ダプール・バリ 神々の島の台所

インドネシア・バリ島から愛をこめて。

サヌールで数万人のデモ

2016-07-18 02:54:08 | ベノア湾埋め立て問題・Tolak Reklamasi
今日(日曜日)の午後、サヌールで「ベノア湾埋め立て反対」の大規模なデモが行われました。



その様子をFB の Bali Tolak Reklamasi @forbali13 から画像をピックアップしてお伝えします。

ピント合ってないけど、サヌールのバイパスを埋め尽くすデモ!



「この日は大渋滞が予想されますので注意」と、前もって日本領事館からもお知らせが出ていました。

ご婦人たちも「さあ、やるわよ!」



バレ・ガンジュール部隊も気合いが入っています。



あまりの人出に、渋滞で長く市民に迷惑かけちゃいかん!という配慮から、
バイパスでのデモをひと通り終えた後、サヌールのシンドゥー・ビーチに移動しました。



すごい人!



実は今日のデモには Superman Is Dead



Navicula



Suicidal Sinatra



Joni Agung



の4バンド、いずれも錚々たるバリのミュージシャンが参加。
ビーチでミニ・ライブもやってくれたようです。

先週はヌサ・ドゥアでも数万人の村人たちがデモをしました。
ますますホントにすごい盛り上がりを見せています。

「Reklamasi atau Puputan(埋め立てか、死か)」 なんていう標語もあるくらいです。

Puputanとは、
バリ語の”puput=終わる” が基になっている言葉で
ウィキにもあるとおり、19世紀末にオランダの侵攻に対して
バリの王様や貴族が民衆とともに集団自決をしたことから「死の行進」とも言われます。

最近のデモの服装が準正装になっているのも、本気の証明ではないでしょうか。



むちゃくちゃカッコいいぞ!バリ人!!

埋め立て反対〜!!!

ますます熱い!ベノア湾埋め立て反対運動

2016-04-30 23:41:41 | ベノア湾埋め立て問題・Tolak Reklamasi
久々の「ベノア湾埋め立て反対」の話題です。
中には「反対運動はどうしちゃったの?」と思っていた方も多いのでは。
(問題の詳しい経緯は「ベノア湾埋め立て問題」というブログカテゴリーからご覧下さいね)

実は、この数ヶ月の間に、どんどん広がって盛り上がっているんです。
2月の時点で、正式に埋め立て反対を表明した Desa Adat(慣習村)は、なんと18カ所に増えました。
挙げてみましょう。

1. Desa Adat Tanjung Benoa – Kabupaten Badung
2. Desa Bualu – Kabupaten Badung
3. Desa adat Jimbaran Kabupaten Badung
4. Desa adat Kedonganan Kabupaten Badung
5. Desa adat Kelan Kabupaten Badung
6. Desa adat Kuta Kabupaten Badung
7.Desa adat Legian Kabupaten Badung
8. Desa adat Seminyak Kabupaten Badung
9. Desa adat Kerobokan Kabupaten Badung
10. Desa Adat Canggu Kabupaten Badung.
11. Desa Adat Berawa Kabupaten Badung
12. Desa adat Buduk Mengwi Kabupaten Badung
13. Desa adat Pemogan Kota Denpasar
14. Desa adat Kepaon Denpasar
15 Desa adat Pedungan Denpasar
16. Desa adat Sesetan Denpasar
17. Desa adat Serangan Denpasar
18. Desa adat Sanur Denpasar

デモも、今までのようにレノンの官庁街だけでなく、
クタ〜セミニャック、クテウェルの海岸、チャンディダサ、サケナン(セランガン)など
多くのエリアでそれぞれ大規模なデモが行われています。
中でも3月20日に行われた海上高速道路〜空港へのロータリーでのデモでは
23カ所の村から正装姿のバリ人数千人(もしかして1万人超えてたかも、というニュース。も)が参加して
道路も封鎖されたくらいでした。

では埋め立て反対運動の先頭を行く市民フォーラム『ForBali』のサイトやFBから
一部の画像をピックアップしてご紹介しますね。

まず、スカワティにも看板が設置されました!



次はシンガパドゥにForBaliの大きな旗が。



デンパサール・アートセンター近くのクシマン地区。



埋め立て反対を祈願して、なんとアグン山山頂へ!



