あかまど(仮)

net初心者で自称ソフト技術者。Gamer属性。netは人の望み?それとも?

ロボットの生息圏。

2006-12-07 16:01:14 | tech
先日の記事「網に入れば網に従え」の続き。
今日は「いかにもWikipediaから持ってきた記事とYoutube上のリンクを集めた記事」を発見。ノイズが少ない分、幾分人間の手が入ってる気がしなくもないけど、やっぱりちょっと気分が悪くなった。

とコメントを追記しようとしたとこで気が付く。

この方向でも人間のためになるサイトというのができたりとか、既にYoutubeを知らなかったり検索語を駆使する能力がない人にとっては役に立っているんじゃないのか。さしあたってぼくが見たサイトはアフィリエイト目的以外のものには見えず、個人的には「無意味」、「邪悪な検索ノイズ」以外の物ではなかったけど、XML-RPCなんかのインターフェイスがある以上、昔クリッピングサービスとか呼ばれてたような機能をローカルPC等に作っておいて、入力は「どこぞのサーバ」のRSSフィードサービス、出力はBLOG上に展開する、というのは、多分アリなんだろう。

ケータイ系の、入出力が貧弱なデバイスで使うことを考えれば、やや次元の高い検索を行う手間をロボットに任せるというのはそれなりに価値が増す場面もあるのかも知れない。

一方で、ぼくのこの気持ち悪さは「BLOGは人が書いてるもの」、あるいは「BLOGは人がが書いているべき」という先入観から来てるのだと思う。
「自動生成の煽りにマジツッコミを入れるリスクに怯えている」とか、「世界最初のチューリングテスト成功例『イライザ』に騙された人を滑稽に感じている」とか、そんな言い方もできるかも知れない。

技術屋的には「なぜわざわざBLOGで」という感想もあるけど、「そこにBLOGがあるから」というのは回答になるだろう。ネットが危険であればあるほど、セキュリティ知識が増えれば増えるほど、サーバ管理は面倒、と感じるはずだ。ちまたのBLOGは、サービスいろいろあるけど基本的にタダだし、サーバ管理不要だし、入出力可能だし。

「BLOG検索を、他人の意見を集めるために使う人間」が間違っているのか、あるいは、「自己評価を上げ、放置すればリソースを食い潰すまで増殖を繰り返すであろう、バーサーカーのようなロボット」が間違っているのか。
そもそも「間違ってる」という考えが間違ってるのかも知れない。
それはそこに存在してるのであって、真偽とかの問題ではないのだ。

SD誌で見たPlagger記事(Software Design 2006/10)は斜め読みだったけど、近い将来、GUIベースで誰もがBLOGを自分用メモどころか自分用秘書の出力装置にするような時代が来るのかも知れない。あるいは「それに既に名前が付いている」ことから考えて、もう来てると考えるべきのか。
いや、そもそも出力をBLOGにしなくてもいいし、そういう使い方が確立する頃には出力先はBLOGとは呼ばれない気もしたり、そもそも生成もサーバサイドでやりそうな気もするけど。

それでもおもしろさより気持ち悪さが先行するのは、ぼくがBLOGに住んでるからかも知れない。力は個人に属するべき物、と信じてたけど、いざロボットを非技術者達が手にする可能性を目にすると、ちょっと悪寒がしたり、趣旨替えしたくなってきたりする。とは言え、既にそこまで来ていて、恐らくは誰にも止められないのだ。
最近、SPAMMERが100ドルPC配布された途上国の人をCapcha突破に雇うなんてストーリーもあった。
システムが主役。ロボットがボス。パターン認識パーツは奴隷化した人間。
アンドロ軍団を思い出した。
キャシャーンの登場に期待するべきか、あるいは人の幸福はマトリクスに任せるべきか。

KimI


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