WANNA PLAY SPORTS?

サッカー、NBA、プロ野球、ラグビー、何でも書きます。想いをそのまま文章にぶつける。

最終予選後半戦予想

2005年03月31日 21時31分42秒 | Weblog
昨日のバーレーン戦で勝点3を手にしたことによって、W杯への道は明るく照らされたように見えた。しかし最終予選はそんな甘いものではない。現在のグループBの順位はイランが勝点7で首位に立ち、次いで日本が勝点6。そしてバーレーンが勝点4で二強を追いかけ、北朝鮮はここまで勝点0と苦境に立たされている。北朝鮮は2位日本との勝ち点差が6と開き、最終予選グループ上位2チームの無条件でのW杯出場を諦め、3位でプレイオフを勝ち進んでのW杯出場を狙うことに目標を変えざるを得なくなった。しかし現在のホーム2試合を終えた時点での勝点0という現実から考えて、W杯出場はかなり厳しくなった。奇跡が起こらない限りW杯への道は見えない。そのため、当面日本のライバルはイランとバーレーン。現在日本は2位につけているが、既にホームを2試合終えているため、安心は出来ない。イランもバーレーンもまだホームゲームを2試合残しているのだ。
特にイランは後半戦1試合目をホームで北朝鮮と戦い、2試合目もホームでのバーレーン戦となる。イランとしては最終戦のアウェーでの日本戦の前にW杯出場を決めておきたいため、ホーム2試合は必勝体制で臨むことになる。まず一試合目のホームでの北朝鮮戦は問題なく勝点3を手にすることだろう。この時点でイランの勝点は10。まだこの時点でW杯出場は決まらないが、大きくW杯出場へと前進することになる。そして迎えるバーレーンでの日本対バーレーン戦。日本は勝点1を狙うことだろう。それに対してバーレーンは勝点3狙いということになる。可能性としては総合力で少し上回る日本が引き分けに持ち込む可能性が高く、もしここで引き分けなら日本の勝点は7、バーレーンの勝点は6となる。そして続く第5節。日本はアウェーのバーレーンから北朝鮮へと移動することになり、日本では死のロードと言われているが、北朝鮮も同じようにイランから北朝鮮へと移動するため、あまり北朝鮮代表と状況は変わらない。逆にホームを万全の状態で迎えられない北朝鮮のほうが痛手といえるだろう。先日の北朝鮮でのイラン対北朝鮮の試合で観客に暴動があったため、この試合は何かしら対策がとられている可能性が高い。そのため、日本にとって思ったほどアウェーらしさはないだろう。そしてこの試合日本は是が非でも勝点3をとらなくてはならない。ここで勝点を落とすと2位以上に入るのは難しくなる。北朝鮮にとっても最後のアウェーのため猛攻を仕掛けてくるだろう。しかし実力的には日本が上にあることは誰の目にも明らか。日本代表が勝ちたい気持ちを表に出してプレーできれば勝点3も付いてくるだろう。もし日本が勝てば、日本の勝点は10。この時点でイランと並ぶことになる。そしてこの試合と同時に行われるバーレーン対イランの結果にすべての注目が集まることになる。もしイランが勝てば、イランと日本のW杯出場がこの時点で決まる。引き分けでもイランと日本のW杯出場は決まる。なぜなら最終結果でこの試合にバーレーンが引き分けて、最終戦に勝っても勝点は9。日本も最終戦負けても勝点は10。勝点で上になる日本の勝ち抜けも決まることになる。しかし、もしイランがバーレーン戦で負ければ、日本を含めた3チームが勝点2の中にひしめき合うことになる。そして最終戦にアウェーの日本戦を残すイランにとって、これはあってはならないこと。ホームでのバーレーン戦は少なくても勝点1がとれる戦い方をすることだろう。逆にバーレーンにしてはここで勝点3を手にしない限り2位以内に入り込むことは不可能。死ぬ気で攻めにいくことだろう。しかし、イランのホームでイランが負けることは考えにくい。引き分ける可能性が高いだろう。ここで最終予選は終わることになる。つまりイランと日本のW杯出場が決まり、バーレーンのプレーオフ進出が決まる。最終節はどこが勝っても負けても結果は変わらない。
もしイラン対バーレーンの試合がバーレーンの勝利となれば、イランと日本の勝点は10。バーレーンの勝点は8。そしてバーレーンの最終節はホームでの北朝鮮戦。勝点3を手に出来る可能性が高く、最終的にバーレーンの勝点は11となる。もし日本がイラン相手に引き分ければ、3チームが勝点11で並ぶことになる。この場合得失点差の勝負になるが、FWの調子が悪い日本には不利だ。イランに勝たなくてはいけないため、日本にとってはかなり厳しい戦いとなる。
もし日本が第4節のアウェーでのバーレーン戦で負ければ、その時点でイランの勝点が10。日本の勝点は6で、バーレーンは7。もし次の試合がイランとバーレーンの引き分けと考え、日本が北朝鮮に勝利したと考えると、日本の勝点は9。イランは11。バーレーンは8。そして最終節バーレーンはホームで北朝鮮に勝った場合、バーレーンの勝点は11。日本はまたしてもイランに勝たなくてはいけなくなる。このパターンも厳しい。
もし日本がバーレーンに負け、北朝鮮に引き分けた場合、勝点はイランが11。バーレーンは8、日本は7。最終戦バーレーンが勝てば11となるため、この場合日本は最終節でイランに勝っても2位以内に入ることは出来ない。これは最悪の場合の話であるが。
もし日本がバーレーン戦、北朝鮮戦共に引き分けるとその時点で勝点はイランが11、日本は8、バーレーンは6。そしてもしバーレーンが最終戦で勝てば勝点9。うまく行けば引き分けでもW杯出場が決まる。ただもしバーレーンが北朝鮮に2点差以上で勝っていた場合、日本はプレーオフとなるため、やはりイランには勝ちたい。
これだけシミュレーションした結果分かったことは、やっぱりアウェーのバーレーン戦は少なくても勝たなくてはいけない。もし引き分けでも、北朝鮮相手に勝つことが出来、イラン対バーレーン戦の結果次第ではその時点でW杯出場が決まる。第4節、第5節を1勝1分で乗り切れれば、その先にW杯は見えてくる。そのために大切なのはジーコの采配。特にヨーロッパ組の扱いとFWの選出。調子の悪いヨーロッパ組や連携が出来ていないヨーロッパ組を使う必要はないし、自分で決めてやろうという気持ちのないFWもいらない。ジーコは勝てるイレブンとフォーメーションを考えなくてはいけない。
ちなみにプレーオフの相手はまずグループAの3位であり、クウェートがなる可能性が高い。もしこの試合に勝てば、北中米カリブ海4位との対戦となり、ここはグアテマラかパナマとなるだろう。


