段ボールの備忘録

'80~'90年代のYAMAHAに乗ってます、メンテ記録のメモ代わりなブログです。

ヒャッハー(゜Д゜)

2015年07月22日 | 3XC(R1-Z)

 

試乗車に乗ったのはいつだっただろう?遠い昔の記憶なのだが、初めてRZに乗った時と同じ…強烈な加速で視界が薄っすらと暗くなる感覚が襲ってきたのは今でもはっきりと覚えている。

慣れてしまうとその感覚は二度と襲ってはこないのだが、原付免許しか持ってなくてピーピーいいながら後を付いてきた私を哀れに思ったのか、「乗ってみな…」と

先輩が自分のRZ250を試乗させてくれた。

「前ブレーキは効かないからな!」の忠告を背中で聞きながらスタート…じわっとつないだつもりがエンスト!人生の中で、RZで走り出す記念すべき最初のスタートはエンストだったのであるwww

「みんなやるんだよね、こいつ下はスカスカだからw」先輩がゲラゲラ笑うwww

空冷が一般的だったのに水冷化されただけで、かなりの話題を集めたりして、まぁ、当時の2stはそんなモノだったのだ。

ヤマハがYPVSなる排気デバイスを市販レーサーのTZで試行錯誤していたのはこの頃だったか…RZもモデルチェンジしてRZ-RとなりYPVSを身に着けてデビューしてきた。

RZ-RはRZで充分追い回せたのだが、その後NSRに勝てないRZ-Rの代わりに前後17インチ、アルミフレーム、PYVS付きのTZRをヤマハはデビューさせ、

コーナーに飛び込んですぐタイヤ2本分くらいIN側にライン取れるTZRを見て「あぁ、RZも古くなったのだな…」と思った。

普段、XTのことしか書いてないので4st派と思われがちだけど、基本は2st派…それも「排気デバイスなんて誤魔化しだっ!」というほど硬派(?)であったりする。

でも、その鼓動に特徴のあるビッグシングルとか180度クランクのパラツイン、Vツインの排気音とか、ロングツーなら疲れのこないモーターのように滑らかなマルチエンジンも

実は大好きだったりする(どっち派なんだよ?w)

まぁ、そんな感覚でバイクを見てたので、デバイスの付いたR1-Zは当時は食指が動かなかったのだが、「試乗車、あります!」に釣られて乗ってみたわけだ。

それを最後に7~8年前までR1-Zは私の人生には係わってこなかったのだが、その間に時代は変わりネットオークションが普通になって、チラチラと見てたら

「あぁ、そういえば試乗車に乗ったなぁ…」と遠い記憶が蘇った。

値段もそこそこ…「まぁ、いいか」で落札。確か横浜まで取りに行ったかな…行った先が代理出品者の仕事場で、山のような部品を背にバイクの話で盛り上がったのは覚えてるw

右側に転倒してちょっと長めの距離を滑走…右ケースカバーは接地部分が「平ら」になっている。

滑走中に何かに引っ掛けたか、前から何かに当たったのか、フロントフェンダーはバリバリに吹き飛び、ウィンカーとメーターが割れていた。

とりま、前後のタイヤが同一ライン上にあるか、遠めに観察…値段も値段だしまぁ、いいか…で引き取ってきた。

すぐ再生にかかるかと思いきや、「藪こぎ」の楽しさにハマった私は、TL125とかTLR250、TLM220、TY250Sとトラ車に夢中で、その間R1-Zはずっと「寝たきり」だったわけだw

排ガス規制が厳しくなって2stモデルが消え、ネットオークションでも鉄くずみたいな車両が高値で落札されてるのを見て「直すなら今が最後だな…」と

最近になって腰を上げ、書無し部品取りを探してネットをフラフラ…「キック、降りません。タンクはキーが回らず中は不明です。書類あります。」を入手…

満タンにして屋外放置されてたようで、これって最悪のパターン…雨水が各部の錆を生み、昼夜の寒暖差がタンク内に結露を発生させタンク内から錆始める。

燃料コックの気密が良いならタンクがダメになるだけで済むのだが、キャブへの燃料漏れがある場合はキャブ内でガスが腐り、体積が減った分だけタンクから供給され

それがさらに腐りやがてキャブ内は腐ったガソリンで一杯になる。

やがてフェールラインが詰まりタンク外へのガス流出は止まるのだが、タンク内の錆の進行とガスの腐敗は止まらない。

燃料コック付近に溜まった水分が底部のそれにくらべて薄い、側面の鉄板を貫通し表面の塗装を変質させて、やがてタンク外に漏れてくる。

漏れたガスは水が滴るのと同じように落下…同じところがガスで濡れながら乾燥するので、ガソリンの「カス」が堆積するわけだが

こいつはスプロケットのカバーまで、ガスに濡れていた。

ま、フレームもコック下からピボット付近まで、堆積物で変色してるのだが結構面積があるので、ケミカルで落ちるのはわかっていても

掃除するのは、結構手がかかりそうだ。

「キック降りません」ってなんだろね?焼きつきかな?オイルタンクにオイルは入っているようだが…と、ちゃっちゃとバラしにかかったわけだが、

エンジンを下ろす前にオイルを抜かなきゃ!と、オイルポンプ側でオイルタンクからのパイプを抜いたら、意外な現象にちょいとビックリw何?このフローラルな甘い香りは!(゜Д゜)…

