あかまど(仮)

net初心者で自称ソフト技術者。Gamer属性。netは人の望み?それとも?

見だがおめだぢ。

2006-07-17 21:40:45 | web
NHKで「超神ネイガー」の特集?をやってました。
NHK: ホリデーにっぽん「おやじたちのヒーロー~現代のナマハゲ超神ネイガー・秋田~」

ネイガーについてはこちらが公式サイトっぽいです。
超神ネイガー


比較的無難な説明をするなら、「秋田県の30台後半とその子供世代向け御当地ヒーロー。主にデパート屋上的ヒーローショウで活動してる」ということらしいです。ローカル色が徹底していて、秋田県や現地語に詳しい人が見るとより楽しく、また、知らない人も見てるうちに現地に詳しくなったりするかも知れません。


なんかいろいろ感動しました。
番組での解説を見るまでもなく、用語や造型や動きを見た瞬間に、いろんなものが読み取れる自分に気が付くのです。
わたしは秋田県については小学校社会(+うしおととら)ぐらいの知識しかないですし、響鬼もメタルダーも各々2回ぐらいしか見たことがなかったりするのですが……と言えるぐらいのことは読み取れました。
NHKの番組では、ネイガー誕生秘話(?)が、わりと生々しくちょっとコギレイに紹介されてて(「あきらめたら叶っちゃったんだよ!」的な……)、どの程度鵜呑みにしていいかはちょっと迷いましたけど、共感しちゃいます。


作り手の思想がダイレクトに出てきやすい分、「かっこよければ勝ち」、「強ければ勝ち」、「オモチャが売れれば勝ち」、「とりあえずワンダバで時間稼ぎ」といった逃げ道が用意されていない気がします。
ライブショー主体で、個人の力が強い印象を受けたのですが、その中で、ネイガーとしての選択、ネイガーの正体、が問われる場面が(制作会議で)出てくるのかもしれません。
戦い続けるためには、ホジナシ達の正義をも、問う必要が出てくるかも知れません。


世間的に、ヒーローの活動期間は長くても4クール程度な気がしますが、それより強いかもしれません。
どこまで行けるのか、どうやって最終回を向かえるのか、見守りたいです。東京でお笑い芸人に、とか、商業的大成功、とかいうストーリーは、「わたしは」あんまり見たくないです。
メッセージ性が明確になるにつれ、特に「エフリコギ(仮)」の登場する頃の展開には、「正義の味方」を選ぶのか「ぼくらの味方」を選ぶのか、ちょっと危険な選択が待ってる気もします。
いずれは、「故郷を捨てた者達がアイデンティティを支配する都」での戦いが避けられないかもしれません。
それは、きっと、だれにとっても、つらいものになるでしょう。
ナショナリズムとか選民思想とか原理主義の台頭する昨今の世界情勢との関係にも意識が向いちゃうのはうがちすぎかなぁ。


参照記事:
NHK: ホリデーにっぽん「おやじたちのヒーロー~現代のナマハゲ超神ネイガー・秋田~」
超神ネイガー
Amazon: 超神ネイガー主題歌「豪石! 超神ネイガー~見だが おめだぢ~」 [Maxi]
イメージは公式サイト(?)で配布されてる「ぬりえ」を変換したものです。

Diska