先月、ラスベガスで行われたロカビリーの大イベント「VIVA LAS VEGAS ROCKABILLY WEEKEND」に出演した
バリのサイコビリー・バンド『The Hydrant』はこんなショットを撮ってきました。



デンパサールから東海岸へのバイパス沿いにあるクラマス村にも看板が。



こちらはチャンディ・ダサのメインストリートで行われたデモ。



ジャカルタ!



ウブドからも遠くないビーチ、クテウェル海岸でのデモ。



レギャンのメインストリートでもこんなに大規模なデモが。



在オーストラリアのバリ人コミュニティーからも。



再び、シンガパドゥ。バロン付き。



最後に、わがバトゥブランにもこんな看板が立ちました。
シンガパドゥとチュルクへの三叉路の、北側に設置されています。



こういう反対運動って、結果が出ないとどんどん萎んでいってしまいがちですが
これほどの盛り上がりを見せているということは
本当にバリ人自らが危機感を持っているということだと思います。

「私も反対です!」という方、ブログでも何でもいいので
どんどん拡散してください。
お願いします。



慣習村が続々と埋め立て反対を表明

2016-01-30 12:34:03 | ベノア湾埋め立て問題・Tolak Reklamasi
やっとネットが繋がりました!
ここ数日、接続がブツブツと途切れまくっていて、
メールを開けることも難しくて・・・(何度テレコムに苦情の電話を入れたか・・でもちっとも来ない!)
久々の更新になってしまいました。

昨日、ふたたびデンパサールのレノン大通りで
「ベノア湾埋め立て反対」のデモが行われました。
正確な数字は出ていませんが、報道では「数千人」が参加したそうです。
たぶん今までで一番多かったんじゃないかな?
私も行きたかったのだけど、前日の残業(魚さばき)が祟ってヘナヘナで断念しました。

FBのアカウント『Bali Tolak Reklamasi』がアップしていた画像をご紹介しますね。

       


すごい!レノンの大通りを埋め尽くしています。
私が以前参加した時はこの半分にも満たなかったような気がします。
この3年間で、反対のアクションは確実に大きくなっていることがわかりますね。

ところでみなさん、「Desa Adat」って聞いたことありますか?
直訳すると「慣習村」なんですが、バリでは行政上で定められた区分けの「村」とは別に
(宗教上の)習わし・掟を共有する「Desa Adat」という区分けがあるんです。
バリ・ヒンドゥーを信仰するバリ人にとっては最も大切なベースであり
それぞれの住民がお互いに密接な繋がりを持つ共同体であり
デサ・アダットの掟は、もしかしたら国の法規よりも重んじられているかもしれません。

実は最近、いくつものデサ・アダットがとうとう「反対」のために立ち上がったのです。

一昨年、真っ先に反対を表明したベノア半島に位置するタンジュンベノア村、
デンパサール北西部にあるクシマン村をはじめとして
空港南に位置するクドガナン、その南にあるジンバラン、ヌサドゥア東部のブアル、
クタ、セミニャック、デンパサール南東部のペモガン、そしてセセタンなど12の慣習村において
正式に「ベノア湾埋め立て反対」が決議され、今回のデモにも各村から大勢のバリ人が参加しました。

また、先日はロンボクでも同様のデモが行われました。
埋め立てに使われる土砂をロンボク沿岸から採取することになるため
住民の怒りはひとしおなのだそうです。
そして昨日はジャカルタでも同時にデモがありました。
みんな必死です。

「沈黙は賛成と同じ。行動に移そう!」という声が、
私の頭の中にいつも響いています。
デモ、行けなくてごめんなさい(泣)

“NAWA SANGA” BALI TOLAK REKLAMASI ART EVENT 2015

2015-12-18 00:58:42 | ベノア湾埋め立て問題・Tolak Reklamasi
先日の12月15日、サヌール近くのPadanggalakビーチで
昨年に続いて2回目の「ベノア湾埋め立て反対」のアートイベントが「Nawa Sanga」というタイトルで開催されました。
「Nawa Sanga」とは、ざっくり言うとバリ・ヒンドゥーの世界を司る(九つの)神々と、その武器を意味する言葉です。
私は行けなかったのですが、FBへの投稿などから引用して皆さんにご紹介します。

まず画像から。
これは「Seni di Hari Libur」というアート・コミュニティーがFBでアップしたものです。

今回のイベントのシンボルはこれ。鉄筋を組んで作った、埋め立て(破壊)を象徴するパワーショベルのアームを
大きな手が握りつぶしている巨大なオブジェです。13メートルの高さですって。



その下で始まったのは「Kini Berseri」という劇団の演劇パフォーマンス。



「Bali Extreme Drummer」というパーカッション・グループ。



「ROLLFAST」はバリのプログレ・バンド。昨年も出ていました。



おお!「BINTANG BAND」です!JUN君、かっこいい!



