ダプール・バリ 神々の島の台所

インドネシア・バリ島から愛をこめて。

おべんとおべんとおべん・・・(;´ρ`) グッタリ

2015-07-30 14:57:42 | 和食「影武者」
お弁当作り二日目にして早、猛烈な頭痛に悩まされ
「この人生もう先は長くないかもしれぬ」などと弱気になっていたら
娘が気を使って
「お母さん、わたしお腹空かないからお弁当作らなくていいよ」・・・って(涙)。

娘よ、そんなこと言われたらよけい作りたくなるのが親心というものです。
時々はナシ・ブンクス買ってもらうかもしれないけど
できるだけ頑張ってお弁当作ろうと思います。

さて、そろそろ夏のバカンス・シーズンに入って欧米人のお客様が増えてきました。
バリの7〜8月は毎年、どこのお店も忙しいのではないでしょうか。

影武者では今年、この2ヶ月間限定で接客担当の臨時スタッフが三人、入ることになりました。
デンパサールにあるサラスワティ大学・日本学科の女学生さん二人は、課題の実地研修先として影武者を選んでくれました。
もうひとり、見習い男子スタッフとして私の息子が。
「事故で骨折したスタッフ(ダユ)のいない間、ボクも手伝いたい」と言うので感心していたのですが
どうやらお小遣い欲しさのようです。ま、それでも偉いぞ、息子。ちょっとグズグズしてますけど。
お客様、どんどん鍛えてやってください。

そして8月といえば独立記念日もやってきます。
インドネシアが独立したのは、日本が敗戦(終戦)した二日後の、8月17日です。
今年で70年目を迎えます。
インドネシアのビール「Bintang」のラベルも、祝・建国70周年バージョンになりました。



今日もいいお天気のバリです。





おべんとおべんと♬

2015-07-28 01:48:01 | 日々雑記
「お母さん!今日学校行ったらみんなお弁当持ってきてたよ!なんで作ってくれなかったの?!」

中学校に上がった娘の初登校日、帰宅したとたん、お怒りでプンプン。
だって何も言わなかったじゃん、娘。
「ごめんごめん、明日は作るから。」
・・・というわけで明日は6時起きです。
(ホントはこんな時間にブログ書いてる場合じゃないよね)

子供のお弁当と言えば、キャラ弁。
私は作ったことがないのですが
ここインドネシアでもキャラ弁はすでにスタンダードになってきてます。

こんな本が出てたり



こんなキャラ弁作成用専門グッズ販売のサイトがあったり



そういえば2年くらい前だったかな?
デンパサールの、とある大学の学祭で「Bentoコンテスト」なるイベントの審査員をやったときも
日本語学科が有名な大学だったので、美しい風情ある和風弁当を期待していましたが
参加した学生が作ったお弁当がすべてキャラ弁だったのにも驚きました。

なんだかねえ。
明日の娘のおべんとはコロッケときんぴらごぼうです。(←影武者で調達・笑)

はっ!!・・・もう寝なくっちゃ!
おやすみなさい、バリより愛をこめて。








ちょっと業務連絡

2015-07-27 02:01:53 | 日々雑記
クニンガンもすっかり終わって、日常モードに戻りました。
今日の影武者もいい感じでお客様がご来店下さいましたよ。
中にはジャカルタからおみえになったというインドネシアのテレビドラマの撮影チームの方々も。
女優さんと俳優さんもいらっしゃったようです。
こんな小さな和食のお店を、どうやって知って下さったのでしょうか。
嬉しいことです。

子猫はこんなに大きくなりました。



相変わらずクロちゃんは写真写り悪すぎ!