バーレーン戦を終えて

2005年03月31日 01時12分44秒 | Weblog
最低限にして最大の結果。勝点3を手にしたことで、日本のW杯出場の可能性は残り、ジーコの首も繋がった。しかし内容的には最悪の試合。決定的なチャンスは全くなく、サルミーンに助けられた。もしこの試合が親善試合なら確実に日本代表は叩かれていただろう。そして期待された中田英と中村の縦のラインは全く繋がることはなく、得点の可能性を感じさせたのは三都主だけ。それ以外は本当にひどかった。それぞれのポジション別に振り返ってみよう。
まずGKとDFの守備陣。バーレーンに1点も取られなかったことを考えれば、完璧ということだろう。この前のフォーバックからスリーバックに戻したこともあって、安定感はイラン戦よりあった。何より常にどんな状況においても一人後ろにあまることが出来ていた。特にスピードのあるバーレーンの前線の選手に裏を取られなかった宮本の統率力は見事だった。楢崎のプレーも安定感があり良かった。守備陣には合格点を与えてよいだろう。
それに対してMFの出来は決して褒められるものではなかった。その中で唯一合格点をつけれるのが福西。守備で奮闘していたし、後半に見せた前線への上がりのタイミングも良かった。ただもう少しプレースキックで高さを生かしたかった。そして福西以外の中盤は皆不満の残る内容だった。まず両サイド。加地は渾身的なプレーだったことは認めるが、クロスの精度があまりにも低すぎた。相手を抜くことに集中しすぎて、クロスをあげるときに気が抜けている。これでは加地を中盤に置いてる意味がない。対する左サイドの三都主は後半のプレーは悪くなかったが、前半は常に消えていた。もしかするとジーコに前半は攻め上がりを止められていたのかもしれないが、もう少しオーバーラップが見たかった。そして後半のプレーについては見事だったが、もう少しゴールへのドリブルを見せて欲しい。最後にシュートで終われるようなドリブルをして欲しい。そのようなドリブルを織り交ぜることで、相手もディフェンスしにくくなる。しかし試合終了間際にイエローカードを受けたことは頂けない。もしもう一枚イエローをもらえば、また出場停止になる。この前のイラン戦に出場できなかったことを悔やんでないのだろうか。責任もってプレーして欲しい。続いて問題のヒデとシュンスケ。まずはキング中田英。一言で言えば悪くはないプレー。特に守備では一対一で負けることなく、高い位置でプレッシャーをかけ続けた。ただ攻撃ではリズムを変えることが出来なかった。常に同じテンポでパス回しをしていたため、相手にとっては守りやすかったことだろう。小野の代わりにはなれなかった。中村は試合に出てきたのはプレースキックのときだけ。確かに相手のマークが厳しいのは認めるが、それではトップ下は任せられない。プレースキックもあれだけ蹴っていながら、一本も味方の頭に合うことはなかった。CKにしてもショートコーナーも試してみるべきだろう。
前線は迫力不足に尽きる。見ていてゴールが生まれそうにないし、シュートを打たな過ぎる。もう少し自分が決めてやろうという気持ちを表に出して欲しい。鈴木は故障明けだからか、あまり切れがなかった。巧くファールをもらっていたが、FWとしての仕事は出来ていない。高原はシュートを打てるときに打たない。本当にドイツで調子は良かったのだろうか。守備を頑張っても、FWは点を入れてなんぼ。それは高原も分かっているはず。玉田はアジアカップの頃の思い切りの良さが見えない。ヨーロッパ組みに遠慮しているのか、それともW杯予選という言葉に怖気づいているのか知らないが、一対一では勝負して欲しい。もっとスピードを生かさないと、前線に玉田の居場所はない。
稲本の評価は無理でしょう。あれだけじゃ。ジーコ監督の采配はやっぱりどこかおかしい。玉田を入れたのは良いとしても、なぜあの後、ロスタイムまで動かなかったのか。稲本をもっと前に入れても良かったのではないか。さらに中村や高原など試合終盤消えていた選手を代えても良かったのではないだろうか。
次の試合は6月と間が開く。そして今度のバーレーン戦は累積警告での出場停止はいない。そのため、今度のアウェーのバーレーン戦に中田英をどう扱うのか。結果を出しているスリーバックで臨むことは予想されるため中盤には両サイドをなくすと3つしかポジションはない。そしてその中でこの予選で切れている福西の出場は確実なため、残るポジションは二つ。その二つを中村、中田英、小野で争うことになる。しかし福西のパートナーはボランチが本職の小野が務める可能性が高い。ジーコがトップ下に中村を起用しないことも考えにくい。しかしキング中田英をジーコがスタメンから外せるとも思えない。そのためジーコはワントップでこの試合に挑むのではないか。そしてトップ下を中田英と中村の2人を置く。そんな可能性が高い気がする。アウェーのバーレーン戦は確実に勝点1を獲りたいとこなので、少し中田英を下げて、中盤のど真ん中に置くことも考えられる。
ここからは自分の理想になるが、まずGKは川口。やっぱり川口がいるほうが試合が締まる。そしていつものスリーバックで望み、両サイドのいつも通りの三都主と加地。ボランチに福西と小野。ここまではジーコと同じ。しかしトップ下は中田英。そしてツートップで望む。ここ2試合中田英と中村の二人を使って、連携が出来ていないのだから、同時起用はやめるべきだろう。そして中村か中田英かをいう問題になると、やっぱりボディーコンタクトの強さと経験に勝る中田英の起用が妥当だろう。引き分けを狙うバーレーン戦ならなおさらだ。もしかすると中村のプレースキックがないとやばいと思う人がいるかもしれないが、それは違う。今日の中村のプレースキックはあれだけ蹴ってながら、誰にも合わなかったし。日本には他にも小野や三都主、中田英といったレベルの高いキッカーがいる。無理にプレースキックのことを心配して中村を使う必要なない。中村はジョーカーとして、起用するほうが効果は大きいだろう。
そして問題は前線。ここまで日本の得点は大黒と福西とサルミーンだけ。FWの得点は3試合で1点だけなのだ。しかも先発したFWの得点は0。これは大きな問題。内容的には皆パスし過ぎる。もっと自分でシュートを打たなくてはいけない。シュートを打たない限り得点は生まれないのだから。もっとエゴになって良いのではないか。そんなことを考えると自分で得点を決めようという気が感じられない鈴木、高原、柳沢は使えない。玉田も去年の思い切りの良さが戻らない限り、使わないほうが賢明だ。それなら誰を起用するということになるが、自分の理想のアウェー・バーレーン戦先発ツートップは久保と大久保。久保は復帰間近で6月には完全復帰が見込める。ジーコも久保の高い能力を認めており、先発する可能性は高いだろう。もともと怪我をするまでジーコ・ジャパンのエースは久保だったのだ。そしてパートナーは大久保。今のエゴがない日本代表FWの中で唯一エゴをもろ表に出すタイプ。FWにはこれぐらいのエゴが必要だろう。スペインで大久保が成長したか楽しみだ。このツートップをぜひジーコには起用して欲しい。可能性はほぼないに近いが、ジーコもそろそろ結果を出さないFWには見切りをつける時だろう。
今回相手のオウンゴールで勝点3を手にした日本代表。しかし次のアウェーでのバーレーン戦はそう簡単にはいかない。今回オウンゴールで涙した司令塔のサルミーンも怖い存在になることだろう。そのため勝ちにいくのか、それとも引き分けを狙うのか、ジーコの采配は大切になる。そしてFWにシュートを打つ意識は生まれるのか。打たない限り、勝てないことを忘れてはならない。