「 Jangar 」はヘヴィー・ロック・バンド。



女の子たちのルジャン。



みんな、ゴミはゴミ箱にね。こういうところもしっかりフォローしています。



こちらはサーファーがなにやらワラワラと集まってきました。・・・いったい何が始まるのでしょう?



ん?勢揃いしています。



夕暮れの海へ入っていった、と思ったら・・・



波の上でこんなフラッグを!!すごい!



「Bondres rarekual」というパフォーマンス集団によるトペン劇。



さあ、日も暮れてきました。みんな左手の拳を揚げて反対の表明です。
「Make Lawar Not War(戦争するよりワラール作ろ!)」のTシャツがめちゃめちゃイケてますねえ。



埋め立て反対テーマソングでもお馴染みの「Nosstress」



インドネシアの先鋭的環境保護団体バリ支局長、同時に埋め立て反対市民フォーラムForBALIの代表、Wayan Gendo氏。
この人のスピーチはもはや神懸かり的です。



「埋め立てハンターーーイ!!!」



バリ文学界のカリスマ、詩人の「Cok Sawitri」



Superman Is Dead のボビーが趣味で組んでるスカ・バンド「The Crotochip」。Yeah!!



レゲエ集団「Joni Agung and Double T Base Camp」



おチビちゃんのために、ちゃんとスペースを空けてあげています。この優しさ!



さてそろそろクライマックス。
わがバトゥブラン、Br.Tegal Tamuの青年団によるバロンのパフォーマンス!!!



夜空に浮かび上がるバベルの塔に、よじ上っていく人が・・・

 

パワーショベルのアームに火がついた!



燃え上がるシンボルに向かって吠える(?)バロン!!!



・・・というふうに、今年も大いに盛り上がったのでした。

そして・・・ちょっと長くなりますが、このイベントを見たマレーシア人の記者が、
早々にネット・ニュースでこの時の感想を書いていて、それがとてもよかったので、訳してここに載せます。
ソースは「Malay Mail Online」。タイトルは「Seni sebagai senjata(武器としてのアート)」
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 ♬Bangun Bali subsidi petani, kita semua makan nasi,
  bukannya butuh reklamasi.

  立ち上がれ、バリ
  農家に助成金を
  俺たちはみんな、毎日コメを食べてるんだ
  必要なのは埋め立てなんかじゃない

  Keputusan bau konspirasi, penguasa pengusaha bagi
  komisi, konservasi dikhianati.

  陰謀の匂いがプンプンする決議
  財力のある企業リーダーたちはコミッションをバラまき
  自然保護区域は犯される

  Bangun Bali, tolak reklamasi. Sayang Bali tolak reklamasi.
  Bangun Bali tolak dibohongi, rusak bumi dan anak negeri.

  埋め立てに反対して、バリを築こう
  埋め立てに反対して、バリを守ろう
  ウソで騙されるのはもうたくさん
  大地と国民が痛めつけられるのは、もうたくさん ♬

この「Bali Tolak Reklamasi 」の歌は、すでにバリの市民のテーマソングのようになっている。
多くの人々、特に若者たちは皆、この歌詞をすっかり覚えてしまった。
筆者は、サヌールから近いパダンガラッで行われた“Bali Tolak Reklamasi Art Event 2015”に参加して、
いま戻ったばかりでこれを書いている。

まだ知らない人のために説明すると、3年前ほど前から、バリの市民ー学生、非営利団体、アーティスト、若者たち、
ミュージシャン、研究者などが集まって結成された市民団体【 Forum Rakyat Bali Tolak Reklamasi (ForBALI) 】は、
ベノア湾の埋め立てに反対してきた。

