今日から、『第４９期 王位戦 第６局』

昨年の最終第７局が、記者や棋士の皆さんの間でも名局と謳われて記憶に新しい、７月１４日に開幕した今年の『第４９期 王位戦』。

深浦 康市 王位に、羽生 善治 名人（棋聖・王座・王将）が挑戦する、「リターンマッチ」となったこのシリーズ…。

第５局までの対戦戦績は、深浦王位から見て３勝２敗と、深浦王位が防衛まであと１勝としています。
しかし、第５局は羽生名人のほぼ快勝譜でしたから、依然カド番に追い込まれている状態ではあっても、気分的には「追い詰められている」感じではないかもしれませんね。

しかも、対戦戦績が拮抗している両対局者だけに、昨年のこのシリーズ同様、今年もフルセットに持ち込まれるのではないか…と、小生は予想していますが、さて…。

このシリーズも早いもので、今日から第６局…その舞台は、昨年の「感動」の舞台にもなった、神奈川県秦野市鶴巻温泉の「陣屋」です。

深浦王位はここで決めてしまいたいでしょうし、羽生名人は奪取のためには、残り２局全勝が条件ですし、同時に『七冠制覇』にも望みを繋ぎたいところでしょう。

戦型は…これ、入門者の小生には何と言って良いのかわからないのですが…。
（棋力のおありの読者の方にご教示いただきたいほどです。）
いずれにしても、矢倉模様に進んでいることは確かですよね。
その後、先手番の深浦王位が穴熊に組み替える姿勢を見せています。



１日目は、図のように２日制の将棋としてはやや進行して６５手まで進み、先手の深浦王位が▲８八金と穴熊を完成させたところで封じ手となりました。


早速ですが、封じ手の予想を…。


正直、全く手が見えません。
今回ほど、手が見えないこともないのですが、本当にさっぱりわかりません。

ですが、穴熊の弱点を突くということで、△９五歩でしょうか…。
（△４五歩あたりもあるかなぁ…。）

いやぁ～全くわかりません。難しいです。
（棋力がおありの読者の方なら、実はここは簡単なのかもしれませんが、入門者な上に、棋力も落ちてきているので…。）

さて、当たるでしょうか…。
そして、勝負の行方や如何に…。

明日の夜には、勝敗が着きます。

深浦王位が本局を制し、タイトルホルダーの貫禄を示す格好で、防衛してしまうのでしょうか。
それとも挑戦者の羽生名人が勝って、このシリーズをフルセットに持ち込み、最後には大逆転で奪取＆復位するのでしょうか。

仮に深浦王位が本局に勝つと、羽生名人の今年度の『七冠制覇』がなくなります。
羽生名人が今年度に『七冠制覇』を達成するには、繰り返しになりますが、このシリーズの残り２局を２連勝して、逆転で奪取する以外にありません。
（１２日に行われる『第２１期 竜王戦』挑戦者決定三番勝負第３局で、木村 一基 八段に勝つことも条件ですが…。）
深浦王位が、「七冠ストッパー」に名乗りを挙げるのでしょうか。

色々な意味で、戦局の行方が楽しみですね…。