![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/f2/196689beb2705a765b8dd73a19bb9147.jpg)
実際に歩いてから、3週間も経ってから書くと、いろいろ忘れがちになるが、
今回の桧塚は、こうして書いていると、今なお、すがすがしさがよみがえってくる。
桜井駅に集合し、クルマ2台で向かい、朝の8時半に大又林道の終点に着いたのに、
もう駐車スペースはほぼ満車。詰めて詰めて、なんとか停めた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/ef/6556fcc0f3e8bf6e6b2c965e909a323e.jpg)
それもそう、これまでの駐車スペースの半分ほどが豪雨で完全に流されてしまって
いるのだ。痛々しい水害の爪跡は、こんな上流域まで及んでいるのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/f5/7486d2178e1540968e72c5ae34c80e28.jpg)
登山道への取り付きもの荒れ方も尋常ではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/d1/246b67177633ae0f244dde6325a01c12.jpg)
用心しながら四苦八苦して通れるものの、復旧にはかなりの手間がかかりそうである。
旧あしび山荘付近の2度の渡渉を経て、だらだらした坂を登る。
既に紅葉の時期は終わっていて、広葉樹の裸の枝が寒々しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/7d/b64bd20ce28a2231e240f0207bd57b2f.jpg)
明神滝も、今日は心なしか、貧相に見えた。
標高を上げていくにつれ、徐々に青空が戻ってきた。いい感じだ。
雪のない明神平を歩くのは本当に久しぶりである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/42/2fcf5781807582350006f3ed4c00c5bd.jpg)
明神平で、ちょっと早めの昼食にする。
マーちゃんが、新しく買った一人用の固形メタン燃料用のコンロを試している。
最近は、ガスカートリッジの軽量コンロで、情緒もなく火を使うことが
多いが、本来、山ではこうしたスローな炎が似合う。
明神岳のピークを過ぎてすぐの三角点から、東の斜面を下りる。
ブナ林が美しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/79/6507540fd6500369825cf8bf1b09558a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/fc/dcf9caed18773aea2a39e2bac965a84b.jpg)
さすがに秋らしく、あちこちにキノコの株があった。
品種同定できれば、食えるものは収穫するのに、残念ながらその知識はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/d9/54abba00a65441e54977a6787eb3324a.jpg)
明るく開けた尾根。青空の下、なんと気持ちがいいことか。
自然に足取りも軽くなり、予定よりかなり早く、桧塚奥峰に到着した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/70/e9ac55f04f74f02c9307ba332ab0b9d7.jpg)
今日のCLは、メンバーの力量を類推して、桧塚まで到達できれば理想だが、
桧塚奥峰まででも、かなり上出来と当初は考えており、それは確かに
妥当な読みだったが、メンバーのがんばりもあって、13:00前に
桧塚奥峰から雄大な眺めを楽しめているのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/24/b193d5ab4e55cda1d3ca1d25005e07be.jpg)
桧塚まではあと僅かな距離だ。当然、立ち寄ってみる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/24/3dfa44f75dc26643fb8471cb15a6c14e.jpg)
三角点に挨拶をして、全員、笑顔である。
忠実に往路をたどり、明神平に戻ってみたら、一面の霧。
山の天気は変わりやすいなぁ。
あずまやで、先行パーティが休息している。
ヘルメットと、ハーネス姿のものものしさ。
11月に入ってもなお、沢登りを楽しむツワモノたちだ。
すごいなと思って顔を見たら、ウチの部のIM川さんだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/17/371f2079bb6148e9bad750ea20fdebd8.jpg)
IM川さんはこのところ、猛烈に、精力的な山行を重ねている。
もともと、体力的にも、基礎技術的にも完璧だったが、
そこへザイルワークを覚え、今やコワイものなしのクライマーである。
学生時代からの「岳友」に恵まれ、なんともうらやましい限り。
もはやMr.Dashが行けないような沢にも足跡を記されている。
東側へ下山する彼らを見送り、我々はもとのルートを戻る。
帰りに、七滝八壺の話題で盛り上がる。
7つしか、滝がないのに、8つの滝壺ができるのはおかしい。
「ヤマタノオロチ」は頭が8つだから、頭が横に並んでいるのなら、
「マタ」は7つのはず。
しかし、これは、頭の配置がタコのように円筒配列になっていたら、
8つの頭で、マタも8つになるから、理論的には「ヤマタノオロチ」は
成立する。
そこで疑問が深まったのは「七転び八起き」。
7回転んで、どうやったら8回起きられるのだろうか。
「生まれて初めて立った1回を数えているに違いない」との
哲学的解釈に至った。
山岳部メンバーは、こうした、人がこれまで疑問を抱かずにきた常識に
対しても、冷静にその本質にアプローチし、哲学的領域に踏み込む、
知的好奇心も旺盛である。
まさに「知」へのルートファインディング、「人類の常識」に対する
果敢なるリードクライミング…
いや、ただのアホである。