さて、ちょっと個人的なことで申し訳ないのですが
茨城に住む友人、Nちゃんから
「高齢の方々にバリ料理を召し上がってもらうのですが、メニューに関して何かアドバイスを」というメールが来ました。
その返事がですね、何故かメールを何度送ってもエラーで返ってきてしまうんです。
なのでここに書きます(笑)みなさんにも参考になれば。
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高齢の方達にも喜んでもらえそうなバリ料理(インドネシア料理)、
私が真っ先に思い浮かんだのは、「ソト・アヤム」です。
唐辛子は全く使わないし、スパイスも控えめだし、
何よりもチキンの優しいスープの味。
具は、硬くないものを選んで。
こちらでは具のひとつにジャガイモを薄切りにしてカリカリに揚げたものを
使うのですが、それを揚げるんではなくてスープと一緒に柔らかく煮るとか。
あとはゆで卵をカットしたものと、ヌードル(春雨やビーフン)、
セロリの葉か、万能ねぎの小さく切ったものを具に。
生のキャベツはモソモソするのでいらないかな。
とにかくどんな料理も唐辛子もスパイスも控えめにしてあげた方がいいと思います。
あとは・・・ガドガド(茹で野菜のピーナツ・ソースあえ)はどうでしょう?
ピーナツもフープロで滑らかにすれば喉につかえることもないし。
ピーナツ・ソースって、ゴマ和えの味に似てるから、食べやすいと思うよ。
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以上、業務連絡(?)でした。
docomoって、インドネシアのIP と相性よくないのかな?
以前はちゃんと送れたのに、不思議です。

さあ、明日からバリ島の学校は新学期が始まります。
ブルー・マンデーじゃなくて、キラキラ・マンデーでいきましょう!
24アワー・ハッピー・ピープル!!(←寝る前にテンション上がり過ぎ)

今日はちょっと曇りがちのバリでしたが、こんな青空も見られましたよ。





バリ芸能について、あれこれ。

2015-07-25 19:09:00 | バリの芸能・アート
無事にクニンガンも終わりました。
今日は珍しくバリの伝統芸能ネタです。

毎年、6月中旬から一ヶ月間、デンパサールのアート・センターで「Bali Arts Festival」が開催されます。
インドネシア語だと「Pesta Kesenian Bali」、略して「 PKB(ペー・カー・ベー)」。
今年でなんと第37回目を迎えたそうです。
バリ芸能を中心に、朝から晩まで毎日、バリ島各地から集まったアーティストたちによる多種多様な作品・公演が観られる(聴ける)、
とても素晴らしいイベントです。
初日にレノンの大通りで催される錚々たるオープニング・パレードには大統領も出席します。
毎年BaliTVでも生中継されるんですよ。
会期中には斬新なコンテンポラリーや地方独特の珍しい伝統芸能、
または廃れてしまった古い踊りを若者たちが復活させて見せてくれたりもします。
中でも毎年、島内の9つの県から選ばれた代表楽団が技量を競い合う「Festival Gong Kebyar」は
ガムラン奏者や踊り手・役者が、その溢れんばかりの才能を惜しげもなく発揮して魅せてくれる演し物のひとつ。
年ごとに競われる踊りや舞踊劇のテーマが変わり、毎年のように珠玉の新作が披露されたり
彗星の如く煌びやかなデビューを飾る小さな、有能な踊り子が登場したり、と、
バリ芸能マニアにはたまらないイベントでもあります。
そんな貴重なステージの数々を、プロ並みの機材と腕で毎年、記録して残してくれる人がいます。
YouTubeで「Made Akira」と検索してみてください。
彼がアップしてくれたたくさんの動画を観ることができます。
踊り手や演奏者本人たちにも、いつでも見てもらえるように、とYouTubeにアップすることにしたんだそうです。
これは今年のPKBの演目のひとつ、クビヤール系の男性舞踊「Kebyar Duduk Goak Macok」。
ツインで踊られるのですが、その完成度の高さには目を瞠ります。

Tari "Kebyar Duduk Goak Macok"(PKB2015, SINGAPADU Gianyar)


