あかまど(仮)

net初心者で自称ソフト技術者。Gamer属性。netは人の望み?それとも?

帯域幅。

2006-05-31 04:41:37 | cyber
PCは入力の帯域幅が圧倒的に弱いと思う今日この頃。
物理的技術的な制約より、発想とか、市場とかの制約のような気もする。
PCは、ビジネスユース、というより、端的にはMSOffice、もっと言えば、「人間が手作業しやすいように単純化された企業内文書フォーム」の扱いに最適化して発達してきたんだろう、と思う。

マウスよりはDualShock2の方が多分かなり帯域幅が広い。
体が脳を規定してるなら、指先の動きでロボットの体を制御する脳は何を見るだろうか?指で自由度が足りなくてもfMRIでロボットの体が動かせるなら?
その体が人型でないなら?人は、脳は、どれくらい複雑な、あるいは「人じゃない体」に適応できるだろうか?
思考が体によって制約を受けてるなら、体が替わったら思考はどう広がるだろう。

コンピュータの進化というのは、ロボットコンテストとか任天堂あたりが切り拓く話なのかも知れない。

KimI

fMRIジャンケンロボ。

2006-05-26 06:07:46 | cyber
fMRIでジャンケンなロボットがニュースになってました。
SlashdotJ: 念動インターフェース?!
簡単に言えば、「考えるだけで動く、手の形のロボット」ということのようです。fMRIっていうのは、わたしの理解では、医療機器というか、診断とか研究用の、ひとが入れるような大きな機械で、「血がたくさん流れてるのがどこかというのをおおむねリアルタイムで映像化する」ものです(たぶん厳密にはその手法の名前)。


ここ1年ほどでいろんな本とかテレビとかで、こっち系の話は見てたので、原理的なところではあんまり驚かなかったのですが、本物の写真が出てくるとやっぱりインパクトがあります。具体的なものが出てくると、

「電極を埋め込むっていうと、たぶん、脳の外周とかに外科手術でセンサーを12とか77とか埋め込んで、首の後ろとか斜め後ろとか側頭部あたりにコネクタひっぱって、そこから外部装置にアクセスするんだろうなぁ。ハイブリッドフロントとか攻殻機動隊とか、俗なの(?)ではマトリクスとか、古いとこではJMとかって、こういう仕組みで実はすごいリアルな話だったんだなぁ」
とか、
「うかつな作り方すると埋め込んだ電線に電磁誘導とかで頭にダメージとかあるだろうなぁ。とりあえず雷が落ちそう。ってそれはボウシ型の方が危ない、というかそんなの野球帽でも同じだから問題ないかな。この方向で完成するのはもしかして完成するのは自分で脱帽すると動けなくなるサイボーグ?ボウシを取れなくする安全装置とかできたり、これが普及した地域では脱帽がタブーとされるようになるかも?」
とか、
「人によって脳の活性化部位は違うだろうから、センサー側は自動で補正するようになるに違いなくて、でもたぶん、脳の方も歩み寄るに違いないのです。そういう実績が積み重なっていくと、いわゆるスイッチとかレバーとかハンドルとかがなくて、『汎用の脳センサーへのインターフェイスと目的となる駆動部分』だけというデバイスが一般化して、およそ電子制御するものは全て人間の拡張装置という位置づけに変わってくのです。たぶん、感覚的には『自転車に乗れるようになる』とか『ハイハイから歩けるようになる』とかの学習感と似てます。」
とか、
「駆動部分も、義肢とか、その延長の『いま、乗り物と呼ばれてるようなもの』とかに限定されるわけじゃなくて、モーターが登場しないモノ、OSのシェルとかに相当する物もでてきて、データアクセスとかネットワークとかもできるようになります。」
とか、
「これは脳からの出力の話だけだけど、脳への入力の話も当然研究されてる(参考)ので、考えるだけで電話がかけられるというか、話ができるようになったりも当然理論上可能です。既存の言語を使う脳の状態を拾うのは、精度とかを考えるとたぶん無駄があって、脳間通信用のプロトコルというか、『センサーの精度に最適化した言語に相当するもの』が発達して、言語間の壁がなくなって、でも『○○人の思考はイタいよね』とか『○○人の思考はカタいよね』とかいうカルチャーギャップとして認識されるようになったりします。」
とか、
「脳間電話が普及すると脳内に自動応答とかの回路がソウハツしたり、マルチタスク化が進んで、気が付いて見れば『自分の』ために使ってる領域より他の人とのコミュニケーションとか、ほかの人のタスクに使ってる領域の方が多かったりして、すでに『自分の』脳がだれのものか分からなかったり、わたしのなかのシンジ君が実は本当にシンジ君の一部だったりします。」
とか。

