Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2009年8月9日~12日、憧れの黒部源流・赤木沢への、天国のような沢登り(1)

2009年08月13日 | 沢登りの記録
この世の楽園と言われる美渓として、その名をとどろかせている赤木沢。
その念願の沢へ、遡行の時がやってきた。

メンバーは選りすぐりの6名、イエティ、Y井氏、K菅クン、T橋クン、
ともちゃん、そしてMr.Dash。ベストメンバーといっても過言ではない
面々が揃った。

今回は下記の全体日程となった。移動はコスト面を考慮し、Mr.Dashの
ノアに6名乗車、荷物で後ろが見えない、満載状態であった。

8/9 奈良⇒(名神~北陸)⇒富山IC⇒亀谷温泉⇒折立(駐車、幕営野宿)
8/10 折立→太郎平小屋→薬師沢小屋[泊]
8/11 薬師沢小屋→(奥の廊下)→(赤木沢)→赤木岳と北ノ俣岳間のコル→北ノ俣岳→太郎平小屋[泊]
8/12 太郎平小屋→折立⇒亀谷温泉⇒⇒富山IC⇒奈良


9日。今日は折立への移動だけだ。
天気は悪いが、幸いにも大した渋滞もない。
北陸道の徳光ハイウェイオアシスで、白山地ビールや日本酒、つまみを買い込む。
酒好きのメンバーばかりなので、品定めの際には目が爛々としており少々恐かった(笑)。

高速を下り、亀谷温泉に立ち寄ったあと、折立に到着。
雨の中、新品の8人用テントを張る。広いもので、宴会の車座もゆとりがあり、
夜も6人が楽に寝られた。ただ背負って登るには重いなぁ。
夜の宴会は、先ほどの買出し品に加え、Y井氏が奄美大島で買ってきた焼酎や、
G嬢から、屋久島に行った際のお土産として頂いた焼酎「三岳」も加わった。
他愛もないおしゃべりであっという間に愉しい時間は過ぎた。
ただ、雨は止むばかりか、夜通し降り続けた。


10日。「この雨の中、行くの?」という雰囲気の中、T橋クンに、建設ゲートの
管理事務所に気象情報を聞きに行ってもらった。
非常に断片的であったが、「新潟県の予報がたまたま拾えて、今日は雨。11日は
曇り。12日は晴れ」とのこと。そうか。大雑把には回復傾向なのか。
まあ太郎平で判断しよう、ということで出発となった。

※写真は登山口


登山道はぬかるんでドロドロ。または一面に茶色い水たまりができた状態。
それでなければ川のように水が流れている。まあ、ひどいもんだ。

登り始めて間もなく、イエティの登山靴の底がはがれた。両足ともである。
Mr.Dashのパーティでは初めての快挙である。



イエティは、靴を細紐で縛り、行けるところまで履き続けようとがんばる。
ウチの部で最強の男なのだから、この程度のハンディがあってちょうどいい(のかな)。
最悪の場合は沢靴に履き替えればいいので、まだ気は楽だ。

三角点から先は、基本的に樹林帯はなくなるので、風雨を直接受けてしまう。
時折、雨が横から吹きつけ、頬を叩く。しかも寒い。



Y井氏は「もう帰りたい」と思いながら、嫌々登っていたそうだが、おそらく、
みんな同じような思いだっただろう。
路傍に咲くニッコウキスゲなどの高山植物には励まされた。

※写真は太郎平小屋裏に咲いていたニッコウキスゲ


歩きに集中したので、太郎平まで4時間ジャストで登りきった。
小屋でラーメンを注文する。コショウと七味を思いっきり振りかける。
おかげで体が温まり、とりあえず薬師沢小屋まで進むことにした。

以前、クマに遭遇したカベッケヶ原は、変わらず美しいお花畑。
一眼カメラを持参したT橋クン、K菅クン、そして、買ったばかりの
オリンパスPenを持参したY井氏は、高山植物の撮影に余念がない。



今回はクマはおらず、太郎の稜線を越えてからは雨もやんで、のんびりムードで
薬師沢小屋に着いた。

明日、遡行する奥の廊下は、轟々と、緑茶色した水が流れていた。
「これで今朝から40cmほど、水面が下がったよ」と誰かが教えてくれたが、
このままでは遡行は断念せざるを得ない。
とりあえず、明朝、流れを確認して最終判断することにした。
悩んでいてもラチが明かないので、とりあえず、小屋前のテラスでビール。
2リットル缶2本が、あっという間に空いた。
小屋では、予約していたこともあり、個室をあてがわれ、非常に快適な睡眠を得た。

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