かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

改訂版 渡辺松男『泡宇宙の蛙』の一首鑑賞 32

2022-04-14 09:49:41 | 短歌の鑑賞
 ※既にアップした『泡宇宙の蛙』2の1~2の5までの鑑賞を大幅に変更した歌について、
  改訂版を1首ずつ載せてゆきます。
  この後、本日2回目になる通常の鑑賞を載せます。  


  改訂版 渡辺松男研究2の5(2017年10月実施)『泡宇宙の蛙』(1999年)
    【白根葵】P28~
     参加者:曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
     レポーター:渡部慧子    司会と記録:鹿取未放


32 このところ白根葵(しらねあおい)がわれである きみをおもえばそよぐそよかぜ

        (当日意見)
★白根葵の〈われ〉がきみを思っていると心地よいそよ風が吹いてきた、ということじゃないです
 か。白根葵はピンク色の可愛らしい花ですね。次の歌(夕焼けの谷川岳を押したおし逢いにゆき
 たきはなのかおばせ)にはリアルなあこがれがあるし、一連には(こいびとの林檎学われのゲー
 デル論霧晴れて別の尾瀬沼はあり)と、とても具体的な恋人が登場しますから、その導入の歌み
 たいですね。(鹿取)
     

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  渡辺松男『泡宇宙の蛙』の一... | トップ | 渡辺松男『泡宇宙の蛙』の一... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

短歌の鑑賞」カテゴリの最新記事