ちょっといろいろ置き去りな妄想がいろいろ広がります。
ゲンジツの研究とかビジョンの話は知りませんが、一部に真実が含まれるかも知れません。
あるいは、未来とか、現場では、当然の話だったりするかも知れません。


SlashdotJ: 念動インターフェース?!
asahi.com: 念じた通りにジャンケンロボ 脳の情報を信号化(保存期間が長くないと思うのですが、朝日新聞 2006/05/25 朝刊に同等の記事があります)

Diska

セキュアVMに期待してみる。

2006-05-24 20:07:51 | web
いい名前がついてない気がするのですが、「政府がOS作ろうとしてる」という話題があります。多分、正確な呼び方は「セキュアジャパン2006におけるOS開発」とかいう話です。
最初は「Winny対策」とかよくわかんないニュースの文脈で知ったような気がします。
何というか、現実離れというか、無謀というか、無駄というか、前例がどうとか、うまく行ったら行ったで、どこが力を持ってどこが嫌がって、とか、どういう影響があるかとかちょっと悪い方向に想像してみたり、とにかくいい印象は持たなかったです。
が、ちょっと興味が沸いて来ました。
資料は公開されてるみたいなのですが、なんか膨大らしいので、わたしはまだ2次3次情報しか読みません。
興味を持った、というか、好意的な印象を持ったのは、SlashdotからのリンクのあるPDF文書(http://www.bits.go.jp/press/pdf/securevm.pdf)の前文あたりです。


わたしの理解での意訳になりますが、

1)OSと独立にセキュア環境作るけど、目標は既存OSも取り込んだユーザー環境の提供。
2)政府内での実運用を目標とする。
3)完成しなくても(<-こんなことは明示されてません)セキュリティ屋やOS屋が育つからおっけー。

というのが趣旨です。
技術的には、ミもフタもない言い方をすれば「Xenみたいなのがついた政府内用独自Windowsディストリビューション」を作ろうとしてると思います。
端的に言って「あんまりムリしてない感じ」がします。個人的には、手段というか実装はまだかなり流動的な印象を受けるのですが、目標がかなりしぼられてます。
どれくらい確定してるか不明ですが、「オープンソースで公開したいかなー」とも述べられています。


国が動くことで、状況とか(いろんな意味での)政治とか次第では、恐らくはMSを含む企業でも、ハッカー集団でも、合法的損得的にできないような手段に出ることができるんじゃないかと思います。


「明らかに自分の仕事環境が影響受ける人達=ユーザー」とか、「既存環境にセキュリティ上問題がある」ということが明確になってるのは大きいです。使いにくかろうが遅かろうが完成してしまえば使わざるを得ない人がいることは、いいプレッシャーになる気がします。伽藍とバザールでいうところの「個人的な悩み」が、そこにはあります。


関係者としてあげられてる団体が適切か必要充分かとか、予算がどうなんだかとか、そんなプロジェクトが運営できるのか、とかはわたしには判断できないのですが、リストを見ると、メンバーがおもしろがれる要素が生まれる余地を感じます。現時点でOSベンダが入ってない(ユーザー視点とか技術屋のプライド的視点でない利害を持ったひとがいない)のが、とてもポイント高いです。


どんな成果が上がるのか、見える成果が上がるのかは何とも言えないですし、そのほかの、ベクトルの近いプロジェクトがどう動くのかとかでも変わってくる気もするのですが、少なくとも、わたしは現時点で、好意的な印象を持ちました。

XP的な意味での「クライアント(システムの完成度の利害に直結してるひと。システムで何ができないと自分が困るかわかってるひと。口を出せる立場にあって、口を出す責任があるひと)」がいるのは、政府系プロジェクトでは画期的なことな気がしますし、そのことが、わたしに期待を持たせます。
かっこよさとか利権とか予算があるから使い道を探すとか、そういう次元じゃなくて、いま何で困ってるかよくわかってて、重いシステムや使いにくいシステムができたら直接に困る人達、潜在的な層とかじゃなく、名簿作れば作れるような、この人とこの人とこの人という、特定ができる人達がいる、ということが重要な気がします。
いえ、政府が何してるかなんてぜんぜん知らないんですけど、印象です。

成果が上がったとして、それが対象ユーザー以外に恩恵をもたらすか(というより、政府だけが市民の暗号解読手段を持つようなシナリオもないこともない)どうかはさらに未知数なのですが、そのへんは、メンバーに学校がたくさん入ってるあたりに期待してたりします。


SlashdotJ: 「セキュア・ジャパン2006」のセキュアVM開発に関する詳細が明らかに

Diska

プロトコル判別は違法?