反対する理由は、埋め立てプロジェクトがバリの破壊につながると考えているからだ。
ユドヨノ前大統領は、自然保護区域だったベノア湾を、理由もなく開発保護区域に変更したのではない。
この埋め立て計画は、インドネシアそしてバリの政府関係者と投資家の陰謀である。
バリの市民はこれが許せないのだ。

今回のアートイベントは、数千人(主催者側の発表では述べ5万人)の動員をした昨年に続いて2回目の開催である。
イベントの主旨は同じく「ベノア湾の埋め立て反対」。音楽、アート、演劇、写真など、さまざまな表現方法で反対を表明した。
Cok Sawtiri, Joni Agung, Nosstress, Pygmy Marmoset など、バリで有名・著名なアーティストらが勇気を持って反対を叫んだ。
貪欲な金儲け事業からバリを守るためなら、彼らは何も恐れない。

バリと芸術の関係は説明するまでもない。多くのツーリストがバリに訪れるのも、芸術があるからだ。
しかしながらそれを楽しむ人々は、バリのアートはロマンチックでありながらも、美しさ以外の何かが隠されていることも知っている。

バリは今まで、反抗的な市民が多くてクリティカルで実験的な試みを好むジョグジャカルタとよく比較されるくらい、
温厚なイメージがあった。しかし現在、その概念は覆されたようだ。「埋め立て反対イベント」を企画し、
実行した彼らを見ればわかるように、バリは「闘う島」へと変化した。

このアートイベントは、目で楽しむだけのものでもなく、我々が現実を忘れてフワフワ浮かれるように仕向ける道具でもない。
壮大なこの企画はそんなものを超えて迫ってきた。
彼らが生きている土地で観客を集めただけでなく、破壊されようとしているものを懸命に守るために、共に立ち上がったのだ。
このイベントはただの公演ではなく、ベノア湾を破壊しようとしている者たちへの闘いのアクションのひとつだったのである。
参加者たちは貪欲な権力者たちを恐れさせる竜巻のようになり、そして観客が賑やかになればなるほど、その風の渦は強くなる。
したがって、そのパワーはただのアートイベントや賑やかな集まりによるものではないのだ。
この賑やかさは同時に、我々がほんの一握りの人々ではないことを証明している。

昨年と同じように、何千人もの人々がパダンガラッの海岸に溢れた。筆者が駐車場に車を停めたとたん、
イベントの運営をスムーズに運ぶために協力するプチャラン(地域自警団)の人々の「埋め立て反対!」の熱い叫びに迎えられた。
以前のプチャランは、他所からバリに仕事を求めて来たインドネシア人を「敵」とする傾向があったが、今、彼らの本当の「敵」は
貪欲な資本家であることを認識しつつあるらしい。

今までバリの市民は、この島が直接・間接を問わず、貪欲な資本家によって被害を受け続けてきたのにもかかわらず、
ぐっすりと眠ったように大人しかった。
バリはマレーシアに喩えることができる。そのキーワードは「恩恵」と「降伏」である。
強欲な支配者と資本家は、バリ人がいまだに実力主義・競争力・生産力というものを持たずに生きていることをいいことに、
バリを利用し尽くしている。
ゆったり・のんびりと、生活のすべてを地域の習わしに則って生きているバリ人は、いつの日か自分自身が住むこの島で、
次第に隅っこに追いやられていく。バリの伝統に寄り添った開発も失われていく。
外から持ち込まれた“実力主義、競争力、生産性”という名のもとに、貪欲・強欲・金儲けの伝統を信じるように仕向けられている。
「バリは他の島々に負けるのか?それとも開発(金儲け)するのか?」という、お上の脅しのひと言。
その背後には必ず強欲な資本家の影がある。

持続不可能な、伝統文化を見下しているかのような開発に対して、この三年間、バリ人の憤懣・怒りは最高潮に達している。
今回のイベントはアーティストたちが舵を取ったと言ってもいい。
バリだからこそ、インパクトのあるアートを駆使して闘うと言ってもよい。
実際、その通りだった。強力で効果的なアートを利用して、行政に闘いを挑んだのだ。
埋め立て計画は現在のところ、まだ保留になったままだ。

