ニュースとかで、「Second LifeとかのVR系ネットサービスというかオンラインゲームとかそういうの」を指して「Web上の仮想空間」と呼び習わしているのに抵抗があったんだけど、これは用語的にはどうなんだろう?
正直なところ「Web」というのが何なのか、ぼくは知らないらしい。ぼくの知る限りでは、「Web」はわりとあいまいな言葉。
大昔は、Internet全体をサービスとして見た場合の通称だと思ってた。これはどうも広すぎるらしい。
その少し後は、World-wide Webの略で、World-wide Webってのは、「HTTPプロトコルで」、「HTML文書を読み込んで来て」、「表示して、リンクからジャンプとかする」ようなサービス全体の通称だと思ってた。これだとどうも狭すぎるらしい。
XMLが普及して来たりで、HTML以外のマークアップ言語ファイルが主体になるケースが出てきた時点では、まだWebな気がしていた。
XHTMLはもちろん、SVGとかが使われるのは、Webと思う。
VRMLが出てきて、「HTTPのクライアント」が「HTMLのレンダラを持ってない」ケースを目にしても、抵抗なくWeb上の仮想空間だと思った。
Webサービスとかいう言葉(WSDLとかいう文脈の)が出てきた時は、「グラフィカルなレンダラがなくても、パーサとかがあるからWeb」、という認識で特に抵抗なかった。
FlashアプリはWeb?ブラウザなしで動けたりするみたいではあるけど、Flash自体が使う通信手段は確かHTTPだし、XMLのパーサとかも持ってて、通信ではそれを使うのが主流な気がするので、まだWebな気がする。
さて、SecondLifeはHTTPでマークアップ言語をやり取りしてるんだろうか。
Second LifeのFAQによると、
Second Life は、ポート 443/TCP および 12043/TCP, 12035/UDP, 12036/UDP, 13000-13050/UDP に接続する必要があります。
ということらしい。まぁ、80番を使わなければならないわけでもない。443のところはHTTP(S)準拠でマークアップ言語でやり取りしてそうな雰囲気。
だけど、これをWebと呼ぶとなると、「じゃあ逆に、WebじゃないTCP/IP上のプログラムって何?」という気もする。
そもそも定義があいまいな言葉、という前提に立つなら、個個人のWebという言葉に関する心象風景とか、Webという言葉にヒトビトは何を期待してるか、とかから考える方が適切なのかも知れない。
KimI