2006-05-18 09:38:36 | web
SlashdotおよびそこからのリンクのNHKニュースによると、「国がWinny禁止を禁止」らしいです。
以下はNHKニュース(http://www3.nhk.or.jp/news/2006/05/18/d20060518000007.html 2006/05/18 09:00時点)からの引用です。多分長期保存されないページなので全文引用します。
ファイル交換ソフトWinnyについて新しい措置を予定していたのは、NTT系の大手インターネットプロバイダー「ぷららネットワークス」です。この会社は、相次ぐ情報流出の被害を防止するためとして、今月から加入者が発信している情報を調べWinnyの信号を見つけた場合、強制的に通信を遮断することにしていました。ところが、これについて総務省は、「Winnyによる信号かどうか調べる際にプロバイダーは通信の中身を一部解読することになり、『秘密の保護』を定めた電気通信事業法に違反する」と判断しました。これを受けて「ぷららネットワークス」側は通信を遮断する措置を中止することになりました。総務省では、「Winnyの対策は重要だが、今回の措置は法律に触れる行き過ぎた行為で認めるわけにはいかない」と話しています。


ごめんなさい。何が起こってるかぜんぜんわかりません。
わたしの理解では…って以下はわたしの理解でしか書けないので、いろいろ間違ってるかも知れないので、一応注意。

さて、わたしの理解した範囲では、このニュースは、
・「ぷららネットワークス(接続プロバイダ)が、自分のサーバではWinnyのプロトコルを規制する、と発表した」
・「国(総務省)が、それに対して、『そのためには通信内容を見ることになる。それは法律に反するので行きすぎ』とした」
・「ぷららは規制の予定を撤回した」
という話です。

たぶんわたしが理解してないのは、
「プロトコルが何か判別することは通信内容を見ることになるのか」
「それが法律違反なのか」
「プロバイダが特定のプロトコルの禁止をしちゃいけないのか」
あたりだと思います。それなりに理解してたつもりだったのですが、わたしの理解が正しかったならば、こんなニュースはありえません。
別にWinny関係なくて、プロトコル判別するところが違法と言ってるように見えます。

いかなる意味でもプロトコル判別しないサーバプログラムなんてないです。
Winnyのプロトコルかどうかは、普通はポート番号だけで判断できると思いますし、そうする予定だったと思います。ポート番号を理解することが違法になるんだったらTCP/IPを使う限りどうやっても違法っぽいです。
仮にポート番号がいろいろでも、80番とかに乗せてたとしても、通信手順を調べてそれよって遮断、なんてことはちょっと高級なファイアウォールソフトだってやってますし、そもそもリクエストが正常かどうか判別しないサーバプログラムなんてないです。それが違法だったら合法なサーバプログラムなんて想像できません。

わたしの理解する限り、ぷららがやろうとしたことは、通信内容、というか人間がみてどういうデータが流れてるかを判別して、遮断する、という話じゃないです。
「Winnyの禁止」、というか「特定のプログラムの締め出し」について異議を唱えるというのは思想として可能なような気もする(たとえばOSメーカーが巨大プロバイダして自社OS以外使えなくするとかいうのは困る、とか)のですが、今回出てきた「禁止の禁止」の理由は、そういう話じゃないです。

わたしの理解が正しければ、このニュースに登場する国の主張は、
「プロバイダはプロトコルで判断して通信遮断しちゃダメ」
であって、さらに、「Winnyによる信号かどうか調べる際にプロバイダーは通信の中身を一部解読することになり、『秘密の保護』を定めた電気通信事業法に違反する」をわたしの理解してる範囲で文字通りに受け取れば問題としてるのは「通信遮断するところ」じゃなくて、
「プロバイダはプロトコルで何か判断しちゃダメ」
もっといえば、
「プロバイダはポート番号を見たらダメ」
と言ってます。
80番の、自分のサーバへのリクエストだったらWebサーバにリダイレクトするのも、プロバイダとして違法でしょうか。
(補足。下記追記(2006/05/18 10:47)の通り、Winnyかどうかはポート番号だけじゃ判別できないみたいです。ポートフィルタじゃないにしても、総務省コメントが「通信事業者である限りプロトコル解析は一律に違法」、と取れることには変わりないのですが。)

