始めるに当たって、あるいは運用するに当たっていつも考えられてることなんじゃないかとは思います。
今回「おもしろい」記事というか事象が生まれてる原因を、そこに求めるのはもちろん正しいとは思うのですが、今わたしが注目すべきだと思うのは、「サービスが生成する速度が上がって来てるせいで、人間による使い勝手のフィードバックがついて行ってないんじゃないか」という所です。
不確かさというか、作成者の意向が反映されてないと言うか。
検索とかそもそもWebとかにあんまりがんちくがあるわけでもないので、細かいとこは脳内で完結したつもりになって省くのですが、「Googleサジェストが邪な欲求を暴き出す?」というタイトルからわたしが直観的に読み取る、あるいは連想する、のは、「検索ってリーディングなんだなぁ」、ということです。
うーん。端折りすぎでしょうか。
まとめられないので、わたしの持ってるイメージの断片を並べてみます。
Googleは鏡なんです。
「確かに現実に起こった事象」を映してはいると思うんですが、どこの現実をどう切り取ったものが目の前に映ってるかは読み取れないというか、読み手に任されてて、読み手によって意味が違ってくるとか。
わたしがリーディングって言ってるニュアンスは、タロットとか占星術とかのイメージです。別に占いにも詳しくないのですが、Google検索、特にGoogleサジェストの傾向から意味を読み取るのって、すごく似てるんじゃないかと思うのです。
現実は確かにそこにあって、今読み取ろうとしてるものは、潜在意識だろうと惑星の重力だろうと冥王星からの電波だろうと実際なにかしら現実の一部であることには間違いがなくて、そこから読み取りたいものを読み取れる可能性はあると思うのですが……それで読み取れるのはあくまで「読み取りたいもの」なんです。
何でしょうね。
特に強烈にインテリジェントでもないクロウラーロボットが集めてきてるデータベースだから主観性が排除されてて客観性がある、というところまでは同意してもいいのですが、だからといってそれはロボットの主観であるだけで、「公平、公正、真実」というイメージを与えることはできなくて、それこそ「うわさばなし」、文字どおりの意味で「友達の友達から聞いた話」みたいな信用度なんです。
もちろん、「このサイトはこういう人が書いてて、この分野は詳しいけどこの分野は電波っぽいことしか書かないから、この件については信用できる」とか、「このサイトはわたしの面識のある人が管理者だから、少なくともこの人がこう主張してるというのは間違いない」とか、「この板でこの発言が出たらいつもツッコミ入れる人が黙ってるからこれは多分正しい」とかいうことは言える場合もあると思うのですが、
Googleを使うって言う時、とくに、ひとが「ぐぐれ」っていう時に持ってる意味は、そういうニュアンスとは掛け離れたものでしょう。
「検索語は教えてあげるから、3秒で入力して、5秒ほどトップ10サイトのAbstract眺めて、せいぜい2分ぐらい、めぼしいサイトを流し読みすればわかる(からいちいち説明を求めるな、あるいは、それでわからなかった部分を改めて質問しろ)」、というのが「ぐぐれ」の意味じゃないでしょうか。
うーん。
「邪な欲求を暴きだす」
記事を書いた人が本気で「人間はこうだ」とか思ってるわけでもないと思いますけど、そこに客観性を読み取る人とか、真実を見出す人とかも、きっといるのだと思います。
そしてそれは意味がないとか間違ってるとかいう議論の対象になる話じゃなくて、占いに見出す意味に似てるのだと思います。
Googleサジェストっていう鏡が見せる幻影。映してるのは現実なんだと思うのですけど、それは切り口。水晶玉に移る幻とか、ほくろや血液型や誕生日から読み取れる未来や現在とかと似てる気がするのです。
先生が言ってた、この人が言った、占い師が言った、誰かが言ったらしい。
本に書いてあった、週刊誌で見た、新聞に書いてあった。
Wikiで見た、Googleで見た。
どれが信用できるか、って言う順位付けは人それぞれでもいいです。
どれに裏切られたら、そのときはどうフォローすればいいかっていうのがだいじかもしれません。
そのうち検索エンジン型の占いサービスとか出て来るかも知れませんね。
アクセス時間帯とかテキストの入力速度とか発信元IPとかブラウザとかリファラとかからプロファイリングできる要素もありそうですし、水晶玉より対面した人の人となりや世相をリーディングするような、対面型の占い師のノウハウが生かされる部分もありそうです。
Diska