今こうして私たちが目にするバリの伝統芸能は、実は歴史が浅く、オランダの植民地時代に確立された形の芸能なのだそうです。
それでも、年月を経て廃れることもなく古くさくなることもなく、
伝統芸能という特殊なカテゴリーの範疇にもかかわらず、新作がどんどん発表されて新人もどんどん出てくる、
そしてそれをお寺のお祭りの時に演奏したり踊ったりして村人たちも楽しんでいる、
という活きの良さなんですね。
こんなにピチピチした伝統芸能(のかたち)が存在している場所って、世界でも珍しいのではないでしょうか。

そういえば一昨日、ひとりの有名なトペン(仮面)彫刻家の方が亡くなりました。
シンガパドゥの、I Wayan Tangguh 氏。御歳90歳だったそうです。


(画像はこちらから→ JOURNAL@DANNIOO

1947年から本格的な彫り師になってから68年ものあいだ、
トペンはもちろんのことバロンやランダなど数々のご神体の面も彫ってこられた方です。
あまりに長い作家活動により、彫刻刀を支えるその指が変形していたほどの巨匠でもあります。
タングー氏のご子息であるKetut Kodi 氏が、3年前に亡くなった私の義父の仮面劇のパートナーであり
義父が遺した面をダンナが使うにあたり、無償で修繕を施してくれたというご縁・ご恩もあるのでした。

思えば私がバリに惚れ込んだきっかけも、バリ芸能。
バリにこの芸能がなかったら、もしかしたら今の私もなかったかもしれません。
タングー氏のご冥福を祈るとともに、この愛しい島の素晴らしい芸能が
いつまでも輝いて存続していきますように。
それを記録して見せてくれるMade Akira さんにも感謝のことばを。ありがとう。

みなさんもバリに来たら、ぜひバリ芸能を鑑賞してくださいね。


影武者の新メニュー・ブック!

2015-07-25 01:33:28 | 日々雑記
あっという間に明日はクニンガンです。
ここ三日ほど、朝から夕方の出勤@影まで、家で供物作りを手伝っていました。
今日は最後の仕上げで、こんなのや



こんなのを



黙々と作っておりました。
そしてガルンガン同様、こんな肉肉しいごはんを食べ



明日はもうお肉は食べたくなーい・・・という感じです。

・・・さて、完成まで1年(笑)かかった影武者の写真入りメニュー・ブックですが
一週間前にようやくお目見えしました。
二枚ほどご紹介します。

 

メニューの中のいくつかの画像は、人気ブロガーのmamiさん(リトル・フォト)からいただきました。
mamiさん、いつもありがとうございます!

新メニューに切り替えたところで、たいへん申し訳ないのですが、少し値段を上げさせていただきました。
飲みもの以外のメニューのお値段は、なんと3年間ずっと据え置きだったんです。
バリのインフレをご存知の方は、この3年間であらゆるものがどれだけ値上がったかご存知だと思いますが
このまま値上げしなかったら影武者の存続はありえない、というギリギリのところまで来てしまいました。
どうぞご理解ください。

そして今回、影武者に新しいワインのラインナップが登場しました。
Plaga Wine」です。


(画像はbeautyfulbali.blogspot.comさんからお借りしました。)

5種類発売されている中から、影武者では以下の3種類のボトルワインをメニューに加えました。

Cabernet Sauvignon
Rosé
Sauvignon Blanc

この他に赤と白のグラス・ワインがあります。
このプラガ・ワインは、オーストラリアから輸入したワイン用のぶどう果汁をインドネシアで熟成させたもの。
去年あたりから発売されていて、在住のワイン好きの方々にもとても評判がよく、
輸入ワインに比べたら良心的なお値段なので、ずっと前から気になっていたんです。
みなさま、どうぞお試し下さいね。

さあ、明日は超早起きでお供えです。
影武者は土曜日、一日だけお休みをいただきます。
みなさまも良い週末を。

バリより愛をこめて。

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