なんかニュースの解釈を根本的に誤解してるのかなぁ。
あるいは、ネットワークとか、プロバイダが従ってるルールの理解について、根本的に誤解があったのかなぁ。


参照記事:
SlashdotJ: Winny遮断に国が「待った」


追記(2006/05/18 10:47):
ちょっとだけ勉強。調査は中途半端で終了予定。
・Winnyは「デフォルトポートは7743」という記事と、「決まってなくて、port1024以上ので空いてるとこでLISTENする」という記事があるみたい。矛盾するのか、しないのか不明。
・Winnyのスキャナみたいなのの記事では、判別には初期鍵のやり取りを捕まえるとか書いてあったので、多かれ少なかれプロトコル判別のためにデータは見る必要がある(=おそらくポート番号だけじゃ判別できない)みたい。
・Winnyのプロトコルについては書籍が出てるけど、前見た記憶ではかなりヘビーな感じだったので多分将来も必要に迫られないと読まなさそう。ネット上で参照できる情報は発見できず。
・別な話題だけど、SMTPと通信の傍受関係で総務省が登場する記事がちょっと前にあったみたいなので、どのへんを違法と考えるのかの参考にはなりそう。
・「通信事業者」というのが何者か、とか「中継」なのか、「ニンゲンからみて接続目的が自分のとこにある」のか、とかあたりは区別して考える必要があるかも。

追記(2006/05/18 11:15):
・考え方について、ITProの記事(ぷららのWinny遮断は是か非か前編, 後編)は参考になりそう。

追記(2006/05/18 18:50):
・CNETの記事(ぷららのWinny規制、総務省がストップ--「通信の秘密」侵害の可能性)は、NHKの第一報(?)とはだいぶニュアンス、というかわたしがうける印象が違うみたいです。総務省コメントとして
「(ファイル交換ソフトの)トラフィック制限に関しては通信事業者として正当な業務と認められるが、完全な遮断は正当な業務と認められない」

というのを上げています。この記事だけ見れば、暗に「プロトコル解析はしていい。その結果で遮断するのはダメ。」と言ってるように見えます。
・いろんな記事を見たと思うのですが、どうも、お題目と本当の目的が一致してなかったり、思惑とかが記事内容を左右するようで、経緯とか周辺状況を理解しないと何が起こってるか理解できないらしい、というのがいまの印象です。多分このへんでわたしの調査はおしまい。

Diska

何かを失った夢。

2006-05-18 07:16:17 | Sound Horizon
…失った世界にはどんな色の花が咲くのか。

…あるいは、そのことにも心を動かさなくなっても、
興味を持ってたことの記憶も、その記憶への執着も、
あとは、失ったことの記憶もあいまいになって、
いまは目を開いたまま、ねむるのです。

たぶん、日は登って、日は沈んで、花は咲いて、色づいていくのです。
あるいは、いつか、その花、
あるいは、もうどれだかわからない花、
を見て、きれいだと思うこともあるのでしょう。

…でも、それが希望なのかということすらも、
いまは、よくわかんないのです。


なんかそんな夢を見ました。

「みんなが大好きで、愛してくれてるあの曲(1:40:00, "BZBM5003")」は、
わたしにとっては、そんな意味だったような気がします。
いえ。
わたしにとって、必ずしもSound Horizonの話というわけでもないのです。

Diska

○○のために何ができるか。

2006-05-16 17:45:46 | ことば
「○○が君に何をしてくれるかでなく、君が○○のために何ができるかを問え」って素敵な言葉です。
なんというか、男らしいです。
今風に言えば漢らしい、でしょうか。
特に、○○を体現する人とか、○○と利害を共にしてるが言うと男らしさ倍増です。

出典は実はよく知らないのですが、もともと「○○」には、たしか「国」が入って、アメリカの大統領だかが使った言葉みたいです。こういう「質問に答えず逆質問で切り返し」技が得意なひとは2000年ぐらい前にもいた気がします。

会社のトップとか、多分中間管理職とかも使いたい言葉な気がします。とっても素敵な言葉です。もう、文脈というか状況をうまく用意しておくと、「おまえがなんとかしろ!」どころか、「おれはおれのやりたい事がある!「君」にはなにも約束しない!」という意味になります。男らしいです。

