Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

羽生 善治 王座が勝ち、17連覇に幸先良いスタートを切る!/『第56期 王座戦 第1局』

2008-09-06 11:06:13 | 将棋
昨日、東京都千代田区を舞台に、『第56期 王座戦』の第1局が行われましたね。

羽生 善治 王座(四冠)に、「千駄ヶ谷の受け師」の異名を持つ木村 一基 八段が挑むシリーズですが、奇しくもこの両対局者、『第21期 竜王戦』挑戦者決定三番勝負でも対局していて、「八番勝負」の様相を呈しています。

3日にその『第21期 竜王戦』挑戦者決定三番勝負の第2局が行われ、ここでは木村八段が勝って対戦戦績が1勝1敗となり、次の第3局で竜王戦の挑戦者が決まります。

中1日で同じ両対局者が、タイトル戦であるこの王座戦で再び相まみえる…珍しいことなのかもしれませんね…。

結局、表題の通り、89手までで、振り駒の結果、先手番となった羽生王座が、挑戦者の木村八段を敗って、防衛に向け幸先良いスタートを切りました


注目の戦型は、角換わり腰掛け銀に…。

この将棋は、先手の羽生王座が攻めて、後手の木村八段が受ける形となり、両対局者の持ち味が出やすい戦いになったような気がします。



この局面では、後手の木村八段の方が良かったと検討陣も評していました。
後手が決めに行った△6九角を打ったのが図です。
しかし、勝敗が決してから振り返ると、この手が実はあまり良くなかったようです。
(入門者ですので、この後の『囲碁・将棋ジャーナル』で勉強してみますが…。)



図の局面で、木村八段が局後「△8八金がひどかった」と感想を漏らしています。



図の局面で、羽生王座が勝ちを意識したそうです。
その2手前の▲4四角が好手の様で、△6二金と木村八段も勝負に出ましたが、先手の6一の角が、図のように3四の位置で成れたのが先手の決め手で、これで完全に先手が良くなり逆転した様です。



図が投了図になりますが、最後は、後手の木村八段に適当な受けがなくなり、投了となりましたが、途中形勢が傾いていただけに、微妙だったかもしれませんね

羽生王座は、先日も『王位戦 第5局』を、深浦王位を相手にほぼ完勝で、カド番をとりあえず1つしのいでいます。
王座位に関しては、ただいま16連覇中と相性も良く、一昨年は絶好調の佐藤 康光 棋聖(現・棋王)の挑戦を、昨年は久保 利明 八段を「3タテ」で退けています。なんと、この「3タテ」を16連覇中に9度も…ですから凄いことです

2日前の敗戦を引きずらず、タイトル戦では「底力」を発揮する…羽生王座、さすがですね。


羽生王座が、多忙なスケジュールをものともせず、このタイトルとの相性の良さで、連覇記録を「17」に伸ばすことができるでしょうか
それとも「千駄ヶ谷の受け師」の木村八段が、今年度はここまで不調とはいえ、タイトル戦に自身2度目となる挑戦を好機と捉えて、王座位を奪取することができるでしょうか


現在、羽生王座の自身2度目となる、今年度中の『七冠制覇』にストップをかけることができるのは、直近では深浦王位と、このシリーズの挑戦者の木村八段です。
木村八段が「七冠ストッパー」に名乗りを挙げることができるでしょうか

注目の第2局は、17日に兵庫県神戸市で行われます。

また9日と10日の2日間に、『第49期 王位戦 第6局』が、12日に『第21期 竜王戦』挑戦者決定三番勝負第3局がその間行われます。

色々な意味で、楽しみですね
Comments (4)
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