デンパサールで活動中のアーティストのひとり、ギラン君は、学生とアーティストの活動の違いについて尋ねたとき、こう答えた。
「キャンパスの学生運動はいつもいつも同じようなことの繰り返し。常にやり方は同じです。方法を変えていく必要があるのでは。
たとえば学生はデモをすることで知られていますが、いつもやり方は従来通り。新しいデモンストレーションのやり方を模索して
いくべきだと思う。そして人生を価値あるものにするために、またはこのうんざりする世の中を変えていくために、
どうやったら本当に魅力のある見せ方ができるか、試みていくべきです。」

まったくその通りである。筆者は実際に何度か埋め立て反対のデモを見る機会があったが、反対コールや叫び声とともに、
実に楽しそうに音楽の演奏やダンス・パフォーマンスなどを披露していた。
対峙する敵は侮れないが、反対を叫ぶ声は明るく元気よく、しっかりしたトーンだった。
東ジャワのルマジャンで起きたサリム・カンチル氏の悲劇(海岸の採砂に対して反対運動をしていた住民が暴行されて死亡した事件)も、
抗いの火を弱めることにはならなかった。インドネシア大学の哲学研究プログラム代表であるサラス・デウィ氏はこう言った。
「芸術を通して、人間と自然は出会えるのだ」。
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「なかなかブログが更新されないなー」と思っていたみなさん。
私はここ数日、この翻訳につきっきりだったんですよー。
(ちなみに、本筋とあまり関係ない部分を、微妙に省いてあります。)

おっ、このイベントがYouTubeにアップされてました!ちょっと鳥肌立つよ。見て!

NAWA SANGA BALI TOLAK REKLAMASI ART EVENT 2015


もうこれ以上の開発はいらない。
これ以上、バリを壊さないで。

ForBALIはネット署名もしています。→ Change.org 「Revoke the reclamation permit of Benoa gulf, immediately!」
埋め立て計画を取り消すよう、バリ州知事に提出するものです。
よかったらあなたも賛同の署名をして下さいませんか?(入力はとても簡単です)

「思う」「願う」ばかりでは何も変わらない。
そう思って、私も頑張っています。

Hati-hati ada proyek

2015-11-26 01:40:29 | ベノア湾埋め立て問題・Tolak Reklamasi


バリのサイコビリー・バンド「The Hydrant」が
新進気鋭の映像作家・Erick Est監督を迎えて新しいPVを作りました。
タイトルは「 'Hati-hati ada proyek'」(開発中につき注意)

The Hydrant 'Hati-hati ada proyek'


冒頭の映像は、トラクターを操縦中の田んぼの小作人(The Hydrantのメンバー扮する)が、
地主である人物(これもThe Hydrantのメンバー扮する)に話しかけるところから始まっています。

「ちょっとちょっと、あんた、ここで何やってるんだい?」

「おまえこそ何の用だ?」

「彼は俺の家族だ。何を彼に怒っている?」

「うるさいな、ここは私の土地だ!」

「おい、また何か建てるのか?俺たちはどうやってメシを喰っていけばいいんだよ!?」

「そんなことはお前の問題だ。私は関係ない。」

「この神々の島で、俺は生きるのにも一苦労なんだ!」

「ハイ、そこまで。私は知らん。とにかく、私はこの土地を売る!」


続いて流れる映像はドローンを駆使して撮ったバリの姿。
美しい棚田の後は開発計画の図面を見る男、
そして巨大なProyek(プロジェクト=建設とか開発の意)の数々、建物に囲まれたわずかな田んぼ。
途中で埋め立て計画が進んでいるベノア湾と、それに反対する市民のデモ、
ForBali(埋め立て反対市民フォーラム)、そしてWALHI(環境保護団体)バリ支局長・Wayan Gendo氏のスピーチ、
スーパーマン・イズ・デッドのJRXの姿もあります。
わかりにくいですが広大なゴミ集積場も写っています。

このPVを観れば、今のバリの痛々しい現状がわかりますね。

先日、11月20日にも、デンパサールでベノア埋め立て反対のデモがありました。



こんなふうに、みんなあきらめずに、頑張っています。

ちなみに、The Hydrantは、
来年の4月にラスベガスで行われるロカビリーの大イベント「VIVA LAS VEGAS ROCKABILLY WEEKEND」に
出演することが決まりました。

バリのミュージシャン、がんばれ!!





バリ島ウブドの情報はここ!

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