設定は、「税金とかを納めれば、一度も行かない田舎町の道路が整備」されたり、「2倍働けば給料が5%アップしたり尊敬されたり」、と、「○○」の幸せが「君」の幸せに繋がりにくい状況が理想的だと思います。

○○とそれと同格なものとの間の競争力に視点を向けたりとか向けさせたりとか、「君」にとって○○との利害関係がある、あるいは「あんまりないけどなんか共感できる」と思ったり思わせたりすると、男らしさ感半減です。

愛国心教育は意外に、男らしさの否定、なのかも知れません。国家を体現してる人は、あるいはそのつもりになってる人は、愛情を望んでるのです。共感を望んでるのです。自分の考えに、根拠なしにみんながついてきたらとっても幸せです。

共感して得られるものは○○とか、それを体現してたりするひとのものであって、「君」に降りてくるなんてことは誰も言わないのです。でも、共感してるから幸せなのです。

Diska

CNET読者BLOG。

2006-05-15 13:48:20 | web
CnetがBLOG始めたらしい。
って、前から世間で言うところのアルファブロガーっぽいコーナーはあったんだけど、「読者ブログ」というのを新たに運営開始したみたい。公募してる。

Cnetの記事って、「通常の記事」もトラックバックできたりしてたし、ガイジンライターの記名記事の翻訳とかだと、かなり露骨な偏見というか、偏った見方というか(<同じだし)、ヘイト記事っぽいのというか(<やっぱり同じだし)、まぁ、そういうのも結構あったような、良くも悪くもBlogっぽさはあったと思う。

でも、多分、「読者ブログ」ってのはまた、方向が違う、ベクトルのスカラーじゃなくて方向が違うんじゃないかなぁ、と直観的に思った。
ライター発掘とか、ネタ・うわさ集めとか、量的な充実とかいろんなメリットや、全体の質の低下(と言うか、2ch化というか。ちょっと見たけどコメントの質がちょっとね)とか、プロライターの優位性の危機(による士気の劣化)とか、コントールというか編集不在な状況へ変化する可能性とか、想像はできるけど、それでも何か、自分の中にWeb2.0っぽい生態系を作る、あるいは試すことが、お金的リスク低減につながるという判断があったのだ。たぶん。
「BLOGのために長時間調査しない」ことを是とするぼくとしては、そもそも、「BLOGと取材は馴染むのか」とか、なんか根本的な疑問もあるんだけど、それはまだ検証されてないというか試されてないことであって、だれかが試すべきことな気もする。BLOGのあるべき姿なんてのは勝手に決めたり主張すべき事であって、決まってることじゃあない。

あと、BLOGなんて、横断検索あるしどこでやっても変わらないじゃんとかいう説もあるけど、少なくともいま現在は「場所的な特別性=CNETのエンジンとか中の人に確実に検索されること」があると思うので、自分の文章力とか取材力とか、あとビジョンとかを世に、というか、そっち系の人々に問いたい人にはいい所なのかも知れない。


ぼく自身はたぶん、「ほとんど同意できない、というか何いってるかよくわかんないけど、ここだけちょっとおもしろい、かも?」、ぐらいの物を、ときどき、無責任に書きたいんだと思う。


Cnet: 読者ブログ ブロガー募集

KimI

距離。

2006-05-10 03:25:07 | web
ネット上のもの同士には距離があるべきだろうか。
Webのメタファは距離0、あるいはリンクを辿るノード数が距離。
VRMLに端を発した、仮想空間は、たまにワープポイントはあるけど、一般に日常的現実の距離のメタファ。
ケータイな生活はしてないけど、多分ケータイな頭に取っては、この世界は距離0。圏外とか、もってない人は距離無限大。

現実世界で人が距離に求める役割は、情報のフィルタリング。LOD。近くにあるべきものは見えるべき物。遠くにあるべきものは見たくないもの。
フィルタリングの規則が定義されれば仮想空間での距離の定義、距離のメタファは多分変わってくる。

代数というか、ベクトル、の勉強しなおしたら何か思いつくだろうか。あるいは、思いついても、人間では何を思いついたのか理解できないだろうか。
直感的には、ディレクトリも、全文検索も、極端すぎてあんまりおもしろい空間になってなくて、そのちゅうぐらいのところに、あるべき美しいメタファがあるような気がする。

見たくない物を見ない技術が発達したら、精神的近視、圏外、Unreachableなノードが増えてくんだろう。
昔から、人が望んだものは同じだったのかもしれないけど、空間の距離がそれを崩してたのかもしれない。

