まずはホイル…振れを取るには、錆ついたニップルが邪魔、加えて回るニップルもいずれは錆が入るので
一旦、全ニップルを緩めて注油してやろうという作戦…固着して回らないニップルも、この際折れるのは覚悟で
予備も数本のストックがあるので、無理やり回してしまうw
3本ほどやっつけたあとに、全ニップルが緩んだ。
抜ける直前まで緩めて、ニップル内にスプレーグリスを差す。
その後、全ニップルがリムに触るか触らないかの位置まで締めてクルクル締めてみる。
さて、ここからが調整…縦振れと横振れ…自分は縦が取りにくいと思うので、先に縦振れを取ってしまう。
一番振れが大きいところの左右のスポークを張り、ホイルを回す…締めるほど振れは小さくなるわけだが
この時、ハブの反対側のスポークに張力が発生してるなら、ニップルを少しづつ回して張力を逃がす。
これで大きな縦振れが消えたなら、次はその直角方向の振れを見る…考え方は同じ、振れの大きいところを締めて
反対側に張力が発生するなら、少しづつ回して張力を逃がす…
2方向4箇所でみてやれば、だいたい縦振れは消えてるハズ…振れてもせいぜい1ミリ…
次に横振れ…これも手法は同じで振れの一番大きいトコは締めて反対は緩める考え方。
縦振れの場合は締めるニップルは左右のハブをセットに考えても良かったが、
左右の振れは右ハブと左ハブがセットになる。
これを押さえてないと、いつまでも振れが取れないので注意が必要w
締める、緩めるを繰り返して振れを取ったら、車体に対するリムのセンターを合わせる。
この時は右ハブを締めて左は緩める…とか左右が相対する動きになるので
全右ニップルを締めたら同じ分だけ左の全ニップルを緩める。
ここまで来たら、どのニップルもリムに軽く触れてるが、張力がかかってるわけではないという状態なハズ
この状態まで仕上がったら、あとは全ニップルをホイルをクルクル回しながら
同じように締めていけばよい…途中、他のスポークに対して極端に張力が低いスポークがあれば
そのニップルは締め、前後(両隣り)のニップルは緩める…それを繰り返せばどのスポークも同じような張力がかかり
遊んでるスポークは無い…
張力も上がってくると、最初はボーン…次にコーン…締めすぎるとカーン…なスポークの音。
高いほど、聞いてて心地よいものだが、締めすぎは避けた方がいい。
締めるほど対衝撃性が落ちる…衝撃に対して余裕が無くなるわけだ、締めこんだニップルでリムも傷むし。
…と、まぁ仕上がったホイル…この後タイヤを組み込んだわけだが、タイヤレバーで久々のチューブ…
5箇所、穴を開けたのは内緒の話w
そういえば、なんかちと動きが悪かったような…で、エンジンを積む前にピボットを見ておく…
錆が入ってるものの、動き自体はよかった左に対して、固着気味で抜けてこない右のブッシュ。
ソケットのコマを当ててハンマーでコンコン!
普通ならブッシュ・ニードルベアリング・カラーの組み合わせだが、ベアリングの代わりに
樹脂製のブッシュが入ってる…錆で固着を避けたのか、最初からピボットの精度を求めなかったのか
わりとラフな造り…ピボットが金属と樹脂製のブッシュだけって…かなり割り切ってるw
洗い油にドボン!で歯ブラシでゴシゴシ…古いグリスと錆を洗い流して終了。
あとは新しいグリスを詰めて組み上げ…
ブッシュ交換は次回でもいいか、メーカーも割り切ってるようだし軽く磨いて再使用…錆てるけどw