かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の一首鑑賞  28

2020-07-05 13:55:02 | 短歌の鑑賞
     ブログ版  清見糺研究     百年の恋&たのしみは    かりん鎌倉支部
                            

28 今年また百日紅咲く多磨墓地に父の骨母の骨あればとぶらう(94/10)
    かりん94年10月号

 父母をとぶらうのではなく、「父の骨母の骨あれば」であるところがこの作者らしい。父母は恋しいが来世などは信じることのできない苦さ、寂しさをかみしめているように思われる。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする