ダプール・バリ 神々の島の台所

インドネシア・バリ島から愛をこめて。

テンペのココナツミルクカレー

2015-04-30 00:37:53 | バリごはん&食材・スパイス・ハーブ
テンペ民族代表、ダプール・バリのイブ・ユミがお送りする今日のテンペ料理は
「テンペのココナツミルクカレー」です。

コリアンダーシード、にんにく、あかわけぎ、唐辛子、しょうが、うこん、ばんうこん、なんきょうを
石臼ですり潰します。ついでにトゥラシも一緒にゴリゴリ。
(ばんうこんは入れなくてもよい)



少量のオイルで潰したスパイスとレモングラスを弱火でささっと炒めます。



ココナツの果肉を削って、水を加えて揉んで、ココナツミルクを絞ります。



カットしたテンペ、ジャガイモ、ニンジンを加え



コブみかんの葉を忘れてた!入れなきゃ。あと塩もね。



弱火で柔らかくなるまで煮込みます。
強火にしたりフタをしたりするとココナツミルクが分離してしまいますので注意。
ジャガイモやニンジンがすっかり柔らかくなったら彩りよく茹でたインゲンを乗せて
はい、出来上がり。



料理教室で「お肉を使わない料理」をリクエストのお客様には、
このテンペのココナツミルクカレーがメニューに入ります。
教室で作らなかった方も、レシピリンクにありますのでぜひ作ってみて下さいね。

今日のバリごはん。



このテンペカレー、カツオのピンダンのサンバル添え、テンペのカリカリ甘辛、そして青菜と玉子の炒めもの。

そして今日の子猫。



にゃひ〜♡





核と暮らす日々

2015-04-29 01:20:57 | 日々雑記
友人のFさんに教えてもらったサイト。
ROL(Republika On Line)4月29日のネット記事

バンカ島に続いて東カリマンタンでも原発の建設が検討され始めました。

池澤夏樹による「楽しい終末」(1993年著)の中に、『核と暮らす日々』という章があります。
その中で、池澤夏樹はこう書いています。

「(前略)科学がいずれは核の秘密を発見し、倫理がそれを爆弾に仕立てることをとめ得ないのだから
ホモ・サピエンスは核兵器を作るべく最初から条件づけられて世に生まれたことになる。
この決定論のどこが誤っているのだろう。爆弾との共存という馬鹿げた事態は歴史的な必然だったのか。
それならば、人は滅びるほかない。」

「覚えておくべきは人はすべて愚かであるということ、少なくとも世界中で稼働中の数百基の原子力発電所を
完全に無事故で何百年も運転できるほど賢くはないということだけである。」

私は核兵器も原子力発電もある意味、同じものだと思っています。
武器か、発電所かの違い。

みなさん、お覚悟はできていますか?



新たなる挑戦

2015-04-28 02:16:08 | ダプール・バリ料理教室
今週の金曜日にお料理教室にご参加予定のお客様から
「Bakso(バクソ)を作ってみたい!」というリクエストがありました。

バクソ、って、日本語のイメージが悪い料理名ですが、インドネシア語で発音すると「バッソ」の方が近いです。
要するに「肉団子入りスープ」のこと。(画像はWikipedia Indonesiaから拝借)



もともとこの「バクソ」の「バ」または「バー」は、中国の閩南語(福建語)で言う「肉」の意味で
「Bak So」 で「ひき肉」ということになるらしいです。
だから、チャイニーズ由来の料理なんですね。

バリはもちろん、インドネシア全国でポピュラーで、屋台料理としても人気があります。
ただ、屋台や食堂で食べるバッソは、化学調味料がガッツリ効いたスープに
肉ダンゴというより、肉風味の「粉ダンゴ」が入っているようなものが多いんです。
粉ダンゴを肉の食感にできて、防腐作用もある「Borax」と呼ばれるホウ砂(ホウ素)を混入したものもあって
それが社会問題になったりしています。
でもそのケミカルな味がインドネシアっぽくて美味しかったりするんですけどね。

実はこの「バッソ」、普通の家庭ではまず作りません。
みんなお店や屋台で食べるかテイクアウトします。

そのバッソを、ケミカルな添加物を一切使わず、美味しく、インドネシアの味を再現する。
この大きな難関に挑戦してみたいと思います。
Nさん、お楽しみに!

サンバル・マターのアレンジ

2015-04-27 01:30:52 | バリごはん&食材・スパイス・ハーブ
みんな大好きサンバル・マター。



ごはんのお伴によし、焼いたお魚によし、イカの唐揚げによし。
もうひとつ、私が好きなアレンジをご紹介します。

ゆで卵のサンバル・マターあえ。



この画像はAさんのお料理教室の時のもの。
「持ち寄りパーティーで手軽に食べられるバリ料理を」というリクエストにお応えして作ったものです。
なのでこんなふうに食べやすく、取り分けやすい形にしましたが
白身もぜんぶ刻んでよーく混ぜちゃっても美味しいです。

美味しいサンバル・マターを作るコツのひとつに「美味しい塩を使うこと」があります。
テーブルソルトみたいな精製塩じゃなくて、天然(自然)塩を使いましょう。
バリでは、スーパーで売っているものはほとんどが精製塩です。
海水から作る美味しい塩は、パサールでもそのへんの雑貨屋でも買えます。
こんなビニール袋に入って、1kgとか半キロとか、四分の一キロ(250g)とかで売っています。



バリ人価格は1KgがRp.5000ですよ。
悪名高いウブドのパサールで、5万ルピアと言われた方がいました。
塩くらいまともな値段で売ってほしいですよね。
1Kg がRp.5000 、覚えておきましょう。

ここ数日、どんより曇り時々パラパラ雨のバリより
愛をこめて。

カレー粉をめぐる実話(最近のインドネシアのビジネスについて)

2015-04-25 22:07:19 | 日々雑記
影武者のカレーは、ずっと前に書いたようにスパイスから手作りしています。
パウダー状のスパイスは、ロッテマートでガラスのボックスに入れて量り売りしているのをずっと使っていたのですが
ちょっと前からクオリティーが一定せず、時々香りが飛んでしまっていたり、明らかに湿気ていたりすることがあって
とても困っていました。

そんなとき、以前家でカレーを作った時に試したことがあるインドネシアのメーカーのカレー粉を使ったら
ちょっとマイルドタイプだけどいい感じに仕上がったので、これからはこれを使うことにしました。



ここまではよかったのですが、このカレー粉が、(バリではよくある話ですが)
時々どこに行っても売り切れのことがあってこれまた困っていたのです。
あれこれ考えたあげく、ネットでこのメーカーの連絡先を調べ、通販ができるかどうか思い切ってメールしてみました。
そしたらなんとすぐに返事が返ってきて、
「業務用の500g入りのもありますよ。住所を教えてくれたら送ります。」

おお!なんという対応の素晴らしさ。
早速に住所と電話番号、注文の個数をメールしたら、またまたその日のうちに返事が返ってきました。
「送料含めてRp.〇〇です。銀行に代金が振り込まれたのを確認次第、すぐ発送します。」

え!なんという対応の早さ。
すごいな〜、最近のインドネシア〜、とか思いながら、
銀行に行くのを(めんどくさいので)一日延ばし、二日延ばし、ウダウダしていたら・・・

電話がかかってきました。
「メール届きましたか?何かご不明な点がありますか?ご注文の品はすでにご用意していますよ。」

ひー!!
追い立てられるようにして慌てて銀行に行き、代金を振り込んで「ヤレヤレ」と一息つく暇もなく

「お振込を確認しました。明日、発送します。」

ひゃー!!
もはやこちらは「そ、そんなに急がなくても・・」と、タジタジ。
そして本当に、二日後に東ジャワから荷物が届いたのでした。



この仕事の速さ、私は戸惑うばかりです。
でもこれで影武者のカレーは安定した味がキープできるようになりました。

ところでネパールの地震、一人でも多く、早く救出されますように。
ネットで調べたらカトマンドゥの最低気温は12℃だそうです。
夜はきっと寒いでしょうに、神さま、どうか彼の地の人々をお守り下さい。


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