やはた温泉の湯で、アホ菌を洗い流して、さっぱり。
さっぱりしたら今度は腹が減る。
桜井の王将で、こってり中華料理を楽しんだ。
今回の桧塚は、こうして書いていると、今なお、すがすがしさがよみがえってくる。
桜井駅に集合し、クルマ2台で向かい、朝の8時半に大又林道の終点に着いたのに、
もう駐車スペースはほぼ満車。詰めて詰めて、なんとか停めた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/ef/6556fcc0f3e8bf6e6b2c965e909a323e.jpg)
それもそう、これまでの駐車スペースの半分ほどが豪雨で完全に流されてしまって
いるのだ。痛々しい水害の爪跡は、こんな上流域まで及んでいるのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/f5/7486d2178e1540968e72c5ae34c80e28.jpg)
登山道への取り付きもの荒れ方も尋常ではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/d1/246b67177633ae0f244dde6325a01c12.jpg)
用心しながら四苦八苦して通れるものの、復旧にはかなりの手間がかかりそうである。
旧あしび山荘付近の2度の渡渉を経て、だらだらした坂を登る。
既に紅葉の時期は終わっていて、広葉樹の裸の枝が寒々しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/7d/b64bd20ce28a2231e240f0207bd57b2f.jpg)
明神滝も、今日は心なしか、貧相に見えた。
標高を上げていくにつれ、徐々に青空が戻ってきた。いい感じだ。
雪のない明神平を歩くのは本当に久しぶりである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/42/2fcf5781807582350006f3ed4c00c5bd.jpg)
明神平で、ちょっと早めの昼食にする。
マーちゃんが、新しく買った一人用の固形メタン燃料用のコンロを試している。
最近は、ガスカートリッジの軽量コンロで、情緒もなく火を使うことが
多いが、本来、山ではこうしたスローな炎が似合う。
明神岳のピークを過ぎてすぐの三角点から、東の斜面を下りる。
ブナ林が美しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/79/6507540fd6500369825cf8bf1b09558a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/fc/dcf9caed18773aea2a39e2bac965a84b.jpg)
さすがに秋らしく、あちこちにキノコの株があった。
品種同定できれば、食えるものは収穫するのに、残念ながらその知識はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/d9/54abba00a65441e54977a6787eb3324a.jpg)
明るく開けた尾根。青空の下、なんと気持ちがいいことか。
自然に足取りも軽くなり、予定よりかなり早く、桧塚奥峰に到着した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/70/e9ac55f04f74f02c9307ba332ab0b9d7.jpg)
今日のCLは、メンバーの力量を類推して、桧塚まで到達できれば理想だが、
桧塚奥峰まででも、かなり上出来と当初は考えており、それは確かに
妥当な読みだったが、メンバーのがんばりもあって、13:00前に
桧塚奥峰から雄大な眺めを楽しめているのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/24/b193d5ab4e55cda1d3ca1d25005e07be.jpg)
桧塚まではあと僅かな距離だ。当然、立ち寄ってみる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/24/3dfa44f75dc26643fb8471cb15a6c14e.jpg)
三角点に挨拶をして、全員、笑顔である。
忠実に往路をたどり、明神平に戻ってみたら、一面の霧。
山の天気は変わりやすいなぁ。
あずまやで、先行パーティが休息している。
ヘルメットと、ハーネス姿のものものしさ。
11月に入ってもなお、沢登りを楽しむツワモノたちだ。
すごいなと思って顔を見たら、ウチの部のIM川さんだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/17/371f2079bb6148e9bad750ea20fdebd8.jpg)
IM川さんはこのところ、猛烈に、精力的な山行を重ねている。
もともと、体力的にも、基礎技術的にも完璧だったが、
そこへザイルワークを覚え、今やコワイものなしのクライマーである。
学生時代からの「岳友」に恵まれ、なんともうらやましい限り。
もはやMr.Dashが行けないような沢にも足跡を記されている。
東側へ下山する彼らを見送り、我々はもとのルートを戻る。
帰りに、七滝八壺の話題で盛り上がる。
7つしか、滝がないのに、8つの滝壺ができるのはおかしい。
「ヤマタノオロチ」は頭が8つだから、頭が横に並んでいるのなら、
「マタ」は7つのはず。
しかし、これは、頭の配置がタコのように円筒配列になっていたら、
8つの頭で、マタも8つになるから、理論的には「ヤマタノオロチ」は
成立する。
そこで疑問が深まったのは「七転び八起き」。
7回転んで、どうやったら8回起きられるのだろうか。
「生まれて初めて立った1回を数えているに違いない」との
哲学的解釈に至った。
山岳部メンバーは、こうした、人がこれまで疑問を抱かずにきた常識に
対しても、冷静にその本質にアプローチし、哲学的領域に踏み込む、
知的好奇心も旺盛である。
まさに「知」へのルートファインディング、「人類の常識」に対する
果敢なるリードクライミング…
いや、ただのアホである。
やはた温泉の湯で、アホ菌を洗い流して、さっぱり。
さっぱりしたら今度は腹が減る。
桜井の王将で、こってり中華料理を楽しんだ。