前回二人で都心へ出たのはいつだろう、思い出せない。
都会の雑踏が好きではないし、都会に行っても面白いと思わない、それに電車で往復も疲れる。
息子に演劇に招待され行ってきたのだ。
御茶ノ水で乗り換え赤坂へ行ったのだがうちから1時間程で意外と近かった。
演劇にはあまり興味なくて、寝てしまわないよう前夜充分な睡眠をとり、満腹を避け開場前の時間つぶしにはコーヒーを飲みいろいろ準備。
差別され社会の底辺で生きる民がその社会のあり方に疑問を抱き蜂起する物語。
その国の頂点に立つ王とも言うべき人物も今の国は良くないと考えており、蜂起が成功することを望むが、事実上政治の実権を握っている軍が武力でそれを鎮圧にかかることが予想される。成功のためには弾圧に負けない強固な信念が必要だ。そのため王は人民が嫌がり反発を強め蜂起さもなくば死という気持まで追い詰める。そしてついに蜂起は強力に起こり成就する。そんなストーリーでとても面白かった。そしてストーリーもさることながら2時間半全力で演じる役者の迫力と体力に関心感動した。
さらにそれを3ヶ月も続けると聞きまたびっくり。
俺ももう一般企業なら定年なんだからテキトーにやればいいやと思いがちにならないようにしなくてはと思ったのだ。ちょっとまわりくどいけど。
そして考える同じ19日に行われた沖縄名護市長選挙のこと。
米軍基地を過大に押し付けておいて「負担軽減」、
普天間返還といいながらふたを開けると辺野古へ新基地建設のだまし討ち。
途中で鳩山が出てきてウチナーンチュの気持ちに火をつけた。
沖縄自民への石破の恫喝。石破と首相の、金やるから推進派を市長に。
稲嶺が市長になっても必ず辺野古に基地を造るからね。
沖縄の人に怒ってくださいと言っているようなもので、さっき観たのは日本をモデルにした演劇だったのかと思えて来るのだ。
沖縄の火が日本本土に飛び火することを願う。
開演前、時間つぶしのコーヒーは香りも味も予想通りで焦げ臭く苦いだけだった。