かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の一首鑑賞 1の31

2020-07-08 18:32:10 | 短歌の鑑賞
     ブログ版  清見糺研究     百年の恋&たのしみは 
                        かりん鎌倉支部     


31 未来なく過 去なく醒めてただよえばひかりはおんなのからだからくる
      「かりん」94年11月号

 自分には未来も過去もない、あるのは目の前の恋の現場だけだ、という醒めた認識。ただ、歌の中の「おんな」は特定の女性ではなく、いわば女のイデアであって、場を限定しなくても良く、普遍性を獲得している歌のように思われる。 

コメント
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