ダンポポの種

備忘録です

甲子園球場で

2008年05月30日 23時02分36秒 | 備忘録
西宮で過ごした小学生時代の思い出。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

毎年秋、西宮市内の小学校に通う6年生が阪神甲子園球場に集結して、体育大会が開催された。
(現在もこの体育大会は続いているようですが、2007年度~2009年度はシーズンオフに甲子園球場の改修工事が行われるので、この3年間に限って、体育大会は中止されるそうです)

西宮市小学校連合体育大会… という長い名前の行事で、平素は「小連体」(しょうれんたい)という略称で呼ばれていた。出場資格が問われる選抜大会ではなく、西宮市内の小学校に通う6年生は漏れなく参加する仕組みになっていた。小連体の当日は6年生は学校での授業が無く、朝からみんな一緒に甲子園球場へ出かけていくのだった。
6年生だけとはいえ、西宮市内の全ての小学校から集まるので、人数は盛大だった。各自、弁当持参で出かけ、私などは〝ほぼ行楽気分〟だったことを覚えている。


運営側からの事前振り分けによって、各小学校は「ダンス」または「組み体操」(組み立て体操)のどちらかを児童全員で演じることになっていた。

わがT小学校は「ダンス」に振られ、同じ演目を練習してきた他校生たちと一緒に、グラウンドいっぱいに広がって踊った。
演技の途中に、それぞれの小学校ごとの振り付け(オリジナル・パート)があって、それが他校のパートと組み合わさって美しい演技になった…、らしいのだが、踊っている当人たちはそれを見ることができないから残念だった。

何という曲名でダンスを踊ったのか、すっかり忘れてしまったが、甲子園球場グラウンドのちょうど「ショート」の守備位置付近で、私は踊った。
今でも、甲子園の野球中継でショートに打球が飛ぶと、当時を思い出すことがある。

高校球児の夢舞台・甲子園球場グラウンドに、小学6年生で立ち入りが許されるのは西宮っ子の特権であり、私自身も良い思い出になっている。
なお、小連体では、土の持ち帰りは絶対禁止事項だった。