産経新聞の臆面もない社説。
「沖縄復帰50年 協調と発展の道を進め 県は抑止力の大切さ認識を」・・県は反基地政策を撤回すべきで挙句に式典では天皇陛下がお言葉を述べられると暴言。
県民に謝れよ。という私も、目取真俊から見れば安全なところで傍観する悪事加担者ということになるのだろうが、それでも一応、黙っているよりはいいと思うので。
嘘まみれの核抜き本土並み。
目取真俊「海鳴りの島から」2022-05-14
・・・・・1972年5月15日の施政権返還から、明日で50年となる。午後からは政府と沖縄県の共同で「記念式典」が催される。辺野古の工事現場を眺めていると、そんな「式典」などまやかしの茶番にすぎないことがよく分かる。
「辺野古が唯一」をくり返すだけで、沖縄の声など最初から聞く気もない岸田首相にとって、沖縄は「日米同盟」を維持し、本土防衛の盾として利用できる便利な「領土」でしかあるまい。沖縄人の犠牲など二の次なのだ。
今日の沖縄の新型コロナウイルス新規感染者は2464人で、5日続けて2000人を超えている。それを恐れて天皇夫妻はオンラインで「式典」に参加するようだが、沖縄を米国に売り渡した昭和天皇の「メッセージ」には触れることなく、沖縄に「心を寄せる」という皇室のきれいごとをいつまで繰り返すのか。
鉄血勤皇隊に参加した私の父親は、日本が負けたら天皇は自決する、と思っていたという。天皇のために命を捧げるよう教育され、実際に多くの仲間が戦死していった。にもかかわらず、自決することなく生き延びた昭和天皇がテレビに出ると、怒りの言葉を何度も口にしていた。
しばらく前にNHKの「こころの時代」という番組に出た。沖縄戦について語るなかで昭和天皇の戦争責任についてもかなり話し、沖縄の基地問題を語るなかでは「天皇メッセージ」や象徴天皇制と憲法9条、沖縄への米軍基地集中の関係などをかなり話した。
しかし、編集の段階で天皇に関する発言はすべてカットされていた。そうなるだろうと予想はしていたが、沖縄戦や敗戦後の米国の沖縄統治に対する昭和天皇の責任を問うことをタブーとしているのが、今のメディアの状況なのだ。「沖縄に心を寄せる」皇室の報道は、そのタブーの上に成り立っている。・・・・