ネットで、中ぐらいの距離ってどんなだろう。

KimI

ひととひとびと。

2006-05-09 16:03:40 | ことば
ひととひとびとは違うもの。と、最初に思ったのはたぶん、5歳ぐらいの時。
「ひなんくんれん」のとき、みんながいっぺんにはしりだした。ころんだ。ふまれた。ふまれた。ふまれた。

当時、別にとくに恨みを買ってたとかいう記憶はないし、それ以後も個人個人と、普通に生活してたと思う。
でも、
「人は集まったり、きっかけがあると、変わるんだなぁ」
「たくさん集まると、別人格っていうか、『別な』モノが行動を制御するんだなぁ」
「それは、悪意とか善意とかと別の次元のものであって『違う』ものだなぁ」
とか、そんな風に思ったし、今も確信として持ってる。
その後もまぁ、逆だけど友達とつるんで結構ひどい事してたこともあるように思う。その反省か、どうも集まることに抵抗がある。特に、集まって意思をひとつにする、正確に言えば、明確に意識せずに全体の意思がまとまってく状態を見るのは、さらに、それが個人の意思を蹂躙してくのを見るのは、かなり恐い。

全体主義がキライとかそういうのともちょっと違う。「それで助かる人間が多いなら自分が死ぬ」とかいう論理で動くMr.Spokとか、かっこいいなぁ、とか思うし。
「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」、とか、自分が思うのはいいけど、思わされる環境はイヤだなぁ、と思う。

個人主義云々がイヤとかいう話じゃなくて。「気の毒だがわたしの為だ(出典)」とか、全世界と自分の気持ちを天秤にかける中島朱実(出典)とかいうのも、単純に、生き方としていいなぁ、と思う。

たぶん、本音と建前とかそういう、薄っぺらな話じゃなくて。
たぶん、性善説性悪説とかいう次元の話じゃなくて。
たぶん、全体主義と個人主義とか、そういう話でもなくて。

人は、集まると、「別なもの」が意思を持つようになる。
個人の意思より、その意思が表に出てくることもある。
個人はそれを意識してないこともある。

という話。別にいわゆるオカルトな話じゃない。ましてカルトな話じゃない。多かれ少なかれ、比喩的に思ってるか信念として持ってるかはともかく、誰でも「知ってる」話。

ぼくは、その「別なもの」にゼンプクの信用が持てない。
ぼくは、それに動かされてる個人はあんまり好きじゃない。
ぼくは、動かされてることすら意識できてない個人は、信用しないし、嫌い。

という話。


あんまり関係なかったかな。
共謀罪のニュースを見たので、ふと思い起こしてみた。
「別なもの」のせいでつかまりたくなかったら、せめてそいつが「いる」ことを意識した方がいいのかもね。

KimI

Wii。

2006-05-08 06:13:08 | ことば
Wii(nintendo Revolution)の名前が不評とか。
Wii、結構いいかなーとか思う。Revolutionより。
Cnetの記事とかTBとか見てて思ったんだけど、誰が何を望んでるのかということ。

ぼくがヴァナ・ディールとかでよく見かけるような「ガイジン」だったら、「Evilナントカ」とか、「Deathナントカ」とかいうキャラ名が好きだったり、CoolをKewlとか書くのが好きだったり、XBOX360がかっこいいと思ったりする人達だったら、きっと「Revolutionのがいい」と言うだろうというのは想像できる。

ファミコン以前からゲームとの付き合いがあるぼくなんかだと、Wiiには「ファミリーコンピュータが目指したけど需要に合わせたらぜんぜんファミリーじゃ無くなっちゃった」けど、それをナントカしようという強い意思が感じられる。妄想でも何でも、もう、ベタ過ぎてそれ以外の可能性が考えられないぐらい明確に感じられる。コントローラのデザインとかもそう。
ワカモノにCoolと呼ばれるようなマシンを出したいんじゃない、という強い意思。
ゲーマー人口頭打ちだから市場広げようとか、予算がどうとか、現在のマインドシェアがどうとか、そんな都合もあるんだろうけど、そのへんはぼくはあんまり興味がない。

市場、というより、世界。に、合わせるんじゃなく、世界を変えようとしてるんだと思う。ジュヨウノソウシュツとかいう用語が好きなら別にそう言ってもいい。
でも、これは「革命」であって、その目標に持ってくには「革命」なんていう殺伐とした名前じゃダメなのだ。


Cnet: 任天堂ゲーム機の新名称「Wii」、ファンの反応は複雑

KimI