マジで結構、強めな香りが漂い証拠にハチが二匹ほど寄ってきた!www

燃えてもあの系統の香りがするんだろか?ちょっと笑えるカモカモw

…で、チャンバーを外すかと錆びたボルトを騙しながら緩め、マウント側をある程度フリーにしたあとポート側のナットを外し手で支えながらマウント側のボルトを引き抜いたら

ドン!バシャー…はいぃぃ!?(゜∀゜)と、大量の水が!そりゃもう、チャンバーの容積を計りたかったの?ってくらいに水が溜まっていて、

あっ!と思った瞬間にサイレンサー側も持ち上げたので全部の水がこぼれることはなかったけど、ま~初めての現象にビックリ!w

これじゃシリンダーはダメだろな…と、作業を進めとりま全体をバラバラにして使える部品と捨てる部品に分ける。

落着いたところでいよいよエンジンのバラしにかかったわけだが…

スプロケ・カバーを外したらアルミ片が付いてきた…はぃ?(゜∀゜)とエンジンを見たらこの通りw

2~3台、こんな出品車を見たけどなんだろね?なんでこうなるのか…チェーンを巻き込んで、周りがバリバリに傷付いてるなら話はわかるけど

そのような傷は見当たらないので、振動?応力の集中!?肉厚が足りなくて強度不足なんだろうか?

んで、右側クランク…バリバリに錆びてケースに密着していた(゜Д゜)

これじゃ、キックは下りないわな…シリンダーも終わってるんだろな…と作業を進めたら、意外にシリンダーはキレイ…

磨耗は距離相応かな、荒いクロスハッチは残っていたけど細かいのは消えて微妙に艶が出始めていた。

縦キズのひとつや二つはあってもいいのだが、目立つような傷が無い。ホントに普通に使われて普通に走ってた感じのシリンダーだった。

シリンダーを下ろし上下のケースを割る…クランクを取り出しベアリングをねじってみるw

左に傾いて駐車なので右端のベアリングはまだ、回った方だが右クランクのセンター側は完全に固着…

これじゃ、センターシールも終わってるな…と、ゴミ箱にポィ!wOHのしようが無い。

ネット上で3XCにも使えるというインナーを見つけたので注文…届くまでの間にFフォークをバラしてみる。

黒いボトムケースは後期型、シルバー系のは前期型である。

前期と後期では仕様がちょっと違うそうで、後期型は若干減衰力を落としてあるそうだ。

まぁ、前期にくらべればちょっと動く足になったらしい、違いがわかる自信は無いがw

んで、トップキャップを外してスプリングを抜いて、フルボトム状態でフォークを逆さまに…ま~~~なんだよ、交換したことあんのか?これ。

スプリングを抜いたと同時に、ドブのヘドロのような臭いが鼻をつき、空けたオイルはメタルスラッジでギラギラw

ドレンを緩めて正立で一晩放置…さわる気を無くしてしまったのだwww

とは言え、手をかけないと作業は進まないw翌日灯油を入れて、数回ストロークの後に全バラに。

んで、届いたインナー…「専門の業者が作製したので安心です」と、商品説明にはあったが、誰だよ、それ?w

とりま、重量を測るか…と思ったもののグラム単位の秤が無い…純正品を叩いてみると「カンカン!」

届いたチューブは「コンコン!」…ってことは若干、柔らかい材質なのかな?硬すぎていざという時に割れてしまうのも考えものだが

うにゃ!と曲がってしまうのも困る。なんせこっちは体(命)を預けるわけだから、変なモノは使えない。

届いたチューブの防錆皮膜?をブレーキクリーナーでサッと落とし、表面を観察…あれ?

なんか、流れ星!?w

チューブの半分くらいまで流れてるwww

発送元の会社名をネットで検索したら社長はシナ人だった…ってことは……┐(´∀`)┌アハーンw

キズを発見した時点で日本製ではないなとは思ったけど、まぁ~~~高負荷をかけないように騙し騙しで使ってみるかw

一定の負荷を超えると爆発したりして(;^ω^)